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第二章 人々の思惑
第4話 須磨桃花
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私の名前は須磨桃花。
パパは白金貴生。ママは須磨皐月。
パパとママは苗字が違うけど、事情があって2人は結婚出来ないんだって。
でも、2人は愛し合っているし、パパは毎日私とママと一緒にいてくれるから全然平気だった。
私が15歳になったある日の夜
今夜はお食事に出かけるって聞いてた私は、パパが15歳のお誕生日にプレゼントしてくれた水色の可愛いワンピースを着て、ママとお迎えの車が来るのを待っていた。
着いたお店はオシャレなフレンチレストランだった。
パパは既にお店の前にいて、車から降りたママの腰を抱いて連れていく。
「私も~パパと歩くの。」
と言ってパパの腕にしがみつく。
「そうだな。桃花も一緒に中に入ろう。」
そう言って笑ってくれた。
でも……お店の中にはお客さんがだぁれもいなくて、一瞬(ココ不味いから誰も来ないんじゃない?パパ。お店間違えた?)と思ったけど、出てきたお料理はどれも美味しくて、ほっぺたが落っこちるって言葉は、こういう事いうのかな?って思った。
お料理が美味しいデザートになった時、パパが突然
「引越しをするぞ。」
と言った。
私はパパの言葉が意味不過ぎでフォークにケーキを刺したままでいると、
「皐月。待たせたな。結婚しよう。」
と言って、ママの左手の薬指に大きなダイアモンドが付いた指輪を嵌めていた。
ママは泣いて泣いて言葉が出なくなってて……するとお店の人達が全員(?)出てきて、
「おめでとうございます。」
って言ったから、やっと私は、
「ママ良かったね。パパ、ママと結婚するんだね。ママは白金皐月になるんだね。」
と言って、お店の人達と一緒に拍手をしたんだ。
するとパパが、
「桃花も白金桃花になるんだぞ。それから来週の月曜日から、桃花は新しい学校に転校するんだ。」
そう言って大きな箱を私にくれた。
「パパ。開けていい?」
とママを抱き締めているパパに聞くと、
「オーナー。娘を個室に案内してくれ。」
と言ったから、私はお店の人について行った。
私は大きな鏡が置いてある部屋に案内された。
「こちらでお着替え下さい。鍵がかかる様になっておりますので、誰も覗く事はございません。安心しておきがえ下さい。では、失礼致します。」
と言われ持って来てくれた大きな箱をテーブルに置くと、部屋を出ていった。
私は鍵をかけて箱を開ける。
「うわぁぁぁ!可愛い!!」
中に入っていたのは、新しく行く学校の制服だった。
私は早速それを着て、パパに見てもらおうと席に戻った。
「ジャジャーン!どう?」
私はママの肩を抱いているパパの前迄来ると、クルッと回ってみせた。
パパは、
「似合うぞ、桃花。新しい学校の制服。大事にするんだぞ。」
そう言って頭を撫でてくれた。
その後、私は新しいお家の事を聞いて吃驚した。その家には、私と同じ年の女の子がいるんだって。
そう。パパには奥さんがいて、その奥さんとの間に『百合香』って名前の子供がいる。
ママはずっと『愛人』て言われる存在だったんだって。
でも、パパにとってはママが本当の奥さんで、ずっとママの事だけを愛してるから、マンションに住んでたんだって。
でも白金の奥さんはもう死んじゃってて、ずっと百合香って子が1人で寂しくしているから、ママと結婚して家族仲良く暮らす事に決めたんだって。
百合香さんは私より少し早く生まれたから、同じ年だけど、私のお姉ちゃんになるんだって。
パパが、
「お義姉様って呼ぶんだぞ。百合香は大人しくて地味な子供だから、いっぱい話しかけてやってくれ。」
って言ったから、
「私、頑張るね。」
って答えた。
頑張って仲良くなろう。だってママは違うけど、パパは同じの姉妹だもんね。
きっとパパみたいに優しいいい子だと思うんだ。
私はそんな事を思いながら、オレンジジュースを飲んでいたんだ。
パパは白金貴生。ママは須磨皐月。
パパとママは苗字が違うけど、事情があって2人は結婚出来ないんだって。
でも、2人は愛し合っているし、パパは毎日私とママと一緒にいてくれるから全然平気だった。
私が15歳になったある日の夜
今夜はお食事に出かけるって聞いてた私は、パパが15歳のお誕生日にプレゼントしてくれた水色の可愛いワンピースを着て、ママとお迎えの車が来るのを待っていた。
着いたお店はオシャレなフレンチレストランだった。
パパは既にお店の前にいて、車から降りたママの腰を抱いて連れていく。
「私も~パパと歩くの。」
と言ってパパの腕にしがみつく。
「そうだな。桃花も一緒に中に入ろう。」
そう言って笑ってくれた。
でも……お店の中にはお客さんがだぁれもいなくて、一瞬(ココ不味いから誰も来ないんじゃない?パパ。お店間違えた?)と思ったけど、出てきたお料理はどれも美味しくて、ほっぺたが落っこちるって言葉は、こういう事いうのかな?って思った。
お料理が美味しいデザートになった時、パパが突然
「引越しをするぞ。」
と言った。
私はパパの言葉が意味不過ぎでフォークにケーキを刺したままでいると、
「皐月。待たせたな。結婚しよう。」
と言って、ママの左手の薬指に大きなダイアモンドが付いた指輪を嵌めていた。
ママは泣いて泣いて言葉が出なくなってて……するとお店の人達が全員(?)出てきて、
「おめでとうございます。」
って言ったから、やっと私は、
「ママ良かったね。パパ、ママと結婚するんだね。ママは白金皐月になるんだね。」
と言って、お店の人達と一緒に拍手をしたんだ。
するとパパが、
「桃花も白金桃花になるんだぞ。それから来週の月曜日から、桃花は新しい学校に転校するんだ。」
そう言って大きな箱を私にくれた。
「パパ。開けていい?」
とママを抱き締めているパパに聞くと、
「オーナー。娘を個室に案内してくれ。」
と言ったから、私はお店の人について行った。
私は大きな鏡が置いてある部屋に案内された。
「こちらでお着替え下さい。鍵がかかる様になっておりますので、誰も覗く事はございません。安心しておきがえ下さい。では、失礼致します。」
と言われ持って来てくれた大きな箱をテーブルに置くと、部屋を出ていった。
私は鍵をかけて箱を開ける。
「うわぁぁぁ!可愛い!!」
中に入っていたのは、新しく行く学校の制服だった。
私は早速それを着て、パパに見てもらおうと席に戻った。
「ジャジャーン!どう?」
私はママの肩を抱いているパパの前迄来ると、クルッと回ってみせた。
パパは、
「似合うぞ、桃花。新しい学校の制服。大事にするんだぞ。」
そう言って頭を撫でてくれた。
その後、私は新しいお家の事を聞いて吃驚した。その家には、私と同じ年の女の子がいるんだって。
そう。パパには奥さんがいて、その奥さんとの間に『百合香』って名前の子供がいる。
ママはずっと『愛人』て言われる存在だったんだって。
でも、パパにとってはママが本当の奥さんで、ずっとママの事だけを愛してるから、マンションに住んでたんだって。
でも白金の奥さんはもう死んじゃってて、ずっと百合香って子が1人で寂しくしているから、ママと結婚して家族仲良く暮らす事に決めたんだって。
百合香さんは私より少し早く生まれたから、同じ年だけど、私のお姉ちゃんになるんだって。
パパが、
「お義姉様って呼ぶんだぞ。百合香は大人しくて地味な子供だから、いっぱい話しかけてやってくれ。」
って言ったから、
「私、頑張るね。」
って答えた。
頑張って仲良くなろう。だってママは違うけど、パパは同じの姉妹だもんね。
きっとパパみたいに優しいいい子だと思うんだ。
私はそんな事を思いながら、オレンジジュースを飲んでいたんだ。
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