2 / 4
春則への想い
しおりを挟む
「行ってきまーす!」
俺は母さんに見送られた後、自転車に乗って学校に向かった。
久しぶりに外に出て、太陽が少し眩しく思えた。
それでも俺の心は、あの快晴のように晴れやかにはなれなかった。
副作用の事は確かに少し不安だ。
けれども春則の事の方が、俺の心に陰りを落としていた。
『愛する者同士』
あの時の綺礼の言葉。
そして、春則からのキス。
最初は全然、頭の整理が追いつかなかった。
春則が、俺を、愛していた……。
その事実を理解して、動揺しつつも、俺自身、どこかでそんな感情があった事も、今になって気づいた。
でもそう思ったのは、こんな身体になったせいかもしれない。
そう思うと、どうしても春則には言えなくて、今に至っている。
ひょっとしたら春則は、俺が拒絶していると思い、傷ついているかもしれない。
それでもまだ、元の身体に戻るまでは、本当の気持ちは伝えられない。
もし、身体が戻っても、春則の事が好きなままなら、この想いを打ち明けよう。
だからそれまでには、春則と普通に話せるようにしよう。
たとえ、春則の顔が、まともに見られなくても……。
俺は母さんに見送られた後、自転車に乗って学校に向かった。
久しぶりに外に出て、太陽が少し眩しく思えた。
それでも俺の心は、あの快晴のように晴れやかにはなれなかった。
副作用の事は確かに少し不安だ。
けれども春則の事の方が、俺の心に陰りを落としていた。
『愛する者同士』
あの時の綺礼の言葉。
そして、春則からのキス。
最初は全然、頭の整理が追いつかなかった。
春則が、俺を、愛していた……。
その事実を理解して、動揺しつつも、俺自身、どこかでそんな感情があった事も、今になって気づいた。
でもそう思ったのは、こんな身体になったせいかもしれない。
そう思うと、どうしても春則には言えなくて、今に至っている。
ひょっとしたら春則は、俺が拒絶していると思い、傷ついているかもしれない。
それでもまだ、元の身体に戻るまでは、本当の気持ちは伝えられない。
もし、身体が戻っても、春則の事が好きなままなら、この想いを打ち明けよう。
だからそれまでには、春則と普通に話せるようにしよう。
たとえ、春則の顔が、まともに見られなくても……。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
18
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる