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第五章 楽しい?学園生活を送る私達

1.魔法学園で楽しく学ぶ私 1

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「は~い!え~と…本日は、先週話したとおり園内の森の中に群生している薬草を採りに行きますよ~。」
私達回復魔法無属性クラス ┄ 通称白組 ┄ のリンダ先生がそう仰ったとおり、今日私達白組の生徒達は、回復ポーション作りに欠かせない薬草を採りに来たの。
リンダ先生は20代後半のとてもお美しい女性で、この国における薬草学の権威なのです。ちなみに彼女の夫であるカエルス様もまた、魔法学園の先生をされていて、水属性クラス ┄ 通称青組 ┄ の担任を務めていらっしゃるのです。

リンダ先生に連れられ、私達白組の生徒が園内の薬草地帯に到着すると、
「さあ皆~。この前教えた時に配布した薬草の絵が書かれたプリント用紙に、それぞれの(薬草の)特徴を書き込んだでしょう?それを見ながら、回復ポーションに使える薬草をこの森の中から探して集めて頂戴ね。そうねー、量としては、5種類各種約2ポンド位*¹かしら。」
「「「はい、先生!」」」
と一斉にそう答えた私達生徒に向かって満足気に頷かれた先生は、
「薬草集めの制限時間は、お昼の鐘がなり終わるまでよー。」
と仰り、
「じゃ、頑張ってねー」
と何処からともなくパラソルとテーブルセット、そしてティーセットも出して寛ぎ始めたの。

私達が各々薬草を探し始めようと先生に背を向けた時、
「あ!言い忘れちゃったけど、集め終わったら一旦この場所ここに戻ってきて、私の確認チェック受けてねー。で、合格じゃないと、週末の課題にするからねー」
と仰って、右手に持ったティーカップを優雅傾ける先生は、左手を左右に振って薬草集めの開始の合図スタートにしたわ。

各々、小集団グループを作って森に入っていく者もあれば、個人で入って行く者もある中で、私はずっと認識障害魔法をかけていたティガと一緒に森へと入っていったの。

「ここまで来ればもう大丈夫であろう」
と言って、仔猫サイズで認識障害魔法を解除したティガ。
「そうですわね。」
その言葉にそう答えつつも、一応辺りを見渡した私。
周りに誰も居ない事を確認すると、おもむろに薬草が描かれた紙を手に取り、薬草集めを始めたの。
とはいえ、普段からギルドで薬草集めの依頼をこなしている私にとって、薬草探しは簡単な任務ミッション。だからここが初めての採取の場所であろうとも、少しも苦にはならなかったわ。

「アメリアよ、こっちに(薬草が)群生しているようだ。」
と言って駆け出すティガを私は追いかけたの。
ティガについて到着した場所には、ティガが言うとおり、必要な薬草が群生していたわ。
「まぁ!何て事!流石ティガですわ!!」
と興奮のあまりティガに飛びつき、その美しい毛並みをわしゃわしゃしてしまいました。するとティガは、
「コラ!そんなに はしゃぐでない。それに、抑えておる魔力がダダ漏れになっているぞ。」
と言ったかと思うと、四神獣のお姿 ┄ 本来のお姿 ┄ に戻られ、その大きな右の前脚を私の頭を包むようににポスっと置かれ、神通力をそっと私に流してくれたの。

「あぁ…とても良い気持ちだわ。」
体内を染み渡っていく神通力に身を任せ、うっとりしていると、先程まで はしゃいでいたせいか?体内で暴れまくっていた魔力が、すぅーっと凪いでいくのを感じたわ。

「ありがとうございます、ティガ。お陰様で落ち着きましたわ。」
とお礼を申せば、途端に仔猫の姿に戻られたティガは、私の足元でじゃれつく様に身体を擦り付けていたの。
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