117 / 120
番外編
黒猫おじさんのお話いろいろ、その1
しおりを挟むおや、おじさんの様子が……?
本日のおじさん。
おじさんは進化した。
黒猫ちゃんの姿にも変化できるようになった!!
「……これ進化なのかよ? 進化ってなんだよ!! おい!! ジーク、猫じゃらし揺らすな!! 俺は今、人型だ!!」
にゃんこ散歩
本日のおじさんは、黒猫姿でお散歩です。
「よく考えると便利ではあるよなあ」
お忍びで歩くのにぴったりだと気付いたおじさんです。
そして、屋根の上でぽかぽか温かいのでうとうと……と。
気がついたら夜になって大騒ぎになってましたw
「黒猫になるときは、これをつけるように」
「首に鈴なんかつけねぇぞ! ! なんだその赤いリボン! !」
「首が嫌ならしっぽにつけるか?」
「そういう理屈じゃねぇえ! !」
マイペースの王子様との会話はどこまでも平行線w
お昼寝にゃんこ
本日のおじさんは。
お昼寝してますね。
おや、なにか抱きしめてますけど。
抱えているのは……そっくりな黒猫ちゃんのぬいぐるみでした。
あまりの愛らしさに発見した王子様はついぱしゃりと。
「なんでこれが絵になっているんだぁあ」
本日のおじさんは……。
黒猫の姿で必死に王子様から逃げていますが、捕獲されました。
「よ、よせ! ! 王様の膝でうっかり寝たからって、そんな怖い顔、ふぎゃああああああ~」
三日間ほど、おじさんの姿を見た者はいなかった……。
黒猫おじさん、王子様に甘く躾けられる……三日間……。
へとへとだぜぇ~。
可愛いおじさんには鈴を
「…………」
本日のおじさん。
黒猫の姿ですが不機嫌です。
首の赤いリボンに魔石がはまった鈴がチリン……と鳴ります。
昨日寝ている間に、王子様にペンダントをつけられたんですが、それが首から外せず黒猫なったら、赤いリボンに……。
てしてしてし……と尻尾で不機嫌に床を叩きます。
王子様がやってきましたが、ぷぃ……とそっぽを向きました。
おもむろに王子様が出したのは虹色の猫じゃらし。
「そんなもので懐柔は……」
素晴らしい猫じゃらしの動きに黒猫おじさんの目はまん丸釘付けに。
「この卑怯ものぉおお~! !」
我慢出来ず飛びつきました。
だからなんでこうなる?
本日の黒猫おじさん。
「…………」
やっぱり首に付けられた赤いリボンが気に入らないようで、ジタバタとはずそうとしてますが、くるくるとしている様はどう見てもじゃれているようにしか。
「なに撮っているんだ! !」
魔石を持っている王子様に噛みつこうとしますが、綺麗な毬を投げられて思わずそちらに飛びついて、その姿も撮られました。
すっかりふてくされた黒猫おじさんですが、マタタビアイスを銀のスプーンで王子のてづからもらって機嫌はなりました。
が、マタタビでふにゃふにゃになって、気がついたら人間の姿で素っ裸で寝台の上にいました。
「なんでこうなる……」
289
作者の新作情報はtwitterにてご確認ください
https://twitter.com/sima_yuki
『チンチラおじさん転生~ゲージと回し車は持参してきた!~』
ハズレ勇者のモップ頭王子×チンチラに異世界転生しちゃった英国紳士風おじさま。

【同一作者の作品】
【完結】婚約破棄の慰謝料は36回払いでどうだろうか?~悪役令息に幸せを~
【完結】断罪エンドを回避したら王の参謀で恋人になっていました
【完結】長い物語の終わりはハッピーエンドで
https://twitter.com/sima_yuki
『チンチラおじさん転生~ゲージと回し車は持参してきた!~』
ハズレ勇者のモップ頭王子×チンチラに異世界転生しちゃった英国紳士風おじさま。
【同一作者の作品】
【完結】婚約破棄の慰謝料は36回払いでどうだろうか?~悪役令息に幸せを~
【完結】断罪エンドを回避したら王の参謀で恋人になっていました
【完結】長い物語の終わりはハッピーエンドで
お気に入りに追加
1,096
あなたにおすすめの小説

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。


「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。