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第三章 学園生活
第2話 学園生活(高等部 1)
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少し前に話を戻そう。
私が通う学園は、幼稚舎からエスカレーター式で進級出来る学校だ。とはいえ、当然進級テストはある。
中等部は義務教育でもあるから、能力別クラス分けではないが、高等部は完全実力主義。
高等部は1学年がAからEまでの5クラスあり、Aクラスが成績優秀者のクラス。Bクラスから段々と順位が落ちていき、Eクラスになると、教科書の内容が中等部レベルとも言われている。
学園は外部入学も受けており、初等部 中等部 高等部 大学部 のそれぞれから受験入学してくる人達もいる。
外部入学の子達は、難関といわれる学園の受験をクリアして入ってくる子達だから、当然優秀者ばかりだ。当然エスカレーターで進級する私達もうかうかしていられず、学年末テストが近づくとAからCクラスの子は殺気立つ。
今年度Aクラスの子は来年度BやCに落ちないように。またBやCの子は下剋上を狙うのだ。
特に外部入学の子達は、Aクラスであれば学費免除制度を使えるので、必死になる。
私は一応Aクラス。
親友の菜々子も同じ。
そして高等部の途中から編入学してきた、連城 駿斗も同じAクラス。駿斗は言わずもがな、弁護士の連城先生の息子さんだ。
学園生活で私が父の手下(桃花や利樹)から攻撃されない様にと、先生が駿斗をこの学園に入学させたんですって。
駿斗は身長が180cmもあり、バスケットボール部に所属している。連城先生と亜由美さんのいいとこ取りなその顔は、俳優の小〇旬さんに似ている。その上、流石弁護士の息子だけあって、頭の回転が早く、人当たりもいい。
が、それは表向きの顔で、本性は結構俺様。
だけど、それを知っているのは私と親友の菜々子だけ。
駿斗に言わせると
「りりと菜々以外信用出来ない。」
のだそう。
因みに桃花も父のゴリ押しで今はAクラスだが、来年はどうか分からない。今まで桃花の勉強を積極的に見ていた翔君は、来年度もAになれる様に必死だそうだ。どうやら桃花と絡む様になってから成績が落ちてしまったらしいのだ。だから桃花の勉強を見てやる暇が無く、桃花は放置されているらしい。
当の桃花は、途中から入ってきた駿斗にご執心。駿斗の前で腰をくねらせ、媚びを売る様に上目遣いで駿斗を見る桃花に反吐が出そうになるが、駿斗はいつも桃花をガン無視している。
「駿斗君てばツンデレなんだから~。でもそこが可愛いのよね。」
だそうよ?お疲れ様、駿斗。
私が通う学園は、幼稚舎からエスカレーター式で進級出来る学校だ。とはいえ、当然進級テストはある。
中等部は義務教育でもあるから、能力別クラス分けではないが、高等部は完全実力主義。
高等部は1学年がAからEまでの5クラスあり、Aクラスが成績優秀者のクラス。Bクラスから段々と順位が落ちていき、Eクラスになると、教科書の内容が中等部レベルとも言われている。
学園は外部入学も受けており、初等部 中等部 高等部 大学部 のそれぞれから受験入学してくる人達もいる。
外部入学の子達は、難関といわれる学園の受験をクリアして入ってくる子達だから、当然優秀者ばかりだ。当然エスカレーターで進級する私達もうかうかしていられず、学年末テストが近づくとAからCクラスの子は殺気立つ。
今年度Aクラスの子は来年度BやCに落ちないように。またBやCの子は下剋上を狙うのだ。
特に外部入学の子達は、Aクラスであれば学費免除制度を使えるので、必死になる。
私は一応Aクラス。
親友の菜々子も同じ。
そして高等部の途中から編入学してきた、連城 駿斗も同じAクラス。駿斗は言わずもがな、弁護士の連城先生の息子さんだ。
学園生活で私が父の手下(桃花や利樹)から攻撃されない様にと、先生が駿斗をこの学園に入学させたんですって。
駿斗は身長が180cmもあり、バスケットボール部に所属している。連城先生と亜由美さんのいいとこ取りなその顔は、俳優の小〇旬さんに似ている。その上、流石弁護士の息子だけあって、頭の回転が早く、人当たりもいい。
が、それは表向きの顔で、本性は結構俺様。
だけど、それを知っているのは私と親友の菜々子だけ。
駿斗に言わせると
「りりと菜々以外信用出来ない。」
のだそう。
因みに桃花も父のゴリ押しで今はAクラスだが、来年はどうか分からない。今まで桃花の勉強を積極的に見ていた翔君は、来年度もAになれる様に必死だそうだ。どうやら桃花と絡む様になってから成績が落ちてしまったらしいのだ。だから桃花の勉強を見てやる暇が無く、桃花は放置されているらしい。
当の桃花は、途中から入ってきた駿斗にご執心。駿斗の前で腰をくねらせ、媚びを売る様に上目遣いで駿斗を見る桃花に反吐が出そうになるが、駿斗はいつも桃花をガン無視している。
「駿斗君てばツンデレなんだから~。でもそこが可愛いのよね。」
だそうよ?お疲れ様、駿斗。
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