72 / 93
71,受け継がれた技術。
しおりを挟む
翌日、村長の病が癒えたということで、村長の家には村人のほぼ全員が詰めかけていた。
「涼くん、残りの村人たちにも、同じ治癒を施してあげることは出来るか」
ガブリエルがそう言うと、もの言えぬ村人たちは、がばりと振り返り、期待の目で俺を見つめる。
「もちろんです。申し訳ないのですが、全員で協力して、村人みんなの持ち物を一つずつ回収してください。そこへ、エンチャントを掛けてゆくので」
「わかった。その通りにしておこう」
「では、またあとでここに戻ってきます」
「君はどこかへ行くのか? 」
「ええ、ちょっと試したいことがあるので……。また、すぐに戻ってきます」
ガブリエルはなにか言いかけたが、すぐにそれを引っ込め、
「わかった」といかにも性格の良さそうな笑みを浮かべて、俺を送りだしてくれる。
ガブリエルとはたった数日の付き合いだが、すでに暖かな友情が芽生え始めていた。
◇◇
村と湖の中間の道を横に入ったところに、黄色い草の群生地があることに俺は気づいていた。
草の名前はフィオミント。軽い苦味と清涼感のある、ジュース造りに欠かせない草だ。
それとおあつらえ向きに、そのさらに奥には”光草“が生い茂っている。
「光草自体はジュース造りには役立たないが……」
俺は機嫌が良くなって、そう独り言を零す。
「この草周辺には必ずルーンビーが棲息する。ルーンビーは光草から蜜を集め、それを自分たちの棲み処に持ち帰る……」
とすると……、
「ああ、あったあった」
そこにはルーンビーの巣があった。良く見なければわからないが、太い樹木の高いところにルーンビーが数匹飛び交っている。
光草から取れた蜜を集めたこのルーンビーの巣が、得も言えぬほどの絶品なのだ。これこそ、ジュース造りに最高の素材と言える。
「アイテムボックス! 」
と唱え、なかから二つの道具を取り出す。
ひとつは”ミスティバーム“で、これはルーンビーを一時的に鎮静化するための特殊器具だ。いつかルーンビーの巣を見つけたときに使おうと思ってしまっておいたものだが……、買っておいて、本当に良かった。
巣のある樹木の下でミスティバームを炊くと、白い煙が木にまとわりつくように立ち昇ってゆく。
やがてルーンビーたちは酔ったように巣の周りを飛び始め、静かにその巣へ帰ってゆく。眠りにつくのだ。
さらに五分ほど様子を見て、俺は木をよじ登ってゆく。そしてもう一つのアイテム、“魔蜂用蜜採り器”を手に握り締める。これもまた、ルーンビーの巣から蜜を取り出すためだけの専用の器具だ。
近づいて巣を見て見ると、その美しさに、思わず息を飲む。
その巣は俺がもといた世界の蜜蜂の巣とは違い、虹色に輝いている。巣全体から淡い魔力のオーラが立ち昇り、もはや、神秘的な雰囲気すら感じられる。
“魔蜂用蜜採り器”を巣の一部にセットし、しばしのあいだ、様子を見守る。
やがて、巣から抽出された虹色の蜜がチューブを流れてきて、器具のなかへ溜まってゆく。独特な輝きを持った、魔力を感じさせる高濃度の蜜だ。
「すごいな、ルーンハニー……。ものすごい密度の、魔力液だ」
“魔蜂用蜜採り器”が気に入っているのは、ルーンビーの巣に負担を掛けないところだ。巣の損傷はごく僅かで、それも”ヒール“を掛けることで修復できる。
採取が終わって木から降りると、しばらくしたのち、ルーンビーたちは再び目を覚まし、辺りを飛び回った。ミスティーバームは蜂にとって軽い催淫性の性質を持つから、その飛び姿はご機嫌に見える。
「ごめんな、折角集めたのに……。蜜だけ、貰っていくよ」
俺はそう呟き、再びガブリエルのもとに戻った。
◇◇
「ちょうど良かった。今、すべて集め終わったところだ」
村長の家の前に戻ると、ガブリエルがそう言った。
そこにはざっと二十数名分の、アクセサリーが並べられている。
「ふん」と、様子を見に来たオスカーが、憎まれ口を叩く。「エンチャントを掛けられるのには驚きだが、どうせすぐに魔力が枯渇するに決まっている。こんな二十数個のアクセサリーひとつひとつにエンチャントを掛けていたら、こんなやつ、すぐにぶっ倒れるさ」
「それはそうだろう」
と、試験官のムッサが、そう追随する。
「A級エンチャント士でもこの量をこなすのは大変なことだ。……第四階級の物乞いにそんな芸当、出来るはずがない」
親し気に話すその姿を見て、このふたりは初めからグルなのではないか、と思う。
“この国の上層部は腐り切っている”と言ったのはセシリアだが、その片鱗を覗いた気分だ。
「ひとつひとつやれば確かに時間は掛かりますね。……でもまあ、魔力枯渇はしませんが」
「え? 」
と、とぼけた声を漏らしたのは、ムッサだ。
「ひとつひとつにエンチャントを掛けるのではないのか? 」
と、ガブリエルも驚きの声を上げる。
「ええ。面倒なので、いっぺんに掛けます」
「で、出来るのか、そんなこと……?? 」
「アーキメイジという職業に”グラウンドウェーブ“というスキルがあるのですが、そのスキルを使うと、魔力の源を網のように広げることが出来るんです」
「あまり有能なスキルとは思えないのだが……? 」
「そうですね。単体で見るとそうです。でも、ほかのスキルと併用すると、魔術やスキルを“全体化”することが出来るんです」
「全体化、とは……? 」
「要するに、ここにあるアクセサリーは一回ですべてエンチャント出来ると言うことです」
「??? 」
魔術自体は本来、併用するものではない。
併用などというアクロバティックなことをしているのは、多職業を自分のものにしている俺とエレノアだけだ。
さらに言えば、”二つの職業を持って産まれる“という異端児のエレノアが、長い経験を通じてものにした特殊技術だ。そしてそれは、歴史を繋ぐように彼女の手から俺へと引き継がれてきた。
エレノアとの出会いがあったからこそバックフラッシュを起こすこともなく多用出来る、唯一無二の秘儀だ。
だから、こうした併用によるスキルの特殊使用について説明しても、通常、まったく伝わることがない。
その証拠に、ムッサとオスカーも「な……???」 と言ったっきり、顔を見合わせて困惑を浮かべている。
とにかくやれば分かるだろうということで、俺は体内でスキルを生成し始める。
今回使うスキルはエンチャントA、アーキメイジのグラウンドウェーブ、聖人の祝福。例によって、魔力の方向に矛盾を生じさせ、効果を倍加させる……。
「“浄化”のエンチャント」
と唱え、いっぺんにエンチャントを済ます。
半信半疑の村人たちは顔を見合わせ、やがて思い思いに自分の持ち物を手や首に掛けてゆく。
「……声が、出る」
という歓喜の声が次々と上がったのは、それから間もなくのことだ。
「……何か月ぶりだろう、自分の声が、当たり前のように出せる……! 」
なかには泣き出す者もいる。この治療がよほど嬉しかったのか、村人たちはついに互いを抱きしめ始めた。
「すごいな。エレノアから聞いていた以上だ。ほとんど奇蹟じゃないか」
「A級エンチャント士でも、いっぺんにエンチャントを掛けるなんてことは出来ないぞ……?? 」
ムッサが思わず近づいて来て、そう呻く。
「なにかがおかしい、なにかがおかしい……」
困惑し切った様子で、オスカーは同じ場所をぐるぐると回っている。
ユリもいつの間にかすぐそばに来ていて、
「凄すぎますよ……! なぜ、こんなことが出来るんですか……?? 」
と、村人と俺の顔を交互に見遣っている。
涙を流しながら喜び合っている村人たちに、俺は声を上げた。
「せっかくなので、みなさん。宴をひらきませんか。さっき素晴らしい素材が採れたので、それを配合して極上の酒を造ります。めでたいことなので、みんなで騒ぎましょう」
今や一丸となっている村人たちは、一斉に歓声を上げ、やがてそれは拍手に変わった。
「涼くん、残りの村人たちにも、同じ治癒を施してあげることは出来るか」
ガブリエルがそう言うと、もの言えぬ村人たちは、がばりと振り返り、期待の目で俺を見つめる。
「もちろんです。申し訳ないのですが、全員で協力して、村人みんなの持ち物を一つずつ回収してください。そこへ、エンチャントを掛けてゆくので」
「わかった。その通りにしておこう」
「では、またあとでここに戻ってきます」
「君はどこかへ行くのか? 」
「ええ、ちょっと試したいことがあるので……。また、すぐに戻ってきます」
ガブリエルはなにか言いかけたが、すぐにそれを引っ込め、
「わかった」といかにも性格の良さそうな笑みを浮かべて、俺を送りだしてくれる。
ガブリエルとはたった数日の付き合いだが、すでに暖かな友情が芽生え始めていた。
◇◇
村と湖の中間の道を横に入ったところに、黄色い草の群生地があることに俺は気づいていた。
草の名前はフィオミント。軽い苦味と清涼感のある、ジュース造りに欠かせない草だ。
それとおあつらえ向きに、そのさらに奥には”光草“が生い茂っている。
「光草自体はジュース造りには役立たないが……」
俺は機嫌が良くなって、そう独り言を零す。
「この草周辺には必ずルーンビーが棲息する。ルーンビーは光草から蜜を集め、それを自分たちの棲み処に持ち帰る……」
とすると……、
「ああ、あったあった」
そこにはルーンビーの巣があった。良く見なければわからないが、太い樹木の高いところにルーンビーが数匹飛び交っている。
光草から取れた蜜を集めたこのルーンビーの巣が、得も言えぬほどの絶品なのだ。これこそ、ジュース造りに最高の素材と言える。
「アイテムボックス! 」
と唱え、なかから二つの道具を取り出す。
ひとつは”ミスティバーム“で、これはルーンビーを一時的に鎮静化するための特殊器具だ。いつかルーンビーの巣を見つけたときに使おうと思ってしまっておいたものだが……、買っておいて、本当に良かった。
巣のある樹木の下でミスティバームを炊くと、白い煙が木にまとわりつくように立ち昇ってゆく。
やがてルーンビーたちは酔ったように巣の周りを飛び始め、静かにその巣へ帰ってゆく。眠りにつくのだ。
さらに五分ほど様子を見て、俺は木をよじ登ってゆく。そしてもう一つのアイテム、“魔蜂用蜜採り器”を手に握り締める。これもまた、ルーンビーの巣から蜜を取り出すためだけの専用の器具だ。
近づいて巣を見て見ると、その美しさに、思わず息を飲む。
その巣は俺がもといた世界の蜜蜂の巣とは違い、虹色に輝いている。巣全体から淡い魔力のオーラが立ち昇り、もはや、神秘的な雰囲気すら感じられる。
“魔蜂用蜜採り器”を巣の一部にセットし、しばしのあいだ、様子を見守る。
やがて、巣から抽出された虹色の蜜がチューブを流れてきて、器具のなかへ溜まってゆく。独特な輝きを持った、魔力を感じさせる高濃度の蜜だ。
「すごいな、ルーンハニー……。ものすごい密度の、魔力液だ」
“魔蜂用蜜採り器”が気に入っているのは、ルーンビーの巣に負担を掛けないところだ。巣の損傷はごく僅かで、それも”ヒール“を掛けることで修復できる。
採取が終わって木から降りると、しばらくしたのち、ルーンビーたちは再び目を覚まし、辺りを飛び回った。ミスティーバームは蜂にとって軽い催淫性の性質を持つから、その飛び姿はご機嫌に見える。
「ごめんな、折角集めたのに……。蜜だけ、貰っていくよ」
俺はそう呟き、再びガブリエルのもとに戻った。
◇◇
「ちょうど良かった。今、すべて集め終わったところだ」
村長の家の前に戻ると、ガブリエルがそう言った。
そこにはざっと二十数名分の、アクセサリーが並べられている。
「ふん」と、様子を見に来たオスカーが、憎まれ口を叩く。「エンチャントを掛けられるのには驚きだが、どうせすぐに魔力が枯渇するに決まっている。こんな二十数個のアクセサリーひとつひとつにエンチャントを掛けていたら、こんなやつ、すぐにぶっ倒れるさ」
「それはそうだろう」
と、試験官のムッサが、そう追随する。
「A級エンチャント士でもこの量をこなすのは大変なことだ。……第四階級の物乞いにそんな芸当、出来るはずがない」
親し気に話すその姿を見て、このふたりは初めからグルなのではないか、と思う。
“この国の上層部は腐り切っている”と言ったのはセシリアだが、その片鱗を覗いた気分だ。
「ひとつひとつやれば確かに時間は掛かりますね。……でもまあ、魔力枯渇はしませんが」
「え? 」
と、とぼけた声を漏らしたのは、ムッサだ。
「ひとつひとつにエンチャントを掛けるのではないのか? 」
と、ガブリエルも驚きの声を上げる。
「ええ。面倒なので、いっぺんに掛けます」
「で、出来るのか、そんなこと……?? 」
「アーキメイジという職業に”グラウンドウェーブ“というスキルがあるのですが、そのスキルを使うと、魔力の源を網のように広げることが出来るんです」
「あまり有能なスキルとは思えないのだが……? 」
「そうですね。単体で見るとそうです。でも、ほかのスキルと併用すると、魔術やスキルを“全体化”することが出来るんです」
「全体化、とは……? 」
「要するに、ここにあるアクセサリーは一回ですべてエンチャント出来ると言うことです」
「??? 」
魔術自体は本来、併用するものではない。
併用などというアクロバティックなことをしているのは、多職業を自分のものにしている俺とエレノアだけだ。
さらに言えば、”二つの職業を持って産まれる“という異端児のエレノアが、長い経験を通じてものにした特殊技術だ。そしてそれは、歴史を繋ぐように彼女の手から俺へと引き継がれてきた。
エレノアとの出会いがあったからこそバックフラッシュを起こすこともなく多用出来る、唯一無二の秘儀だ。
だから、こうした併用によるスキルの特殊使用について説明しても、通常、まったく伝わることがない。
その証拠に、ムッサとオスカーも「な……???」 と言ったっきり、顔を見合わせて困惑を浮かべている。
とにかくやれば分かるだろうということで、俺は体内でスキルを生成し始める。
今回使うスキルはエンチャントA、アーキメイジのグラウンドウェーブ、聖人の祝福。例によって、魔力の方向に矛盾を生じさせ、効果を倍加させる……。
「“浄化”のエンチャント」
と唱え、いっぺんにエンチャントを済ます。
半信半疑の村人たちは顔を見合わせ、やがて思い思いに自分の持ち物を手や首に掛けてゆく。
「……声が、出る」
という歓喜の声が次々と上がったのは、それから間もなくのことだ。
「……何か月ぶりだろう、自分の声が、当たり前のように出せる……! 」
なかには泣き出す者もいる。この治療がよほど嬉しかったのか、村人たちはついに互いを抱きしめ始めた。
「すごいな。エレノアから聞いていた以上だ。ほとんど奇蹟じゃないか」
「A級エンチャント士でも、いっぺんにエンチャントを掛けるなんてことは出来ないぞ……?? 」
ムッサが思わず近づいて来て、そう呻く。
「なにかがおかしい、なにかがおかしい……」
困惑し切った様子で、オスカーは同じ場所をぐるぐると回っている。
ユリもいつの間にかすぐそばに来ていて、
「凄すぎますよ……! なぜ、こんなことが出来るんですか……?? 」
と、村人と俺の顔を交互に見遣っている。
涙を流しながら喜び合っている村人たちに、俺は声を上げた。
「せっかくなので、みなさん。宴をひらきませんか。さっき素晴らしい素材が採れたので、それを配合して極上の酒を造ります。めでたいことなので、みんなで騒ぎましょう」
今や一丸となっている村人たちは、一斉に歓声を上げ、やがてそれは拍手に変わった。
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
巻き込まれた薬師の日常
白髭
ファンタジー
商人見習いの少年に憑依した薬師の研究・開発日誌です。自分の居場所を見つけたい、認められたい。その心が原動力となり、工夫を凝らしながら商品開発をしていきます。巻き込まれた薬師は、いつの間にか周りを巻き込み、人脈と産業の輪を広げていく。現在3章継続中です。【カクヨムでも掲載しています】レイティングは念の為です。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる