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狼勇者とウサ耳剣士と可愛い子供達は最強家族!【ノクト×スノゥ+子供達編】
【19】優しい名残ととびきりのおまじない
しおりを挟むスノゥを迎えた雪豹族の隠れ里で、その日ささやかな宴が開かれた。
鶏の丸焼きにボアの肉の塊を焼いたものと、そりゃ雪豹族の里だもんなあ……と思っていると、スノゥの前には懐かしいビーツとマメの本来は肉が入るのだが肉抜きスープが。ルースの郷土料理だ。それにどこでも付け合わせの定番なのか、ほかほかのゆでた芋にチーズのかけたもの。茹でたニンジンにキャベツ、カブの温かいサラダ。
「スノゥ様にはこちらがよろしゅうございましょう」
アリョーナとオレシャの二人の老婆にいわれてうなずく。アーテルが「僕もこれが好き」という。それにそば粉を薄くやいたブリヌイが出された。これにチーズを巻くか、サワークリームや蜂蜜をかけただけで十分においしい。
この老婆二人は母エーデルの乳母だったという。アーテルと並んで、ほかほかの芋がうまいな~と食べていると「エーデル様もお野菜ばかりで」と懐かしそうに口にする。
「本当にスノゥ様はエーデル様にそっくりでらっしゃる」
「外見がだろう? 中身は全然違う」
スノゥの思い出の中の母は柔らかな人だった。優しい……だけとは違う。一度も怒られたことはなかったが、どこかこの人を悲しませてはいけない……と思わせる人だった。
だから、あのリューリク王も愛したのか? とそんなことを思うほどに、無垢で純粋すぎる人だった。
乳母達二人の話からしてもそうだ。ノアツンのたった一人の王子として生まれながら、兎族であるがために“姫”として隠されて育った。しかし、宮殿中の者達が雪豹として生まれなかったこの王子を愛し大切にしたのだという。
「今は領主の館として使われている、あの小さな王宮でエーデル様は大切に大切に、我らがお守りしておりました」
「陛下達が不幸な事故で亡くなられ、まるで嵐のようにあの恐ろしい虎の白い王が現れて、エーデル様は連れ去られてしまいました」
「我らがエーテル様のお世話のために、この婆達二人だけでも御前にあがりたいと、どれほど懇願しても無駄にございました」
二人の乳母の口調から、彼らがどれほどエーデルを愛し、最後まで仕えたかったのかわかる。
それでも彼女達の願いはかなえられなかった事情も、スノゥにはうすうすわかった。
リューリク王はあの離宮にエーデルを隠し、ひたすらに自分だけのものにしておきたかったのだ。だから、もしも雪豹族の者達がエーデルを手引きして逃がすようなことがあれば……と警戒していたのだろう。
ルース国の白虎の大王としては、なんと臆病なと思うが、あの人はそれぐらいエーデルだけを愛していた。
乳母達は離宮でのエーデルの様子を聞きたがった。おそらく最後の瞬間も知りたいのだろうが、それをスノゥはあえて語らなかった。
二人の乳母にとって、柔らかく微笑む愛しい吾子こそが思い出ならば、血に染まったあの姿を知っているのは自分と、エーデルだけしか愛さなかった、あの大王だけの思い出でいいだろう。
だから。
「あんたらにとっては憎い虎の王だったかもしれないが、あの人は母さんだけを愛して大切にしていたよ。山ほどの宝石の贈り物に、好物の白アスパラガスは一年中食べられるように氷室に貯蔵されて出されていた」
山ほどの宝石と好物を一年中食べられるようにという贅沢と。それしかあの王は愛の示し方を知らなかったのだろう。宝石はともかく、白アスパラは今ではスノゥも好物だ。放浪の初めは安い食堂などではアスパラガスなんて、お目にかかったこともなかった。緑のものはともかくさらに白なんて、貴族やブルジョアの贅沢品なのだとあとで知ったほどだ。
「母さんも自分を大切にしてくれる、あの人を愛していた。だから、俺も生まれたんだからな」
それは認めねばならない。母もあの男を愛したから自分が生まれた。
「スノゥ様がお生まれになったと聞いたときは、我らも喜びました。エーデル様そっくりのまっ白な赤ちゃんだと」
「ありがとう……」
アリョーナの言葉にスノゥは微笑んだ。白い兎の仔の誕生を、母以外の誰も祝福してはくれなかったと、スノゥはいままで思いこんでいた。それがこの北の遠い森で母の乳母達は喜んでくれていたのだ。
自分達と同じ雪豹でない白兎の王子をただ愛した人々は。
「だからこそホルムガルドの悲劇を聞いたときには、胸のつぶれる思いがいたました」
とオレシャ。
「我らは老い先、短い身。小さな祖国が滅び大国ルースに呑み込まれることも受け入れました。ただ遠い王都にいる、エーデル様と御子様さえご無事であればよいと……それが……」
アリョーナは語りながら言葉を詰まらせる。それにアーテルが「大丈夫? 婆や」と顔を覗きこむ。「アーテル様はお優しゅうございますな。そんなところもお婆様のエーデル様にそっくりでいらっしゃる」とアリョーナは泣き笑いの顔を見せる。
「それが、まさか勇者様のお供をなさる、四英傑様になられているとは……」
そうオレシャが続ける。スノゥを皺で埋もれた目でまっすぐに見て。
「勇者様の次にお強い兎族の双舞剣士様は、歌い踊りながら戦うのだと風の噂にきいて、我らはエーデル様の御子が生きていると確信したのです。戦う力を持たぬエーデル様でしたが、歌と踊りは誰よりも見事でお美しかった」
そしてエーデルの両親であるノアツンの国王夫妻もそんな王子を愛して、王家代々に伝わるすべての歌と踊りを授けたのだと。
「スノゥ様それがあなた様のお力となった。そのことがこの隠れ里に棲む、我ら一同のなによりの歓びとなりました。
まして勇者様と結婚なされて、公子様方までお生まれになったと、我らの誇りたる歌と踊りは伝えられていくのだと……」
「……母さんもいっていた。歌うこと踊ることがノアツンの民の誇りだってな。俺も母さんが教えてくれた歌と踊りに助けられた」
そうでなければ離宮を出て、すぐに野垂れ死んでいただろう。歌と踊りがあったからこそ、自分は生きることが出来た。
同時にあの父からも戦う力を……これも認めなくてはならないだろう。
「母さんは最期、俺に自由に生きろと言い残した。だから、俺はあの離宮を飛び出して国を出たんだ」
母の最期はこの乳母達には語らない。ただ、母の最期の言葉だけを伝えると、二人の老婆は瞳を潤ませてスノゥを見つめる。
「こうして、エーデル様にそっくりのあなた様に会うことが出来てよかった」
そして二人は口をそろえていう。
「繰り返すが、母さんに似てるのは容姿だけだ。中身は残念ながら、まったく似てないぜ」
「確かにまあエーデル様よりは、すこし目元がおキツイような」
「それにエーデル様はもう少しおしとやかでらした」
二人の老婆の言葉にスノゥは苦笑する。
「それでもエーデル様と同じく優しい方でらっしゃる」
「それはあなたの御子様方を見てもわかりますよ」
そういわれて「そうか」とうなずいた。
◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇
翌日。
子供達が寝泊まりさせてもらっている集会所でスノゥ達も泊まり、そして朝食の席に村の代表であるヤクブに長老格のアリョーナにオレシャが同席した。
「それで、あなた達はどうしてこの隠れ里に領主の目を逃れて暮らしている?」
ノクトが訊ねる。
迷いの森の仕掛からしてあきらかだが、雪豹たちは、虎族の領主のオルグから隠れている。それは昨晩の素朴でありながらも豊かだった宴の食材からもあきらかだ。
あの寒村でみたような重税の搾取がされているならば、あんな歓待は出来ない。つまりはこの森は本来領主であるオルグの統治外にある。
「……ノアツンがルースに併合された頃、ここは王国の直轄領でした。その頃はよかったのです」
雪豹たちも森で捕った黒貂や銀狐などの毛皮を適正量納めればよかったと。
ノアツンの荒野は耕作に適さず、雪豹たちは森での狩猟採取に依存して、国とも呼べない小さな国を築いていたのだという。その毛皮は最上級品としてルース国の王侯貴族に重宝され、貿易としても成り立っていたと。
「属国としてルース王への朝貢が、税に変わったようなものでした。ところが十年ほど前にオルグが領主となって、すべてが変わった」
農作に適さない荒野を雪豹たちは大きく耕すことはなく、せいぜいが自分達が食べる分の農地を地味が豊かな森の中につくるぐらいだったという。
ルースの属国となってからは、農民の次男、三男の移民達が本国からやってきて、荒野を開拓し出したが、当然あまりうまくいかずに国の直轄地時代は農民達も税を免除されていたという。
「それがオルグが領主となってからは本国なみの税を要求して、あれでは彼らの食べる物さえありません。今では次々に農地を放棄して逃げ出す者が続出している始末で」
それであの荒れた寒村の後継か……とヤクブの言葉に、ノクトとスノゥ達はは顔を見合わせる。
「私達、雪豹族にも納める毛皮を三倍に増やせと無理な要求をしてきたのです。
獲物を狩りすぎればいずれは尽きてしまう。それを話してもあの暴君のオルグは聞きはしません。
逃亡した農民達を見せしめに処刑する有様を見て、私達も話が通じない相手と隠れることにしたのです」
それでも、秋には森の外に以前に取り決めた分の毛皮を詰めた箱を置いているという。それでこの十年あまり微妙な均衡を保ってきたと。
オルグとしては迷いの森に足を踏みいれられず、かといって焼き払うなんて強硬な手段も出られず……というところだろう。農民達がそんな状態では、雪豹達が納める毛皮が貴重な収入源であろうし。
「だが、それもお前達が公子達をかくまい、さらには俺達がここにやって来たと知られれば、それだけ強硬なオルグの奴が、ただで見逃すとは思えない」
スノゥが口を開く。
子供達を保護出来たならば目的は果たした。これで笑って雪豹たちと知らぬ顔で別れて、サンドリゥムに転移すればいことだ。
そのあとで彼らがどうなるかなど考えずに。
これは他国のことだ。口出しはできないと昨日、モースがいっていたとおり。
「覚悟は出来ています。我らはこの森とともに生きてきました。いまさらここを離れられない」
「それに私達は国が滅びることも受け入れました」とヤクブは微笑む。それがエーデルの父母である先代国王夫婦の言葉であったと。
雪豹ではないエーデルのみではここで王家は途絶える。ルース国に呑み込まれる運命ならば受け入れろ。ただエーデルだけは皆で守ってやって欲しいと。
「我らはそのエーデル様さえお守り出来ませなんだ」
アリョーナがいう。そしてオレシャが「それでも我らの歌と踊りはスノゥ様、あなた様が伝えてくださる。消えることはない」と。
「ただ、子供達だけは我らが運命に巻き込みたくない。もし願いを叶えてくださるならば、彼らをサンドリゥムに伴ってはくださいませんか?」
ヤクブの言葉にノクトが「子供達は全員保護しよう」うなずく。スノゥは口を開く。
「お前達も全員、サンドリゥムに来る気はないのか?」
「我がグロースター大公家には、北に未開拓の広大な領地がある。あなた達が暮らすのに十分な」
続けてのノクトの言葉にヤクブは「子供達のことは安心しました」と微笑み、首を振る。
「我らは国は滅んだとはいえノアツンの民です。歌と踊りと同じく、この森は捨てられません」
「捨てる必要はない。この森もグロースター大公領も自由に行き来すりゃいい。ちょうど固定の転送陣も完成したみたいだしな」
そう先日、ナーニャから知らされたのだ。規模としてはまだ数人単位の転送らしいが、小さな隠れ里とグロースター領を行き来するには十分だろう。足りなけりゃ複数陣を置ければよいことだ。
設置した陣がルース国側に悪用されるなんてことは考えなくていい。陣は森の中、“強固な結界の中”に置くのだから。
「この森もお前達も守る。そのために母さんからすべて受け継いだ、歌と踊りだ」
スノゥの言葉にヤクブだけでない。アリョーナとオレシャも大きく目を見開く「我らを守ってくださると……」と震える声をあげるのに、うなずく。
そして、話が見えずにこちらをじつと見る銀月の瞳と視線を重ね、そして他の仲間達もみまわす。
「ルースという大国が目の前にあって、ずっと雪豹の小さな国と森が呑み込まれなかったのは不思議に思わないか?
これにはとびきりの歌と踊りの“おまじない”があったのさ」
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作者の新作情報はtwitterにてご確認ください
https://twitter.com/sima_yuki
次回作→『落ちこぼれが王子様の運命のガイドになりました~おとぎの国のセンチネルバース~』
【同一作者の作品】
『チンチラおじさん転生~ゲージと回し車は持参してきた!~』
ハズレ勇者のモップ頭王子×チンチラに異世界転生しちゃった英国紳士風おじさま。
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