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第三十九話 ご褒美をあげましょう。
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少し遅くなった昼食は、綺麗な庭を眺められるテラスに用意されていた。
部屋にこもって手紙を書いていたため、仕度を少し遅らせてもらったのだ。
あまり食欲が無いと伝えたら、野菜スープとサンドイッチを用意してくれた。ラファエルや使用人たちに見守られながら、また一人でモショモショと口に運ぶ。食卓に会話が無いのはやっぱり寂しい。
芝生で覆われた地面を眺めながら、深々と溜め息を吐く。
こんなときこそ、気分転換に土いじりがしたいのに、ここには完璧に手入れされた豪奢な庭が広がるのみだ。俺が付け入る隙は全くない。
(……開墾してた裏の畑も、意味が無くなっちまったなあ)
昨夜提示されたオスカーの【提案】が頭をよぎる。
”このままだとあの老夫婦は、黒神子隠匿の罪で裁かれる可能性があります。いつ処刑や幽閉されてもおかしくない状況です。俺ならすぐに王を説得して罪を不問とさせ、あなたのご家族の身柄を神殿預かりにすることが出来ます。今まで通り教会へも通えますし、村人と交流できる生活は保障しましょう。いかがです?”
俺は「よろしくおねげえします。だんなさま」と、頭を下げるしかなかった。
じいちゃんたちにとって、大好きな村と関わり続けることが一番の解決方法に思えたからだ。
しかしまさか、たったの一日でこんな展開になるとは思わなかった。
オスカーのことだ。きっともう、あの変態クソじじい(王様)を説き伏せてきたに違いない。
味方にすればこんなに頼りになる人間はいないが、残念ながら奴は親切心とは無縁の男だ。悪魔の手を借りた代償はあまりにも大きい。これでもう、俺はオスカーに完璧に逆らえなくなってしまった。
……夜なんて二度と来なければいいのに。
朝になって昼になって、日が落ちかけて「いよいよ夜がっ!」と身構えたら、フェイントでまた朝になればいい。
次週いよいよ夜が! カミングスーン! ……で持ち越せばいい。
だって今夜から、いつオスカーに襲われるかわからない地獄生活が幕を開けるんだ。
赤ずきんが狼と暮らしているようなもんだろ?
考えるだけで生きた心地がしねえよ。いますぐ逃げ出したい。
身体の相性が悪くて、ひと晩だけでサヨナラの可能性もあるけど、それでも、最低一回は犯られるハメになる。
もうここは、取引だと割り切るしかない。
死ぬわけでなし。得意の自己暗示、自己暗示……。
そうか、エッチはスポーツに似ているかもしれない。
ベッドの上で汗をかき、棒を出したり入れたりを繰り返せば自然と朝が来る。いい汗かいて出すもの出して気持ちよくなれるんだからいいじゃないか。
キスだって、ただの皮膚接触だ。
なんでも受け止め方次第だ。頑張れ俺。
……なんて思えるかああ――っ!
ベロチュー以上は無理だ。奥手の俺には敷居が高すぎる。
自己暗示したところで、コツがさっぱり分からない。
前世では、これから嫁さんと愛を育もうって時に、イノシシに吹っ飛ばされて死んじまったんだぞ。嫁さんとのエッチ累計は片手で充分足りるくらいだ。しかも気持ちよさよりも、一生懸命頑張った感が強かった。遅咲きの新婚だったんだ。これから経験積む予定だったのに! ちくしょう! あのイノシシめ! ボタン鍋にしても飽き足らん!
「……あの……カルス様、どうかされましたか?」
恐る恐るといった様子で、ラファエルが話しかけてきた。
食事した後、一言も話さないまま庭をガンミされたら、そりゃ不安になるというものだ。
いま君のご主人の頭の中は、ピンクのR指定でした。すまんすまん。
「ん……大丈夫。庭が綺麗で見とれていただけ……あっそうだ。ゲームのご褒美がまだだったね。願い事は決まった?」
「はい! 三人で相談して決めました」
ちょいちょいと手招きしてみたら、満面の笑顔で寄ってきた。
ああ癒される。身悶えするくらい可愛らしい。
ただれた自分が浄化されるようだ。
「……あの……あのぅ、大変厚かましいお願いなんですが……」
「なになに?」
高級車が欲しいとか言われたどうしよう?
「カ……カルス様の髪の毛を……三本いただいてもよろしいでしょうか? ペンダントに入れて御守りにしたいのです」
身構えていた俺は、思いっきり拍子抜けしてしまった。
少年よ……君たちはどこまで健気なんだ。
「そんなものでよければ、いくらだってあげるよ。ちょっと待って……」
さっそく髪を引っこ抜こうとしたら、
「きゃあああああっ! いけませんっ!」
いきなりラファエルがとんでもない悲鳴をあげた。
うおおぉいっ! どうした!
やっぱりおまえ、完璧にオネエが入ってるだろ! ビックリするじゃねえか!
「無理して抜いたら毛根が傷んでしまいますっ! ハサミを持ってまいりますので……」
「いいよ、そんなもん。めんどくさ……」
「いやああああ! 駄目です! 誰かハサミ! ハサミを早く! 黒神子様の御髪(おぐし)が危機です! 急いでっ!」
「はい! ただいま!」
使用人がひとり、脱兎のごとく室内へと消えていく。
ええぇ~? そんな髪の毛くらいで大げさな……。
すぐにハサミが届いたので、俺は仕方なく少年に向けて頭を傾けた。
「ほれ。ハゲない程度に好きな場所から、好きな分だけ持っていってくれ」
「いっ……いただきます!」
緊張した面持ちで、ラファエルがハサミを握って横に回る。
「……綺麗」
うっとりとした声とともに右耳の近くから、シャキン……と小さな音がした。
「あっ、ありがとうございました」
「もういいの? とれた?」
「はい! ここに!」
アイロン掛けされた白いハンカチの上に、三本だけ俺の黒髪がのっている。
ラファエルはそれを丁寧にくるむと、すごく嬉しそうに胸ポケットにしまった。
「髪の毛くらい、いつでもあげるのに……他に欲しいものはないの?」
「いえ! もう充分です!」
ぷるぷるぷると手を振るワンコに、おじさんメロメロなんですが……。
髪の毛だけなんて、俺の気がすまないって。
せっかくのゲームなんだからさ。
さてと、どうしたものか……。
「きゃあああ! カルス様すごいです! これは鳥ですよね?」
「うん。ここをひっぱると羽根が動くんだ。ほら」
「わあ! 本当ですね」
ラファエルが身を乗り出して、俺の手元を覗き込んできた。
先程までの遠慮がちな様子とはまるで違う……好奇心いっぱいの、キラッキラとした子供特有の表情だ。
そうそう、コレコレ。
ガキンチョはこれくらい賑やかな方が丁度いい。
あれから俺は、すぐ隣に別の椅子を引き寄せると、無理やりラファエルを座らせた。
使用人に紙を持ってきてもらい、先程のハサミでチョキチョキと正方形に切って、急遽始めたことは……
そう! 【折り紙教室】です。
「面白いだろう? ガブリエルやミカエルもいたら呼んでおいで。みんなで折り紙をして遊ぼう」
「はい! すぐに呼んできます!」
そのあとは三つ子と一緒に、ひとしきり折り紙を楽しんだ。
飛行機を折ったら特に気に入ってくれて、みんなで庭に飛ばして距離や滞空時間を競うこととなった。この世界には飛行機が無いため、説明するのにいささか苦労したが……。
意外なことに、三つ子は相当な負けず嫌いのようだ。
いまもお互いムキになって、紙飛行機の改良に取り組んでいる。こういうところは、やっぱり男の子なんだなあ……。
俺はそんな生徒たちの様子を、お茶を飲みながら、のんびりと眺めていた。
「出来た! カルス様、これはどうでしょう?」
「うん、いいんじゃないガブリエル。ここで見てるから、そこの二階の窓から飛ばしてごらん」
「はいっ!」
ガブリエルが嬉しそうに駆けていった。
よしよし。俺もだいぶ三つ子の顔が見分けられるようになってきたぞ。えっへん!
「カルスさまぁ――! いきまーす!」
小さな手から放たれた紙飛行機が、まっすぐ風にのって飛んでいく……。
やったなガブリエル。これは新記録になるかもしれない。
(……今日って、こんなに青空だったんだ)
ただれた妄想で悩んでいた自分が、急にくだらなく感じた午後だった。
部屋にこもって手紙を書いていたため、仕度を少し遅らせてもらったのだ。
あまり食欲が無いと伝えたら、野菜スープとサンドイッチを用意してくれた。ラファエルや使用人たちに見守られながら、また一人でモショモショと口に運ぶ。食卓に会話が無いのはやっぱり寂しい。
芝生で覆われた地面を眺めながら、深々と溜め息を吐く。
こんなときこそ、気分転換に土いじりがしたいのに、ここには完璧に手入れされた豪奢な庭が広がるのみだ。俺が付け入る隙は全くない。
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昨夜提示されたオスカーの【提案】が頭をよぎる。
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オスカーのことだ。きっともう、あの変態クソじじい(王様)を説き伏せてきたに違いない。
味方にすればこんなに頼りになる人間はいないが、残念ながら奴は親切心とは無縁の男だ。悪魔の手を借りた代償はあまりにも大きい。これでもう、俺はオスカーに完璧に逆らえなくなってしまった。
……夜なんて二度と来なければいいのに。
朝になって昼になって、日が落ちかけて「いよいよ夜がっ!」と身構えたら、フェイントでまた朝になればいい。
次週いよいよ夜が! カミングスーン! ……で持ち越せばいい。
だって今夜から、いつオスカーに襲われるかわからない地獄生活が幕を開けるんだ。
赤ずきんが狼と暮らしているようなもんだろ?
考えるだけで生きた心地がしねえよ。いますぐ逃げ出したい。
身体の相性が悪くて、ひと晩だけでサヨナラの可能性もあるけど、それでも、最低一回は犯られるハメになる。
もうここは、取引だと割り切るしかない。
死ぬわけでなし。得意の自己暗示、自己暗示……。
そうか、エッチはスポーツに似ているかもしれない。
ベッドの上で汗をかき、棒を出したり入れたりを繰り返せば自然と朝が来る。いい汗かいて出すもの出して気持ちよくなれるんだからいいじゃないか。
キスだって、ただの皮膚接触だ。
なんでも受け止め方次第だ。頑張れ俺。
……なんて思えるかああ――っ!
ベロチュー以上は無理だ。奥手の俺には敷居が高すぎる。
自己暗示したところで、コツがさっぱり分からない。
前世では、これから嫁さんと愛を育もうって時に、イノシシに吹っ飛ばされて死んじまったんだぞ。嫁さんとのエッチ累計は片手で充分足りるくらいだ。しかも気持ちよさよりも、一生懸命頑張った感が強かった。遅咲きの新婚だったんだ。これから経験積む予定だったのに! ちくしょう! あのイノシシめ! ボタン鍋にしても飽き足らん!
「……あの……カルス様、どうかされましたか?」
恐る恐るといった様子で、ラファエルが話しかけてきた。
食事した後、一言も話さないまま庭をガンミされたら、そりゃ不安になるというものだ。
いま君のご主人の頭の中は、ピンクのR指定でした。すまんすまん。
「ん……大丈夫。庭が綺麗で見とれていただけ……あっそうだ。ゲームのご褒美がまだだったね。願い事は決まった?」
「はい! 三人で相談して決めました」
ちょいちょいと手招きしてみたら、満面の笑顔で寄ってきた。
ああ癒される。身悶えするくらい可愛らしい。
ただれた自分が浄化されるようだ。
「……あの……あのぅ、大変厚かましいお願いなんですが……」
「なになに?」
高級車が欲しいとか言われたどうしよう?
「カ……カルス様の髪の毛を……三本いただいてもよろしいでしょうか? ペンダントに入れて御守りにしたいのです」
身構えていた俺は、思いっきり拍子抜けしてしまった。
少年よ……君たちはどこまで健気なんだ。
「そんなものでよければ、いくらだってあげるよ。ちょっと待って……」
さっそく髪を引っこ抜こうとしたら、
「きゃあああああっ! いけませんっ!」
いきなりラファエルがとんでもない悲鳴をあげた。
うおおぉいっ! どうした!
やっぱりおまえ、完璧にオネエが入ってるだろ! ビックリするじゃねえか!
「無理して抜いたら毛根が傷んでしまいますっ! ハサミを持ってまいりますので……」
「いいよ、そんなもん。めんどくさ……」
「いやああああ! 駄目です! 誰かハサミ! ハサミを早く! 黒神子様の御髪(おぐし)が危機です! 急いでっ!」
「はい! ただいま!」
使用人がひとり、脱兎のごとく室内へと消えていく。
ええぇ~? そんな髪の毛くらいで大げさな……。
すぐにハサミが届いたので、俺は仕方なく少年に向けて頭を傾けた。
「ほれ。ハゲない程度に好きな場所から、好きな分だけ持っていってくれ」
「いっ……いただきます!」
緊張した面持ちで、ラファエルがハサミを握って横に回る。
「……綺麗」
うっとりとした声とともに右耳の近くから、シャキン……と小さな音がした。
「あっ、ありがとうございました」
「もういいの? とれた?」
「はい! ここに!」
アイロン掛けされた白いハンカチの上に、三本だけ俺の黒髪がのっている。
ラファエルはそれを丁寧にくるむと、すごく嬉しそうに胸ポケットにしまった。
「髪の毛くらい、いつでもあげるのに……他に欲しいものはないの?」
「いえ! もう充分です!」
ぷるぷるぷると手を振るワンコに、おじさんメロメロなんですが……。
髪の毛だけなんて、俺の気がすまないって。
せっかくのゲームなんだからさ。
さてと、どうしたものか……。
「きゃあああ! カルス様すごいです! これは鳥ですよね?」
「うん。ここをひっぱると羽根が動くんだ。ほら」
「わあ! 本当ですね」
ラファエルが身を乗り出して、俺の手元を覗き込んできた。
先程までの遠慮がちな様子とはまるで違う……好奇心いっぱいの、キラッキラとした子供特有の表情だ。
そうそう、コレコレ。
ガキンチョはこれくらい賑やかな方が丁度いい。
あれから俺は、すぐ隣に別の椅子を引き寄せると、無理やりラファエルを座らせた。
使用人に紙を持ってきてもらい、先程のハサミでチョキチョキと正方形に切って、急遽始めたことは……
そう! 【折り紙教室】です。
「面白いだろう? ガブリエルやミカエルもいたら呼んでおいで。みんなで折り紙をして遊ぼう」
「はい! すぐに呼んできます!」
そのあとは三つ子と一緒に、ひとしきり折り紙を楽しんだ。
飛行機を折ったら特に気に入ってくれて、みんなで庭に飛ばして距離や滞空時間を競うこととなった。この世界には飛行機が無いため、説明するのにいささか苦労したが……。
意外なことに、三つ子は相当な負けず嫌いのようだ。
いまもお互いムキになって、紙飛行機の改良に取り組んでいる。こういうところは、やっぱり男の子なんだなあ……。
俺はそんな生徒たちの様子を、お茶を飲みながら、のんびりと眺めていた。
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「うん、いいんじゃないガブリエル。ここで見てるから、そこの二階の窓から飛ばしてごらん」
「はいっ!」
ガブリエルが嬉しそうに駆けていった。
よしよし。俺もだいぶ三つ子の顔が見分けられるようになってきたぞ。えっへん!
「カルスさまぁ――! いきまーす!」
小さな手から放たれた紙飛行機が、まっすぐ風にのって飛んでいく……。
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