17 / 125
16,ぜひ我々のもとに最初の一本をお届けください。
しおりを挟む
その後、俺はそつなく素材集めをこなし、無事に、以前制作したジュースと同じものをニ十本造り終えた。
“至高の美食会”と顔合わせするという話はギルドにも広まっており、クエストの達成報告をこなすと、奥からパルサーがやってきて「自分も同席したい」と言った。断る理由もなかったので「構わない」と答えたが、彼がなぜ同席したいかは、わからなかった。
そして数日後、街の噴水広場のすぐそばにある高級レストラン、メゾン・ド・レガンスにて初の顔合わせが行われた。
「あなたがあのジュースを造った、涼殿ですか? 」
レストランの最上階にある大部屋に入ると、立ち上がった十九名の貴族の一人が、早速そう言った。
「ええ――」
と話そうとすると、
「そうです。この方が田村涼様で、あのジュースを自ら製造した方です」
と、アニーが割って入ってくれる。
すると、十九名の貴族が互いに顔を見合わせ、どよどよと話を始めた。
「お話は伝わっているとは思いますが、あのジュースを私たちも一口ずつ飲ませて頂きました」
と、貴族たちのどよめきを制してひとりの老紳士が言った。
「とても素晴らしい味です。一言では言い表せないほどに」
それから深々と腰を折り曲げ、
「私の名はエドモンド・デ・ヴァロワ。この”至高の美食会“の頭領を担っています」
そしてもう一人、エドモンドの隣に立っていた一人の女性が、名乗りを上げた。
「私も頂きましたが、文句のつけようもない味でした。……失礼、私の名前はセシリア・デ・ラ・ローゼ。この会の副頭領をさせていただいております」
とてつもなく綺麗な婦人だった。年齢は恐らく、四十代半ば。
ゆったりと光沢のある赤味掛かった長い髪を肩に垂らし、アニーやリリスに比べれば若干老けて見えるが、それが匂い立つような豊潤な色気をもたらしている。もとの世界にいたときも、これほど綺麗な四十代の女性は見たことがなかった。
「涼さんは、あのジュースをおひとりで制作されたのですか? 」
と、セシリアが口元に軽い笑みを浮かべて言った。
「ええ、ひとりで造りました」
「あまりに美味しいジュースで、とても素人が造ったものとは思えません。涼さんは、普段からジュース造りをされている方なのですか? 」
「いえ、ジュースを造ったのは、あれが初めてです」
すると、貴族たちのあいだに大きなどよめきが起こる。
「あれが、初めて……!? 」、「まさか! 」、「いきなり、あんなものが造れるのか……!? 」と言った呻きが、次々と上がった。
「初めてであの味……。とてつもない才能です。それが、本当ならば」
と、セシリアはいささか含みのある言いかたで、俺を見据えた。
「どういう意味ですか? 涼さんが造ったのではないと、疑っているのでしょうか!? 」
と、アニーが割って入ってくれる。
「いえ、疑っているのではありません。ただ気になっているのです。涼さん、なぜ初めてジュース造りをする人が、あれほど美味しいものを造れるのでしょう? 美食に目のない私たちのようなものに、その秘訣のようなものを、教えては頂けませんか? 」
言葉自体は丁寧で物腰も柔らかかったが、彼女が俺を疑っているのは間違いなかった。
「特別なコツのようなものがあるわけではありません」
と、俺は言った。
「ただ、自分の故郷が少し特殊なせいかもしれない、とは思います。自分の故郷はここから遠く離れたところで、そこではジュース造りがとても盛んでした。生まれた頃から、美味しいジュースに囲まれて暮らしてきました。ですから、そこで育った自分は、必然的に美味しいジュースを造る舌が備わっている。強いて言えば、それが秘訣、なのかもしれません」
おお、というような感嘆の声が、貴族たちから上がる。
「……その故郷、というのはどこなのですか? 」
と、ただひとり納得の行かない様子で、セシリアが問う。
「その故郷というのは、コーラルハーバーです」
と、俺は事前に考えていたとおりに、この世界の南西にある都市の名前を言った。コーラルハーバーは亜熱帯気候で果実の多く取れる都市で、その関係もあってジュース造りが盛んに行われている。その都市の出身と分かれば、ジュース造りが上手いのにも説得力が生まれる。
「あの都市の出身の方でしたか! それならばなるほど、ジュース造りが上手くても不思議はない! 」
と、予想通り、エドモンドが驚嘆の声を上げる。
「なるほど……。あそこの出身の方であれば、生まれたときから上質な飲料にさぞ恵まれていたのでしょう」
と、疑いの眼を向けていたセシリアも、強張らせていた表情を微笑みに変えて言った。
「ところで」と、エドモンドが言った。「本日はあのジュースを再び持って来てくれるという話になっておるのですが、……本当に持って来ていただけたのでしょうか? 」
「もちろんです」
俺はそう言って、彼らが着いている長テーブルの上にジュースの詰まった瓶を次々と置いて行った。
「依頼通り、ニ十本作ってあります。一本は本日の試飲用に。残りは、みなさんが家で楽しまれるよう、一本ずつ用意してあります。ぜひ、思い思いの形で味わってもらえたらと思います」
席に着席していた貴族たちが、俺の合図をきっかけに立ち上がり、まるで争奪戦と言わんばかりに目の前の瓶を受け取りに行く。
正しいマナーや貴族としての気品などどこへ行ったのか、なかには瓶のコルクを抜くと、そのまま口をつけて飲む者までいる。“至高の美食会”は美味しいものにとことん目がない、とは聞いていたが、ここまでのものとは思わなかった。そして……、
「美味い! 」と、十九人が半ば一斉に、声を上げる。
「素晴らしい……! あのときと全く同じ味だ……! 」
「これだよ、これが飲みたかったんだ……! 」
「透き通るような甘みと、それをそっと支えるような酸味……。天才的なバランス感覚だ……! 」
と、俺が造ったジュースの入ったグラスを手に持って、口々に貴族たちが感嘆する。もはやほとんど騒ぎとなっているなか、エドモンドとセシリアのふたりが俺のもとに近づいて来て、こんなことを言った。
「涼さん、思った以上に素晴らしいジュースです。感動しました。改めて、ここの頭領としてあなたに感謝したい」
「私からもお礼を言うわ。これほど美味しいジュースを頂いたのはいつぶりだったかしら」
「いえ、俺はただ、自分の好きな味になるように調合しただけで……! 」
と言うと、
「あなたの言うその”自分の好きな味“というものがもう、素晴らしいのでしょう。きっとよほど優れた舌をしているのでしょうな」
と、エドモンドが人の良さそうな笑みを浮かべて、そう誉めてくれる。
「ところで」とセシリアが言う。「涼さんは、今後もジュース造りを続けるつもりはありませんの? 」
「ジュース造り、ですか……? 」
「ええ。あなたほどの優れた舌をお持ちでしたら、きっと素晴らしいジュースを今後も次々と造られるでしょう」
「考えたことも、ありません」と、そう答えると、
「では、考えてみてください」
と、セシリアがぐっと身を寄せて、言った。
「もし今後もジュース造りをされるようでしたら、どうか、まずはこの”至高の美食会“に最初の一本を、届けてはくれませんか? もちろん、相応の対価はお支払いいたします」
「そ、そんなこと言われましても……」
と、たじろいで言うと、
「……そのときは、ジュース一本につき……ペニー支払いますわ」
と、セシリアは囁き声になって、とんでもない金額を口にした。
「そ、そんなに、ですか!? 」
と、思わず俺も、囁き声になって、そう返す。
すると、セシリアはいかにも満足そうに笑みを浮かべ、
「ジュースを造った際はぜひ我々のもとに最初に一本をお届けください」
と、まるで押しの強いセールスマンのような圧力で、俺にそう顔を向けるのだった。
“至高の美食会”と顔合わせするという話はギルドにも広まっており、クエストの達成報告をこなすと、奥からパルサーがやってきて「自分も同席したい」と言った。断る理由もなかったので「構わない」と答えたが、彼がなぜ同席したいかは、わからなかった。
そして数日後、街の噴水広場のすぐそばにある高級レストラン、メゾン・ド・レガンスにて初の顔合わせが行われた。
「あなたがあのジュースを造った、涼殿ですか? 」
レストランの最上階にある大部屋に入ると、立ち上がった十九名の貴族の一人が、早速そう言った。
「ええ――」
と話そうとすると、
「そうです。この方が田村涼様で、あのジュースを自ら製造した方です」
と、アニーが割って入ってくれる。
すると、十九名の貴族が互いに顔を見合わせ、どよどよと話を始めた。
「お話は伝わっているとは思いますが、あのジュースを私たちも一口ずつ飲ませて頂きました」
と、貴族たちのどよめきを制してひとりの老紳士が言った。
「とても素晴らしい味です。一言では言い表せないほどに」
それから深々と腰を折り曲げ、
「私の名はエドモンド・デ・ヴァロワ。この”至高の美食会“の頭領を担っています」
そしてもう一人、エドモンドの隣に立っていた一人の女性が、名乗りを上げた。
「私も頂きましたが、文句のつけようもない味でした。……失礼、私の名前はセシリア・デ・ラ・ローゼ。この会の副頭領をさせていただいております」
とてつもなく綺麗な婦人だった。年齢は恐らく、四十代半ば。
ゆったりと光沢のある赤味掛かった長い髪を肩に垂らし、アニーやリリスに比べれば若干老けて見えるが、それが匂い立つような豊潤な色気をもたらしている。もとの世界にいたときも、これほど綺麗な四十代の女性は見たことがなかった。
「涼さんは、あのジュースをおひとりで制作されたのですか? 」
と、セシリアが口元に軽い笑みを浮かべて言った。
「ええ、ひとりで造りました」
「あまりに美味しいジュースで、とても素人が造ったものとは思えません。涼さんは、普段からジュース造りをされている方なのですか? 」
「いえ、ジュースを造ったのは、あれが初めてです」
すると、貴族たちのあいだに大きなどよめきが起こる。
「あれが、初めて……!? 」、「まさか! 」、「いきなり、あんなものが造れるのか……!? 」と言った呻きが、次々と上がった。
「初めてであの味……。とてつもない才能です。それが、本当ならば」
と、セシリアはいささか含みのある言いかたで、俺を見据えた。
「どういう意味ですか? 涼さんが造ったのではないと、疑っているのでしょうか!? 」
と、アニーが割って入ってくれる。
「いえ、疑っているのではありません。ただ気になっているのです。涼さん、なぜ初めてジュース造りをする人が、あれほど美味しいものを造れるのでしょう? 美食に目のない私たちのようなものに、その秘訣のようなものを、教えては頂けませんか? 」
言葉自体は丁寧で物腰も柔らかかったが、彼女が俺を疑っているのは間違いなかった。
「特別なコツのようなものがあるわけではありません」
と、俺は言った。
「ただ、自分の故郷が少し特殊なせいかもしれない、とは思います。自分の故郷はここから遠く離れたところで、そこではジュース造りがとても盛んでした。生まれた頃から、美味しいジュースに囲まれて暮らしてきました。ですから、そこで育った自分は、必然的に美味しいジュースを造る舌が備わっている。強いて言えば、それが秘訣、なのかもしれません」
おお、というような感嘆の声が、貴族たちから上がる。
「……その故郷、というのはどこなのですか? 」
と、ただひとり納得の行かない様子で、セシリアが問う。
「その故郷というのは、コーラルハーバーです」
と、俺は事前に考えていたとおりに、この世界の南西にある都市の名前を言った。コーラルハーバーは亜熱帯気候で果実の多く取れる都市で、その関係もあってジュース造りが盛んに行われている。その都市の出身と分かれば、ジュース造りが上手いのにも説得力が生まれる。
「あの都市の出身の方でしたか! それならばなるほど、ジュース造りが上手くても不思議はない! 」
と、予想通り、エドモンドが驚嘆の声を上げる。
「なるほど……。あそこの出身の方であれば、生まれたときから上質な飲料にさぞ恵まれていたのでしょう」
と、疑いの眼を向けていたセシリアも、強張らせていた表情を微笑みに変えて言った。
「ところで」と、エドモンドが言った。「本日はあのジュースを再び持って来てくれるという話になっておるのですが、……本当に持って来ていただけたのでしょうか? 」
「もちろんです」
俺はそう言って、彼らが着いている長テーブルの上にジュースの詰まった瓶を次々と置いて行った。
「依頼通り、ニ十本作ってあります。一本は本日の試飲用に。残りは、みなさんが家で楽しまれるよう、一本ずつ用意してあります。ぜひ、思い思いの形で味わってもらえたらと思います」
席に着席していた貴族たちが、俺の合図をきっかけに立ち上がり、まるで争奪戦と言わんばかりに目の前の瓶を受け取りに行く。
正しいマナーや貴族としての気品などどこへ行ったのか、なかには瓶のコルクを抜くと、そのまま口をつけて飲む者までいる。“至高の美食会”は美味しいものにとことん目がない、とは聞いていたが、ここまでのものとは思わなかった。そして……、
「美味い! 」と、十九人が半ば一斉に、声を上げる。
「素晴らしい……! あのときと全く同じ味だ……! 」
「これだよ、これが飲みたかったんだ……! 」
「透き通るような甘みと、それをそっと支えるような酸味……。天才的なバランス感覚だ……! 」
と、俺が造ったジュースの入ったグラスを手に持って、口々に貴族たちが感嘆する。もはやほとんど騒ぎとなっているなか、エドモンドとセシリアのふたりが俺のもとに近づいて来て、こんなことを言った。
「涼さん、思った以上に素晴らしいジュースです。感動しました。改めて、ここの頭領としてあなたに感謝したい」
「私からもお礼を言うわ。これほど美味しいジュースを頂いたのはいつぶりだったかしら」
「いえ、俺はただ、自分の好きな味になるように調合しただけで……! 」
と言うと、
「あなたの言うその”自分の好きな味“というものがもう、素晴らしいのでしょう。きっとよほど優れた舌をしているのでしょうな」
と、エドモンドが人の良さそうな笑みを浮かべて、そう誉めてくれる。
「ところで」とセシリアが言う。「涼さんは、今後もジュース造りを続けるつもりはありませんの? 」
「ジュース造り、ですか……? 」
「ええ。あなたほどの優れた舌をお持ちでしたら、きっと素晴らしいジュースを今後も次々と造られるでしょう」
「考えたことも、ありません」と、そう答えると、
「では、考えてみてください」
と、セシリアがぐっと身を寄せて、言った。
「もし今後もジュース造りをされるようでしたら、どうか、まずはこの”至高の美食会“に最初の一本を、届けてはくれませんか? もちろん、相応の対価はお支払いいたします」
「そ、そんなこと言われましても……」
と、たじろいで言うと、
「……そのときは、ジュース一本につき……ペニー支払いますわ」
と、セシリアは囁き声になって、とんでもない金額を口にした。
「そ、そんなに、ですか!? 」
と、思わず俺も、囁き声になって、そう返す。
すると、セシリアはいかにも満足そうに笑みを浮かべ、
「ジュースを造った際はぜひ我々のもとに最初に一本をお届けください」
と、まるで押しの強いセールスマンのような圧力で、俺にそう顔を向けるのだった。
32
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!


三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる