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第2章 マコ巫女になる
宝探しをしよう
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「はい!それではみんな~。今日は畑仕事のお勉強をしま~す。」
「畑仕事のお勉強?」
「そうよ~。スープのお野菜、いっぱいあったら嬉しいよね?」
「「「「うん!!」」」」
「じゃ野菜の事、先生に教えてくれる?」
「いいよ~」
「このお野菜の名前は?」
「「「人参!」」」
「そか~人参かぁ。みんなさぁ、人参て土の上に出来るの?それとも中?」
「中だよ~。」
「じゃあ~じゃがいもは?」
「「中!」」
「じゃがいもも中かぁ。でもさぁ…先生この前畑見たらさぁ…ちょっとしか人参もじゃがいもも無かったんだよね~。なんでかなぁ~」
「それはきっと…」
「ん?アイル?きっと何?」
「きっと…土が良くないんだと思う。」
「そか~。じゃ、土が良くなったら野菜いっぱい出来るのかな?」
「うん。そうだと思う。」
「そかそか。じゃ、土をよくする為に、今から宝探しに行きたいんだけど~。みんなも宝探しの探検、行ってくれる?」
「「「宝探し?行きた~い!」」」
「では、宝探しをするためのお話をするよ~。」
私はキャシーさんと協力して、子供達を4人ずつ6つのグループに分け、それぞれの年長児をリーダーと決めた。
「これから、宝の地図を渡すよ。お昼の鐘がなる前に、探して来てくれるかしら?」
「「「いーよー」」」
「サミー。アダム。ロアーナ。ナディア。リンド。ハミル。先生の所に来てくれる?」
呼ばれた子達は張り切って来てくれた。
「あなた達はグループのリーダーよ。リーダーとして、小さい子の面倒をちゃんと見ながら出来るかしら?」
「「「はい」」」「「「勿論だよ」」」
「頼もしいわね。じゃ、はい。これが地図よ。」
リーダーの子供達は、受け取った地図に書かれた文字を読み、絵を手がかりに宝の在り処を解読していた。
どの子も目をキラキラさせて、あーでもないこーでもないと言って読み解いている姿は、ゲームでも現実でも同じなんだなぁと実感する。
文字が分からない時は、子供自身が私の授業の際に書いた文字を真似して書いた物を持ってきて考える子もいれば、違うグループへ教えて貰いにいってもいた。
大人に聞いても可としていたので、キャシーさんのとこへ聞きに行く子供もいた。
子供達の様子をみながら、私は熱を出してしまった2歳のハイジを看護していた。
うん、この感じ。懐いわ~。
ホント、どの国の子供も今も昔も、新しいもの 楽しいものへの向き合う姿勢は変わらないよね。
私はそう思いながら、このイベをやると決めた時の下準備に思いを馳せた。
「畑仕事のお勉強?」
「そうよ~。スープのお野菜、いっぱいあったら嬉しいよね?」
「「「「うん!!」」」」
「じゃ野菜の事、先生に教えてくれる?」
「いいよ~」
「このお野菜の名前は?」
「「「人参!」」」
「そか~人参かぁ。みんなさぁ、人参て土の上に出来るの?それとも中?」
「中だよ~。」
「じゃあ~じゃがいもは?」
「「中!」」
「じゃがいもも中かぁ。でもさぁ…先生この前畑見たらさぁ…ちょっとしか人参もじゃがいもも無かったんだよね~。なんでかなぁ~」
「それはきっと…」
「ん?アイル?きっと何?」
「きっと…土が良くないんだと思う。」
「そか~。じゃ、土が良くなったら野菜いっぱい出来るのかな?」
「うん。そうだと思う。」
「そかそか。じゃ、土をよくする為に、今から宝探しに行きたいんだけど~。みんなも宝探しの探検、行ってくれる?」
「「「宝探し?行きた~い!」」」
「では、宝探しをするためのお話をするよ~。」
私はキャシーさんと協力して、子供達を4人ずつ6つのグループに分け、それぞれの年長児をリーダーと決めた。
「これから、宝の地図を渡すよ。お昼の鐘がなる前に、探して来てくれるかしら?」
「「「いーよー」」」
「サミー。アダム。ロアーナ。ナディア。リンド。ハミル。先生の所に来てくれる?」
呼ばれた子達は張り切って来てくれた。
「あなた達はグループのリーダーよ。リーダーとして、小さい子の面倒をちゃんと見ながら出来るかしら?」
「「「はい」」」「「「勿論だよ」」」
「頼もしいわね。じゃ、はい。これが地図よ。」
リーダーの子供達は、受け取った地図に書かれた文字を読み、絵を手がかりに宝の在り処を解読していた。
どの子も目をキラキラさせて、あーでもないこーでもないと言って読み解いている姿は、ゲームでも現実でも同じなんだなぁと実感する。
文字が分からない時は、子供自身が私の授業の際に書いた文字を真似して書いた物を持ってきて考える子もいれば、違うグループへ教えて貰いにいってもいた。
大人に聞いても可としていたので、キャシーさんのとこへ聞きに行く子供もいた。
子供達の様子をみながら、私は熱を出してしまった2歳のハイジを看護していた。
うん、この感じ。懐いわ~。
ホント、どの国の子供も今も昔も、新しいもの 楽しいものへの向き合う姿勢は変わらないよね。
私はそう思いながら、このイベをやると決めた時の下準備に思いを馳せた。
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