114 / 161
第三章 砂漠の魔女編
34.全ては自分のために
しおりを挟む
長寿の血を求め砂漠の奥地まで現れた、赤の国の刺客達。
刺客の内の一人、二羽の相棒を操る褐色の男レンリは、二羽が抱えた病を治すため刺客達の親玉であるラボンへ協力をしていた。
だがエーテル吸収の能力を持つネオンが彼に触れた事により、レンリに掛かっていた洗脳が解かれる。
ずっと信じていた病を治す方法。それは端からラボン、もといヴァーミリオンの吐いた嘘であり、実際には赤の国そのものが二羽の鳥へ病を植え付け、レンリを騙し協力させていたのだ。
「まさか……あの猫が、この空間を支配していたというのか?」
「……ああ。あんな見た目をしているが、奴は赤の国グラナートでも上位の存在。奴の一声でどれだけの生物が犠牲となったか。奴は声だけで相手のエーテルを支配する、気を付けろ……!」
姿を暴かれたヴァーミリオンは、依然として落ち着いた態度で目の前に立ち塞がるシキやレンリを見つめる。
ヴァーミリオンは状況の変化を好意的に捉えていた。寝返ったレンリは切り捨て、彼を騙すために使用していたラボンももう必要はない。つまり今、ヴァーミリオンは何物にも縛られる事無く、彼の持つエーテルへ介入する力を最大出力で振るう事が出来るのであった。
「おやおや、そこまで知れているならもう何も隠す必要もないでしょう。全てひれ伏しなさい。勾引かしき後側具……!!」
長毛の隙間から禍々しい赤色の輝きが放たれる。猫に取り付けられていた首輪、長い毛に隠れていた豪奢な首飾りはその姿を現す。
ヴァーミリオンが身に着けているのは、大罪武具が内の一つ『勾引かしき後側具』。その性質は取り付けられた赤のコアから喉へ直接エーテルを流し込み、声の振動により伝達したエーテルが相手のエーテルを支配するという、大罪武具の内でも特異かつ独善的なものであった。
ヴァーミリオンはこの首輪を利用して国へ連れ去られて来る人や生物を一方的に洗脳。そして兵や実験体として作り替え、赤の国へ膨大な利益をもたらしていた。
ラボンという隠れ蓑を介さなくなったヴァーミリオンの一声は圧倒的である。地下空間にいる全ての者は地にひれ伏し、先ほどまで敵も味方も関係なく暴れていたエルフ型の魔物は、全てが自滅していた。
遠くで見ていたエリーゼも彼の言葉には逆らえない。赤のコアを持つ事により支配を受けていないミネルバは一方的に動き出し、作り出された氷の檻を瞬く間に破壊する。
そしてすぐさまヴァーミリオンの元へと寄り添い、目の前の白蛇を討伐しようとした。だが、何か様子がおかしかった。
「ラボン様……いえ、ヴァーミリオン様。ワタクシの見間違いかも知れませんが、あの白蛇。未だ支配下に置けていないように見受けられます」
「……見間違いではありませんよ、ミネルバ君。彼は、いえ。彼らは私の支配を免れています」
ヴァーミリオンは目の前に広がる光景が信じられなかった。絶対服従であるはずの勾引かしき後側具を通した一声が、邪魔者達が立ち塞がった先の白蛇には届いていなかったのだ。
それだけではない。赤のコアを持つシキとエーテルを吸収するネオンに加え、彼らの側に立っていたオームギとレンリ達にも効いていない様子だった。
(私の勾引かしき後側具は確かに発動しています。それは周りの魔物達を見ても明白。なのに、あの白蛇には私の声が届いていない。いいえ、白蛇どころか前へ立つ彼らにも響いていない様子。これは実に興味深いですねぇ)
赤のコアが埋め込まれた首輪『勾引かしき後側具』の声を無効に出来るのは、本来同じく赤のコアを持つ者のみ。赤のコアを持つシキはまだしも、他の連中までもが洗脳を受けないのは本来あり得ない事態であった。
(彼の持つコアのエーテルが周辺まで守っている……? いえ、そのような事例はグラナート内でも聞いた事がありません。であれば要因は別にあるはず。とすればやはり、最初から私の声が響かないあの寡黙な少女。彼女の持つ何かが、私の声に対して防衛機能を持っているのでしょうか)
赤のコアにより効力を発揮する設計上、勾引かしき後側具には同じコアの所持者に対しては効果が無い性質を持っていた。しかしヴァーミリオンの把握している限りでは、赤のエーテルコアはシキに奪われた一つを除き、全て赤の国グラナートが管理しているのだ。
とすれば、勾引かしき後側具には赤のコア以外での対抗策が存在する事となる。別色のコアではエリーゼのように完全には抗う事が出来ず、行動は制限されるはず。では、コア以外の何かが効果を無効にする性質を持っている事となる。
(確か、レンリ君は認識出来ないはずのエルフの住処を目視し、その所在を私達へと伝えてくれました。本来であれば隠してあるはずの住処を、わざわざ認識出来る状態のまま放置するはずがないでしょう。とすれば、あの寡黙な少女は無意識化でエーテルの効力を無効化している事になります。それが単体ではなく周辺まで及んでいるとすれば、目の前の方々や白蛇に対しても洗脳が効かない事と結び付きます。つまり……)
ネオンが側に居る限り、シキ達にも白蛇にも洗脳の効力は届かなくなる。ヴァーミリオンが今使える駒はミネルバと、下半身を凍らされ身動きが取れないスワンプ、そして半壊状態の両軍の魔物ぐらいであった。
「ミネルバ君。一旦引きますよ」
「えぇ!? ヴァーミリオン様どうしてですの!?」
「君一人で全員を相手出来ますか。それに策はまだあります。安心なさい」
「ッ、分かりました……」
現状ヴァーミリオンがまともに扱える戦力は、ミネルバしか残っていなかった。
長寿の力、橙のエーテルコアを白蛇より奪い去るより前に地下空間の崩壊に巻き込まれてしまっては、元も子もなくなる。圧倒的有利と思われた状況下は、レンリの寝返りとオームギの未来を受け入れる決断によって覆っていたのだ。
ヴァーミリオンはこの期に及んでも冷静であった。彼は落ち着いた目で現状を判断し、そして持ち帰る事を選んだのだ。オームギという生き残りの存在を。長寿の血と呼ばれた橙のエーテルコアの真相を。
ヴァーミリオンは勢い良く地面を蹴り、側にいたミネルバの肩へ飛び乗る。彼の重みを感じたミネルバはすぐに斧槍を天へと掲げ、天井を貫き地下空間から脱出した。
刺客の内の一人、二羽の相棒を操る褐色の男レンリは、二羽が抱えた病を治すため刺客達の親玉であるラボンへ協力をしていた。
だがエーテル吸収の能力を持つネオンが彼に触れた事により、レンリに掛かっていた洗脳が解かれる。
ずっと信じていた病を治す方法。それは端からラボン、もといヴァーミリオンの吐いた嘘であり、実際には赤の国そのものが二羽の鳥へ病を植え付け、レンリを騙し協力させていたのだ。
「まさか……あの猫が、この空間を支配していたというのか?」
「……ああ。あんな見た目をしているが、奴は赤の国グラナートでも上位の存在。奴の一声でどれだけの生物が犠牲となったか。奴は声だけで相手のエーテルを支配する、気を付けろ……!」
姿を暴かれたヴァーミリオンは、依然として落ち着いた態度で目の前に立ち塞がるシキやレンリを見つめる。
ヴァーミリオンは状況の変化を好意的に捉えていた。寝返ったレンリは切り捨て、彼を騙すために使用していたラボンももう必要はない。つまり今、ヴァーミリオンは何物にも縛られる事無く、彼の持つエーテルへ介入する力を最大出力で振るう事が出来るのであった。
「おやおや、そこまで知れているならもう何も隠す必要もないでしょう。全てひれ伏しなさい。勾引かしき後側具……!!」
長毛の隙間から禍々しい赤色の輝きが放たれる。猫に取り付けられていた首輪、長い毛に隠れていた豪奢な首飾りはその姿を現す。
ヴァーミリオンが身に着けているのは、大罪武具が内の一つ『勾引かしき後側具』。その性質は取り付けられた赤のコアから喉へ直接エーテルを流し込み、声の振動により伝達したエーテルが相手のエーテルを支配するという、大罪武具の内でも特異かつ独善的なものであった。
ヴァーミリオンはこの首輪を利用して国へ連れ去られて来る人や生物を一方的に洗脳。そして兵や実験体として作り替え、赤の国へ膨大な利益をもたらしていた。
ラボンという隠れ蓑を介さなくなったヴァーミリオンの一声は圧倒的である。地下空間にいる全ての者は地にひれ伏し、先ほどまで敵も味方も関係なく暴れていたエルフ型の魔物は、全てが自滅していた。
遠くで見ていたエリーゼも彼の言葉には逆らえない。赤のコアを持つ事により支配を受けていないミネルバは一方的に動き出し、作り出された氷の檻を瞬く間に破壊する。
そしてすぐさまヴァーミリオンの元へと寄り添い、目の前の白蛇を討伐しようとした。だが、何か様子がおかしかった。
「ラボン様……いえ、ヴァーミリオン様。ワタクシの見間違いかも知れませんが、あの白蛇。未だ支配下に置けていないように見受けられます」
「……見間違いではありませんよ、ミネルバ君。彼は、いえ。彼らは私の支配を免れています」
ヴァーミリオンは目の前に広がる光景が信じられなかった。絶対服従であるはずの勾引かしき後側具を通した一声が、邪魔者達が立ち塞がった先の白蛇には届いていなかったのだ。
それだけではない。赤のコアを持つシキとエーテルを吸収するネオンに加え、彼らの側に立っていたオームギとレンリ達にも効いていない様子だった。
(私の勾引かしき後側具は確かに発動しています。それは周りの魔物達を見ても明白。なのに、あの白蛇には私の声が届いていない。いいえ、白蛇どころか前へ立つ彼らにも響いていない様子。これは実に興味深いですねぇ)
赤のコアが埋め込まれた首輪『勾引かしき後側具』の声を無効に出来るのは、本来同じく赤のコアを持つ者のみ。赤のコアを持つシキはまだしも、他の連中までもが洗脳を受けないのは本来あり得ない事態であった。
(彼の持つコアのエーテルが周辺まで守っている……? いえ、そのような事例はグラナート内でも聞いた事がありません。であれば要因は別にあるはず。とすればやはり、最初から私の声が響かないあの寡黙な少女。彼女の持つ何かが、私の声に対して防衛機能を持っているのでしょうか)
赤のコアにより効力を発揮する設計上、勾引かしき後側具には同じコアの所持者に対しては効果が無い性質を持っていた。しかしヴァーミリオンの把握している限りでは、赤のエーテルコアはシキに奪われた一つを除き、全て赤の国グラナートが管理しているのだ。
とすれば、勾引かしき後側具には赤のコア以外での対抗策が存在する事となる。別色のコアではエリーゼのように完全には抗う事が出来ず、行動は制限されるはず。では、コア以外の何かが効果を無効にする性質を持っている事となる。
(確か、レンリ君は認識出来ないはずのエルフの住処を目視し、その所在を私達へと伝えてくれました。本来であれば隠してあるはずの住処を、わざわざ認識出来る状態のまま放置するはずがないでしょう。とすれば、あの寡黙な少女は無意識化でエーテルの効力を無効化している事になります。それが単体ではなく周辺まで及んでいるとすれば、目の前の方々や白蛇に対しても洗脳が効かない事と結び付きます。つまり……)
ネオンが側に居る限り、シキ達にも白蛇にも洗脳の効力は届かなくなる。ヴァーミリオンが今使える駒はミネルバと、下半身を凍らされ身動きが取れないスワンプ、そして半壊状態の両軍の魔物ぐらいであった。
「ミネルバ君。一旦引きますよ」
「えぇ!? ヴァーミリオン様どうしてですの!?」
「君一人で全員を相手出来ますか。それに策はまだあります。安心なさい」
「ッ、分かりました……」
現状ヴァーミリオンがまともに扱える戦力は、ミネルバしか残っていなかった。
長寿の力、橙のエーテルコアを白蛇より奪い去るより前に地下空間の崩壊に巻き込まれてしまっては、元も子もなくなる。圧倒的有利と思われた状況下は、レンリの寝返りとオームギの未来を受け入れる決断によって覆っていたのだ。
ヴァーミリオンはこの期に及んでも冷静であった。彼は落ち着いた目で現状を判断し、そして持ち帰る事を選んだのだ。オームギという生き残りの存在を。長寿の血と呼ばれた橙のエーテルコアの真相を。
ヴァーミリオンは勢い良く地面を蹴り、側にいたミネルバの肩へ飛び乗る。彼の重みを感じたミネルバはすぐに斧槍を天へと掲げ、天井を貫き地下空間から脱出した。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
スキルは見るだけ簡単入手! ~ローグの冒険譚~
夜夢
ファンタジー
剣と魔法の世界に生まれた主人公は、子供の頃から何の取り柄もない平凡な村人だった。
盗賊が村を襲うまでは…。
成長したある日、狩りに出掛けた森で不思議な子供と出会った。助けてあげると、不思議な子供からこれまた不思議な力を貰った。
不思議な力を貰った主人公は、両親と親友を救う旅に出ることにした。
王道ファンタジー物語。
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!

30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる