ゴブリンスレイヤーフェイド〜絶望の再会〜

ゆきみまんじゅう

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残酷な現実、それでも前へ

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ライツの案内により、フェイドは地下へと降りていった。

途中、何度かゴブリンと遭遇したが、ライツの圧倒的な強さにより、簡単に方がついていく。

フェイドは自らも戦う最中、たくましく成長したライツを横目で見て、目を細めていた。

それからしばらくして、フェイドの目の前に、見覚えのある鉄の扉が現れた。

ライツはその前に立つと、フェイドの方へ振り向いた。

「いい?開けるよ。」

「……ああ、頼む。」

ライツがゆっくりと扉を開けるとすぐに、甲高い喘ぎ声が聞こえてきた。

その声が誰のものか分かっているフェイドは、思わず耳を塞ぎそうになる。

それでも足を進め、部屋の中へと入っていった。

そこで行われていたのは、あの時と同じだった。

「あっ……ああん…っ…あん……!」

部屋の中央には、仰向けの状態で、ゴブリンたちのペニスを手で扱きながら、犯されているレイガの姿があった。

「ああっ…もう……出すぞ!」

レイガの扱きによって絶頂を迎えたゴブリンたちが、レイガの顔や身体に、大量の精液をぶっかけた。

「ひやああああん!!」

それによってレイガの身体は大きく痙攣し、口からは唾液が溢れ出た。

「ははは!またイッたな、レイガ。俺の方も、もうすぐイキそうだ。」

レイガの抱いているゴブリンはそう言うと、さらに激しく腰を動かし始めた。

「ああああっん!!…また……っ…イッ…ちゃ……ッきゃああああああん!!」

まだイッて間もないレイガだったが、強烈な快楽によって、すぐにイカされてしまい、ガクッと力が抜けるように床に倒れた。

「はあ…はあ……。どうだ、気持ち良かった?」

ゴブリンの質問に対して、レイガはにんまりと笑った。

「………はい。最高…です。……もっと、犯してください。」

「………。」

もはらフェイドには、かける言葉も見つからなかった。

もうそこにいるのは、ゴブリンスレイヤーのレイガではなく、ただの雌なのだから。

「そうか、そうか。なら次は四つん這いになれ。後ろからたっぷりと突いてやる。」

レイガは大きく頷くと、ゴブリンに言われた通りに四つん這いになった。

そうして再び始まる、激しい性交。

「ああん…っ…いい……気持ちいい……っ!」

それを見たフェイドの頭の中には、レイガとの数々の思い出が蘇っては、砕かれていった。

そんな、呆然と立ち尽くしているフェイドの視界に、剣を構えたライツが映った。

そしてフェイドの方へ振り向いたライツの表情は、あまりにも無機質なものだった。

「兄ちゃん。僕はひとまず、こいつらを殺すよ。後の事は、それから話そう。」

ライツは素早く歩みを寄せると、手始めにレイガを犯していたゴブリンの首を一撃ではねた。

それを見て、ようやくライツに気がついたゴブリンたちは、すっかり狼狽えてしまった。

「ラ…ライツ様……⁉︎何故──。」

瞬時に首を落とされ、ゴブリンは言葉を終えることなく、息絶えた。

「ひっ…ひいいいいいっ!!」」

残った最後の1匹が、懸命にライツから逃げようと、ライツの横をすり抜けようと試みた。

しかしそんな事が出来るはずもなく、すれ違いざまに、首を刎ねられ、絶命した。

そんな壮絶な場面を見てもなお、レイガは腰を振りながらにやけていた。

「………レイガ。」

そう、これが、ゴブリンに犯され続けた人間の末路だった。

人格を破壊され、ただ快楽を求めるだけの、生き人形となったレイガ。

こうなってしまったら、もはや彼を救う方法など存在せず、フェイドはわなわなと体を震わせた。

「……兄ちゃんが、特別だったんだよ。大抵の人は、1日も経たずに壊されちゃう。レイガは、……頑張った方だと思うよ。」

「………行こう。もしかしたらまだ、助かる人がいるかもしれない。」

フェイドはレイガに背を向けると、扉に向かって歩き始めた。

「さよなら、レイガ……。」

これが、憧れだったゴブリンスレイヤーとの、最後の別れだった。
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みんなの感想(2件)

雷
2024.03.14

 凄く先が気になります

解除
おきり
2022.09.15 おきり

ゴブリンスレイヤー第一章を何気に読み
次回予告?!で終わるの?
続きは?…と思ったら第二章があり
思わず一気読みしましたが。。。
めっちゃ続きが気になります〜

解除

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