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エピローグ
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すぐ隣で息を殺すアダムにもふたりのやりとりは聞こえていて、やはり不安げな目をしている。少しでも安心させようとほんのりと笑いかけた時、やっとネラが口を開いた。
『……お兄様に、できますか?』
彼女にしては平坦なその声には、できるはずがないという嘲笑とまさかという懸念が複雑に混ざり込んでいた。
今までの自分なら嘲笑のほうに負けていただろう。アダムの手を握り直して、「そうだね」とわざと明るい声を出した。
「放っておいてくれれば、万にひとつもないんだけれど」
『……。先ほどから……何か重大なことがあったと自白しているようなものですわ、お兄様。なのに放っておけとおっしゃるの?』
「そのうち少しは何かしら連絡がいくと思うよ。だけど、それ以上を知ろうとしないで欲しい。そうしてくれれば僕も——【楽園】の真実を世間に吹聴したりはしない」
口にした瞬間、さすがに緊張に心拍数が跳ね上がった。
それはたった一つだけ、かつて【楽園】に所属していたディランが持つ切り札。
この世界に流通する薬の開発は、その大半が【楽園】に根源を置いている。あらゆるウィルスに感染させたヒトの体液を材料としたり、ヒトを実験台に試行錯誤を重ねたり。そうして作られた薬の開発法は一般には秘匿されており、従って【楽園】の存在自体世の中には知らされていない。
知られては困るのだ。
かつて、獣人とヒトの立場は逆だった。ヒトに近い豊かな情緒を持ち、会話もできる獣人という存在は最初こそ強烈に迫害されていたという。しかしヒト側が獣人を深く知っていくうち、彼らに同情するヒトの割合が多くなっていった。
獣人に社会権を、保護や共生をと訴える声は大きくなり、ヒト側の立場を守ろうとしていた者たちの動きを制限していく。
正論は膨れ上がった感情論に勝てない。その結果ヒトは立場をひっくり返され——今に至っている。
「今でもヒトの不正売買がニュースになるたび、小規模とはいえ保護団体が声を上げている。そんな中に【楽園】の真実を放り込めば、噂話としてよく広がることだろうね」
そんなものは、広い海にたかが小石をひとつ投げ入れただけかもしれない。
だが何度も何度も投げ込み続ければ、いつしか広がる波紋は遥か遠くの対岸に届くだろう。海底に積み重なった石もやがて水面に顔を覗かせるかもしれない。
それは何年どころか何十年、下手をすれば百年以上も先の話かもしれない。だがヒトの自滅に等しい顛末をよく知る【楽園】は、そのきっかけ自体が生まれることを恐れているとディランは知っていた。
【楽園】の理念は医薬品開発で社会に貢献すること。それは獣人主体の社会が維持されなければ成り立たないのだから。
『……急に、怖いことをおっしゃいますのね。ご自分のなさろうとしていることの意味がお分かりかしら』
「放っておいてくれればやらないと、何度も言っているよ」
今までは、こんなことをしようなど思わなかった。出来もしないと蔑まれていたからこそ、ネラたちからこれまで放置されていたのだ。実際ディランは自分がしてきたことも含め、【楽園】の行いを正しいとも間違っているとも言えずに黙り込むだけだった。
現実的に考えれば、獣人主体の社会において【楽園】が作り出す薬は欠かせない。彼らは悪の組織などではなく、獣人にとってこの世界になくてはならないものだ。
それでも彼らの恐れを盾にしてでも牙を剥かなければならない。なりふり構わず守りたいと願う存在が側に在るのだから。
『会話になりませんわね』
ふう、とネラが溜息を吐くのが聞こえた。
『そもそも、私ひとりに持ちかけて済むお話じゃないと思いませんこと?』
「近い将来幹部になるだろう優秀な君に話せば十分だと思ったけれど、違ったかな」
『……性格が悪くなられましたわね、お兄様』
「君に鍛えられれば多少はね」
義兄妹となった日から、いやそれ以前からネラには散々やり込められていたが、今まで一度も言い返したことはなかった。やってみればできるものだなとどこか他所ごとのように考えつつ、ネラからの返事を待つ。
そうしてたっぷり一分間近い沈黙のあとディランの耳に届いたのは、「承知いたしました」という諦めよりも呆れに近い声だった。
◆ ◆ ◆
「朝方から君の嫌味を聞かなくちゃいけないと思えば、それは元気もなくなるよ」
『まあ酷い。可愛い妹になんてことをおっしゃるの?』
「自分で言う時点であんまり可愛くはないかな……」
なんとも生産性のない会話をダラダラと繰り広げる義兄妹に、アダムが笑っていいものやらと思案しているのが窺える。
アダムはディランがネラと話している間はひたすらに存在を消すことに徹しているが、【楽園】にいたころ先生と呼び慕っていた相手の声の懐かしさと変わらなさについ聞き入ってしまうようだった。
『お世辞のひとつも言えないようだからお兄様はいつまでも独り身なんですわ。本日もお変わりなくて何よりです』
「ただの定期連絡にこれだけ嫌味を詰め込める君も、変わらないようで何よりだよ」
『兄妹で似たもの同士ですわね私たち』
義理にしても兄だなんて思っていないだろうと言いたくなるほどの冷笑を残して、通話は切れた。
途端にドッと疲労感が襲ってきて、ディランは深く息を吐く。お疲れ様ですと眉を下げ苦笑するアダムを癒し成分補給とばかりにすかさず抱き締めれば、彼は大人しく身を預けてくれた。
「放っておいてって言ったのに……。追求しないとはいえ、こんなしょっちゅう監視めいた電話入れてくるとは……」
アダムが苦しくないだろう程度に、抱き締める腕に力を込める。
不平をこぼしはするが、愛しい体温をゼロ距離で感じられるだけでネラとの会話で消耗した何かが回復していく気がした。
「仕方のないことですよ。むしろ俺は、ネラ先生がこの程度で済ませてくださったことに感謝したいくらいです」
「……君はなんか、ネラには好意的だよね……」
「実験に過ぎないとはいえ、俺たちにいろんなことを教えてくださった獣人です。尊敬していることには変わりないので」
妙なやきもちを焼いているのは百も承知だが、にこやかにそんなことを言われれば余計に嫉妬もする。
しょんぼりしているディランに気が付いたのか、アダムが胸元に頬をすり寄せてきた。名残惜しさを感じつつ少しだけ身体を離すと、楽しそうな青い瞳と視線が交わる。
「……でも、ネラ先生にも分からないことってあるんですね」
「えっ?」
「ドクターは独り身じゃないのに」
細長い指先に、ついと口元をなぞられた。
それは再会したあの日とほとんど同じ仕草のはずなのに、同年代の獣人たちと変わらぬ年相応な悪戯っ気のある無邪気さで。
「ずっと内緒にしないといけませんけどね」
首を竦めて笑う、そのさまはどこまでも幸せそうに見えた。
この先が平らな道でないことは、お互い痛いほど分かりきっている。
どんな手を打ってもアダムのことは秘密にしなければならず、嘘を何重にも重ねて隠し続けなければならない。アダムは一生この世界に存在を承認されることはなく、内に渦巻く言い知れない澱みも飲み込んだままでいなくてはならない。
それなのに、ずっとディランの側にいれることを幸福だと笑ってくれるのだ。
「……泣き虫が過ぎません?」
「ごめん……」
自分にとってこれ以上幸せなことはないと思ったが最後、瞬く間に視界が潤む。アダムは呆れた顔をして、それでもあやすように頭を撫でてくれた。
彼がこうして側にいてくれるだけで、なんてことのない暮らし慣れたアパートの一室が穏やかな幸せに満ちた空間になる。
それこそ古い物語の中に語られる本物の楽園のようだと、ディランは涙が止まらないままで笑った。
【完】
『……お兄様に、できますか?』
彼女にしては平坦なその声には、できるはずがないという嘲笑とまさかという懸念が複雑に混ざり込んでいた。
今までの自分なら嘲笑のほうに負けていただろう。アダムの手を握り直して、「そうだね」とわざと明るい声を出した。
「放っておいてくれれば、万にひとつもないんだけれど」
『……。先ほどから……何か重大なことがあったと自白しているようなものですわ、お兄様。なのに放っておけとおっしゃるの?』
「そのうち少しは何かしら連絡がいくと思うよ。だけど、それ以上を知ろうとしないで欲しい。そうしてくれれば僕も——【楽園】の真実を世間に吹聴したりはしない」
口にした瞬間、さすがに緊張に心拍数が跳ね上がった。
それはたった一つだけ、かつて【楽園】に所属していたディランが持つ切り札。
この世界に流通する薬の開発は、その大半が【楽園】に根源を置いている。あらゆるウィルスに感染させたヒトの体液を材料としたり、ヒトを実験台に試行錯誤を重ねたり。そうして作られた薬の開発法は一般には秘匿されており、従って【楽園】の存在自体世の中には知らされていない。
知られては困るのだ。
かつて、獣人とヒトの立場は逆だった。ヒトに近い豊かな情緒を持ち、会話もできる獣人という存在は最初こそ強烈に迫害されていたという。しかしヒト側が獣人を深く知っていくうち、彼らに同情するヒトの割合が多くなっていった。
獣人に社会権を、保護や共生をと訴える声は大きくなり、ヒト側の立場を守ろうとしていた者たちの動きを制限していく。
正論は膨れ上がった感情論に勝てない。その結果ヒトは立場をひっくり返され——今に至っている。
「今でもヒトの不正売買がニュースになるたび、小規模とはいえ保護団体が声を上げている。そんな中に【楽園】の真実を放り込めば、噂話としてよく広がることだろうね」
そんなものは、広い海にたかが小石をひとつ投げ入れただけかもしれない。
だが何度も何度も投げ込み続ければ、いつしか広がる波紋は遥か遠くの対岸に届くだろう。海底に積み重なった石もやがて水面に顔を覗かせるかもしれない。
それは何年どころか何十年、下手をすれば百年以上も先の話かもしれない。だがヒトの自滅に等しい顛末をよく知る【楽園】は、そのきっかけ自体が生まれることを恐れているとディランは知っていた。
【楽園】の理念は医薬品開発で社会に貢献すること。それは獣人主体の社会が維持されなければ成り立たないのだから。
『……急に、怖いことをおっしゃいますのね。ご自分のなさろうとしていることの意味がお分かりかしら』
「放っておいてくれればやらないと、何度も言っているよ」
今までは、こんなことをしようなど思わなかった。出来もしないと蔑まれていたからこそ、ネラたちからこれまで放置されていたのだ。実際ディランは自分がしてきたことも含め、【楽園】の行いを正しいとも間違っているとも言えずに黙り込むだけだった。
現実的に考えれば、獣人主体の社会において【楽園】が作り出す薬は欠かせない。彼らは悪の組織などではなく、獣人にとってこの世界になくてはならないものだ。
それでも彼らの恐れを盾にしてでも牙を剥かなければならない。なりふり構わず守りたいと願う存在が側に在るのだから。
『会話になりませんわね』
ふう、とネラが溜息を吐くのが聞こえた。
『そもそも、私ひとりに持ちかけて済むお話じゃないと思いませんこと?』
「近い将来幹部になるだろう優秀な君に話せば十分だと思ったけれど、違ったかな」
『……性格が悪くなられましたわね、お兄様』
「君に鍛えられれば多少はね」
義兄妹となった日から、いやそれ以前からネラには散々やり込められていたが、今まで一度も言い返したことはなかった。やってみればできるものだなとどこか他所ごとのように考えつつ、ネラからの返事を待つ。
そうしてたっぷり一分間近い沈黙のあとディランの耳に届いたのは、「承知いたしました」という諦めよりも呆れに近い声だった。
◆ ◆ ◆
「朝方から君の嫌味を聞かなくちゃいけないと思えば、それは元気もなくなるよ」
『まあ酷い。可愛い妹になんてことをおっしゃるの?』
「自分で言う時点であんまり可愛くはないかな……」
なんとも生産性のない会話をダラダラと繰り広げる義兄妹に、アダムが笑っていいものやらと思案しているのが窺える。
アダムはディランがネラと話している間はひたすらに存在を消すことに徹しているが、【楽園】にいたころ先生と呼び慕っていた相手の声の懐かしさと変わらなさについ聞き入ってしまうようだった。
『お世辞のひとつも言えないようだからお兄様はいつまでも独り身なんですわ。本日もお変わりなくて何よりです』
「ただの定期連絡にこれだけ嫌味を詰め込める君も、変わらないようで何よりだよ」
『兄妹で似たもの同士ですわね私たち』
義理にしても兄だなんて思っていないだろうと言いたくなるほどの冷笑を残して、通話は切れた。
途端にドッと疲労感が襲ってきて、ディランは深く息を吐く。お疲れ様ですと眉を下げ苦笑するアダムを癒し成分補給とばかりにすかさず抱き締めれば、彼は大人しく身を預けてくれた。
「放っておいてって言ったのに……。追求しないとはいえ、こんなしょっちゅう監視めいた電話入れてくるとは……」
アダムが苦しくないだろう程度に、抱き締める腕に力を込める。
不平をこぼしはするが、愛しい体温をゼロ距離で感じられるだけでネラとの会話で消耗した何かが回復していく気がした。
「仕方のないことですよ。むしろ俺は、ネラ先生がこの程度で済ませてくださったことに感謝したいくらいです」
「……君はなんか、ネラには好意的だよね……」
「実験に過ぎないとはいえ、俺たちにいろんなことを教えてくださった獣人です。尊敬していることには変わりないので」
妙なやきもちを焼いているのは百も承知だが、にこやかにそんなことを言われれば余計に嫉妬もする。
しょんぼりしているディランに気が付いたのか、アダムが胸元に頬をすり寄せてきた。名残惜しさを感じつつ少しだけ身体を離すと、楽しそうな青い瞳と視線が交わる。
「……でも、ネラ先生にも分からないことってあるんですね」
「えっ?」
「ドクターは独り身じゃないのに」
細長い指先に、ついと口元をなぞられた。
それは再会したあの日とほとんど同じ仕草のはずなのに、同年代の獣人たちと変わらぬ年相応な悪戯っ気のある無邪気さで。
「ずっと内緒にしないといけませんけどね」
首を竦めて笑う、そのさまはどこまでも幸せそうに見えた。
この先が平らな道でないことは、お互い痛いほど分かりきっている。
どんな手を打ってもアダムのことは秘密にしなければならず、嘘を何重にも重ねて隠し続けなければならない。アダムは一生この世界に存在を承認されることはなく、内に渦巻く言い知れない澱みも飲み込んだままでいなくてはならない。
それなのに、ずっとディランの側にいれることを幸福だと笑ってくれるのだ。
「……泣き虫が過ぎません?」
「ごめん……」
自分にとってこれ以上幸せなことはないと思ったが最後、瞬く間に視界が潤む。アダムは呆れた顔をして、それでもあやすように頭を撫でてくれた。
彼がこうして側にいてくれるだけで、なんてことのない暮らし慣れたアパートの一室が穏やかな幸せに満ちた空間になる。
それこそ古い物語の中に語られる本物の楽園のようだと、ディランは涙が止まらないままで笑った。
【完】
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まさかの小説のほうまで読んでくださったのですか…!本当にありがとうございます😭
めちゃくちゃナイスアシストを連発しているジェッタ、惚れて頂き嬉しいです✨
シリアスの全てをこちらに置いてきたという感じでハッピーコメディ日常漫画を描いていましたが、小説版での彼らの背景を知ってくださり本当に本当にありがとうございます!!