堕ちた双子

ゆきみまんじゅう

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傷だらけの心と身体

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ホテルに着いた後、いつものようにバスルームで男に身体を洗われた俺は、ベッドへと連れられた。

だがそこには、見慣れない物が設置されており、それが何かを理解した瞬間、俺は恐怖で言葉を失った。

それは俗に言う、ベッド用の拘束具だった。

「おい、ビビってないでさっさとベッドに乗れよ!」

金髪の男に脅され、仕方なくベッドに上がった俺は、うつ伏せの体勢で両手足を拘束された。

「さあて、さっきの続きといこうじゃねえか。」

金髪の男はそう言うと、黒いボストンバッグから一本鞭を取り出した。

それを見た俺は、身の危険を感じ、必死にもがいた。

「やっ…やめてください!俺が悪かったです。だから、許してください!!」

だが俺の懇願も虚しく、金髪の男は俺の背中に鞭を打ちつけた。

「あああッ───!!やめ…ッ──ああああああッ!!」

あまりの激痛に、俺は身を捩った。

痛みから逃れようにも、両手足を拘束されている以上何もできず、ただ痛みに耐えるしかなかった。

「ハハッ!ざまあねえな。」

金髪の男はさらに鞭を打とうとしたが、男の静止の声に手を止めた。

「いくらなんでもやりすぎだよ。ほら、こんなに肌が爛れてる。」

そのおかげで俺は苦痛から解放されて、力なくベッドに沈み込んだ。

すると金髪の男が、俺に顔を寄せてきた。

「んじゃ、次は中の味見といくか……。」

痛みに意識が割かれたせいで、金髪の男の言葉を理解するのに時間がかかった。

その意味が分かると同時に、あそこに湿った温かい何かが触れた。

それが舌だということを理解した頃には、金髪の男の舌が、あそこの中を舐め回していた。

「あっ…んん……ッ…あん……っ…。」

痛みで苦しんでいたところに快楽を与えられたことにより、いつもよりも気持ちよく感じてしまう。

そんな俺の様子を見て、男の方も興奮してきたのか、自らのズボンをずり下ろした。

するとすでに隆起したものが、口元に寄せられた。

「陸斗くんがあまりにもいやらしいから、もうこんなになっちゃったよ。だから、僕も気持ちよくさせてよ。」

俺は一瞬だけ躊躇ったが、すでに快楽に支配されつつある思考では、拒否することは出来なかった。

男のものを咥えて動こうとした時、いきなり髪を掴まれて、喉の奥を一気に貫かれた。

「──んんーーっ!うぐ…っ……うう…ッ──!」

何度も喉の奥を貫かれ、苦痛と快楽の狭間で悶え苦しんだ。

「そんじゃそろそろ、本格的に味わうとするか。」

気づいた時には金髪の男に股を開かれて、熱いものが中に入ってきた。

「…うわ……っ。きっつ……。めっちゃ閉まってんな。これじゃすぐイッちまいそうだ。」

金髪の男のものが、中を押し広げて入ってくる感覚によって、俺の身体は再び熱を帯び始める。

苦痛の中で与えられた快楽に、俺は縋るように身を委ねた。

「ほらっ!両方の穴を犯されながら、惨めにイキやがれ!!」

金髪の男の律動が、激しさを増していく。

「うぐうううぅ──ッ!んぐ…ッ……んん───っ!!」

こんな苦しいにも関わらず、俺の身体は絶頂を迎え、欲を吐き出した。

「おおっ…締まる締まる……。俺も…イッちまう……ぜっ!!」

金髪の男はさらに腰を激しく動かした後、俺の中に欲を吐き出した。

金髪の男は満足したのか、ものを引き抜いてベッドから降りた。

それと同時に口の方も解放される。

「…げほっ!!…はあ……はあ………。」

やっとまともに呼吸できるようになり、俺は必死に肩で息をした。

そんな俺を尻目に、男は俺の手首から拘束具を外すと、俺を仰向けにさせた。

そしてそのまま馬乗りになって、硬いものをあそこに押し当ててきた。

「次は、僕の番だよ……。」
「まっ…待って……ッ…ああ……っ…ん……。」

まだイッたばかりで敏感なあそこの中に、容赦なく男のものが侵入してくる。

「やめ…ろよ………もう……っんん……!」

今までイッた後すぐに犯されたことなどなく、その刺激に身体が悲鳴を上げていた。

「そう?こんなにも嬉しそうに締め付けてきてるっていうのにかい?」

男の腰が律動する度に、俺の身体は快楽で震え上がった。

「なあ、こいつの首、絞めてみろよ。すっげえ気持ち良くなるからさ。」

金髪の男に乗せられた男が、俺の首を軽く絞めてきた。

「……ぐっ⁉︎……うぐっ…んん……ッ…ぐっ!」

喉を圧迫され、俺は呼吸困難に陥る。

「………っ本当だ。さっきよりも、ギュウギュウに……締め付けてくる…っ……。」

俺の事など気にする素振りもなく、さらに腰を強く打ちつけてくる。

たまらず抵抗しようとしたが、すかさず金髪の男に両手を拘束されてしまう。

「大人しくしろよ。このビッチ野郎が。」

これでは抵抗することも、反論することもできず、再びされるがままとなってしまった。

男の方は腰を動かしながら、時折手を緩めては、また絞めるを繰り返す。

そんな事を繰り返されるうちに、次第に感覚が麻痺していき、苦痛だったはずの行為が、快感へと変わっていく。

「ほーら。こんなことされながら勃たせるなんて。やっぱど変態だな、お前。」

何をどう言われようと、俺自身、もう収まりがつかなかった。

ただこの熱を解き放ちたい、それだけしか頭になかった。

「はあ…はあ……く…っ……もう…イキそう……っ!」

男は腰を激しく打ち付けると、熱い欲を吐き出した。

「ん…っ……んん…ッ…んんんんーーー!!」

それとほぼ同時に、俺も自らの欲を吐き出し、意識が遠のいていく。

しかしそれを許さぬように、金髪の男に左の頬を叩かれた。

「何気絶しようとしてんだよ?お楽しみはまだまだこれからだぜ……。」

未だかつて、これほどまで恐怖に震えたことはなかった。

一時期は、もしかしたら男が、俺に対して特別な感情を抱いているのかと思っていた。

だが今ははっきりと、それを否定できた。

こいつらは、俺の事をただの性処理の道具にしか思っていなかったのだ。

だから、例え俺が壊れようと、こいつらには関係のないことなのだ。

そう思うと、少しでも何かを期待して、馬鹿みたいに喘いでいた自分が嫌になり、自然と涙が零れていた。

そしてその時、俺の中に黒い感情が生まれた。
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