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2章

異世界生活

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時は飛ぶが現在の私の年齢は十歳。
五歳になった頃から貴族ならではの英才教育が始まった。
…と言っても、数十人の教師に鞭で叩かれ泣く泣く、という妄想とはかなり違い、一人の教師が勉学、剣術、芸術等、教育の全てを行っていた。
私はとても運が良いのだろう、授業環境は驚くほど整っていて、生徒である私の負担は無いに等しかった。
元々数学なんかは苦手で知識は底辺だったが、今はその授業が最も好きなものと化している。
というのも…
「アル様、今日の授業の予習はしてきましたか?」
「はい、フェル先生。」
授業を行ってくれる先生、フェルベルクさんが物凄く美人な女性なのだ。
金髪で褐色肌、しかも胸が大きい。
爆乳とかそういう人外の部類では無く、程よく大きい、柔らかそうな胸なのである。
〔私の中では巨乳以上の大きさは化物の部類なのである。〕
「フェル先生、ここ解けたんだけど合ってる?」
「どれ……はい、当たってますよ、アル様は呑み込みが早いですね」
毎日の授業で彼女に褒められる事が私の楽しみなのである。
(そういえば、まだ一回も外に出てない…)
庭が広いので体を動かすには事足りているが、
父も母も、私を只管甘やかす兄達でさえ私を外に出す事を頑なに拒んでいた。
いや、別に私が外に行きたいと言って断られたと言うわけではなく、只自然と私を外から遮断していたのだ。
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