【短編】食べる手が止まらないんだ
気づけばふと、手が伸びていた。
軽い気持ちだったのに。一つだけならと思っていたのに。
一度手に取ってしまえばもう、止まらない。
その後の訪れる幸福で頭が満たされ、胸が脈打つ。
そうなったら最後、手を伸ばしてしまう。
止めた方がいいのに。なにも良い事なんて無いのに。
目の前にあると、気づけばもう手に取っている。
そして、飲み込む。
誰にも知られず、誰にも気づかれず。
食べる手が、止まらなくなっていく。
※この作品は下記サイトでも掲載中です。
なろう https://ncode.syosetu.com/n9805hn/
ノベプラ https://novelup.plus/story/559274704
アルファポリス https://www.alphapolis.co.jp/novel/337904610/38612278
カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16816927859096991665
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一度手に取ってしまえばもう、止まらない。
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