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第1章 新しい家族
第11話 披露パーティ(当日 3)
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振り向くとそこには、1つ年上の幼馴染みで、隣に住んでいる京極 利樹が立っていた。
京極家は医療機器を扱う会社を経営している。利樹は京極家の次男。
長男の裕貴さんは、既に社会人で伯父様の会社を継ぐべく、今は一社員となり営業マンとして頑張っていると聞いている。
「利樹さん。お久しぶりです。」
「ふぅん…地味子も気飾ればそこそこ見られる様になるんだね。」
(地味子ねぇ…あれ?利樹さんて、私の本当の姿知らなかったっけ?)
「お前に比べ、桃花ちゃんだっけ?ピンクのドレスが可愛いかったな。髪の毛も茶色でフワフワでさ。」
(あぁ……そういえばそんな色だったわね。照明の明かりが反射してて、色飛びしてたから分からなかったわ。)
「それに比べ、お前は陰キャ全開の紺色(ネイビーというのよ。)の服だし、烏みたいな髪だ(日本人は昔から、艶やかな黒髪が美人の証なの。まぁ私は金髪だけどね。)し、眼鏡してないとは言えほんと暗いよな。(はいはい。)」
それんな利樹さんを見かねた潮田さんが、
「お話中失礼致します京極様。百合香様は、体調を崩されたと仰っておられました。」
と言って下さった。すると、
「ふん!それならそうと早く言えよ。本当にお前は昔から愚図だよな。」
(え?何?逆ギレ?)
「申し訳ありません。では、失礼い「百合香!」……。」
踵を返して帰ろうとすると、また声をかけられ足を止めた。
「お父様。」
振り返るとそこには、父に腰を抱かれた皐月と、父の腕にしがみついた桃花がいた。
「百合香!今日は新しい家族の披露パーティーなのに、お前は先に帰るのか?」
「そうですよ?百合香さん。」
皐月が父に加勢する。
「家族になったんですもの。会場の皆様にご挨拶しないと。」
「そうよ、お義姉様。先に帰っちゃうなんて寂しいわ。パパとママがお客様とお話してる時、私、誰ともお話出来なくて困っちゃうじゃない。」
(別に困らないじゃない?寧ろ会場にいる招待客の子供たちと関わって関係を作ったらどうなの?)
「桃花さん、初めまして。僕は百合香の幼馴染みで白金家の隣りの家に住んでる京極利樹です。」
と、利樹さんがしゃしゃり出てきた。
(え?僕?利樹さん、今 僕って言ったの?いつも俺なのに?てか、いつもと口調違わない?っていうか、面倒事が始まりそうな予感がするわ……。)
京極家は医療機器を扱う会社を経営している。利樹は京極家の次男。
長男の裕貴さんは、既に社会人で伯父様の会社を継ぐべく、今は一社員となり営業マンとして頑張っていると聞いている。
「利樹さん。お久しぶりです。」
「ふぅん…地味子も気飾ればそこそこ見られる様になるんだね。」
(地味子ねぇ…あれ?利樹さんて、私の本当の姿知らなかったっけ?)
「お前に比べ、桃花ちゃんだっけ?ピンクのドレスが可愛いかったな。髪の毛も茶色でフワフワでさ。」
(あぁ……そういえばそんな色だったわね。照明の明かりが反射してて、色飛びしてたから分からなかったわ。)
「それに比べ、お前は陰キャ全開の紺色(ネイビーというのよ。)の服だし、烏みたいな髪だ(日本人は昔から、艶やかな黒髪が美人の証なの。まぁ私は金髪だけどね。)し、眼鏡してないとは言えほんと暗いよな。(はいはい。)」
それんな利樹さんを見かねた潮田さんが、
「お話中失礼致します京極様。百合香様は、体調を崩されたと仰っておられました。」
と言って下さった。すると、
「ふん!それならそうと早く言えよ。本当にお前は昔から愚図だよな。」
(え?何?逆ギレ?)
「申し訳ありません。では、失礼い「百合香!」……。」
踵を返して帰ろうとすると、また声をかけられ足を止めた。
「お父様。」
振り返るとそこには、父に腰を抱かれた皐月と、父の腕にしがみついた桃花がいた。
「百合香!今日は新しい家族の披露パーティーなのに、お前は先に帰るのか?」
「そうですよ?百合香さん。」
皐月が父に加勢する。
「家族になったんですもの。会場の皆様にご挨拶しないと。」
「そうよ、お義姉様。先に帰っちゃうなんて寂しいわ。パパとママがお客様とお話してる時、私、誰ともお話出来なくて困っちゃうじゃない。」
(別に困らないじゃない?寧ろ会場にいる招待客の子供たちと関わって関係を作ったらどうなの?)
「桃花さん、初めまして。僕は百合香の幼馴染みで白金家の隣りの家に住んでる京極利樹です。」
と、利樹さんがしゃしゃり出てきた。
(え?僕?利樹さん、今 僕って言ったの?いつも俺なのに?てか、いつもと口調違わない?っていうか、面倒事が始まりそうな予感がするわ……。)
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