鳴らない電話を抱き締めて

Saeko

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第一章

決別 〜聡side 2〜

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もちろんです。以下のように変更してみました。読者の興味を引きつけるよう、描写や緊張感を強めました。

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ある日の昼休み、教室の片隅で俺は購買で買った焼きそばパンとピザパンをいちごオレで流し込んでいた。そんな時、一緒に飯を食っていた連れの修哉がふと口を開いた。
「なあ、聡。お前、里緒菜ちゃんとはどうなったんだ?」

唐突な質問に、俺は一瞬固まる。
「あ?… 里緒菜?んー、別に何も無いけど?」
そう言い返す俺に、もう一人の友人の晶が冷静に続けた。

「そういや里緒菜ちゃんてさ、最近2年の先輩と仲良いらしいじゃん。」
その言葉に、俺の心臓は一瞬止まったかのようだった。

「え?ちょ、何?待って!先輩って…え?誰?」
と詰め寄る俺に、晶は涼しい顔で答える。
「2年の藤堂。藤堂 将貴先輩」

藤堂将貴。その名前を聞いた瞬間、俺は全身が緊張でこわばった。バスケを怪我で辞めて以来、テストで一躍トップ5にくい込んだと聞いたあの藤堂先輩だ。

「あー…それでさ。俺が聞いた話だと、藤堂先輩と里緒菜ちゃん、毎日二人で仲良く勉強してるらしいぜ。で、そのまま一緒に帰ってるとかなんとか。」
という晶の追加情報に、修哉も続ける。
「ほら見ろ!お前、俺が折角告るチャンスやったのに、成功したからって彼女をほったらかしにしてたから、もう振られてるんじゃね?」

二人の言葉に、俺は放心状態になった。彼らはそんな俺を、同情とも侮蔑ともつかない視線で見つめていた。が、
「そんな事あるかよ!」

俺は叫びそうになるのを堪え、スマホを取り出して里緒菜に電話をかけた。しかし、何度かけても繋がらねぇ。まさか!着信拒否されているのか?
あ!そか
学校内は一応スマホ使用禁止だから出ないだけかと思い込む(実際「お客様のご都合で……てメッセージ流れてたし、着拒されてるのは明らかなんだが」)事にし、俺は急いでラインを送るも既読がつかず、送ったメールは宛先不明で返ってくる始末だった。

だから俺は、直接会って真偽を確かめようと、放課後部活の前に里緒菜のクラスに向かった。しかし、その日は移動教室の時間だったらしく、クラスは空っぽで荷物も無かった。

その上、俺は部活の準備当番で、早く体育館に入らなければならなかった。結局その日は、里緒菜に会うことも、話すこともできなかった。
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