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長い物語の終わりはハッピーエンドで

第3話 一千年のアウレリア王国期【1】

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 爵位について述べよ……なんて、現代日本人に質問したら、たいがいの人がさっぱりわからんとなるだろう。

 そもそも国や時代によって意味は違うわ。一人の人物が伯爵であり侯爵であったり、果ては皇太子であったりするのだから、いったい、どの位が本当なんだ?っていうことになる。
 ともあれ、だいたい一番高い位を名乗るものであるし、一応の目安というものはあるのだ。

 さて、公爵と侯爵の違いは?となれば、一般的に公爵とは王族にあたえられるものであり、侯爵とは家臣の最高の位となるだろう。とはいえ、伯爵でも男爵でも王族ということもあるのだけど、そこらへん言いだすと複雑になりすぎるのでバッサリと切り落とす。
 ヴィルタークはゼーゲブレヒト家の五十五代目の当主と言う。徳川幕府三百年の将軍は数えて十五代であるからして、もうとんでもない名門中の名門ということになる。「えーと、お家は千年ぐらい続いてますか?」とヨッヘムに訊ねたら「はい、第二王国期の初めからにあたりますから、それぐらいになりますか」と答えられた。長いな。そして、第三王国期に続いて、第二王国期ときた。これはあとで調べないと。

 さらには彼は聖竜騎士団長だという。

「聖竜騎士団って強いんですか?」

 子供が質問するようだと思った。昨日、賢者の記憶が蘇ったから、どうも十九歳の現在の自分とのバランスが難しい。かといって、前賢者時代のように、『聖竜騎士団とは、どれほどの力を持つ騎士団か?ワシの火の弾を防げるかな?』なんていうのも、ちょっと違う。まあ、ワシという一人称も重々しい口調も、賢者としての威厳を保つための表の顔で、同輩からは『無理をするな』とさかんにからかわれていたが。
 ヨッヘムは、変わらない微笑で「大陸一でございますね」と答えてくれた。国一番ではなく、大陸一最強とは、周辺国もおそれる騎士団ということだ。あの竜に乗って魔法でもぶっ放されたら、戦闘機並みの戦闘力ではある。

「では、ヴィルタークさんは軍で一番偉い人?」
「将軍様は別におられますが、聖竜騎士団は国王陛下直属でございますね」

 これではわかりにくいと思ったのか、ヨッヘムはさらに「将軍様とは同格ということになります」とも付け加えてくれた。
 昨夜は馬車に乗ってきたのだから、この世界には馬もいる。将軍はその陸上部隊を率いるものだろう。歩兵に竜にではなく、馬の騎士だっているだろうし。
 先にヨッヘムは聖竜騎士の条件に、竜と心を通わせたものと言っていた。それにあの竜には手綱も鞍もなかったから、乗り手の資質をかなり選ぶのだろう。さらには聖魔法の使い手ときた。
 たしかに国王直属としなければならない強力な部隊だ。
 もう一つ気になるのは。

「先代の侯爵様も、その聖竜騎士団長だったのですか?」
「いえ、先代様はこの国の宰相でらっしゃいましたが、聖竜騎士の才は血筋ではございませんので」

 ヨッヘムは史朗が訊ねなくとも、さらに付け加えた。

「先代の聖竜騎士団長は平民の出にございます。もっとも聖竜騎士となれば、すべて騎士の位をさずけられますが」

 なるほど、ならば先代が宰相まで務めた名門侯爵家の出でありながら、聖竜騎士団長の地位をヴィルタークは実力でもぎとったということだ。

 「ヴィルタークさんってすごいんですね」とさっきの言葉を繰り返し言えば、ヨッヘムは「はい、自慢の坊ちゃまでございます」と言ったあと、片目をつぶり。「旦那様を坊ちゃまと、つい口を滑らせたのは御内密に」と告げた。
 茶目っ気たっぷりの老執事の姿に、史朗は「はい」と思わずクスクスと笑った。



   ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇



 「シロ様」とクラーラは史朗を呼んだ。ヨッヘムもそうであるし、おそらく他のこの世界の人間も自分をこれから「シロ」と呼ぶのだろう。
 シロだって十分自分を呼んでいるとわかる。

 ヴィルタークは初めから自分を「シロウ」と呼んだ。耳がいいのかな?竜と心を通わせるのに必要なのだろうか?たぶん違うか。
 それでも正確に名前を呼んでくれたのは、なんか嬉しい。

────そもそも、名前なんて、久々に誰かに呼ばれたな。

 三年ぐらい呼ばれてなかったか?
 ぽっかりと思う。

「シロ様。こちらが青の間になります」

 片方が窓、片方が壁になっている、幅もあるが、奥に長い空間だ。名前のとおり壁が群青色に塗られている。
 その壁にはずらりと並ぶのは歴代当主とその夫人や家族の肖像画だという。ここで夜会が開かれることもあると教えられた。

「雨の日はこちらでお散歩なさることもできます」
「うん、端まで走ったら息が切れそうだ」
「邸内で走られるのは……」

 「室内で走るのは、こっちの世界でも礼儀違反かな?」と訊ねるとクラーラが「はい、あまり褒められたことではありませんね」と言われた。「廊下を走るのはやめなさい!」とお決まりのセリフで注意されないように、気を付けねば。

 しかし、本当に五十五代続いているんだなあ……と、青い壁に無数に並ぶ歴代の当主の肖像画を見て思う。そりゃ長い長い廊下じゃない……広間になるはずだ。
 一つの肖像画の前で史朗は足を止めた。「先代様にございます」とクラーラが言った。金髪、金の瞳に口ひげも洒落た壮年の美丈夫で、となりには銀髪に蒼の瞳の当主夫人の肖像画が並んでいた。

 すごい美男美女だな。
 あれだけの美丈夫が生まれるはずだとも思う。同時に。

「えーと、先代様はこの御屋敷に?」

 そう訊ねるととたん、クラーラの表情が曇った。

「先代様と先代の奥さまはお亡くなりに……」
「ごめん、変なこと聞いちゃったね」
「いえ、わたくしが御屋敷に入る前のことだと聞いております」

 なんだかあまり触れてはいけない話題のような気がして、史朗は次の案内をうながした。
 屋敷は地下一階に地上三階部分に屋根裏部屋がある構造で、二階には大小二つの食堂に居間に客間に青の間と呼ばれる広間がある。食堂が二つあるのは、当主家族の日常用の小さなものと、晩餐会用の大きなものがあった。史朗が朝案内されたのは、当主とその家族用のもので、あれで小さいのか?と思ったが、青の間に続く晩餐会用のものは、たしかにニュースの画面で見た、ヨーロッパのどっかの国の宮中晩餐会でみたような光景だった。蔓草模様の渋い金泥で縁取られた、とても長いテーブルに。同じ意匠の椅子が、ざっと見数えられないぐらい並んでいた。同時に五十人ぐらい食事が出来るそうだ。なるほど。

 一階部分は玄関ホールと弓形の大階段をのぞいて、あとは使用人の区域で使用人用の食堂にホールに厨房があり、地下は洗濯場と食糧貯蔵などの倉庫になっているという。屋根裏部屋はメイドに男性使用人達の部屋。執事の私室だけは一階にあると教えられた。

 最後に案内されたのは。館の西にある渡り廊下で繋がれた図書室だ。それは丸い塔の形をしていて、二階が入り口、部屋の真ん中にある、渋い金の唐草模様の手すりの螺旋階段が、下の地階一階から上の三階まで貫いていて、回廊となっている壁がすべて本で埋まっているのも圧巻だ。天井に吊るされた、ゆっくり回転する瑠璃色の宝石の星がはめこまれた天球儀にも、史朗は思わず見とれた。これも食堂にあったあの時計同様、精巧な魔導具だ。

「すごいな、これじゃ背表紙だけみて、一日終わりそうだ」
「はい、代々の旦那様が集められたものだと聞いております」

 「係の司書がおりますから」とクラーラに言われて、史朗は当然頼ることにした。これだけ無数の本から目的のものを探し出すには、詳しい者に頼るに限る。
 前世の書斎でも、よく本を行方不明にしていたが、探知の魔術は、魔力ゼロの今は使えない。

 この図書室の司書を務めているという男性使用人の名は、ウォッカーと名乗った。「どのようなものをお探しですか?」という彼に、史朗は口を開いた。



   ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇



 ウオッカーに頼んだのは、この国のざっとした歴史が分かる本だ。それに彼は革張りの分厚い本をもってきた。さすが千年の歴史だ。
 「こちらへ」とゆったりした肘掛け付き椅子と、書架台も用意してくれて、そこに本を設置してくれたのに「ありがとう」と礼を言う。これだけ分厚い本だ。自分の手で支えるのは、いささか疲れる。まして今の細い腕では、ダンベル運動並だ。 

 史朗は最終章、つまり逆から本を読み始めた。歴史ならば最初からと人は思うだろう。
 しかし、千年も昔の歴史の記述など、残念ながら正確でないことが多い。後世の人間の都合のいいように、先の歴史などいくらでも書き換えられるものだからだ。
 ともあれ、現代に近ければ近いほど、伝聞などでゆがめられず、正確ではあるし、様々な事象の結果から、遡れば不自然に綺麗にまとめられたすぎた改変や、消されたものさえ推測出来るものだ。
 そして、意識は本の世界にとっぷりと浸り込み、遡ること千年以上。神話の時代である第一王国期まで読み終えたところだった。

「湯浴みにいくぞ」
「わっ!」

 ふわりと身体が宙に浮かんだ。ヴィルタークのたくましい片腕に腰掛けるように、抱きあげられていた。体格差はあるとはいえ、まるきり子供に対する抱っこだ。
 そのまま彼は長い足を動かしてすたすたと歩き出す。

「ただいま、シロウ」
「おかえりなさい、ヴィルタークさん」

 反射的に返して、そして、自分で歩けるから降ろしてくださいとも言わず、史朗は取り上げられた本の世界に未だ半分浸っていて、アウレリアの神話の時代から続く長い長い歴史に思いを馳せていた。
 唇に曲げた人差し指の関節をあてて考えこむ、史朗の横顔に、ヴィルタークが端正な唇の両端をかすかにつりあげ微笑んだ。



   ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇



 早く帰ると史朗に約束したのに、なんだかんだで王宮で呼び止められて、ヴイルタークが館に帰ったのは夕餉の時間を少し過ぎたあたりだった。

 当然、史朗は先に食べただろうと、ヨッヘムに聞けば、彼は図書室に籠もりきりだという。
 肩からマントを落とし、聖竜騎士団の制服から、私服に着替えてから、ヴィルタークは図書室を訪れた。
 はたしてそこには、困り果てた顔のクラーラが、書架台の本のページをめくり続ける、史朗のそばに立っていた。

「シロウ」
「…………」

 呼びかけても返事なしとは、ものすごい集中力だが、この手の相手をヴィルタークは一人知っていた。正確には彼の子供時代であるが、こうなると、真横に雷が落ちても本から目を離さない。

 旦那様が呼んでいるのにと、クラーラはますますおろおろしだすが、それにヴィルタークは自らも椅子を引き寄せ腰掛けて、自分もここで落ち着くと示してから、目配せして、腰をまげた彼女に小声で耳打ちした。もっとも、普通の声で命じたとしても、横で集中している相手には聞こえないだろうが。
 彼女はメイド服の長いスカートの裾をつまみ上げて、早足で立ち去った。どんなに急いでいても、屋敷の中で駆ける使用人は、ここには一人もいない。
 ほどなく戻ってきたクラーラと、その後ろのメイドの手には銀の盆が。二つの盆には片方にはサンドイッチと焼き菓子、もう一つにはお茶があった。

 真剣に本を読んでいる横顔の口許に、サンドイッチを差し出せば、パクリとくいついてもぐもぐと口を動かした。字面を追う、目の動きは止まることなく、どうやら無意識らしい。紙をめくる手も早く、これで読めているのか?とも思うが、時折、手を止めて、指でその行をなぞり、さらに曲げた指を唇にあてて、しばしのあいだ考えているようだから、ちゃんと内容は頭にはいっているらしい。
 章を見れば、神話の時代である第一王国期の章だった。こちらは合わせて千年続く、本当の人の歴史である第二王国期、第三王国期とちがって、一章のみのものだ。そろそろ読み終えるだろう。

 また、口許にサンドイッチを持っていけば、ひな鳥よろしく口をあけて食いつき、子リスのように頬を膨らませてもきゅもきゅしている様が、面白くも愛らしい。水分をとらせようとお茶のカップを口許にもっていけば、こちらは自然に片手があがって、カップを持つ大きな手に、己の一回り、いや二回りか?小さな手を添えてこくりと飲む。これがまったく本に気をとられた無意識だというのだから。
 ヴィルタークは史朗に食べさせるあいだにも、自分も同じようにサンドイッチを摘まんだ。そのあいだ本を読む、史朗の横顔をじっと見る。そして、彼が時折、紙をめくる手をとめて、指でなぞる文字を。

 さて、差し出したサンドイッチに、もうお腹いっぱいとばかり口を開かなくなった。そんなひな鳥、ではない史朗の口許に、今度はこれならどうだ?と焼き菓子を差し出すと、その香ばしいバターの香りに、ちょこんとした控えめの鼻がひくついて、ぱくりと一口かじった。クリームを挟んだ硬い生地の菓子だ。かみ砕いた拍子にヴィルタークの指についたそれを、史朗の赤い舌がひらめいて、なめとられ。ぴくりと知らず肩がかすかにはねた。

 これも無意識か?

 いや、やはり彼は本に集中している。ちょうど第一王国期の終わりだ。
 ヴィルタークは史朗に向かい腕を伸ばした。



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