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53,からかわれたんだよな。
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セナに迎え入れられた部屋は、膨らむような甘い匂いが漂っていた。
むせ返るようなその甘い匂いに包まれて、”女の人の部屋に入っている“ことが、突然、強く意識される。
部屋の奥に置かれている二人掛けのソファにセナはそっと座り、ぽんぽんと隣を叩くと、「こっちへおいで」と言った。
依然として彼女の胸元はわずかにはだけているが、そちらの方は見ないよう努めながら、俺は彼女の隣へと腰を下ろした。
だが、隣に座った俺に彼女が言った一言は、想像だにしていないものだった。
「……ヴィクター・ナイトシェイド。あなた、この名前を知っているわよね」
「ヴィクターさん、ですか……!? リリス・ナイトシェイドの父親の……。ええ、知っていますが……」
彼女はクスり、と笑い、俺の手の甲にその手を置いた。
「警戒しなくて良いわ。彼はね、私の古い友人なの……というか、幼馴染、と言って良いかもしれない」
「ヴィクターさんと、幼馴染だったのですか……」
ということはセナはヴィクターと同年代ということになるのだろうが、とてもそうは見えない。
ヴィクターはどう見ても初老の男性だが、セナの方は、大学生かせいぜい三十手前のOLのようにしか見えなかったのだ。
セナは散々男をたぶらかして来たと聞いているから、若い男の精気を吸って、この美貌を保っているのかもしれない……。
「……ヴィクターがね、ニ十数年ぶりに私に手紙を送って来たわ。近いうちに涼という青年が私のもとに来るから、面倒を見てやってくれ、って」
「それは知りませんでした……! ヴィクターさん、俺の為にそんなことをしてくれていたんですね……。で、でも、ニ十数年ぶりというのは、なぜなのですか? ふたりの間に、なにかあったのでしょうか……? 」
セナは微笑みを浮かべて俺を見ていたが、やがてこんなことを話し始めた。
「私たちはね、この街の同じ地区で育ったのよ。幼い時からずっと一緒で、私たちは一生一緒に友人でいるんだと思っていた。
……でもね、十四歳になって、成人の儀を受けたとき、ヴィクターは第二階級の戦闘職。私の方は鍛冶士という第三階級があてがわれた。……それからよ、私たちの関係が以前とは別物になってしまったのは」
セナは俺の手を強く握り締め、続けた。
「私たち自身は、“変わらないでいよう”と努めた続けたわ。この社会がどう判断しようと、幼い頃の対等な関係のままでいようって。……でもね、駄目だったわ。ヴィクターは貴族としての責任が徐々に大きくなり、第三階級の私と一緒に過ごすことが、次第に難しくなっていった……」
その表情を見ていると、”セナはヴィクターのことが好きだったのではないか“という予感が、唐突に、俺の脳裏に湧き上がった。
目を細ませ、そこに若干の涙を湛えている彼女の表情は、どう見ても、恋に敗れた女の姿だったのだ。
「……私たちの関係が決定的に壊れてしまったのは、彼が結婚したときのことよ。そのときも、彼は私に手紙を送って来たわ。書かれていたのは、たった数行の文章だけ。結婚する、と書かれていて、その次に、“ごめん。俺には勇気がなかった”と続いていた。……でもね、勇気がなかったのは彼だけではなかった。私たちはふたりとも勇気がなかったの。“階級を飛び越えて結婚をする”という勇気が」
セナは、今やはっきりと、その目から涙を零していた。
そしてその涙を拭うこともせず、こう続ける。
「……そのヴィクターがね、二十数年ぶりに私に手紙を送って来てね、こんなことを書いていたのよ」
“涼という青年がいずれ君のもとを訪ねて来る。力になってやって欲しい。彼はこの世界の階級を無くすために来た男だ。私は彼の為に尽力すると決めている。……セナ。あのとき出せなかった勇気を、今になってやっと、私は出せそうなんだ”って。
「嫉妬してしまうわ」
と、セナは涙を零し、笑いながら続けた。
「彼、私の為には出せなかった勇気を、あなたの為なら出せると言っているのよ? 」
「そ、それは……」
と言って、俺はしばし、絶句する。
この世界の階級というものに自分も苦しめられてきたとは感じて来たが、セナやヴィクターもまた、そうした社会制度の、被害者だったのだ。
「……さっきはね、少しからかっちゃった」
一呼吸置いて平静を取り戻したセナは、ようやくその涙を拭い、言った。
「聖女アニー。あの娘、分かりやすいんだもの」
みんなの前で俺をたぶらかせて見せたのは、セナのおふざけだったらしい……。
「でもね、涼。あなたの力になってあげたいと言うのは、本当よ。……この世界は、あなたが思っているよりも遥かに入り組んでいて、一筋縄ではいかないわ。力があればすべてを変えられるというような、単純なものではないの。多くの、それも権力を持った大勢の人々の力が、この世界を変えるには必要なの。そして……」
と、セナは俺の手を両手で握り締め、それを強く振って、言った。
「大勢の――、この世界の大勢の人が、“あなたがやって来るのをずっと待っていた”のよ。……次の世代の為にも、この世界を根本からすべて変えてちょうだい」
セナがそう言い終わったとき、深い感動が、沈黙とともに俺の心へと降り注いできた。
ヴィクター、セナ、ロジャー、パルサー、ヒュデル、エレノア、セシリア、そして、アニー……。
恐らくは大勢の人々が、この世界が変わるきっかけを、待ち続けていたのだ。
そして、偶然か必然か、俺こそがその“きっかけ”の役割を果たそうとしている……。
次々と集まり始めている心強い仲間たちの期待を感じながら、俺は、セナの手をぎゅっと握り返し、言った。
「……わかりました。自分の為にも、あなたたちの為にも、やれることは、なんでもやります……! 俺に、セナさんやヴィクターさんの勇気を、預けてください」
「涼……」
と言うと、セナは俺の手をそっと自分の胸へ当て、
「……嬉しい。私、とっても嬉しい。それにね、“あなたのことがタイプ”だと言ったのは、あれは本当なの。私が生粋の男好きだということも。あなたね、とっても可愛い顔してる」
最後に、セナは俺の耳元でこう囁いて、場を閉めたのだった。
「私で良ければ、いつでもお相手してあげる。夜が寂しかったら、いつでもこの工房に来てね。……私の部屋に迎え入れてあげるから」
そう言って俺の顔の前で微笑む彼女は、もとの男好きの悪女の表情へと戻っていた。
……多分、からかわれた、んだよな……??
むせ返るようなその甘い匂いに包まれて、”女の人の部屋に入っている“ことが、突然、強く意識される。
部屋の奥に置かれている二人掛けのソファにセナはそっと座り、ぽんぽんと隣を叩くと、「こっちへおいで」と言った。
依然として彼女の胸元はわずかにはだけているが、そちらの方は見ないよう努めながら、俺は彼女の隣へと腰を下ろした。
だが、隣に座った俺に彼女が言った一言は、想像だにしていないものだった。
「……ヴィクター・ナイトシェイド。あなた、この名前を知っているわよね」
「ヴィクターさん、ですか……!? リリス・ナイトシェイドの父親の……。ええ、知っていますが……」
彼女はクスり、と笑い、俺の手の甲にその手を置いた。
「警戒しなくて良いわ。彼はね、私の古い友人なの……というか、幼馴染、と言って良いかもしれない」
「ヴィクターさんと、幼馴染だったのですか……」
ということはセナはヴィクターと同年代ということになるのだろうが、とてもそうは見えない。
ヴィクターはどう見ても初老の男性だが、セナの方は、大学生かせいぜい三十手前のOLのようにしか見えなかったのだ。
セナは散々男をたぶらかして来たと聞いているから、若い男の精気を吸って、この美貌を保っているのかもしれない……。
「……ヴィクターがね、ニ十数年ぶりに私に手紙を送って来たわ。近いうちに涼という青年が私のもとに来るから、面倒を見てやってくれ、って」
「それは知りませんでした……! ヴィクターさん、俺の為にそんなことをしてくれていたんですね……。で、でも、ニ十数年ぶりというのは、なぜなのですか? ふたりの間に、なにかあったのでしょうか……? 」
セナは微笑みを浮かべて俺を見ていたが、やがてこんなことを話し始めた。
「私たちはね、この街の同じ地区で育ったのよ。幼い時からずっと一緒で、私たちは一生一緒に友人でいるんだと思っていた。
……でもね、十四歳になって、成人の儀を受けたとき、ヴィクターは第二階級の戦闘職。私の方は鍛冶士という第三階級があてがわれた。……それからよ、私たちの関係が以前とは別物になってしまったのは」
セナは俺の手を強く握り締め、続けた。
「私たち自身は、“変わらないでいよう”と努めた続けたわ。この社会がどう判断しようと、幼い頃の対等な関係のままでいようって。……でもね、駄目だったわ。ヴィクターは貴族としての責任が徐々に大きくなり、第三階級の私と一緒に過ごすことが、次第に難しくなっていった……」
その表情を見ていると、”セナはヴィクターのことが好きだったのではないか“という予感が、唐突に、俺の脳裏に湧き上がった。
目を細ませ、そこに若干の涙を湛えている彼女の表情は、どう見ても、恋に敗れた女の姿だったのだ。
「……私たちの関係が決定的に壊れてしまったのは、彼が結婚したときのことよ。そのときも、彼は私に手紙を送って来たわ。書かれていたのは、たった数行の文章だけ。結婚する、と書かれていて、その次に、“ごめん。俺には勇気がなかった”と続いていた。……でもね、勇気がなかったのは彼だけではなかった。私たちはふたりとも勇気がなかったの。“階級を飛び越えて結婚をする”という勇気が」
セナは、今やはっきりと、その目から涙を零していた。
そしてその涙を拭うこともせず、こう続ける。
「……そのヴィクターがね、二十数年ぶりに私に手紙を送って来てね、こんなことを書いていたのよ」
“涼という青年がいずれ君のもとを訪ねて来る。力になってやって欲しい。彼はこの世界の階級を無くすために来た男だ。私は彼の為に尽力すると決めている。……セナ。あのとき出せなかった勇気を、今になってやっと、私は出せそうなんだ”って。
「嫉妬してしまうわ」
と、セナは涙を零し、笑いながら続けた。
「彼、私の為には出せなかった勇気を、あなたの為なら出せると言っているのよ? 」
「そ、それは……」
と言って、俺はしばし、絶句する。
この世界の階級というものに自分も苦しめられてきたとは感じて来たが、セナやヴィクターもまた、そうした社会制度の、被害者だったのだ。
「……さっきはね、少しからかっちゃった」
一呼吸置いて平静を取り戻したセナは、ようやくその涙を拭い、言った。
「聖女アニー。あの娘、分かりやすいんだもの」
みんなの前で俺をたぶらかせて見せたのは、セナのおふざけだったらしい……。
「でもね、涼。あなたの力になってあげたいと言うのは、本当よ。……この世界は、あなたが思っているよりも遥かに入り組んでいて、一筋縄ではいかないわ。力があればすべてを変えられるというような、単純なものではないの。多くの、それも権力を持った大勢の人々の力が、この世界を変えるには必要なの。そして……」
と、セナは俺の手を両手で握り締め、それを強く振って、言った。
「大勢の――、この世界の大勢の人が、“あなたがやって来るのをずっと待っていた”のよ。……次の世代の為にも、この世界を根本からすべて変えてちょうだい」
セナがそう言い終わったとき、深い感動が、沈黙とともに俺の心へと降り注いできた。
ヴィクター、セナ、ロジャー、パルサー、ヒュデル、エレノア、セシリア、そして、アニー……。
恐らくは大勢の人々が、この世界が変わるきっかけを、待ち続けていたのだ。
そして、偶然か必然か、俺こそがその“きっかけ”の役割を果たそうとしている……。
次々と集まり始めている心強い仲間たちの期待を感じながら、俺は、セナの手をぎゅっと握り返し、言った。
「……わかりました。自分の為にも、あなたたちの為にも、やれることは、なんでもやります……! 俺に、セナさんやヴィクターさんの勇気を、預けてください」
「涼……」
と言うと、セナは俺の手をそっと自分の胸へ当て、
「……嬉しい。私、とっても嬉しい。それにね、“あなたのことがタイプ”だと言ったのは、あれは本当なの。私が生粋の男好きだということも。あなたね、とっても可愛い顔してる」
最後に、セナは俺の耳元でこう囁いて、場を閉めたのだった。
「私で良ければ、いつでもお相手してあげる。夜が寂しかったら、いつでもこの工房に来てね。……私の部屋に迎え入れてあげるから」
そう言って俺の顔の前で微笑む彼女は、もとの男好きの悪女の表情へと戻っていた。
……多分、からかわれた、んだよな……??
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