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どうも魔法少女(おじさん)です。【2】~聖女襲来!?~おじさんと王子様が結婚するって本当ですか!?

【2】王子様とおじさんの日常※ その2

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 夕餉にはコウジの好きな魚料理がでた。肉もいいが、この歳になると魚がうまいとしみじみ感じるんだよなとおじさんは思う。
 黒いお酢のソースを使った料理はちょっと醤油風味で、そこもコウジのお気に入りだ。ジークの邸宅のお抱え料理人はすっかりおじさんの味覚は把握したようだ。

 序列第2位となったジークに、王宮に住んでは?という話も出たが、二人はいまだこの郊外の屋敷に暮らしている。
 ジークの母であり、かつてはこの国の王フィルナンドの愛を独占して、公式愛妾となったエノワール。それが建てた石の邸宅にだ。

 公式愛妾なんて地位を王に作らせ、まるで女王のようにふるまったという女性の館は、意外にも華美なところはなく、落ち着いた暮らしやすい家でコウジも気に入っている。
 ワイン色のカーテンの天蓋付きのベッドなんて、豪華過ぎて寝られないなんてこともなく、寝室の深い海のような壁紙の色も心安まる。

 とはいえ、ぐっすり寝られるのは別の理由もあるのだが。

「……今日もすんのか?」

 自分のまとったガウンの紐を迷いもなくほどくジークに聞く。大の大人数人は平気で横になれそうな大きなベッドの上で。

「したくないのか?」

 ジークの手がぴたりと止まっていくのに「いや、そんなことはない」と答える。

「いや、王子様はよく毎日、このおじさんを抱っこ出来るなぁ……と」
「毎日あなたを抱きたいが?」

 即答だ。思わず感心してしまって、コウジはこの年下の自分の男に“ご褒美”をあげたくなった。

「わかった、ちょっとじっとしてろ」
「コウジ?」

 王子様のガウンの下をめくりあげれば、下着もつけていない……のは自分も同じか。
 見れば王子様の王子様はもう元気なように見えた。若いっていいな。

 きゅっと握りしめれば、しっかりと立ち上がった。素直でよろしいと、その先にちゅっと口づけてやる。ゆっくりと先端を口に含む。
 「っ……」という声が頭上で聞こえて内心ほくそ笑む。歯をあてないように唇で扱いて、裏筋を舌先でくすぐってと……とすれば、口になかのモノはどくんと脈打って、ますます固く大きくなった。いつもながらに、はいるのか?これ?と思う。いつもはいってるけど。

 なにげに横顔にかかる髪がうるさいなとぐしゃりとかきあげたら、とたん口の中のものがまた大きくどくんと脈打った。と同時に、強引に上をむかされた。向かい合わせに膝の上にのせられる。

「なんだよ?」
「髪をかきあげるあなたが色っぽかった」
「……おじさんに真顔で言うなよ、王子様……っ!」

 香油に濡れた指がなかに入りこんでくる。コウジも手を伸ばして、そのジークの指に己の指をそえた。自分のうちの感触なんて、こんなことにならなければ一生知ることはなかっただろう。
 自分の指とジークの指がバラバラに動くのに「あ、あ、あ……」と声を漏らす。あえぎながらも目の前の男の端正な顔から目を離さない。

 普段は冷静沈着な剃刀色の瞳にギラキラした欲望がともっている。その唇をぺろりとなめて「来いよ」とささやく。
 そのとたんにコウジの指も一緒に引き抜かれて、鉄の棒みたいに熱いのが押し当てられた。ずぶずぶと入りこんでくるのに「でっか……い……な、おい……」とのけぞりつぶやく。

 ギシギシとはげしく突き上げられて、おじさんの腰は治癒魔法でなんとかなるが、このベッドって大丈夫かな?と思ったのは一瞬ですぐに快感に呑み込まれた。

 まあ、毎日、こんな日々だ。





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