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第1章 新しい家族
第12話 披露パーティ(当日 4)
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「初めまして。えと……須磨…じゃなくて、白金桃花です。よろしくお願いします。」
「宜しく桃花さん。桃花さんは今何歳なの?」
「15歳です。百合香お義姉様と同じ学園に通っています。」
「そうなんだね?こんな可愛い子が入学してきたなんて、僕少しも知らなかったよ。百合香、酷いじゃないか?同じ学園なら教えてくれたら良かったのに。」
「ごめなさい、利樹さん。」
(ってなんで私が巻き込まれないといけないの?引っ張りこまないでよね。)
私が申し訳無さそうに俯くと、
「あ~あ~、そんなに落ち込まなくて大丈夫だぞ、百合香。別に百合香を責めている訳じゃ無いんだから。」
(あらあら、俺は優しいアピールですか?どうぞご勝手に)
「あ!そうだ。白金のおじ様。桃花さんの連絡先をお聞きしても大丈夫ですか?」
「利樹君。勿論大丈夫だがどうしてだ?。」
「ありがとうございます。桃花さんはまだ学園の事に慣れていないのでしょ?だったら僕が勉強も含め色々教えてあげられるかな?と思ったので。」
「え?本当ですか?私、嬉しいです。」
桃花は利樹さんに飛び付いた。
その後2人はスマホを出し、それぞれの連絡先を交換していた。
「白金様。百合香様は、ご気分が優れないとの事でしたので、私が地下駐車場迄お送りさせて頂く途中だったのでございます。」
「潮田君(潮田君?いや潮田さんてお父様より年上よ?)、気遣いは無用だよ。コレは昔から病弱でね(風邪も滅多にひかない丈夫な体ですが?)。だから直ぐ体調を崩すが(私の事なんて生まれて今迄興味なんて持った事なかったクセに)、自分で歩けない程ではないはずだ。」
「左様でしたか。百合香様、おひとりで大丈夫でしょうか?」
「はい。お気遣いありがとうございます。」
「え~!お義姉様。帰っちゃうの?」
「ごめんなさ「では、僕がお相手しましょか?桃花さん」」
「え?利樹さんが?嬉しい!ありがとう。」
「良かったわね?桃花」
「利樹君は昔から優しいな。それに比べ百合香は…」
「百合香は昔から病弱(いえ、決して病弱ではありません。ってこの件、もう面倒なんですけど……。)でしたから仕方ないでしょう。だから僕が桃花さんのお話相手になります。ほらほら。パーティーの主役がいつまでもこんな所にいるのはおかしいですよ?」
利樹さんにそう言われた父達は、
「あぁそうだな。皐月戻ろうか。」
「はい、あなた。」
「桃花さんも。一緒に行こうか。」
「はい、利樹さん」
4人は笑顔で会場へ戻っていた。
「百合香様。参りましょう。あとの事はホテルスタッフにお任せ下さい。」
私は潮田さんに促され羽田さんが待つ地下駐車場へ向かった。
「宜しく桃花さん。桃花さんは今何歳なの?」
「15歳です。百合香お義姉様と同じ学園に通っています。」
「そうなんだね?こんな可愛い子が入学してきたなんて、僕少しも知らなかったよ。百合香、酷いじゃないか?同じ学園なら教えてくれたら良かったのに。」
「ごめなさい、利樹さん。」
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私が申し訳無さそうに俯くと、
「あ~あ~、そんなに落ち込まなくて大丈夫だぞ、百合香。別に百合香を責めている訳じゃ無いんだから。」
(あらあら、俺は優しいアピールですか?どうぞご勝手に)
「あ!そうだ。白金のおじ様。桃花さんの連絡先をお聞きしても大丈夫ですか?」
「利樹君。勿論大丈夫だがどうしてだ?。」
「ありがとうございます。桃花さんはまだ学園の事に慣れていないのでしょ?だったら僕が勉強も含め色々教えてあげられるかな?と思ったので。」
「え?本当ですか?私、嬉しいです。」
桃花は利樹さんに飛び付いた。
その後2人はスマホを出し、それぞれの連絡先を交換していた。
「白金様。百合香様は、ご気分が優れないとの事でしたので、私が地下駐車場迄お送りさせて頂く途中だったのでございます。」
「潮田君(潮田君?いや潮田さんてお父様より年上よ?)、気遣いは無用だよ。コレは昔から病弱でね(風邪も滅多にひかない丈夫な体ですが?)。だから直ぐ体調を崩すが(私の事なんて生まれて今迄興味なんて持った事なかったクセに)、自分で歩けない程ではないはずだ。」
「左様でしたか。百合香様、おひとりで大丈夫でしょうか?」
「はい。お気遣いありがとうございます。」
「え~!お義姉様。帰っちゃうの?」
「ごめんなさ「では、僕がお相手しましょか?桃花さん」」
「え?利樹さんが?嬉しい!ありがとう。」
「良かったわね?桃花」
「利樹君は昔から優しいな。それに比べ百合香は…」
「百合香は昔から病弱(いえ、決して病弱ではありません。ってこの件、もう面倒なんですけど……。)でしたから仕方ないでしょう。だから僕が桃花さんのお話相手になります。ほらほら。パーティーの主役がいつまでもこんな所にいるのはおかしいですよ?」
利樹さんにそう言われた父達は、
「あぁそうだな。皐月戻ろうか。」
「はい、あなた。」
「桃花さんも。一緒に行こうか。」
「はい、利樹さん」
4人は笑顔で会場へ戻っていた。
「百合香様。参りましょう。あとの事はホテルスタッフにお任せ下さい。」
私は潮田さんに促され羽田さんが待つ地下駐車場へ向かった。
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