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第三章 学園生活
第8話 学園生活 (大学部 1)
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私と菜々子は学園の大学部に進んだ。
私は英文学、菜々子は経済学部だ。
桃花も大学部の国文学に進んだようだ。
そして駿斗は、国際弁護士になる為、学園の大学部では無く、地方の私立大学に入学した。
どうやら国際弁護士になる為には、先ず日本の大学の法学部で勉強をし、その後 司法試験予備試験に合格を経て司法試験に合格するか、法科大学院(ロースクール)を修了し司法試験に合格するかの選択肢があるらしい。が、いずれにしても、高等部の時のように毎日桃花が
「駿斗く~ん」
と言っておしかけてきたら、とてもじゃないが勉強に集中出来ない!というのが理由で駿斗が大学部へ進学せず地方へ行ったんだ。
まぁ駿斗の言い分はよく理解出来る。
毎日あんなふうに絡まれ、くっつかれ、追いかけられ、付きまとわれ(うん。ストーカーだね)たとしたら……
しかも桃花の事だ、都内の大学に駿斗がいると分かったら、
「桃花も駿斗くんの大学に編入する!」
と言いかねない。
しかも駿斗は…と言うより連城家は、駿斗を白金桃花から守る為連城夫妻は離婚をした事にし、亜由美さんが駿斗の親権を持った為、駿斗は亜由美さんの旧姓である【宮本】姓になった。元々亜由美さんは、父の会社では遠藤 寿美子を名乗っていたから支障は無かったようだ。
流石連城夫妻。
完璧な桃花対策だわ。
駿斗が同じ大学部に居ない事を知った桃花は、荒れに荒れた。
「駿斗くんが居ない!どの学部に行っても!!どうして?なんで?ねぇお義姉様、駿斗くんは?どこ行ったの?」
「そんな事私に言われても知らないわよ。連城君は元々外部入学で入って来たんだから、違う大学に行ってもおかしくないでしょう?っていうか桃花?貴女なんで連城君が大学部のどの学部にも居ないって知ってるの?」
「知ってて当たり前じゃない、お義姉様。だって桃花、お義姉様と違って全学部にお友達いるし?それに桃花、全キャンパス探しまくったんだもの。」
全キャンパス探しまくった?貴女暇なの?っていうか、そんな事でドヤ顔しないで欲しいんだけど?
私は小さく嘆息して、
「兎に角私は何も知らないわ。もういいかしら?明日の講義の支度をしたいの。」
そう言って部屋に戻ると、私は早速メッセージアプリの駿斗と菜々子と3人で作ったグループトークに今の事についてメッセージを送った。
すると菜々子からは馬と鹿の絵文字が、駿斗からは逃げるという意味の顔文字が送られてきたから、思わず吹き出しそうになってしまった。
屋敷では陰キャを演じないといけない私は、大きな声で笑う事が出来ない。その為枕かクッションを口に当てて声を抑えて笑うんだ。
この日も3人でのアプリトークは笑いの連続で(菜々子と駿斗の吐き出す毒が最高に面白いの)、私はお腹が痛くなるまで笑い転げていた。
そんな風に3人で話していつつも、駿斗から個チャが来る。
私は駿斗からの個別のメッセージを見ながら、駿斗が地方へ旅立った日の事を思い出していた。
私は英文学、菜々子は経済学部だ。
桃花も大学部の国文学に進んだようだ。
そして駿斗は、国際弁護士になる為、学園の大学部では無く、地方の私立大学に入学した。
どうやら国際弁護士になる為には、先ず日本の大学の法学部で勉強をし、その後 司法試験予備試験に合格を経て司法試験に合格するか、法科大学院(ロースクール)を修了し司法試験に合格するかの選択肢があるらしい。が、いずれにしても、高等部の時のように毎日桃花が
「駿斗く~ん」
と言っておしかけてきたら、とてもじゃないが勉強に集中出来ない!というのが理由で駿斗が大学部へ進学せず地方へ行ったんだ。
まぁ駿斗の言い分はよく理解出来る。
毎日あんなふうに絡まれ、くっつかれ、追いかけられ、付きまとわれ(うん。ストーカーだね)たとしたら……
しかも桃花の事だ、都内の大学に駿斗がいると分かったら、
「桃花も駿斗くんの大学に編入する!」
と言いかねない。
しかも駿斗は…と言うより連城家は、駿斗を白金桃花から守る為連城夫妻は離婚をした事にし、亜由美さんが駿斗の親権を持った為、駿斗は亜由美さんの旧姓である【宮本】姓になった。元々亜由美さんは、父の会社では遠藤 寿美子を名乗っていたから支障は無かったようだ。
流石連城夫妻。
完璧な桃花対策だわ。
駿斗が同じ大学部に居ない事を知った桃花は、荒れに荒れた。
「駿斗くんが居ない!どの学部に行っても!!どうして?なんで?ねぇお義姉様、駿斗くんは?どこ行ったの?」
「そんな事私に言われても知らないわよ。連城君は元々外部入学で入って来たんだから、違う大学に行ってもおかしくないでしょう?っていうか桃花?貴女なんで連城君が大学部のどの学部にも居ないって知ってるの?」
「知ってて当たり前じゃない、お義姉様。だって桃花、お義姉様と違って全学部にお友達いるし?それに桃花、全キャンパス探しまくったんだもの。」
全キャンパス探しまくった?貴女暇なの?っていうか、そんな事でドヤ顔しないで欲しいんだけど?
私は小さく嘆息して、
「兎に角私は何も知らないわ。もういいかしら?明日の講義の支度をしたいの。」
そう言って部屋に戻ると、私は早速メッセージアプリの駿斗と菜々子と3人で作ったグループトークに今の事についてメッセージを送った。
すると菜々子からは馬と鹿の絵文字が、駿斗からは逃げるという意味の顔文字が送られてきたから、思わず吹き出しそうになってしまった。
屋敷では陰キャを演じないといけない私は、大きな声で笑う事が出来ない。その為枕かクッションを口に当てて声を抑えて笑うんだ。
この日も3人でのアプリトークは笑いの連続で(菜々子と駿斗の吐き出す毒が最高に面白いの)、私はお腹が痛くなるまで笑い転げていた。
そんな風に3人で話していつつも、駿斗から個チャが来る。
私は駿斗からの個別のメッセージを見ながら、駿斗が地方へ旅立った日の事を思い出していた。
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