は?勝手に召喚しといてそれですか?

Saeko

文字の大きさ
上 下
28 / 85
第3章 聖女の力と幸せな時間

お供は推し様

しおりを挟む
「じゃ、女神様。行ってくるね。」

『えぇ。頑張るのよ?』

「マコ。無理はしないんじゃよ。」

「うん。分かったわ、サウジ様。リューベック様、宜しくお願い致します。」

「承知した。」

私はリューベック様の馬に乗せて貰い、一緒に教会を出てから、領地を取り囲む砦にある門へ向かった。


しっかし、今日に至るまでは色々大変だったわ。

あの日、例の話を聞いた翌日。
私は、リューベック様を呼び出し事情を話し、彼に同行して貰う話をつけた。
次に、私がいない間に街の皆が困らない様にと大量の護符を作った。
でもって、私が領地から出ても大丈夫なように、結界維持を女神様に依頼する。
そして、大量のお弁当を作る。しかも2人分。
女神様から空間魔法っていう便利な魔法を教えて貰い、使いこなせる様になった。
それから…魔獣を倒す為の攻撃魔法(?)的なのの基本を覚える為に魔法の本を読んで、呪文があればそれを頭に叩き込む。
んでもって、鍛冶屋かじやのアッシュじぃちゃんとラークさんの火傷や腱鞘炎や腰痛や脂肪肝を治してやりながら、ソードを作って貰い、それに魔力をほどこす。
リューベック様にソードの扱い方と戦い方を教えて貰う。

これらを3日間で完了させ、現在に至るんだ。
ほんと慌ただし過ぎで目が回るかと思ったし。
でもまぁやると決めたのは私なんだから、サクッと倒してLv上げして、夫人治したら、元のスローライフに戻ってやる~。

「さぁ参りましょう、リューベック様。」

「あぁ。では、行くぞ!俺にしっかり掴まっていなさい。」

「はい!!」

「頼むぞマーク。」

リューベック様が愛馬の名を呼ぶ。

私は「宜しくね。」の気持ちを込め、マークの首を優しく撫でる。もちろん回復魔法を込めたえさをあげたから、マークは私を認めてくれている。
ヒヒィーン!と1回いなないたマークは、風の様に走り出したのだった。

目当ての森は、カルディール侯爵領から見ると東方に位置する。日数にすると5日かかる計算だ。
因みに王都から見ると西方へ5日。
つまり目的地の森は、王都と領地の丁度中間地点にあるという事になる。
私達は途中野宿を2回、途中の2つの街の安宿に1泊ずつ宿泊しながら、目的の森に到着した。

道中何度か魔獣とお目見めみえしたが、雑魚キャラだった事もあり、私1人で戦ってみた。
気分はぼうアニメのヒロイン ア〇ナちゃん。レイピアじゃないから、ユウ〇ちゃん?ん?ア〇スちゃんか?
まぁいい。
兎に角と  かくそんな気持ちでやってみた。そのアニメみたいなソードスキルは無いけどね。

倒した魔獣は、異空間に収納した。血抜きならぬ体液抜きしてから、持ってきた水と塩で保存してからね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

婚約者の様子がおかしいので尾行したら、隠し妻と子供がいました

Kouei
恋愛
婚約者の様子がおかしい… ご両親が事故で亡くなったばかりだと分かっているけれど…何かがおかしいわ。 忌明けを過ぎて…もう2か月近く会っていないし。 だから私は婚約者を尾行した。 するとそこで目にしたのは、婚約者そっくりの小さな男の子と美しい女性と一緒にいる彼の姿だった。 まさかっ 隠し妻と子供がいたなんて!!! ※誤字脱字報告ありがとうございます。 ※この作品は、他サイトにも投稿しています。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。

三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。 何度も断罪を回避しようとしたのに! では、こんな国など出ていきます!

婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します

けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」  五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。  他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。 だが、彼らは知らなかった――。 ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。 そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。 「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」 逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。 「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」 ブチギレるお兄様。 貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!? 「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!? 果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか? 「私の未来は、私が決めます!」 皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

愛されない皇妃~最強の母になります!~

椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』 やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。 夫も子どもも――そして、皇妃の地位。 最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。 けれど、そこからが問題だ。 皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。 そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど…… 皇帝一家を倒した大魔女。 大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!? ※表紙は作成者様からお借りしてます。 ※他サイト様に掲載しております。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

処理中です...