ウサ耳おっさん剣士は狼王子の求婚から逃げられない!

志麻友紀

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ワガママ王子はゴーケツ大王なんか絶対に好きになってやらないんだからね!【アーテル編】

【11】真夜中の純情

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「よお、いいか?」
「いいか? って勝手に入ってきてるじゃない?」

 ここはルース国の王城だ。この虎の大王が入れない場所なんてないんだろうけど、夜あと少したらベッドで横になろうという時間に、エドゥアルドはアーテルが滞在する部屋にやってきた。
 「ついて来ないで」と振りきったあと、彼とは顔を合わせていない。そのあとはカザーク族の侍女達と楽しく過ごした。みんなそれとなくエドゥアルドとの婚姻を勧めてくるのはまいったけど。

「クセニアだが、二度と王宮にあがることは許さん。王宮をつまみ出されて、そのままエフゲニーの公爵領がある西の修道院行きの馬車に押し込められたそうだ」
「別に“女官見習い”がどう処分されようと、他国人の僕には関係ないけど?」

 アーテルの座る長椅子の横に、エドゥアルドがどっかりと座る。拳ひとつ間が開いているのは、気遣いなのかなんなのか。

「エフゲニーは諸侯の中で、俺に一番最初に忠誠を誓ってくれた者なんだ。だから、その姪であるクセニアの態度が“多少”目に余っても、放置していた俺も悪かった」

 あれが“多少”? とアーテルは思う。まあ、ルースの王宮には、いままで他国の賓客が滞在したことはなかったし、あの令嬢の振る舞いはたしかに大目に見られていたというより、エドゥアルドの言葉どおり放置されていたのだろう。

「俺が相手をしなければ、そのうち諦めると思っていたんだが、思い込みが激しくてな。エフゲニーのほうでも適当な家に嫁がせようとしていた矢先だったんだが」

 つまり“厄介払い”しようとしたところにしでかしたと。

「あら、それはお気の毒。だけど、僕にはまったく全然関係ないことだけど」

 そう、大王の最側近たる公爵を伯父に持ち、侯爵家の姫君ならばそれなりの嫁ぎ先はあっただろうが、今回のことで大きなきずがついた彼女の結婚は困難なものとなるだろう。王宮に出入り禁止では。やはり最後の嫁ぎ先は歳の離れた老貴族の後妻か。
 とはいえ、アーテルには本当に関係がないことだ。それこそ道ばたで野良猫に威嚇されたぐらいにしか思っていない。
 腹が立つのは。

「だいたい、あなたらしくもなく、ぐちぐちと彼女に関して言い訳をして! 本当に愛人だったのか? と勘ぐられたいの?」
「冗談をいえ! あんな頭がお花畑の勘違い女を好きになんかなるか! 俺が好きなのは、跳ねっ返りで気紛れでワガママな黒兎のお姫様だ!」
「な、なにそれ、全然褒めてないし、また、お姫様っていったし」

 いってるうちにアーテルの頬はかっかっと熱くなってきた。こちらをじっとみる黄金の瞳から、ルビーの瞳をそらして叫ぶ。

「だいたい、あなた恋なんて知らないっていってたじゃない!」
「知らなかったさ。ずっと生き残るのに必死で気がついたら大王なんて呼ばれていた。誰かを愛するなんて余裕なんてなかったんだ。
 だから、あのとき気付かなかった。俺を真っ直ぐ見たルビーの瞳をした黒い兎をな。ひと目惚れだ」

 堂々といいきったエドゥアルドに、アーテルは真っ赤になる。立ったお耳まで熱いので、きっと耳の内側も真っ赤だろう。

「いや、二目惚れか? 初めは取り巻きたちにちやほやされているお姫様だと思ったんだよ。ところが、戦ってみたら、なかなかどうして手強かった」
「……あ、あなたも強かった。北の田舎者の虎なんてあなどってゴメンなさい」

 アーテルとしても、ルース国にも虎族にもよい印象はまったくなかったのだ。母のスノゥのことや、自分や弟達が子供の頃に巻き込まれた事件からして。

「お、姫様から初めてゴメンなさいなんて、言葉を聞いたぞ」
「そんな! 僕だって謝らないなんてことは……ないかな?」

 思わず疑問形となれば、目の前の虎がカラカラと笑うのにむうっとする。

「その顔もいいな。俺の好きな姫さんの顔だ」
「どんな顔だっていうの?」
「ふくれっ面もかわいいといっているんだ。もちろん、笑い顔が一番だがな」
「なに? その怒った顔も好きなんて、ヘンな趣味でもあるんじゃないの?」
「姫さんにムチでぶっ叩かれて喜んでいる野郎どもより、まともだと思うがなあ」

 「あれは鍛錬!」と叫ぶアーテルに「それよりだ」と横に座った黒虎がずぃ……と迫ってくる。

「クセニアのことだが」
「なに? まだ彼女のこというの?」

 アーテルがさらにむうっと唇を尖らせれば「これだ」とつんとその唇を指で突かれた。どくんとはねた心臓になに? と思う。

「なんでそんなに怒るんだ?」
「だから、あなたが何人愛人抱えようと僕には関係ないって!」
「関係ないというなら怒る必要ないだろう?」
「え?」

 と思う。たしかになんで自分は怒っているんだろう? と。

「……まあ、俺だって二十八だ。この歳まで経験がないとはいわねぇよ」
「…………」

 それを聞いてアーテルはまた胸がムカムカした。だからなんだろう? これ。

「相手は全部商売女ばかりだ。だから、姫さんに会うまでは恋にもならなかった。これは本当。
 俺が初めて恋をしたのは、姫さん……いや、アーテル、お前だけだ」
「だ、だから僕には関係ないって!」

 この男らしくもなく生真面目な顔で告白する。黄金の瞳とかっちり見つめあってしまって、熱い頬がますます火照る。

「姫さん、真っ赤だぞ」
「この部屋暑いんだよ!」
「まだ季節は夏だぜ。さすがのルースでも暖炉の火は入ってないがな」

 むしろ夏のルースは涼しく心地よい気候だ。その代わりに過ぎ去る春と夏は短く、冬は長く厳しいのだけど。
 雪と凍える冷気を分厚い石壁で遮断して、さらに壁にはタペストリーをつり下げる。カゾーク族の織物や刺繍が色鮮やかなのは、さらに厳しいシビエの冬を乗り切るためだろうか? 春になれば一斉に咲く花々と夏の青々とした草木に想いを馳せて。
 なんて、アーテルは混乱する気持ちを落ち着かせるために、思わず壁にかけられているそれを眺めて現実逃避しかけたが。

「なんつーか、姫さんが怒っているのは、それって嫉妬って奴じゃないのか?」
「な、なあっ! なんで、全然、これっぽっちもあなたのことなんか、好きじゃないんだからね!」

 アーテルはぷるぷる震えて怒鳴った。別にブリーみたいにぴるぴる怯えていない。怒りと恥ずかしさがない交ぜになって涙目になる。

「泣かないでくれよ。あんたを泣かせたくない」
「泣いてなんかいない! 僕は泣かないの!」

 悔しいので目の前の胸板をぽかりと叩いてやるが、びくともせずに跳ね返された。「いてぇな」とか言ってるけど、ちっとも痛そうじゃないし。
 それでもぽかぽか叩いていると、その手を捕らえられてぐいと引き寄せられた。涙が浮かんでいるまなぢりにちゅっと口づけられて、頭の上のお耳がぴくっとはねるほどびっくりした。

「落ち着いたか?」
「これで落ち着くと思うの?」

 たしかに少し冷静になったけど。

「さて夜もふけたな。そろそろ寝ろ」
「いわれなくたって、寝るつもりだったけどね」

 部屋を去るエドゥアルドを見送るために立ち上がってしまったのはなんとなくだ。そのまま座るのもかっこうがつかなくて、彼の後ろをついていく。

「明日はノアツンだな」
「ノアツン大公名代としてあなたを歓迎するよ」

 先のルースとノアツンの不可侵条約は国境と定めた天幕で行われた。
 明日は初めてルースの大王が、ノアツンの隠れ里へと入る日だ。二国の友好の証として大王自らが、ノアツンの雪豹たちの歓待を受ける。

「姫さんの踊り楽しみにしている」
「だから僕は“姫”じゃないって!」
「アーテル」
「…………」

 不意打ちで名前を呼ぶのはずるいと思う。再び熱をもちはじめた頬にかかる大きな手。引き寄せる動きにさからずに唇すれすれの端に口づけられ。

「おやすみの挨拶だ」

 これが挨拶? と思うけれど。

「俺はお前に恋した。覚えておけ」

 なんて捨て台詞と思うけど、なにもいえないまま「おやすみ」と扉が閉じられた。



   ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇



 アーテルの部屋から出たエドゥアルドの背後には、扉の前で待っていたカザーク族の屈強な戦士が二人無言で付き従う。ここがたとえ彼の城である王宮であっても、彼らは警戒を解くことはない。
 そして、しばらく行くと廊下の角から壮年の男が無言で現れた。エフゲニーだ。
 諸侯の中でエドゥアルドを一番最初に大王と認めた彼は、虎族の貴族達の中で“唯一”王族……今はエドゥアルド一人が暮らす、奥へと立ち入ることを許されている。

 あとの虎族達は、たとえ王付きの女官に任命されていようとも政務の場である表の王宮しか入れない。奥でエドゥアルドの世話をしているのは、侍女や従僕として任じられたカザーク族の者達だけだ。
 虎族達には表のきらびやかな官職を与えようとも、自分の暮らす奥にはエドゥアルドはけしていれることはない。

 そのことの意味に気付いている虎族の貴族達が何人いるか。

 少なくともエドゥアルドの目の前にいる、唯一ここに入ることを許されている壮年の虎族の公爵にはわかっているだろう。

「クセニアですが、公子のいらした奥の庭園に入ることが出来たのは、私の名を出して呼ばれていると嘘をついたようです」

 エフゲニーの報告にエドゥアルドは「そんなことだろうとは思った」とうなづき。

「これからは、エフゲニー公爵、卿の名を出そうとも何人も、ここに立ち入ることは許さない」
「御意のままに、このルースをいまやお一人で支える陛下の御身。不用意なものが近づくことは許されません」

 クセニアの処罰が修道院送りと厳しいものになったのは、賓客たるアーテルへの暴言もそうであるが、立ち入ってはいけない王宮の奥へと入ったことに対する“見せしめ”もある。
 長く続いた内乱の名残は、まだそこかしこに残っている。国内に隠れ潜んでいる旧勢力の諸侯達の残党は、エドゥアルドを未だ大王とは認めていない。
 それは大王の城たる王宮においても油断は出来ないということだ。本来は身内であるはずの虎族こそ、エドゥアルドにはとっては、一番に警戒しなければならない相手だった。

「クセニアをたきつけた者達への処罰は?」
「放っておけ。噂好きの宮廷雀どもの戯れ言にいちいち目くじらを立てていては、こちらの器が小さいと逆に笑われるだけだ。
 愚かな娘が噂にまどって、あんな暴挙に出たようにな」

 自分達がたきつけたクセニアが王宮への出入り差し止めのうえに修道院送りとなれば、その騒がしい口もしばらくは閉ざされることだろう。まあ、しばらくのことだが。

「もうひとつ、進言がございます」
「なんだ?」
「このような時刻に他国からお預かりした公子のお部屋をお尋ねになるのはいかがなものかと。たとえ奥には身内同然のカザーク族の者しかいないとしても、宮中の噂というのは広まるものにございます」
「やれやれお前さんが婚前前の男女……いや、この場合は男同士か。それが疑いを持たれるような行動はするな……なんていう石頭とは知らなかったな」

 苦笑するエドゥアルドをエフゲニーが真っ直ぐ見つめる。

「……クセニアなどにこの帝国の半分を支える大王妃となる資格などないことは、誰の目にもあきらか。しかし、我が国にはそれに相応しい娘達も幾人かおります」
「その中から正妃なんて適当に選べばいいと俺も以前は思っていたさ。さらには側妃を迎えて、二重三重に高位貴族達との縁を結ぶな」

 エドゥアルドがいくら他種族から絶大な支持を集めていようとも、虎族の貴族達がいまだ大きな力を持っていること確かだ。それを取り込むための政略結婚も政治的な手段だ。
 しかし、今のエドゥアルドにとっては。

「俺はアーテルがよいといったらどうする?」
「サンドリゥム王国のグロースター大公家の公子ならば、ルースの大王配として十分に釣り合うお相手でしょう。
 しかし、これが他国ならば……です。ルースはただいま開かれたばかり。宮廷が大陸中央の作法にあらためられ、古い因習に縛られた者達が戸惑うなか、陛下が他国から妃を迎えられたとあれば、不満を持つ者が出るかもしれませぬ」

 不満どころか貴族達からは、大王がルースをサンドリゥムの色に染めるつもりだという、非難の声も出るだろう。
 それでも。

「惚れちまったもんはしかたないと思わないか?」
「はぁ……」

 あごに手をあててエドゥアルドが口を開ければ、堅物の公爵は戸惑った顔をする。王侯貴族の結婚に愛や恋などない。この公爵の反応は当然ではある。

「兎族ってのはな。惚れ合った相手同士じゃないと、子供が出来ないって話なんだとよ。聞いたときは、ずいぶん難儀なものだと思ったが」
「ですから、アーテル公子殿下と政略結婚なされても、お世継ぎが望めない以上、ご結婚は……」
「そうじゃない。俺はあの跳ねっ返りに惚れてる。だから絶対に惚れ合って大王配に迎える。そして大切な兎を裏切らないように、他の側妃など娶らんつもりだ」
「陛下、本気でおっしゃられているのですか?」
「俺は大真面目だぞ」

 そう答えたエドゥアルドは「明日はもう早い、寝る」とここで話は終わりだとばかり、エフゲニーの前を去る。
 その若き大王の大きな背を、壮年の貴族は鷲のような瞳で、じっと見送った。





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