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第2章 マコ巫女になる
冷静になりましょう
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「コホン。え、えと…魔獣が昇天したってお話でしたよね?」
「そうだな。」
「それが私どう関係すると?」
「今までは、魔獣が出ると領地の魔獣士や私達騎士が出て倒すのがセオリー。我々が出ていく前に昇天した事なぞ過去に無かったのだ。」
「はぁ…」
「すると考えられる事は1つだ。それは…この街に結界が張られたという事になる。」
「だからそれが私とどう関「結界を張れるのは聖女のみ。」はぁ…」
お?被せてくるわね、騎士様。
「父上は、聖女は貴女だと仰っている。だが、「私は聖女ではありませんよ。」は?」
「聖女として異世界より転生召喚されたのは事実ですが、聖女認定されてませんから。」
「何?認定されてないだと?」
「はい。王都にいる時、王子様に「お前は聖女じゃない。伝説の聖女は黒髪の少女。お前はどちらも当てはまらないだろ!」と言って認定試験的なのものを受ける事無くこちらに強制的に送られたんです。だから、領主様の期待を裏切る様で申し訳ないですが、私は聖女じゃないですね。」
と言ってペコッと頭を下げた。
唖然としている騎士様。そんなお顔もレアで素敵ですが、バレる訳にはいかないんだもん。
私は、この街に住む人達が好きだから、だから魔物から命を守りたいだけなんだもん。孤児院の子供達が、大人になって自由に職を選び生きていける手助けをしてあげたいだけで、この国を護ろうとか1ミリも考えてない。
それにもし聖女だってバレたら、あのンコ王子と協力して封印とかしないといけないんでしょ?
あの俺様ンコ王子に協力するとか、マジ有り得ないもんね。
だから私は、推しキャラと絡む絶好のチャンスとはいえ、断固拒否ると決めたんだ。
黙秘権を行使致しますわ(ちょっと貴族ぽく言ってみた。全くの平民てか異世界民だけどね)。
黙り込む私に業を煮やしたのか?騎士様は、
「では、これから領主である父上に会って頂こう。領地の教会で職務に就いたのだから、挨拶は必要だからな。」
はぁ……挨拶ねぇ
まぁ言われてみればそうかもだけどさ?
こんなの屁理屈じゃね?前世に置き換えたら、態々住民なりましたって、市長や都府県知事に挨拶行くて事じゃん?
そんな事しないでしょ普通は。絶対こじつけに決まってる。
私は騎士様をジト目で見てやったけど、騎士様は素知らぬ顔で私を見返して来た。
「そうだな。」
「それが私どう関係すると?」
「今までは、魔獣が出ると領地の魔獣士や私達騎士が出て倒すのがセオリー。我々が出ていく前に昇天した事なぞ過去に無かったのだ。」
「はぁ…」
「すると考えられる事は1つだ。それは…この街に結界が張られたという事になる。」
「だからそれが私とどう関「結界を張れるのは聖女のみ。」はぁ…」
お?被せてくるわね、騎士様。
「父上は、聖女は貴女だと仰っている。だが、「私は聖女ではありませんよ。」は?」
「聖女として異世界より転生召喚されたのは事実ですが、聖女認定されてませんから。」
「何?認定されてないだと?」
「はい。王都にいる時、王子様に「お前は聖女じゃない。伝説の聖女は黒髪の少女。お前はどちらも当てはまらないだろ!」と言って認定試験的なのものを受ける事無くこちらに強制的に送られたんです。だから、領主様の期待を裏切る様で申し訳ないですが、私は聖女じゃないですね。」
と言ってペコッと頭を下げた。
唖然としている騎士様。そんなお顔もレアで素敵ですが、バレる訳にはいかないんだもん。
私は、この街に住む人達が好きだから、だから魔物から命を守りたいだけなんだもん。孤児院の子供達が、大人になって自由に職を選び生きていける手助けをしてあげたいだけで、この国を護ろうとか1ミリも考えてない。
それにもし聖女だってバレたら、あのンコ王子と協力して封印とかしないといけないんでしょ?
あの俺様ンコ王子に協力するとか、マジ有り得ないもんね。
だから私は、推しキャラと絡む絶好のチャンスとはいえ、断固拒否ると決めたんだ。
黙秘権を行使致しますわ(ちょっと貴族ぽく言ってみた。全くの平民てか異世界民だけどね)。
黙り込む私に業を煮やしたのか?騎士様は、
「では、これから領主である父上に会って頂こう。領地の教会で職務に就いたのだから、挨拶は必要だからな。」
はぁ……挨拶ねぇ
まぁ言われてみればそうかもだけどさ?
こんなの屁理屈じゃね?前世に置き換えたら、態々住民なりましたって、市長や都府県知事に挨拶行くて事じゃん?
そんな事しないでしょ普通は。絶対こじつけに決まってる。
私は騎士様をジト目で見てやったけど、騎士様は素知らぬ顔で私を見返して来た。
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