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兄
俺の平穏
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朝4時、アラームに起こされて、俺の1日が始まる。
顔を洗って歯を磨いたあと、洗濯機へと向かう。
昨日の夜洗った洗濯をベランダに干した後、掃除機をかける。
朝日が登る頃、海斗の部屋に行き、勢いよくカーテンを開く。
眩しそうにしながらもなおも起きないので、思い切り布団を捲る。
「起きろー!朝だぞ。」
俺の呼びかけに反応し、ようやく体を起こす海斗。
挨拶を交わした後、台所へ行き、朝食と弁当の用意をする。
パンを焼く合間に、前日用意したおかずを弁当に詰める。
目玉焼きを焼き、市販のスープを用意した頃には、制服に着替えた海斗が降りてくる。
今では当たり前の日常なのだが、ほんの一年ほど前までは、想像もしていなかった。
俺が中学3年の頃に、両親が突然亡くなった。
結婚記念に、二人だけで思い出の岬までドライブに出かけたのだが、行く途中で崖から転落した。
当時の俺は、県外の高校に進学する予定だったが、あきらめるほかなかった。
せめて双子の弟である海斗だけには不憫な思いはさせたくないと思い、父親がわりになって支えていくことを決意した。
保険金をもらっているので、普通に生活するには困らない。
しかし弟にはいい大学に行ってほしいと思い、バイトを3つ掛け持ちしている。
週7日、毎日働かないと、とてもじゃないが稼げなかった。
初めのうちはあまりの多忙に、投げ出したい気持ちに駆られた。
それでも不思議なもので、慣れてしまえば苦にならなくなった。
今日も学校に行って、バイトをして帰る。
当たり前の日々が、これからも続いていくと思っていた。
あの日、あんな目に遭うまでは。
顔を洗って歯を磨いたあと、洗濯機へと向かう。
昨日の夜洗った洗濯をベランダに干した後、掃除機をかける。
朝日が登る頃、海斗の部屋に行き、勢いよくカーテンを開く。
眩しそうにしながらもなおも起きないので、思い切り布団を捲る。
「起きろー!朝だぞ。」
俺の呼びかけに反応し、ようやく体を起こす海斗。
挨拶を交わした後、台所へ行き、朝食と弁当の用意をする。
パンを焼く合間に、前日用意したおかずを弁当に詰める。
目玉焼きを焼き、市販のスープを用意した頃には、制服に着替えた海斗が降りてくる。
今では当たり前の日常なのだが、ほんの一年ほど前までは、想像もしていなかった。
俺が中学3年の頃に、両親が突然亡くなった。
結婚記念に、二人だけで思い出の岬までドライブに出かけたのだが、行く途中で崖から転落した。
当時の俺は、県外の高校に進学する予定だったが、あきらめるほかなかった。
せめて双子の弟である海斗だけには不憫な思いはさせたくないと思い、父親がわりになって支えていくことを決意した。
保険金をもらっているので、普通に生活するには困らない。
しかし弟にはいい大学に行ってほしいと思い、バイトを3つ掛け持ちしている。
週7日、毎日働かないと、とてもじゃないが稼げなかった。
初めのうちはあまりの多忙に、投げ出したい気持ちに駆られた。
それでも不思議なもので、慣れてしまえば苦にならなくなった。
今日も学校に行って、バイトをして帰る。
当たり前の日々が、これからも続いていくと思っていた。
あの日、あんな目に遭うまでは。
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