【短編】バレンタイン当日にドキドキしながら下駄箱を開けたら、上履きが盗まれていた話。

甘くて苦い、ある一日の出来事だった。
俺の下駄箱から、上履きが無くなっていた。

「お困りのようだね……。黒崎少年」

困っていた俺の前に現れたのは、中学からの同級生で、よく暇を見つけてはくだらない事に巻き込んで来る友人の星野。彼女は名探偵かと突っ込みたくなるようなコスプレをして、何と無くなった俺の上履きを見つけ出すと言い出した。

バレンタインという日に起きた盗難と、突如現れた彼女の真意とは。

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