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27,聖女の姉妹。
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「いかがでした? 話し合いは上手く進みましたか? 」
ロジャー商会との話し合いを終えて中庭に出ると、アニーが花畑のなかで花を摘んでいる。
「そうですね。割と上手く行ったと思います……」
「良かった! 涼さんなら、きっと上手く行くと思っていましたわ」
アニーはいかにも嬉し気に微笑み、茶菓子を持ってくるからここで待っていて欲しいと告げ、この場を去って行った。
中庭に備え付けられたテーブルに着くと、どっとした疲れが、肩の辺りから伸し掛かって来た。
「疲れたな……。優しくして貰えたとはいえ、お偉いさんと話すのは疲れる……! 」
中庭に吹き込む風に吹かれてほっと胸を撫で下ろしていると、
「どうぞ。紅茶をお持ちしました」
と声がし、そちらを振り返ると、
「あれ……、あなたは……? 」
そこには俺の知らない女性が立っていた。
「私はロレッタ。アニーの姉よ。妹は今、クッキーが焼きあがるのを待っているわ」
「お姉さんでしたか! い、いつも、アニーさんにはお世話になっています! 」
慌ててそう椅子を立ちあがると、
「いいのよ。座って頂戴。気なんて遣わなくて良いんだから」
と、ロレッタは気さくに笑い、顔の前で手を振った。
それから、
「あなたが涼さんね。アニーからあなたの話はようく聞いているわ」
と、彼女は微笑みを浮かべて俺を見据え、ゆっくりと頷く。
「俺の話をですか!? い、いったい、どんな話を?? 」
と尋ねると、
「ふふふ」と彼女は笑い、なぜかその先は言おうとしないのだった。
「それより、あなた、第四階級の人なのね」
と、ロレッタが言う。
「ええ。そうです。先ほどの会議でも、そのことが問題になって、なかには怒っている役員の方もいました」
「そうでしょうね。貴族のなかには、下の階級の人間を激しく憎悪している人間もいるわ。彼らと友好関係を結ぶのは、とても大変なことだわ」
俺は少し考えたあと、
「ロレッタさんにも、そういった差別の感情はありますか? 」
と、思い切ってそう尋ねてみた。
彼女はいかにも興味深そうに俺をじっと眺めたあと、
「ないわ」と笑った。
「良かった……」と胸を撫で下ろすと、
「あなた、面白い子ね。貴族に向かってあなたには差別の感情があるか、なんてなかなか聞けることじゃないわ」と言う。
「そ、そうですかね……」
「そういうところが、あの子の気に入ったのでしょうね」
「……? なんのことでしょう……? 」
一呼吸置いて、
「……アニーはね、少し前まで“氷の聖女”と呼ばれるほど、冷たい人だったの」
と、少し寂し気な表情を浮かべて、ロレッタが言う。
「アニーさんが、そんなふうに言われていたんですか?? 」
「そうよ」
と、ロレッタが頷く。
「仕事だけはちゃんとするけれど、人前で笑みを見せることもないし、愛想を振る撒くこともしない。聖女としての公務は果たすけれど、誰にも笑みを見せない女……。ついたあだ名が“氷の聖女”というわけ」
「だけど……」
と、ロレッタが続ける。
「あの子は変わったわ。すごく明るくなった。それは多分、あなたのおかげだと思うの」
「俺の、おかげ……? 」
ゆっくりと、静かな動作でロレッタが頷く。
それからふっと笑い、
「あの子ね、家に帰って来ると、あなたの話ばかりしているわ。あの人は素晴らしい、この世界を本当に変えられるかも知れないって」
それから、ロレッタは急に立ち上がり、突然、深々と頭を下げた。
「姉として、あなたにはお礼を言うわ。ありがとう。あの子を変えてくれて」
「よしてください、ロレッタさん」と、俺は慌てて言った。「俺はただ、アニーさんと楽しく喋ったり、美味しいものを食べたりしているだけです。特別なことは、なにもしてはいません」
「それが良いのでしょうね」
と、ロレッタは顔を上げ、ふっと笑って言った。
それから、
「あなた、アニーのことをどれくらい知っている? 」
と、突然その顔を近づけて、そう問うてくる。
「ど、どれくらい、というのは、どういう意味でしょう……?? 」
「あの子の好きな食べ物、飲み物、お花、好きな服のタイプ、好きな歌劇……どのくらい知っているのよ? 」
ロレッタは突然そう捲し立て、まるでさっきまでの淑女っぷりを脱ぎ捨てたかのようだ。
「す、すいません、なにも、分かっていません……」
と、素直にそう返答すると、
「……呆れたわ。全然駄目ね。もっとあの子のことを知って頂戴」
と、冷酷な眼差しで俺を睨みつけ、そう叱咤する。
「……かしこまりました。いろいろと、確認しておきます……! 」
すると彼女は、
「……ぷっ」
と、指を唇の先に添えて突然吹き出し、
「……ごめんなさいね、からかったりして」
と言った。
「ただ、とても嬉しかったの。あなたのような人があの子に現れてくれて。姉としてお願いするわ。今後もどうか、アニーと親しくしてください」
ロレッタはそう言うと、最後には立ち上がり、深々と俺に頭を下げる。
それは、あまりにも妹への深い愛情に満ちた、まさしく聖女の立ち姿だった。
「こちらこそ、今後もよろしくお願いします。俺の方こそ、感謝しています」
と、俺は彼女の真の優しさに打たれ、誠心誠意を籠めてこちらも深々と頭を下げたのだった。
◇◇
ロレッタが立ち去ると、それと入れ替わるように、今度はクッキーを持ってアニーがやってきた。
「……? ここに、さっきまで誰かいましたか? 」
と、アニーが椅子がずれていることに気づき、そう尋ねる。
「さっきまで、ロレッタさんがいましたよ」
「姉が!? なにか、話しましたか……? 」
と、なぜかアニーの顔は真っ赤に染まっている。
「妹をこれからもよろしく、とおっしゃってしました」
アニーは真っ赤な顔のまま俺を見据え、
「……ほかにはなにか、言ってはいませんでしたか? 」
「なにか……? いえ、特別なことはなにも……」
「ほ、本当ですか……? 」
と、アニーはしつこく食い下がって、そう尋ねる。
「はい……。なにもおっしゃってはいませんでしたが……」
アニーはしばらく疑わし気に俺を睨んでいたが、やがて疑惑は解けたのか、どっかりと椅子に腰かけると、
「……クッキーを食べましょう。焼きたてが一番美味しいですから……」
と、普段の落ち着きを取り戻して俺にそう微笑んだ。
彼女が焼いてくれたクッキーを数枚頬張ったあと、
「アニーさん。あなたのことを、もっと教えてくれませんか」
と、俺はロレッタに言われたことを、そう切り出した。
「ど、どうしたのですか、急に……!? 」
「アニーさんの好きな食べ物、飲み物、なにが好きでなにが嫌いか、なにも知らないことに気づいたのです。すいません、今まで、なにも聞いたりしないで……」
「ど、どうしたのですか、そんなことを突然言って……?? 私は別に……」
「いえ、あまりにも自分は駄目な男でした! お願いです、一つずつ、俺に教えて下さい! 好きな食べ物は、なんですか?? 」
「好きな食べ物は……蜂蜜のたっぷりかかったパンケーキですが……」
「では、飲み物は!? 」
「飲み物は……あっさりしたものが好みです……。例えば、ポーション草を煎じたものや……、以前涼さんが造ってくれたジュースなんかが……」
「では、歌劇はなにがお好きでしょう!? 」
ぷっ
と、アニーが吹き出したのは、そのときのことだ。
「……もうやめましょう、涼さん。どうしたのですか、急に。そんなふうに圧を籠めて聞かれてると、困ってしまいます」
「す、すいません。ただ、ロレッタさんに、あなたは妹のことをなにも知らないと言われたもので……」
「姉がそんなことを……?? 」
俺がこくり、と頷くと、
「……では、涼さん、こうしませんか」
と、アニーはその美しい顔を少しばかり傾げ、その可愛らしい唇を笑みに崩し、こう言った。
「お互いの好きなものを、一緒に、味わっていきませんか。質問で知り合うのも良いですが、互いの好きなものを持ち寄って、一緒に味わっていきませんか。そうやって理解を深めるのも、とても素敵なことだと思うのです」
彼女にそう言われると、さっきまで張っていた肩の張りが解けてゆくようだった。
多分、俺のなかには、この世界に“彼方人”としてたった一人生きているという不安が、しつこく根を張っている。
アニーはその不安を、いつでも優しく包みこみ、暖かくほぐしてくれる。
彼女がいるから、この世界で俺も生きて行ける……、嘘偽りなく、俺はそんなことを感じているのだった。
「……そうですね、少し急ぎ過ぎたかもしれません。アニーさん。また今度、あの家に呼んでください。そのときはあなたの好きなものを、俺と一緒に味わってください」
俺がそう言うと、アニーは穢れのまったくない、優しさだけで出来た笑みをにっこりと浮かべ、
「よろこんで」と言った。「まずはパンケーキから始めましょう。美味しい蜂蜜を取り寄せておきます。もちろん、パンケーキの材料も。涼さん、覚悟しておいてくださいね。私は好きなものがすごくたくさんあるので、お互いのことを知るには、ものすごくたくさんの時間を掛けねばなりません」
ロジャー商会との話し合いを終えて中庭に出ると、アニーが花畑のなかで花を摘んでいる。
「そうですね。割と上手く行ったと思います……」
「良かった! 涼さんなら、きっと上手く行くと思っていましたわ」
アニーはいかにも嬉し気に微笑み、茶菓子を持ってくるからここで待っていて欲しいと告げ、この場を去って行った。
中庭に備え付けられたテーブルに着くと、どっとした疲れが、肩の辺りから伸し掛かって来た。
「疲れたな……。優しくして貰えたとはいえ、お偉いさんと話すのは疲れる……! 」
中庭に吹き込む風に吹かれてほっと胸を撫で下ろしていると、
「どうぞ。紅茶をお持ちしました」
と声がし、そちらを振り返ると、
「あれ……、あなたは……? 」
そこには俺の知らない女性が立っていた。
「私はロレッタ。アニーの姉よ。妹は今、クッキーが焼きあがるのを待っているわ」
「お姉さんでしたか! い、いつも、アニーさんにはお世話になっています! 」
慌ててそう椅子を立ちあがると、
「いいのよ。座って頂戴。気なんて遣わなくて良いんだから」
と、ロレッタは気さくに笑い、顔の前で手を振った。
それから、
「あなたが涼さんね。アニーからあなたの話はようく聞いているわ」
と、彼女は微笑みを浮かべて俺を見据え、ゆっくりと頷く。
「俺の話をですか!? い、いったい、どんな話を?? 」
と尋ねると、
「ふふふ」と彼女は笑い、なぜかその先は言おうとしないのだった。
「それより、あなた、第四階級の人なのね」
と、ロレッタが言う。
「ええ。そうです。先ほどの会議でも、そのことが問題になって、なかには怒っている役員の方もいました」
「そうでしょうね。貴族のなかには、下の階級の人間を激しく憎悪している人間もいるわ。彼らと友好関係を結ぶのは、とても大変なことだわ」
俺は少し考えたあと、
「ロレッタさんにも、そういった差別の感情はありますか? 」
と、思い切ってそう尋ねてみた。
彼女はいかにも興味深そうに俺をじっと眺めたあと、
「ないわ」と笑った。
「良かった……」と胸を撫で下ろすと、
「あなた、面白い子ね。貴族に向かってあなたには差別の感情があるか、なんてなかなか聞けることじゃないわ」と言う。
「そ、そうですかね……」
「そういうところが、あの子の気に入ったのでしょうね」
「……? なんのことでしょう……? 」
一呼吸置いて、
「……アニーはね、少し前まで“氷の聖女”と呼ばれるほど、冷たい人だったの」
と、少し寂し気な表情を浮かべて、ロレッタが言う。
「アニーさんが、そんなふうに言われていたんですか?? 」
「そうよ」
と、ロレッタが頷く。
「仕事だけはちゃんとするけれど、人前で笑みを見せることもないし、愛想を振る撒くこともしない。聖女としての公務は果たすけれど、誰にも笑みを見せない女……。ついたあだ名が“氷の聖女”というわけ」
「だけど……」
と、ロレッタが続ける。
「あの子は変わったわ。すごく明るくなった。それは多分、あなたのおかげだと思うの」
「俺の、おかげ……? 」
ゆっくりと、静かな動作でロレッタが頷く。
それからふっと笑い、
「あの子ね、家に帰って来ると、あなたの話ばかりしているわ。あの人は素晴らしい、この世界を本当に変えられるかも知れないって」
それから、ロレッタは急に立ち上がり、突然、深々と頭を下げた。
「姉として、あなたにはお礼を言うわ。ありがとう。あの子を変えてくれて」
「よしてください、ロレッタさん」と、俺は慌てて言った。「俺はただ、アニーさんと楽しく喋ったり、美味しいものを食べたりしているだけです。特別なことは、なにもしてはいません」
「それが良いのでしょうね」
と、ロレッタは顔を上げ、ふっと笑って言った。
それから、
「あなた、アニーのことをどれくらい知っている? 」
と、突然その顔を近づけて、そう問うてくる。
「ど、どれくらい、というのは、どういう意味でしょう……?? 」
「あの子の好きな食べ物、飲み物、お花、好きな服のタイプ、好きな歌劇……どのくらい知っているのよ? 」
ロレッタは突然そう捲し立て、まるでさっきまでの淑女っぷりを脱ぎ捨てたかのようだ。
「す、すいません、なにも、分かっていません……」
と、素直にそう返答すると、
「……呆れたわ。全然駄目ね。もっとあの子のことを知って頂戴」
と、冷酷な眼差しで俺を睨みつけ、そう叱咤する。
「……かしこまりました。いろいろと、確認しておきます……! 」
すると彼女は、
「……ぷっ」
と、指を唇の先に添えて突然吹き出し、
「……ごめんなさいね、からかったりして」
と言った。
「ただ、とても嬉しかったの。あなたのような人があの子に現れてくれて。姉としてお願いするわ。今後もどうか、アニーと親しくしてください」
ロレッタはそう言うと、最後には立ち上がり、深々と俺に頭を下げる。
それは、あまりにも妹への深い愛情に満ちた、まさしく聖女の立ち姿だった。
「こちらこそ、今後もよろしくお願いします。俺の方こそ、感謝しています」
と、俺は彼女の真の優しさに打たれ、誠心誠意を籠めてこちらも深々と頭を下げたのだった。
◇◇
ロレッタが立ち去ると、それと入れ替わるように、今度はクッキーを持ってアニーがやってきた。
「……? ここに、さっきまで誰かいましたか? 」
と、アニーが椅子がずれていることに気づき、そう尋ねる。
「さっきまで、ロレッタさんがいましたよ」
「姉が!? なにか、話しましたか……? 」
と、なぜかアニーの顔は真っ赤に染まっている。
「妹をこれからもよろしく、とおっしゃってしました」
アニーは真っ赤な顔のまま俺を見据え、
「……ほかにはなにか、言ってはいませんでしたか? 」
「なにか……? いえ、特別なことはなにも……」
「ほ、本当ですか……? 」
と、アニーはしつこく食い下がって、そう尋ねる。
「はい……。なにもおっしゃってはいませんでしたが……」
アニーはしばらく疑わし気に俺を睨んでいたが、やがて疑惑は解けたのか、どっかりと椅子に腰かけると、
「……クッキーを食べましょう。焼きたてが一番美味しいですから……」
と、普段の落ち着きを取り戻して俺にそう微笑んだ。
彼女が焼いてくれたクッキーを数枚頬張ったあと、
「アニーさん。あなたのことを、もっと教えてくれませんか」
と、俺はロレッタに言われたことを、そう切り出した。
「ど、どうしたのですか、急に……!? 」
「アニーさんの好きな食べ物、飲み物、なにが好きでなにが嫌いか、なにも知らないことに気づいたのです。すいません、今まで、なにも聞いたりしないで……」
「ど、どうしたのですか、そんなことを突然言って……?? 私は別に……」
「いえ、あまりにも自分は駄目な男でした! お願いです、一つずつ、俺に教えて下さい! 好きな食べ物は、なんですか?? 」
「好きな食べ物は……蜂蜜のたっぷりかかったパンケーキですが……」
「では、飲み物は!? 」
「飲み物は……あっさりしたものが好みです……。例えば、ポーション草を煎じたものや……、以前涼さんが造ってくれたジュースなんかが……」
「では、歌劇はなにがお好きでしょう!? 」
ぷっ
と、アニーが吹き出したのは、そのときのことだ。
「……もうやめましょう、涼さん。どうしたのですか、急に。そんなふうに圧を籠めて聞かれてると、困ってしまいます」
「す、すいません。ただ、ロレッタさんに、あなたは妹のことをなにも知らないと言われたもので……」
「姉がそんなことを……?? 」
俺がこくり、と頷くと、
「……では、涼さん、こうしませんか」
と、アニーはその美しい顔を少しばかり傾げ、その可愛らしい唇を笑みに崩し、こう言った。
「お互いの好きなものを、一緒に、味わっていきませんか。質問で知り合うのも良いですが、互いの好きなものを持ち寄って、一緒に味わっていきませんか。そうやって理解を深めるのも、とても素敵なことだと思うのです」
彼女にそう言われると、さっきまで張っていた肩の張りが解けてゆくようだった。
多分、俺のなかには、この世界に“彼方人”としてたった一人生きているという不安が、しつこく根を張っている。
アニーはその不安を、いつでも優しく包みこみ、暖かくほぐしてくれる。
彼女がいるから、この世界で俺も生きて行ける……、嘘偽りなく、俺はそんなことを感じているのだった。
「……そうですね、少し急ぎ過ぎたかもしれません。アニーさん。また今度、あの家に呼んでください。そのときはあなたの好きなものを、俺と一緒に味わってください」
俺がそう言うと、アニーは穢れのまったくない、優しさだけで出来た笑みをにっこりと浮かべ、
「よろこんで」と言った。「まずはパンケーキから始めましょう。美味しい蜂蜜を取り寄せておきます。もちろん、パンケーキの材料も。涼さん、覚悟しておいてくださいね。私は好きなものがすごくたくさんあるので、お互いのことを知るには、ものすごくたくさんの時間を掛けねばなりません」
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