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1-3.5(夏来目線)
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俺、白壁 夏来は席を立って 一旦ある人物と連絡をとることにした。
四季が居る部屋を出て、トイレの個室に入る。
「あー。もしもし、和春?今大丈夫?。」
俺が電話をしたのは、俺ら5人兄弟の長男。
白壁 和春(しらかべ かずはる)だ。
「うん。今はちょうど休憩時間だし大丈夫だよ。どうしたの?」
と和春が言った。
「ねえ。いいニュースがあるよ。聞きたい?」
「ん?もしかしてあれ関係のこと?」
「もちろん。」
あれ関係というのは四季関係の事だ。
四季は俺らの実家を、高校を中退して出ていった。
あの時は本当に失敗した。
まさか俺らがいない時に家を出ていくとは。
それでもすぐに帰ってくるだろうと願っていたが、お金を結構持っていったらしく、四季が家に帰ることはなかった。
あのババア(母)は四季が家を出ていったというのに全く探す気配もなかった。
四季が家を出ていったあと俺ら兄弟はお金を沢山使い、血眼になって四季を探した。
だが四季の足取りはつかめなかった。
何故そこまでする必要があるのかって?
それはもちろん。俺らは、四季のことが好きで好きでたまらないから。好きなのは俺だけだと思っていたが、違った。
俺らは話しあって、全員1番嫌なのは四季が誰かひとりのものになるという事だったので大人しく四季をシェアすることにした。
そのために、四季に近ずいてくる人間全員脅して離れさせた。
本当なら、四季が高校を出たあとマンションを1棟買ってあるので、そこに連れ込んで一生閉じ込めておくつもりだったのに…。
全部台無しになった。
そうして4年がたった今もずっと捜索をつつけていた。そしてたまたま仕事の帰りにいつもは使わない裏道をタクシーで通って、何となく外を眺めていたらなんとそこに歩いて居たのは紛れもない四季だった。
俺はタクシーを飛び降り四季にすぐさま声をかけた。
四季は驚いた様子だった。
それから、定職についていないことを知った。
定職についていなければ、簡単に辞めさせられる。
これについては好都合だった。
「もしかして見つかったの!?」
と和春が興奮した様子で言った。
「うん。見つかったよ。」
「それならやっと計画に移せれる。」
「そうだね…やっと。秋影と冬空にも連絡しないとね。」
秋影と冬空はあとの弟2人だ。
「うん。そうだな………夏来。見つけてくれて本当にありがとう。」
「いいよ。そういえば約束。忘れてないよね。」
「あぁ。わかった。2人も納得するだろう。それでは、夏来。計画に移してくれ。」
「うん。わかった。」
俺はそれから電話を切って、愛しの四季がいる部屋へと戻った。
四季が居る部屋を出て、トイレの個室に入る。
「あー。もしもし、和春?今大丈夫?。」
俺が電話をしたのは、俺ら5人兄弟の長男。
白壁 和春(しらかべ かずはる)だ。
「うん。今はちょうど休憩時間だし大丈夫だよ。どうしたの?」
と和春が言った。
「ねえ。いいニュースがあるよ。聞きたい?」
「ん?もしかしてあれ関係のこと?」
「もちろん。」
あれ関係というのは四季関係の事だ。
四季は俺らの実家を、高校を中退して出ていった。
あの時は本当に失敗した。
まさか俺らがいない時に家を出ていくとは。
それでもすぐに帰ってくるだろうと願っていたが、お金を結構持っていったらしく、四季が家に帰ることはなかった。
あのババア(母)は四季が家を出ていったというのに全く探す気配もなかった。
四季が家を出ていったあと俺ら兄弟はお金を沢山使い、血眼になって四季を探した。
だが四季の足取りはつかめなかった。
何故そこまでする必要があるのかって?
それはもちろん。俺らは、四季のことが好きで好きでたまらないから。好きなのは俺だけだと思っていたが、違った。
俺らは話しあって、全員1番嫌なのは四季が誰かひとりのものになるという事だったので大人しく四季をシェアすることにした。
そのために、四季に近ずいてくる人間全員脅して離れさせた。
本当なら、四季が高校を出たあとマンションを1棟買ってあるので、そこに連れ込んで一生閉じ込めておくつもりだったのに…。
全部台無しになった。
そうして4年がたった今もずっと捜索をつつけていた。そしてたまたま仕事の帰りにいつもは使わない裏道をタクシーで通って、何となく外を眺めていたらなんとそこに歩いて居たのは紛れもない四季だった。
俺はタクシーを飛び降り四季にすぐさま声をかけた。
四季は驚いた様子だった。
それから、定職についていないことを知った。
定職についていなければ、簡単に辞めさせられる。
これについては好都合だった。
「もしかして見つかったの!?」
と和春が興奮した様子で言った。
「うん。見つかったよ。」
「それならやっと計画に移せれる。」
「そうだね…やっと。秋影と冬空にも連絡しないとね。」
秋影と冬空はあとの弟2人だ。
「うん。そうだな………夏来。見つけてくれて本当にありがとう。」
「いいよ。そういえば約束。忘れてないよね。」
「あぁ。わかった。2人も納得するだろう。それでは、夏来。計画に移してくれ。」
「うん。わかった。」
俺はそれから電話を切って、愛しの四季がいる部屋へと戻った。
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