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兄
砕け散った想い
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家に帰った私は、自分の部屋で泣き続けて、朝まで一睡もできなかった。
あの時、2人きりになれると思って、チャンスだと思った。
恋人同士になれば、悩みを打ち明けてくれる。
蚊帳の外になんてされないと思っていた。
だけど現実は甘くなく、期待はあっさりと砕け散ってしまった。
こんなことなら、告白なんてしなければよかったと、後悔ばかりが頭をもたげた。
もう、リッくんにも、カイくんにも会いたくない。
それでも学校を休むわけにもいかず、私はいつもよりも早いバスで学校へ向かった。
教室に入ると、この前リッくんに頼み事をした男子、弘毅が驚いた様子で近寄ってきた。
「あれ?随分と早いな。陸斗はどうしたんだよ?いつも一緒じゃんか。」
いつもリッくんとのことで口を挟んでくる弘毅のことが、いつも以上に煩わしかった。
「その、しばらくそっとしといてくれない?」
なので私はそれだけ言うと、そのまま席についた。
それからしばらくして、新たに登校してきた人物に、弘毅は駆け寄って行った。
「よお!どうしたんだよ?喧嘩でもしたのかあ?」
リッくんかカイくんかは分からなかったが、とても合わせる顔がなく、その場で塞ぎ込んだ。
「ええっと、まあ、そういうとこかもな。」
「悪いと思ってんなら謝っとけ。ほら、落ち込んでるじゃねえか。」
すると足音が近づいてくるのが分かり、心臓が張り裂けそうだった。
一体何て言われるのか、不安でたまらなかった。
足音が私の机の前で止まる。
私は目を固く閉じると、身を強張らせた。
「……今日の昼休み、屋上に来て。」
耳元で囁かれたその声の話し方で、すぐにカイくんだと分かった。
私はゆっくりと顔を上げると、小さく頷いた。
あの時、2人きりになれると思って、チャンスだと思った。
恋人同士になれば、悩みを打ち明けてくれる。
蚊帳の外になんてされないと思っていた。
だけど現実は甘くなく、期待はあっさりと砕け散ってしまった。
こんなことなら、告白なんてしなければよかったと、後悔ばかりが頭をもたげた。
もう、リッくんにも、カイくんにも会いたくない。
それでも学校を休むわけにもいかず、私はいつもよりも早いバスで学校へ向かった。
教室に入ると、この前リッくんに頼み事をした男子、弘毅が驚いた様子で近寄ってきた。
「あれ?随分と早いな。陸斗はどうしたんだよ?いつも一緒じゃんか。」
いつもリッくんとのことで口を挟んでくる弘毅のことが、いつも以上に煩わしかった。
「その、しばらくそっとしといてくれない?」
なので私はそれだけ言うと、そのまま席についた。
それからしばらくして、新たに登校してきた人物に、弘毅は駆け寄って行った。
「よお!どうしたんだよ?喧嘩でもしたのかあ?」
リッくんかカイくんかは分からなかったが、とても合わせる顔がなく、その場で塞ぎ込んだ。
「ええっと、まあ、そういうとこかもな。」
「悪いと思ってんなら謝っとけ。ほら、落ち込んでるじゃねえか。」
すると足音が近づいてくるのが分かり、心臓が張り裂けそうだった。
一体何て言われるのか、不安でたまらなかった。
足音が私の机の前で止まる。
私は目を固く閉じると、身を強張らせた。
「……今日の昼休み、屋上に来て。」
耳元で囁かれたその声の話し方で、すぐにカイくんだと分かった。
私はゆっくりと顔を上げると、小さく頷いた。
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