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第二十五話 とても懐かしいです。
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恩知らずな少女から、大々的に【黒神子】だと拡散されること二時間……。
結論から言うと俺は無事だ。
興奮した人々に押し潰されることも無くピンピンしている。
……肉体的には。
精神的には、クッタクタに疲弊しきっていた。
重傷者を治療し続けたから? ……違います。
正体知られて大騒ぎになったから? ……ブッブー。
正解は……
【俺の目の前に、オスカーがいやがるから】でした。
涙ちょちょ切れながら、ここに至った経緯を説明しよう。
黒神子が再度降臨したということで、現場は一時騒然となった。
地面にひれ伏し祈りだす者や、怪我人抱えて救いを求める者、歓声をあげる者……そりゃあもう、てんやわんやの大騒ぎだ。
異形の者みて混乱する気持ちは分からんでもないが、俺は次の現場へ向かいたいので、とっとと道を開けてほしい。これでは正体明かした意味がない。
雰囲気に流されてカツラ取らなければよかった。
叫んでお願いしてみる?
う~ん。俺の声ってイマイチ通りづらいんだよなあ。
店員さん呼ぶときに、聞こえなくて無視されちゃうときってあるじゃない? 俺そのタイプです。
でもやるっきゃないか。
俺は出来る子、やれば出来る子。すうっと息を吸い込んで……
「皆の者、静まれっ!」
威厳にみちた男性の声が響き渡り、辺りは水を打ったような静寂に包まれた。
……ちなみにいまの声、俺ではないよ?
そして、珍しくも俺の願いが神様に通じたのか、モーゼの【海割り】のごとく、人々が左右に割れていくではないか。おおおっ! 素晴らしい!
喜んだのもつかの間、その原因は、オスカー率いる聖騎士団が、剣を携え物々しく到着したからだった。
おまえの声だったんかーいっ!
騒ぎの中心にいた俺と目が合った途端、オスカーの眉がかすかに寄せられた。
こんなところで何をやっているんですか……とそのお綺麗な顔に書いてある。俺もそう思う。あとからこいつに、どんな嫌味を言われるのか想像しただけで、いますぐこの場から逃げ出したい。
しかし、そのあとの奴の行動は早かった。
間抜けに突っ立っていた俺の前まで進み出ると、
「お迎えに上がりました。黒神子様」
剣を脇に置いて片膝をつき、さも、「ご降臨されるのは知っていましたよ」的な感じで、司教ヅラして飄々と挨拶をしてのけたのだ。人々が固唾を呑んで、俺の反応に注目しているのがわかる。
……仕方ねえ。いまは緊急事態だ。
混乱を避けるためにも、こいつの三文芝居にのるしかない。助けられたのは事実だし、ここはこいつの顔を立ててやろう。
「オスカー司教、私は、此度の事故で傷ついた人々を救済するために戻ってきました。重傷者から治療していきたいので案内を頼みます」
「かしこまりました」
オスカーは余計なことは言わず、部下に怪我人たちの状況を迅速に調べさせ、優先順位が高い順に俺を導いてくれた。こういうところは信頼できる男だ。俺の求めに応じて、先へ先へと動いてくれる。これで性格が良かったら……つくづく残念だ。
「お手をどうぞ」
移動の際に、がれきで躓きかけた俺に向かって、オスカーが手を差し出してきた。
皆の前で断ったら角が立つ。
「ありがとう」
渋々受け入れたものの、奴の親指が、時折俺の指を撫でてきやがったので、俺も負けじと奴の手のひらにキツく爪を立ててやった。お互いに真面目な表情して何やってんだか……。
しかしオスカーたちに手伝ってもらったおかげで、治療はトントン拍子で進み、事故による重傷者は、問題なく全て治療することができた。
御者と馬が亡くなってしまったが、俺も万能ではない。心臓マッサージで助かる一縷の望みでもない限り、一度死んだ者を蘇らせることは出来ない。それこそ神の領域だ。
瀕死の人間を一気に二十人以上治療して、俺もさすがに力を使い果たした。
なんでもあの馬車には、王の誕生パーティに招待された、外国からの招待客が乗っていたらしい。その要人は奇跡的に軽傷で済んだそうだ。
陰謀の可能性もあるため事故と両面で捜査するとのことだが、権力持ってる人間も、日々狙われて大変だな。俺も他人のことは言えないが……。
残った軽傷者は、孤児院に運んで治療をしているそうだ。あそこは神殿管轄の施設だから任せていて大丈夫だろう。近くの大神殿には医者も豊富だ。
そういえば、アーチーの姿が終始見当たらなかったが、彼も医者のタマゴだから、今頃孤児院の中で手伝っているのかもしれない。村長たちもどうしているだろう。
俺が急に行方知れずになったら皆に心配かけちまう。なにより、家ではじいちゃんたちが、俺の帰りを首を長くして待っててくれている。どうしたもんだか……。
あとで【こいつ】に頭を下げて、相談するしかないか。
俺はいま、二年ぶりに足を踏み入れた懐かしい自室で、オスカーと対峙していた。
「……あの頃と何も変わってないんだな」
棚から一冊本を取り出して、パラパラとめくってみる。ホコリも被っていないし、しおりもそのままだ。そういえば、この本読みかけだったな……。
「そうですね。あなたがいつ帰ってきてもいいように、手入れはしていましたよ」
夕方になって薄暗くなってきたので、オスカーが部屋に明かりを灯してくれた。
なにかと俺の世話をやく動作は二年前と少しも変わらない。
ぼんやりと見えづらかった本の文字が、明るさと共に鮮明に浮かび上がった。
「お疲れになったのではありませんか? ここなら落ち着いて話もしやすいでしょう。椅子に座って休んでいてください。いま飲み物をとってきます」
言われるがままに、俺は窓際に置いてある椅子に座った。
籐で編まれた椅子には、大きな背もたれが付いていて、足も少しだけ伸ばせる角度になっている。黒神子が読書や刺繍をするときは、いつもそこが定位置だった。
(ほんと懐かしいなあ)
ここは趣味のための小部屋なので、勉強机や刺繍の道具箱、あとは本棚くらいしかない。隣りは広い寝室に続いている。元々は着替えを置くための部屋だったのだが、飾り気のない黒神子の周りは、いつの間にか服よりも本で溢れかえっていた。
「お待たせしました」
オスカーが飲み物を持って戻ってきた。
紅茶と同じような風味で、この国ではよく飲まれている。
差し出されたカップを素直に受け取って口に含んだ。相変わらず、俺の口に合う絶妙なブレンドだ。村でなんとかこの味を再現したくて試行錯誤したものの、結局作ることは出来なかった。高い茶葉使ってるんだろうなあ……あっ、このカップも懐かしい。
「美味しそうに飲みますね」
「そう?」
「二年ぶりに自分で茶をいれましたが、お口に合ったようで良かったです」
……そうか。
オスカーは司教様で、普段は自分で茶なんか入れないよなあ。
しかし、なんなんだろう? ……この優しくて穏やかな空間は。
俺、結構身構えて来たんだけど、想像していたのと全然違う。てっきり王様の前に突き出されたり、二年前のことをよってたかって糾弾されるものかと思ってた。
これなら交渉もスムーズにいくかもしれない。ちょっと光が差してきた。
「……さてと。ここなら邪魔は入りませんから、たっぷり言い訳を聞かせてもらいましょうか。カルス様」
空になったカップを受け取りながら、オスカーがにっこりと微笑んだ。
あれ? なんか雲行きが怪しくなってきたぞ?
結論から言うと俺は無事だ。
興奮した人々に押し潰されることも無くピンピンしている。
……肉体的には。
精神的には、クッタクタに疲弊しきっていた。
重傷者を治療し続けたから? ……違います。
正体知られて大騒ぎになったから? ……ブッブー。
正解は……
【俺の目の前に、オスカーがいやがるから】でした。
涙ちょちょ切れながら、ここに至った経緯を説明しよう。
黒神子が再度降臨したということで、現場は一時騒然となった。
地面にひれ伏し祈りだす者や、怪我人抱えて救いを求める者、歓声をあげる者……そりゃあもう、てんやわんやの大騒ぎだ。
異形の者みて混乱する気持ちは分からんでもないが、俺は次の現場へ向かいたいので、とっとと道を開けてほしい。これでは正体明かした意味がない。
雰囲気に流されてカツラ取らなければよかった。
叫んでお願いしてみる?
う~ん。俺の声ってイマイチ通りづらいんだよなあ。
店員さん呼ぶときに、聞こえなくて無視されちゃうときってあるじゃない? 俺そのタイプです。
でもやるっきゃないか。
俺は出来る子、やれば出来る子。すうっと息を吸い込んで……
「皆の者、静まれっ!」
威厳にみちた男性の声が響き渡り、辺りは水を打ったような静寂に包まれた。
……ちなみにいまの声、俺ではないよ?
そして、珍しくも俺の願いが神様に通じたのか、モーゼの【海割り】のごとく、人々が左右に割れていくではないか。おおおっ! 素晴らしい!
喜んだのもつかの間、その原因は、オスカー率いる聖騎士団が、剣を携え物々しく到着したからだった。
おまえの声だったんかーいっ!
騒ぎの中心にいた俺と目が合った途端、オスカーの眉がかすかに寄せられた。
こんなところで何をやっているんですか……とそのお綺麗な顔に書いてある。俺もそう思う。あとからこいつに、どんな嫌味を言われるのか想像しただけで、いますぐこの場から逃げ出したい。
しかし、そのあとの奴の行動は早かった。
間抜けに突っ立っていた俺の前まで進み出ると、
「お迎えに上がりました。黒神子様」
剣を脇に置いて片膝をつき、さも、「ご降臨されるのは知っていましたよ」的な感じで、司教ヅラして飄々と挨拶をしてのけたのだ。人々が固唾を呑んで、俺の反応に注目しているのがわかる。
……仕方ねえ。いまは緊急事態だ。
混乱を避けるためにも、こいつの三文芝居にのるしかない。助けられたのは事実だし、ここはこいつの顔を立ててやろう。
「オスカー司教、私は、此度の事故で傷ついた人々を救済するために戻ってきました。重傷者から治療していきたいので案内を頼みます」
「かしこまりました」
オスカーは余計なことは言わず、部下に怪我人たちの状況を迅速に調べさせ、優先順位が高い順に俺を導いてくれた。こういうところは信頼できる男だ。俺の求めに応じて、先へ先へと動いてくれる。これで性格が良かったら……つくづく残念だ。
「お手をどうぞ」
移動の際に、がれきで躓きかけた俺に向かって、オスカーが手を差し出してきた。
皆の前で断ったら角が立つ。
「ありがとう」
渋々受け入れたものの、奴の親指が、時折俺の指を撫でてきやがったので、俺も負けじと奴の手のひらにキツく爪を立ててやった。お互いに真面目な表情して何やってんだか……。
しかしオスカーたちに手伝ってもらったおかげで、治療はトントン拍子で進み、事故による重傷者は、問題なく全て治療することができた。
御者と馬が亡くなってしまったが、俺も万能ではない。心臓マッサージで助かる一縷の望みでもない限り、一度死んだ者を蘇らせることは出来ない。それこそ神の領域だ。
瀕死の人間を一気に二十人以上治療して、俺もさすがに力を使い果たした。
なんでもあの馬車には、王の誕生パーティに招待された、外国からの招待客が乗っていたらしい。その要人は奇跡的に軽傷で済んだそうだ。
陰謀の可能性もあるため事故と両面で捜査するとのことだが、権力持ってる人間も、日々狙われて大変だな。俺も他人のことは言えないが……。
残った軽傷者は、孤児院に運んで治療をしているそうだ。あそこは神殿管轄の施設だから任せていて大丈夫だろう。近くの大神殿には医者も豊富だ。
そういえば、アーチーの姿が終始見当たらなかったが、彼も医者のタマゴだから、今頃孤児院の中で手伝っているのかもしれない。村長たちもどうしているだろう。
俺が急に行方知れずになったら皆に心配かけちまう。なにより、家ではじいちゃんたちが、俺の帰りを首を長くして待っててくれている。どうしたもんだか……。
あとで【こいつ】に頭を下げて、相談するしかないか。
俺はいま、二年ぶりに足を踏み入れた懐かしい自室で、オスカーと対峙していた。
「……あの頃と何も変わってないんだな」
棚から一冊本を取り出して、パラパラとめくってみる。ホコリも被っていないし、しおりもそのままだ。そういえば、この本読みかけだったな……。
「そうですね。あなたがいつ帰ってきてもいいように、手入れはしていましたよ」
夕方になって薄暗くなってきたので、オスカーが部屋に明かりを灯してくれた。
なにかと俺の世話をやく動作は二年前と少しも変わらない。
ぼんやりと見えづらかった本の文字が、明るさと共に鮮明に浮かび上がった。
「お疲れになったのではありませんか? ここなら落ち着いて話もしやすいでしょう。椅子に座って休んでいてください。いま飲み物をとってきます」
言われるがままに、俺は窓際に置いてある椅子に座った。
籐で編まれた椅子には、大きな背もたれが付いていて、足も少しだけ伸ばせる角度になっている。黒神子が読書や刺繍をするときは、いつもそこが定位置だった。
(ほんと懐かしいなあ)
ここは趣味のための小部屋なので、勉強机や刺繍の道具箱、あとは本棚くらいしかない。隣りは広い寝室に続いている。元々は着替えを置くための部屋だったのだが、飾り気のない黒神子の周りは、いつの間にか服よりも本で溢れかえっていた。
「お待たせしました」
オスカーが飲み物を持って戻ってきた。
紅茶と同じような風味で、この国ではよく飲まれている。
差し出されたカップを素直に受け取って口に含んだ。相変わらず、俺の口に合う絶妙なブレンドだ。村でなんとかこの味を再現したくて試行錯誤したものの、結局作ることは出来なかった。高い茶葉使ってるんだろうなあ……あっ、このカップも懐かしい。
「美味しそうに飲みますね」
「そう?」
「二年ぶりに自分で茶をいれましたが、お口に合ったようで良かったです」
……そうか。
オスカーは司教様で、普段は自分で茶なんか入れないよなあ。
しかし、なんなんだろう? ……この優しくて穏やかな空間は。
俺、結構身構えて来たんだけど、想像していたのと全然違う。てっきり王様の前に突き出されたり、二年前のことをよってたかって糾弾されるものかと思ってた。
これなら交渉もスムーズにいくかもしれない。ちょっと光が差してきた。
「……さてと。ここなら邪魔は入りませんから、たっぷり言い訳を聞かせてもらいましょうか。カルス様」
空になったカップを受け取りながら、オスカーがにっこりと微笑んだ。
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