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61 シーズン2?
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「あ、コレ。続編のオープニングだわ・・・ 確かレヴィアタンの飼い主が魔人で・・・」
突然、ブツブツと呟く女性の声が緊迫する場面で聞こえてくる。
まるで恐怖映画のように一斉に皆がそっちを向いた。
「え~と、レヴィアタンって確か水の魔物で水中で魔素を集めて魔石結晶を作るんだっけ・・・」
ウンウンと考えながら呟くのは、勿論白い魔術師のマントを着たリーナの中の人、柏田里奈である。
片手にロッド、もう片手は何故か同僚の騎士のマントの裾を掴んでいる・・・
「えっと弱点は火でぇ・・・」
そこまで呟き、『?』と顔を上げ周りの人々が自分に注目しているのに気がついて跳び上がる。
「ひっ!!」
「あ、リーナさんだ」
国王陛下の近くから鈴を転がすような綺麗な女性の声がした。
「あ。生ソフィアたん! うひゃあッ! かっわいい~~~」
素っ頓狂な声を出した里奈。
「「「生?」」」
その一言でソフィアが閃いた。
――ひょっとして転生者?
×××
一方人間たちを他所に、チャッピーはズルズルと音をさせ近づいてくる『レヴ』と呼ばれた魔物に向かって一歩を踏み出した。
『まだ存在していたかレヴィアタン』
『貴様コソ。相変わラズ偉そうダナ。ベヒモス』
2匹はどうやら知り合いのようで感情の浮かばない目でお互いの様子ををジッと観察する。
『お前は棲家が我とは違ったはずだが、なぜ陸にいる』
『レヴは主と一緒にイルだけダ』
2匹が同時にレヴィアタンの後方で腕を組む男に目を向ける。
『アレが我らの創造主なのか?』
『記憶がナイのカ? 哀れだナ』
『・・・』
ベヒモスの額に井桁マークが浮かんだのが見えた気がするのは気の所為では無い。
×××
「そうです乙女ゲーム、『ドキ☆キュン魔法少女リーナ♡貴方のハート狙い撃ちしちゃうぞ☆』のシナリオに似てるんですよ、この世界。でも所々違うのでなんとも言えませんけど」
無理矢理騎士のマントを掴む手を引っ剥がして、会場の隅っこに里奈を転移魔法で拉致したソフィア。
「まさかソフィアたんまで転生者だったとは思いませんでした」
「学園では記憶がなかったの?」
「はい。在学中もですけど卒業パーティー迄は全くの別人格だったんですよ。で、北の森に送られてから気がついたら前世の自分が現れた感じですね」
ムムム、といった感じで眉を寄せる美少女2人。
「そんなこともあるんだ」
「みたいですね。で、今思い出したのはさっきのレヴィアタンが現れたのって、無印じゃなくて、続編の2なんです。まぁ無印はエンディング迎えてますからね。攻略失敗でゲーム・オーバーですねぇ」
遠い目をする里奈。
「ゲーム名からして貴女が主人公だものね」
「ハイ。ソフィアたんは悪役令嬢枠でしたけど、私の『最推し』だったので感激です♡」
うっとりソフィアの顔を見つめ目をウルウルさせつつ頬を赤らめる里奈。
ブルータスお前もか・・・
突然、ブツブツと呟く女性の声が緊迫する場面で聞こえてくる。
まるで恐怖映画のように一斉に皆がそっちを向いた。
「え~と、レヴィアタンって確か水の魔物で水中で魔素を集めて魔石結晶を作るんだっけ・・・」
ウンウンと考えながら呟くのは、勿論白い魔術師のマントを着たリーナの中の人、柏田里奈である。
片手にロッド、もう片手は何故か同僚の騎士のマントの裾を掴んでいる・・・
「えっと弱点は火でぇ・・・」
そこまで呟き、『?』と顔を上げ周りの人々が自分に注目しているのに気がついて跳び上がる。
「ひっ!!」
「あ、リーナさんだ」
国王陛下の近くから鈴を転がすような綺麗な女性の声がした。
「あ。生ソフィアたん! うひゃあッ! かっわいい~~~」
素っ頓狂な声を出した里奈。
「「「生?」」」
その一言でソフィアが閃いた。
――ひょっとして転生者?
×××
一方人間たちを他所に、チャッピーはズルズルと音をさせ近づいてくる『レヴ』と呼ばれた魔物に向かって一歩を踏み出した。
『まだ存在していたかレヴィアタン』
『貴様コソ。相変わラズ偉そうダナ。ベヒモス』
2匹はどうやら知り合いのようで感情の浮かばない目でお互いの様子ををジッと観察する。
『お前は棲家が我とは違ったはずだが、なぜ陸にいる』
『レヴは主と一緒にイルだけダ』
2匹が同時にレヴィアタンの後方で腕を組む男に目を向ける。
『アレが我らの創造主なのか?』
『記憶がナイのカ? 哀れだナ』
『・・・』
ベヒモスの額に井桁マークが浮かんだのが見えた気がするのは気の所為では無い。
×××
「そうです乙女ゲーム、『ドキ☆キュン魔法少女リーナ♡貴方のハート狙い撃ちしちゃうぞ☆』のシナリオに似てるんですよ、この世界。でも所々違うのでなんとも言えませんけど」
無理矢理騎士のマントを掴む手を引っ剥がして、会場の隅っこに里奈を転移魔法で拉致したソフィア。
「まさかソフィアたんまで転生者だったとは思いませんでした」
「学園では記憶がなかったの?」
「はい。在学中もですけど卒業パーティー迄は全くの別人格だったんですよ。で、北の森に送られてから気がついたら前世の自分が現れた感じですね」
ムムム、といった感じで眉を寄せる美少女2人。
「そんなこともあるんだ」
「みたいですね。で、今思い出したのはさっきのレヴィアタンが現れたのって、無印じゃなくて、続編の2なんです。まぁ無印はエンディング迎えてますからね。攻略失敗でゲーム・オーバーですねぇ」
遠い目をする里奈。
「ゲーム名からして貴女が主人公だものね」
「ハイ。ソフィアたんは悪役令嬢枠でしたけど、私の『最推し』だったので感激です♡」
うっとりソフィアの顔を見つめ目をウルウルさせつつ頬を赤らめる里奈。
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