は?勝手に召喚しといてそれですか?

Saeko

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第3章 聖女の力と幸せな時間

お供は推し様

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「じゃ、女神様。行ってくるね。」

『えぇ。頑張るのよ?』

「マコ。無理はしないんじゃよ。」

「うん。分かったわ、サウジ様。リューベック様、宜しくお願い致します。」

「承知した。」

私はリューベック様の馬に乗せて貰い、一緒に教会を出てから、領地を取り囲む砦にある門へ向かった。


しっかし、今日に至るまでは色々大変だったわ。

あの日、例の話を聞いた翌日。
私は、リューベック様を呼び出し事情を話し、彼に同行して貰う話をつけた。
次に、私がいない間に街の皆が困らない様にと大量の護符を作った。
でもって、私が領地から出ても大丈夫なように、結界維持を女神様に依頼する。
そして、大量のお弁当を作る。しかも2人分。
女神様から空間魔法っていう便利な魔法を教えて貰い、使いこなせる様になった。
それから…魔獣を倒す為の攻撃魔法(?)的なのの基本を覚える為に魔法の本を読んで、呪文があればそれを頭に叩き込む。
んでもって、鍛冶屋かじやのアッシュじぃちゃんとラークさんの火傷や腱鞘炎や腰痛や脂肪肝を治してやりながら、ソードを作って貰い、それに魔力をほどこす。
リューベック様にソードの扱い方と戦い方を教えて貰う。

これらを3日間で完了させ、現在に至るんだ。
ほんと慌ただし過ぎで目が回るかと思ったし。
でもまぁやると決めたのは私なんだから、サクッと倒してLv上げして、夫人治したら、元のスローライフに戻ってやる~。

「さぁ参りましょう、リューベック様。」

「あぁ。では、行くぞ!俺にしっかり掴まっていなさい。」

「はい!!」

「頼むぞマーク。」

リューベック様が愛馬の名を呼ぶ。

私は「宜しくね。」の気持ちを込め、マークの首を優しく撫でる。もちろん回復魔法を込めたえさをあげたから、マークは私を認めてくれている。
ヒヒィーン!と1回いなないたマークは、風の様に走り出したのだった。

目当ての森は、カルディール侯爵領から見ると東方に位置する。日数にすると5日かかる計算だ。
因みに王都から見ると西方へ5日。
つまり目的地の森は、王都と領地の丁度中間地点にあるという事になる。
私達は途中野宿を2回、途中の2つの街の安宿に1泊ずつ宿泊しながら、目的の森に到着した。

道中何度か魔獣とお目見めみえしたが、雑魚キャラだった事もあり、私1人で戦ってみた。
気分はぼうアニメのヒロイン ア〇ナちゃん。レイピアじゃないから、ユウ〇ちゃん?ん?ア〇スちゃんか?
まぁいい。
兎に角と  かくそんな気持ちでやってみた。そのアニメみたいなソードスキルは無いけどね。

倒した魔獣は、異空間に収納した。血抜きならぬ体液抜きしてから、持ってきた水と塩で保存してからね。
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