1 / 85
第1章 召喚
頑張る私と乙女ゲーム
しおりを挟む
私の名前は聖 茉子荒川経営コンサルティング事務所に勤務する28歳。
大学で経営学を学び、憧れていた荒川 優先生の事務所に飛び込んで早6年。
やっと独り立ちも出来、任される顧客数も増えて来て、順風満帆な人生をあゆみ始めていた。
そんな私の趣味は乙女ゲーム。
事務所のデスクには、推しのスチルをプリントアウトして飾っている。
クライアントに理不尽に怒られても、推しの笑顔で癒される。
課金してまで得たコレクションは、私の宝物だった。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†
「はぁ~。今日も推しが尊い。」
今日の最後のクライアントとの打ち合わせが終わり、パソコンで業務報告を済まそうと、近くのカフェに入った私。
序に夕飯も済ませてしまおうと、注文を済ませモバイルを立ち上げる。
当然だけど、画面は推しのスチル。
「はぁ~癒されるわ~。」
さっき頼んだオムライスを食べながら、手早く業務報告を済ませ、スマホのメッセージやら諸々チェックを終わらせると、最後に大好きな乙ゲー『貴方の傍で祈りたい~聖女編~』の通知を見た。
『貴方の傍で祈りたい』というゲームは、異世界から召喚された少女が、紆余曲折ありながらも聖女として成長。魔物から国を守り、ヒロインを護ってくれた攻略対象と結婚する。という有り触れた乙ゲーなのだが、私にとってそれは神アプだった。
私の推しの攻略対象は、優しい王太子でも熱血魔術師でもクールな宰相でもなく、勇猛果敢な騎士。
紺碧の空色の瞳。日の当たり具合によっては黄金か?と思える様な明るめなブラウンの髪。騎士の服を脱いだ時の均整のとれた肢体。なによりあの甘く低い声でひ愛を囁くところがたまらなく萌えるのだ。
「あ!今日は推しとのイベのラススチルGETの日じゃん。早く帰ってやらないとだわ。」
そう言ってオムライスの残りをかきこむと、急いで家路につく事にした。
大学で経営学を学び、憧れていた荒川 優先生の事務所に飛び込んで早6年。
やっと独り立ちも出来、任される顧客数も増えて来て、順風満帆な人生をあゆみ始めていた。
そんな私の趣味は乙女ゲーム。
事務所のデスクには、推しのスチルをプリントアウトして飾っている。
クライアントに理不尽に怒られても、推しの笑顔で癒される。
課金してまで得たコレクションは、私の宝物だった。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†
「はぁ~。今日も推しが尊い。」
今日の最後のクライアントとの打ち合わせが終わり、パソコンで業務報告を済まそうと、近くのカフェに入った私。
序に夕飯も済ませてしまおうと、注文を済ませモバイルを立ち上げる。
当然だけど、画面は推しのスチル。
「はぁ~癒されるわ~。」
さっき頼んだオムライスを食べながら、手早く業務報告を済ませ、スマホのメッセージやら諸々チェックを終わらせると、最後に大好きな乙ゲー『貴方の傍で祈りたい~聖女編~』の通知を見た。
『貴方の傍で祈りたい』というゲームは、異世界から召喚された少女が、紆余曲折ありながらも聖女として成長。魔物から国を守り、ヒロインを護ってくれた攻略対象と結婚する。という有り触れた乙ゲーなのだが、私にとってそれは神アプだった。
私の推しの攻略対象は、優しい王太子でも熱血魔術師でもクールな宰相でもなく、勇猛果敢な騎士。
紺碧の空色の瞳。日の当たり具合によっては黄金か?と思える様な明るめなブラウンの髪。騎士の服を脱いだ時の均整のとれた肢体。なによりあの甘く低い声でひ愛を囁くところがたまらなく萌えるのだ。
「あ!今日は推しとのイベのラススチルGETの日じゃん。早く帰ってやらないとだわ。」
そう言ってオムライスの残りをかきこむと、急いで家路につく事にした。
3
お気に入りに追加
2,554
あなたにおすすめの小説


婚約者の様子がおかしいので尾行したら、隠し妻と子供がいました
Kouei
恋愛
婚約者の様子がおかしい…
ご両親が事故で亡くなったばかりだと分かっているけれど…何かがおかしいわ。
忌明けを過ぎて…もう2か月近く会っていないし。
だから私は婚約者を尾行した。
するとそこで目にしたのは、婚約者そっくりの小さな男の子と美しい女性と一緒にいる彼の姿だった。
まさかっ 隠し妻と子供がいたなんて!!!
※誤字脱字報告ありがとうございます。
※この作品は、他サイトにも投稿しています。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる