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「ちょっと!!。ナッちゃん。昨日もシイちゃんとヤったんでしょ。
今日は、僕なんだけど。」

その声を聞き俺は顔をあげた。
するとそこに立っていたのは、俺ら5兄弟末っ子。
冬空だった。

もしかして、夏来達に監禁されてる俺を助けに来てくれてのか!!
なんていい弟なんだ!。

一瞬そう思ったが、
ん?いや待てよ。「今日は、僕なんだけど。」とか言ってたような…。

俺がその言葉の意味について考えていると、
「なに?冬空。今日学校じゃないの?」
と夏来が冬空に聞いた。

「今日は、祝日だよ!もう、僕がシイちゃんのご飯準備してる間になに襲おうとしてんの!!」

ご飯の準備……ってことは、冬空も共犯か!!。
夜に来たの、秋影と夏来だけだったから、てっきり二人だけの反抗だと思っていたが…。
まさか、俺の天使までとは。
この調子でいくと和春も、そうだな。

「ていうか、早くシイちゃんから降りて!!。
いつまで乗ってるの!!」

冬空が、そう言って俺は今乗られていることを思い出した。
「そうだ!そうだ!早くどけ。」
俺は小さくそう言った。

「えー。俺今から、シーくんと気持ちいいことしようと思ったんだけ……」
と、夏来が言いかけたその時

グゥゥゥゥゥゥゥゥ。
と言う低い音が部屋に響き渡った。
それは間違いなく、俺の腹の音だった。

まぁ。今日の朝ごはん食べてないからな。
しかし、こんなに大きく鳴ったのは初めてだ。

兄弟の前とはいえ、少し恥ずかしくなった。
二人を見るとクスクスと、笑っている。

すると
「もー。しょうがないなー、シーくんは。ご飯食べに行こ。」
と夏来が俺の上からどいた。


「じゃあ。僕はごはんの準備の続きするね。」
冬空はそう言って、パタパタと正面のドアから出てった。

な…なんかラッキー。
何とか、寝起きでヤることは防げたようだ。
俺は、内心ガッツポーズをきめていると、
「じゃあシーくん。行こっか。」
と、夏来が言った。

そして、ベットから降り俺についている足枷を外した。

やっと外して貰えたー。
ずっとつけっぱなしだったからな。

これは逃げるチャンス。
と、思ったがここで逃げる勇気は俺になく、夏来に引っ張られるまま冬空が出ていったドア向かった。
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