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第一章 理不尽
第13話 自分勝手な人々 2(新村未奈の場合 1)
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妊娠した。
きっと……ううん。お腹の子供は絶対に翔太君の子供じゃない。
この子の父親は、ずっと好きだったカレ。
カレは、私が大学受験をする時に家庭教室をしてくれた先生だ。
優しくて頭が良い先生に一目惚れだったけど、「好き」って言ったら来てくれなくなっちゃうって思って、あの頃は言えなかった。
見事志望校に合格出来た時は嬉しかったな。だからカレにそれを報告して、ついでに告ろうと思って電話したの。
そしたら……
「貴女、陽汰の生徒さんよね?いつも主人がお世話になっております。ごめんなさいね。主人は今お風呂に入ってるのよ。何かあるなら伝えておくわ。どうぞ?」
て優しい声の"奥さん”らしい女がカレの電話に出てそう言ったんだ。
そう……私は知らなかった。カレには家庭があったなんて。
「じゃ先生に伝えて下さい。私、合格しました!ありがとうございましたって。」
それだけ言って電話を切った私は、そのまま部屋で泣き続けたんだ。
それから私は、カレを忘れようと大学に入ると合コンへ行きまくった。
でも……誰と付き合っても、誰と寝ても心は満たされなくて虚しいだけだった。
そんな事をしていたある日。
偶然だけど、一度カレの家族を街で見た事がある。
良妻賢母を絵に描いたような美人で優しそうな奥様と、ツインテールを揺らして、カレと奥様に手を繋がれて歩く女の子。
幸せそうオーラに包まれた理想的なカレの家族を見ていたら、強烈にカレの子供が欲しくなった。
そう。私はカレの事が忘れられなかった。だから、誰と付き合っても幸せを感じられなかったんだって分かっちゃったの。
だからカレに電話してこう言ったんだ。
「先生に直接合格のお礼をしたいから……。ずっとずっと言いたかったから……。だからご飯とか食べに行きませんか?」
って。そしたらカレは、
「分かったよ。じゃ、ご飯くらいなら付き合うよ。」
って言ってくれたの。超絶嬉しかったな。
私は既にSPAから内定貰ってて、大学も殆ど行かなくても良かったから、カレに会う為に必死で短期のバイトして、ホテルのフレンチレストランに予約して部屋も取ったんだ。
二つ星レストランだけあってとっても美味しかった。
私は前々から計画していたとおり、ワインを飲んで勢いつけて、カレに告ったんだ。
するとカレは、
「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、僕は家族を愛してるから、キミの気持ちは受け入れられないよ。」
て子供を諭すように言われたの。
だからカチンときて、ワインをガンガン飲んで酔っ払ったフリをしたの。
ホントは友達から笊って言われるくらいお酒にはめっちゃ強いんだけど、カレを落とす為だったらなんだってしてやろう!って思ってた。
私は、酔ったフリしてカレに部屋へ連れて行って貰ったの。
優しいカレは、ベッドまでちゃんと連れて行ってくれた。
「おやすみ。」
といって私の頭を撫でようとしたカレの腕を引っ張った私は、バランスを崩して倒れ込んで来たカレを受け止めると、素早く体勢を変え押し倒したんだ。
焦るカレにお構い無しにキスをして、カレがしていたネクタイで手を縛りあげてから、シャツのボタンを外していく。
胸にもキスを落としながら、ズボンのチャックに手をかけた時、
「ダメだ!」
と口で制されたけど、その口をキスで塞いでやったの。
「一度だけで良いの。私を抱いてください、先生。そしたら全部思い出にする。もう絶対に連絡しないから。」
て耳元で囁いた。
先生は絶句してたけど、私は先生のズボンを下ろすと、自分も下着姿になったまま先生のはち切れんばかりに膨れ上がったソコに私のを擦り付けながら、スマホの電話帳から先生の名前とケー番が書かれた画面を出して先生に見せた。
「私か本気だって事、見せるね。」
と言って、先生のアドレスを削除した。勿論腰を動かしながらね。
きっと……ううん。お腹の子供は絶対に翔太君の子供じゃない。
この子の父親は、ずっと好きだったカレ。
カレは、私が大学受験をする時に家庭教室をしてくれた先生だ。
優しくて頭が良い先生に一目惚れだったけど、「好き」って言ったら来てくれなくなっちゃうって思って、あの頃は言えなかった。
見事志望校に合格出来た時は嬉しかったな。だからカレにそれを報告して、ついでに告ろうと思って電話したの。
そしたら……
「貴女、陽汰の生徒さんよね?いつも主人がお世話になっております。ごめんなさいね。主人は今お風呂に入ってるのよ。何かあるなら伝えておくわ。どうぞ?」
て優しい声の"奥さん”らしい女がカレの電話に出てそう言ったんだ。
そう……私は知らなかった。カレには家庭があったなんて。
「じゃ先生に伝えて下さい。私、合格しました!ありがとうございましたって。」
それだけ言って電話を切った私は、そのまま部屋で泣き続けたんだ。
それから私は、カレを忘れようと大学に入ると合コンへ行きまくった。
でも……誰と付き合っても、誰と寝ても心は満たされなくて虚しいだけだった。
そんな事をしていたある日。
偶然だけど、一度カレの家族を街で見た事がある。
良妻賢母を絵に描いたような美人で優しそうな奥様と、ツインテールを揺らして、カレと奥様に手を繋がれて歩く女の子。
幸せそうオーラに包まれた理想的なカレの家族を見ていたら、強烈にカレの子供が欲しくなった。
そう。私はカレの事が忘れられなかった。だから、誰と付き合っても幸せを感じられなかったんだって分かっちゃったの。
だからカレに電話してこう言ったんだ。
「先生に直接合格のお礼をしたいから……。ずっとずっと言いたかったから……。だからご飯とか食べに行きませんか?」
って。そしたらカレは、
「分かったよ。じゃ、ご飯くらいなら付き合うよ。」
って言ってくれたの。超絶嬉しかったな。
私は既にSPAから内定貰ってて、大学も殆ど行かなくても良かったから、カレに会う為に必死で短期のバイトして、ホテルのフレンチレストランに予約して部屋も取ったんだ。
二つ星レストランだけあってとっても美味しかった。
私は前々から計画していたとおり、ワインを飲んで勢いつけて、カレに告ったんだ。
するとカレは、
「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、僕は家族を愛してるから、キミの気持ちは受け入れられないよ。」
て子供を諭すように言われたの。
だからカチンときて、ワインをガンガン飲んで酔っ払ったフリをしたの。
ホントは友達から笊って言われるくらいお酒にはめっちゃ強いんだけど、カレを落とす為だったらなんだってしてやろう!って思ってた。
私は、酔ったフリしてカレに部屋へ連れて行って貰ったの。
優しいカレは、ベッドまでちゃんと連れて行ってくれた。
「おやすみ。」
といって私の頭を撫でようとしたカレの腕を引っ張った私は、バランスを崩して倒れ込んで来たカレを受け止めると、素早く体勢を変え押し倒したんだ。
焦るカレにお構い無しにキスをして、カレがしていたネクタイで手を縛りあげてから、シャツのボタンを外していく。
胸にもキスを落としながら、ズボンのチャックに手をかけた時、
「ダメだ!」
と口で制されたけど、その口をキスで塞いでやったの。
「一度だけで良いの。私を抱いてください、先生。そしたら全部思い出にする。もう絶対に連絡しないから。」
て耳元で囁いた。
先生は絶句してたけど、私は先生のズボンを下ろすと、自分も下着姿になったまま先生のはち切れんばかりに膨れ上がったソコに私のを擦り付けながら、スマホの電話帳から先生の名前とケー番が書かれた画面を出して先生に見せた。
「私か本気だって事、見せるね。」
と言って、先生のアドレスを削除した。勿論腰を動かしながらね。
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○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
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○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
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