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すごくヤバい特別講師とダンジョンで修行
ヤバい魔王との決戦らしい
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魔族の手先になって世界の半分を貰うか、断るかの2択を出された生徒達と俺ら。
この台詞を聞いた生徒の方から、誰かが吹き出したような音が聞こえた気がしたが、笑う所じゃないだろうし多分くしゃみだろうか...?
その後、生徒達の皆は断る意思を伝えている。黒騎士も断ってるし俺もキィナも断る。
いくらなんでも、こんなこと言われてすぐ寝返るような奴らはここに居らんよな。
返答を聞いた魔王おじさんは残念そうに「ならばここまで来たお前らを生かして置くわけにはいかない。」と殺気を放ち始めた...!!
やんのかオルァ!!こっちには天下の黒騎士様がいるんだぞオォン?とガンを飛ばす俺。人の威を借るグリフォンである。
黒騎士が大剣を構えた瞬間、魔王が黒騎士に物凄いスピードで何かを小さいものを投げつけた。
不意打ち気味に投げられたそれを、黒騎士は咄嗟に大剣で切った。
投げられたそれはパチンコ玉サイズの赤い宝石のような物で、真っ二つに切られたそれは輝きを増し、何らかの魔法が発動して黒騎士を赤い結晶のようなものに閉じ込めてしまった。
内側は空洞になっているらしく、閉じ込められた黒騎士は少し戸惑う様子を見せながらも大剣で赤い結晶を攻撃する...が、結晶は少し削れるだけで、大剣の方が欠けて罅が入ってしまっている。
「...キュエケケケェー!?!?(...黒騎士さぁあああぁぁぁん!?!?)」
思わず叫んでしまう俺。生徒達も動揺して騒いでる。イベントで一時期仲間になる強キャラが、肝心な時に戦ってくれないゲームみたいだなおい!どういうことよ!今一番必要な時だぞ!?
取り乱した俺らを見て、声高らかに笑う魔王。俺たちの戦いを見ていて、一番ヤバそうな黒騎士を貴重な魔道具で封じさせて貰ったとか話してる。
てめぇええぇぇえ!なにしてんだよぉおおおおぉぉぉ!
混乱の収まらない俺らに、拳サイズの黒い玉を飛ばす魔法で攻撃を始めた魔王。
黒騎士は諦めずに大剣をボロボロにしながら水晶を削ろうとしているが...救援は期待できそうにない。
取り敢えず切り替えねば!
「キェア!キィアァァ!(来るぞ!構えろ!)」
生徒達に向かって一声鳴いて皆の注意を引き、魔法を〈羽矢〉で打ち落としにかかる。
あまり動揺してなかった白竜に協力を仰ぎ、なんとか押さえてると、途中から動揺から立ち直った生徒も加わり、なんとか防ぎきることができた。
魔法を防ぎきった俺らを見て、感心したように拍手した魔王が再び俺らを勧誘してくる。だが闇の世界は欲しくないので、お断りついでに〈鑑定〉をくれてやる。
Lv6-0
名前:ボッセリーニ・スヴェンティーニ・バーバリシア(疲ru)
種族:魔族
職業:やmのm王
体力:6j-0/8.0-
魔力:p8.-
攻撃:4jo-
防御:45-.
魔攻:7k.0
魔防:j5o0
速さ:500-
スキル
剣術Lv3 外套zytLvj 指揮Lv7 i圧Lvp
魔力susLv8 身体強化Lv6 再si力Lv2
hk合m法Lvt 形tihnkLv@
状ti異常耐性Lv7
魔法
ymLvt hLvp mずLv5 風Lv3 つtLv3
こおrLv1 kuknlv1
SPスキル
魔王n権nu
EXスキル
dンジョンのs配sy
くっそ、表記が滅茶苦茶で殆ど読めねぇ!だが何故か黒騎士の時よりは読めるな、んーと...大体ステータスは4桁で物理系が4000らへんで、魔法系が7000近くか?
...やっぱ勝てる気しねぇわ。〈本能〉さんも足止めくらいしかできないって言うとる。
俺が鑑定を使ったことで、魔王は尚更俺に興味を持ってしまったらしい。
俺を自分の物にしてみせる発言をしてきた...男が雄にやってもキモいだけだぞ、それ。
狡賢い俺は、キィナに魔王の仲間になる振りして騙し討ちしね?と問い掛けてみるも反対されてしまった。
こう言う駆け引きをしようとしても、すぐ顔に出るタイプだから無理、とのことらしい。まぁ、キィナなら確かにそうだよな。
そんな作戦会議をしていると魔王がまた笑い出して、仲間になったら魔法で強制的に縛って反逆できないようにしてやるとか言い出した。
...もしかして俺の話してること解るん?どうせ解らないだろと思って、口に出して鳴き声で会話してたけど。
「ハッハッハァ!魔物を支配する力を持つ選ばれし魔族は、魔物の言葉すらも理解し、格下の魔物へ命令を下すことすら可能なのだよ!」
...とのことらしい。口に出して作戦会議したらバレるじゃないか、地味ながらアドバンテージだと思ってたのに。
尚更勝てる可能性の低くなった俺ら。膠着状態(魔王は笑って余裕の表情、こちらは魔王に動かれたらお仕舞い)が続く。
...暫く睨み合っていると、近くから何かを叩きつけるような音が聞こえ始める。
皆(魔王含む)が音のする方向を見ると、赤い水晶の内部で、先程と同じように大剣を振り回している黒騎士の姿が見える。
だが振り回している大剣が違う。今までの禍々しいようなデザインではなく、銀色の普通の大剣...いや、刀身がやけに分厚くて不格好な感じの大剣を振り回している。
一番目立つ特徴として、鍔の部分が大きく腕を守るような形なことだな。例えると林檎を1/4に切ったような形をしている。アームガードって言うんだっけか?
他に特徴的なのが、鍔に埋め込まれている乳白色の大きい宝石みたいなやつ。
あれを見てると、なんか本能さんが危険信号を発してる気がする...深く考えるのはよしておこう。
新しい大剣を振り回している黒騎士。先程まで使用していた黒い大剣とは違い、大剣は全く欠けることなく、少しずつではあるが確実に赤い水晶を削っている。
これには今まで余裕だった魔王は慌て始め、「信じられない!」とか、「我が魔力を100年以上注いだ最高傑作だというのに!」とか叫んでいる。
これなら出られるんじゃないか?頑張れ黒騎士様!と内心応援していると、立ち直った魔王が「かくなる上は、貴様等を人質にしてやろう!!」と俺らに突っ込んできた!?
魔王を止めようと俺は〈乱声〉を上げ、〈眠羽〉を飛ばしながら体重を込めた前足で張り手の様に一撃で迎え撃とうとする。
しかし、乱声や眠羽に怯む様子もなく、俺と同じ様に魔王は片手で張り手をするように、俺の前足を受け止めてきた。
一瞬だけ拮抗したが、魔王の方が力が上だからか俺が押される。
押し合いで力負けするのは始めての経験だ...ガジェルの奴とやり合ったときは、素早さを武器にして、押し合いは避けてたからな。
押し合いに負けそうな俺は、全力で力を込めていた手を一気に引く。すると魔王はバランスを少し崩したので、首元を目掛けて噛み付いてやった!!
...と思ったが、俺の嘴は黒い壁のような魔法で防がれており、黒い壁に噛みついている隙を突かれ、俺は魔王に殴り飛ばされる。
殴り飛ばされた俺は空中で姿勢を整えようと羽を広げるも、黒い魔法攻撃による追撃を受けてダンジョンの壁に激突。
羽毛がクッションになったお陰で骨折まではしてないだろうが、ぶつけた所がかなり痛い...。畜生、恨むぞ。
キィナが〈モンスターヒール〉を使って回復してくれた。助かる。
俺を退けた魔王。だが今度は白竜に足止めされているようだ。
また、第2王子の指揮の元、生徒達も戦い始めていた。
だが、生徒達の攻撃が効いているようには見えない...白竜さえも弄ばれているようだ。
黒騎士の方を見てみるも、赤い水晶はかなり分厚くて、まだ出られなさそうなんだよな...
クソッ、どうしたらいい?俺らだけで魔王を倒すなんて絶対無理だし、時間稼ぎですら厳しい。
勇者とかいないのかよ、魔王を倒すのは俺のような鳥とかキィナみたいな学校の生徒じゃなくて、勇者の役目ってもんだろうが!
近接武器を得意とする生徒達が魔王へと突撃する。
白竜が前衛になりながら、白髪の槍を使う少女が連続で突きを見舞おうとするも、指先一つで払われ、茶髪の大剣持ちの少年が魔王へと攻撃するが素手で大剣を掴まれ投げ飛ばされる。
魔王の隙を突くように、薄ピンクの髪の少女が放った聖属性らしき白い光の玉を、魔王は手で払う。
その際に少し痛かったのか、顔を顰めた魔王は薄ピンクの髪の子を狙おうとする。
そこへキィナがそこに割り込み槍で突きを見舞おうとするも、槍を捕まれ殴り飛ばされしまっている。くそったれがてめぇ!!
壁を蹴り、再び魔王に突撃する俺。突進は避けられ、爪で引き裂こうとしたら受け流され、魔王が手に黒い爪を作り出してきて、逆に俺が胸部を深く裂かれる。
「おっと、熱が入りすぎてしまったようだ。君は生きたまま捕獲したいから、大人しくしていたまえ。」
余裕綽々といった様子で俺の首を掴む魔王。爪を振り回して足掻くも魔王の服すら破れない。
首を絞められ気が遠くなっていくにつれ、俺の脳内が2つの感情が争いを始める。
一つは理性。こんなに辛い思いをするならば、魔王に従って諦めた方が楽なんじゃないかと言う感情。
もう一つは本能。苛立ちが殺意を呼び、殺意が奴を殺せ、足掻き続けろと叫び続けている。
更には何故奴がこんなに強いのかと妬ましくなり、力が欲しいと嫉妬が欲望を呼ぶ。
抑えの効かない本能が理性を押し潰した。
奴には、木に深く突き刺さる鋭さを持つ羽が刺さらない、岩をも削る爪でさえ通らない。更には首を絞められ声も出せず、噛みつくことすらできそうにない。当然喉が使えない俺は、魔法も使えない。
一体今の俺になにができる?薄く残る理性は考える。
しかし、本能は悩む理性を嘲笑う。
『何を迷う必要がある?眼が残っているではないか』、と。
意味が分からないと戸惑う理性を本能が突飛ばし、本能が俺の眼で魔王を睨む。
怒り、苦しみ、妬み、そして殺意を込めてひたすらに睨み付け、力を込めすぎた眼からは血が流れたのか、視界が赤く染まる。眼に痛みが走り、その痛みが憎悪を強くする。
俺に睨まれている事に気が付いた魔王が嘲笑う、周りの生徒を片手で相手しながらも俺を馬鹿にしているようだ。
ムカつく、コイツは絶対殺す、気に食わねぇ、ふざけるな、くそったれが、畜生畜生畜生!!!!
怒りが限界に達したとき、魔王の姿が歪んで見えた。陽炎の揺らめくような様子は魔王にも見えており、違和感を感じたのか俺から手を離し一度下がる。
しかし、先ほど俺を掴んでいた魔王の右手が揺らめきに巻き込まれ、捻れるように千切られる。
困惑2割、ざまぁ見ろと言う感情8割の俺の脳内に、久々のお知らせのような無機質なアナウンスが響く。
【SPスキル:〈空裂の魔眼〉を手に入れました。】
どうやら今のは俺の新たなスキルらしい。あの魔王の腕さえも引き裂くこの力があれば奴をぶっ殺せる...!!
本能に任せ、俺は突然の負傷に戸惑う魔王に空裂の魔眼を連発する。
1発目、避けられた。畜生が!2発目、避けられた。糞!3発目、避けられた。
...
本能の下手糞!ノーコン野郎!!俺にやらせろ!!魔力の消費が激しいんだよボケが!
『まだだ!今度は当たる!殺して見せる!』と、パチンコ屋に入り浸るダメ男のようなことを言う本能から主導権を奪い、俺は理性を取り戻した。
流石に魔王も俺がこの現象を引き起こしていることに気が付き、怒りの形相で襲いかかってくる。
俺は目の前の空間に空裂の魔眼を使う、すると襲いかかろうとした魔王は揺らぐ空間を前に一度足を止める。
俺は
その隙を狙い...
黒騎士が閉じ込められてる、赤い結晶に空裂の魔眼を使った。
____________________
○ダーク・ボール
10cm位の闇の玉を飛ばして攻撃する下位魔法。威力は低めだが、数が多い。
重くて弾力性があるから衝撃を与えやすく、結界の類いへ与えるダメージが多めなのが特徴。
○ダーク・バースト
闇魔力を放射状に放つ下位魔法。衝撃を与え、打撃武器に近いダメージを与えつつ敵を吹き飛ばす。射程は短めで、近くで使うほど威力が高くなる。
○ダーク・クロー
闇魔力を爪のように纏い、相手を引き裂く武器として使用できる魔法。
強度や鋭さは込めた魔力や魔攻によって上昇するが、ダメージを与える際には物理的な力が求められる為、筋力が弱いことの多い人間の闇魔法使いからは人気が無い魔法。
○セイント・ボール
聖なる魔力を込めた、野球ボールくらいの大きさの玉をぶつける下位魔法。
ライト・ボールと性能は大差ないが、向こうは眩しさによる目眩ましや連射性に優れているのに対して、聖属性は体内に魔石を持つ魔物へのダメージが高い傾向にあり、特に存在を保つのを魔力に依存しているアンデット系にかなり大きなダメージを与えられる。
○空裂の魔眼
闇属性の魔眼の一種で、憎しみ等の負の感情により生まれるスキル。
強く睨むことで空間を指定し、時間差で範囲内を捻り引き裂く。防御力を無視した座標指定型の範囲攻撃。
発動前に指定した空間が陽炎のように揺らめき、範囲内の生き物も身体が揺れるような感覚がある為、避けられやすいのが難点。
使用者には効かず、詠唱や魔力を集める隙がないので、相手を押さえつけながら追撃に使うのが効果的。
○封血の魔晶
対象を封印する、闇と地の属性が込められた魔道具。
見た目はパチンコ玉くらいの小さな赤い宝石だが、対象にぶつけたり衝撃を加えると、ぶつかった相手や衝撃を加えた相手を赤い水晶に閉じ込める効果がある。
注いだ魔力に応じて強度や大きさが増し、並大抵の事では破壊されないが、この魔道具で封じた相手は込められた魔力で栄養が賄われ、餓死することはない。
予め込められた魔力が枯渇するか、術者が解除しない限り脱出することはできない...筈だったが防御無視攻撃には、あまり強くないということが判明した。
●魔王のバグって見えないスキルの鑑定結果↓
(上手く鑑定できなかったので、読まなくてもおk)
○外套zyt
mントやコート等n丈のnがい衣類w、ku撃や防gyに利用dきるsキル。
rベルが高いほどtけn長い衣ri装b時の防御力や、sれを利yuした際n攻撃力などg上昇する。
○再si力
身体がhn来持ってir自k修復能力をzu強する。
このskrを所持sているだけd、怪我をしt際にqkしzつ傷が再siするが、sisiのたmにm力とtirykが少しzつ消hすr。
○i圧
相tを脅sたr、威kkすることd敵の動きw固mて行動を少sだけ制限することのdkるスキル。
力のsがaりすぎるzkに使うt、心臓w止めtkrしてしmうことがある。逆にky者には全k効かnい。
○形tihnk
今n姿と別のsgtをmつもnが得ることのできるスキr。ki態の数でレbrが上がr、レベルn応じて変sinz間が短knったr、hnsi後nスtータsがaがったrすr。
○魔王n権nu
m族への支hi力が上がり、体力g伸びやskなる。状態i常耐性スキrも上がる。
○dンジョンのs配sy
dンジョnを無ry理支配sている際n付くskル。ダンzyンの魔力w利yuすrことgdきるよuになr。まt、ダンジョnの魔物に命令dけでなく状態異zyuとかも付与dきr。
この台詞を聞いた生徒の方から、誰かが吹き出したような音が聞こえた気がしたが、笑う所じゃないだろうし多分くしゃみだろうか...?
その後、生徒達の皆は断る意思を伝えている。黒騎士も断ってるし俺もキィナも断る。
いくらなんでも、こんなこと言われてすぐ寝返るような奴らはここに居らんよな。
返答を聞いた魔王おじさんは残念そうに「ならばここまで来たお前らを生かして置くわけにはいかない。」と殺気を放ち始めた...!!
やんのかオルァ!!こっちには天下の黒騎士様がいるんだぞオォン?とガンを飛ばす俺。人の威を借るグリフォンである。
黒騎士が大剣を構えた瞬間、魔王が黒騎士に物凄いスピードで何かを小さいものを投げつけた。
不意打ち気味に投げられたそれを、黒騎士は咄嗟に大剣で切った。
投げられたそれはパチンコ玉サイズの赤い宝石のような物で、真っ二つに切られたそれは輝きを増し、何らかの魔法が発動して黒騎士を赤い結晶のようなものに閉じ込めてしまった。
内側は空洞になっているらしく、閉じ込められた黒騎士は少し戸惑う様子を見せながらも大剣で赤い結晶を攻撃する...が、結晶は少し削れるだけで、大剣の方が欠けて罅が入ってしまっている。
「...キュエケケケェー!?!?(...黒騎士さぁあああぁぁぁん!?!?)」
思わず叫んでしまう俺。生徒達も動揺して騒いでる。イベントで一時期仲間になる強キャラが、肝心な時に戦ってくれないゲームみたいだなおい!どういうことよ!今一番必要な時だぞ!?
取り乱した俺らを見て、声高らかに笑う魔王。俺たちの戦いを見ていて、一番ヤバそうな黒騎士を貴重な魔道具で封じさせて貰ったとか話してる。
てめぇええぇぇえ!なにしてんだよぉおおおおぉぉぉ!
混乱の収まらない俺らに、拳サイズの黒い玉を飛ばす魔法で攻撃を始めた魔王。
黒騎士は諦めずに大剣をボロボロにしながら水晶を削ろうとしているが...救援は期待できそうにない。
取り敢えず切り替えねば!
「キェア!キィアァァ!(来るぞ!構えろ!)」
生徒達に向かって一声鳴いて皆の注意を引き、魔法を〈羽矢〉で打ち落としにかかる。
あまり動揺してなかった白竜に協力を仰ぎ、なんとか押さえてると、途中から動揺から立ち直った生徒も加わり、なんとか防ぎきることができた。
魔法を防ぎきった俺らを見て、感心したように拍手した魔王が再び俺らを勧誘してくる。だが闇の世界は欲しくないので、お断りついでに〈鑑定〉をくれてやる。
Lv6-0
名前:ボッセリーニ・スヴェンティーニ・バーバリシア(疲ru)
種族:魔族
職業:やmのm王
体力:6j-0/8.0-
魔力:p8.-
攻撃:4jo-
防御:45-.
魔攻:7k.0
魔防:j5o0
速さ:500-
スキル
剣術Lv3 外套zytLvj 指揮Lv7 i圧Lvp
魔力susLv8 身体強化Lv6 再si力Lv2
hk合m法Lvt 形tihnkLv@
状ti異常耐性Lv7
魔法
ymLvt hLvp mずLv5 風Lv3 つtLv3
こおrLv1 kuknlv1
SPスキル
魔王n権nu
EXスキル
dンジョンのs配sy
くっそ、表記が滅茶苦茶で殆ど読めねぇ!だが何故か黒騎士の時よりは読めるな、んーと...大体ステータスは4桁で物理系が4000らへんで、魔法系が7000近くか?
...やっぱ勝てる気しねぇわ。〈本能〉さんも足止めくらいしかできないって言うとる。
俺が鑑定を使ったことで、魔王は尚更俺に興味を持ってしまったらしい。
俺を自分の物にしてみせる発言をしてきた...男が雄にやってもキモいだけだぞ、それ。
狡賢い俺は、キィナに魔王の仲間になる振りして騙し討ちしね?と問い掛けてみるも反対されてしまった。
こう言う駆け引きをしようとしても、すぐ顔に出るタイプだから無理、とのことらしい。まぁ、キィナなら確かにそうだよな。
そんな作戦会議をしていると魔王がまた笑い出して、仲間になったら魔法で強制的に縛って反逆できないようにしてやるとか言い出した。
...もしかして俺の話してること解るん?どうせ解らないだろと思って、口に出して鳴き声で会話してたけど。
「ハッハッハァ!魔物を支配する力を持つ選ばれし魔族は、魔物の言葉すらも理解し、格下の魔物へ命令を下すことすら可能なのだよ!」
...とのことらしい。口に出して作戦会議したらバレるじゃないか、地味ながらアドバンテージだと思ってたのに。
尚更勝てる可能性の低くなった俺ら。膠着状態(魔王は笑って余裕の表情、こちらは魔王に動かれたらお仕舞い)が続く。
...暫く睨み合っていると、近くから何かを叩きつけるような音が聞こえ始める。
皆(魔王含む)が音のする方向を見ると、赤い水晶の内部で、先程と同じように大剣を振り回している黒騎士の姿が見える。
だが振り回している大剣が違う。今までの禍々しいようなデザインではなく、銀色の普通の大剣...いや、刀身がやけに分厚くて不格好な感じの大剣を振り回している。
一番目立つ特徴として、鍔の部分が大きく腕を守るような形なことだな。例えると林檎を1/4に切ったような形をしている。アームガードって言うんだっけか?
他に特徴的なのが、鍔に埋め込まれている乳白色の大きい宝石みたいなやつ。
あれを見てると、なんか本能さんが危険信号を発してる気がする...深く考えるのはよしておこう。
新しい大剣を振り回している黒騎士。先程まで使用していた黒い大剣とは違い、大剣は全く欠けることなく、少しずつではあるが確実に赤い水晶を削っている。
これには今まで余裕だった魔王は慌て始め、「信じられない!」とか、「我が魔力を100年以上注いだ最高傑作だというのに!」とか叫んでいる。
これなら出られるんじゃないか?頑張れ黒騎士様!と内心応援していると、立ち直った魔王が「かくなる上は、貴様等を人質にしてやろう!!」と俺らに突っ込んできた!?
魔王を止めようと俺は〈乱声〉を上げ、〈眠羽〉を飛ばしながら体重を込めた前足で張り手の様に一撃で迎え撃とうとする。
しかし、乱声や眠羽に怯む様子もなく、俺と同じ様に魔王は片手で張り手をするように、俺の前足を受け止めてきた。
一瞬だけ拮抗したが、魔王の方が力が上だからか俺が押される。
押し合いで力負けするのは始めての経験だ...ガジェルの奴とやり合ったときは、素早さを武器にして、押し合いは避けてたからな。
押し合いに負けそうな俺は、全力で力を込めていた手を一気に引く。すると魔王はバランスを少し崩したので、首元を目掛けて噛み付いてやった!!
...と思ったが、俺の嘴は黒い壁のような魔法で防がれており、黒い壁に噛みついている隙を突かれ、俺は魔王に殴り飛ばされる。
殴り飛ばされた俺は空中で姿勢を整えようと羽を広げるも、黒い魔法攻撃による追撃を受けてダンジョンの壁に激突。
羽毛がクッションになったお陰で骨折まではしてないだろうが、ぶつけた所がかなり痛い...。畜生、恨むぞ。
キィナが〈モンスターヒール〉を使って回復してくれた。助かる。
俺を退けた魔王。だが今度は白竜に足止めされているようだ。
また、第2王子の指揮の元、生徒達も戦い始めていた。
だが、生徒達の攻撃が効いているようには見えない...白竜さえも弄ばれているようだ。
黒騎士の方を見てみるも、赤い水晶はかなり分厚くて、まだ出られなさそうなんだよな...
クソッ、どうしたらいい?俺らだけで魔王を倒すなんて絶対無理だし、時間稼ぎですら厳しい。
勇者とかいないのかよ、魔王を倒すのは俺のような鳥とかキィナみたいな学校の生徒じゃなくて、勇者の役目ってもんだろうが!
近接武器を得意とする生徒達が魔王へと突撃する。
白竜が前衛になりながら、白髪の槍を使う少女が連続で突きを見舞おうとするも、指先一つで払われ、茶髪の大剣持ちの少年が魔王へと攻撃するが素手で大剣を掴まれ投げ飛ばされる。
魔王の隙を突くように、薄ピンクの髪の少女が放った聖属性らしき白い光の玉を、魔王は手で払う。
その際に少し痛かったのか、顔を顰めた魔王は薄ピンクの髪の子を狙おうとする。
そこへキィナがそこに割り込み槍で突きを見舞おうとするも、槍を捕まれ殴り飛ばされしまっている。くそったれがてめぇ!!
壁を蹴り、再び魔王に突撃する俺。突進は避けられ、爪で引き裂こうとしたら受け流され、魔王が手に黒い爪を作り出してきて、逆に俺が胸部を深く裂かれる。
「おっと、熱が入りすぎてしまったようだ。君は生きたまま捕獲したいから、大人しくしていたまえ。」
余裕綽々といった様子で俺の首を掴む魔王。爪を振り回して足掻くも魔王の服すら破れない。
首を絞められ気が遠くなっていくにつれ、俺の脳内が2つの感情が争いを始める。
一つは理性。こんなに辛い思いをするならば、魔王に従って諦めた方が楽なんじゃないかと言う感情。
もう一つは本能。苛立ちが殺意を呼び、殺意が奴を殺せ、足掻き続けろと叫び続けている。
更には何故奴がこんなに強いのかと妬ましくなり、力が欲しいと嫉妬が欲望を呼ぶ。
抑えの効かない本能が理性を押し潰した。
奴には、木に深く突き刺さる鋭さを持つ羽が刺さらない、岩をも削る爪でさえ通らない。更には首を絞められ声も出せず、噛みつくことすらできそうにない。当然喉が使えない俺は、魔法も使えない。
一体今の俺になにができる?薄く残る理性は考える。
しかし、本能は悩む理性を嘲笑う。
『何を迷う必要がある?眼が残っているではないか』、と。
意味が分からないと戸惑う理性を本能が突飛ばし、本能が俺の眼で魔王を睨む。
怒り、苦しみ、妬み、そして殺意を込めてひたすらに睨み付け、力を込めすぎた眼からは血が流れたのか、視界が赤く染まる。眼に痛みが走り、その痛みが憎悪を強くする。
俺に睨まれている事に気が付いた魔王が嘲笑う、周りの生徒を片手で相手しながらも俺を馬鹿にしているようだ。
ムカつく、コイツは絶対殺す、気に食わねぇ、ふざけるな、くそったれが、畜生畜生畜生!!!!
怒りが限界に達したとき、魔王の姿が歪んで見えた。陽炎の揺らめくような様子は魔王にも見えており、違和感を感じたのか俺から手を離し一度下がる。
しかし、先ほど俺を掴んでいた魔王の右手が揺らめきに巻き込まれ、捻れるように千切られる。
困惑2割、ざまぁ見ろと言う感情8割の俺の脳内に、久々のお知らせのような無機質なアナウンスが響く。
【SPスキル:〈空裂の魔眼〉を手に入れました。】
どうやら今のは俺の新たなスキルらしい。あの魔王の腕さえも引き裂くこの力があれば奴をぶっ殺せる...!!
本能に任せ、俺は突然の負傷に戸惑う魔王に空裂の魔眼を連発する。
1発目、避けられた。畜生が!2発目、避けられた。糞!3発目、避けられた。
...
本能の下手糞!ノーコン野郎!!俺にやらせろ!!魔力の消費が激しいんだよボケが!
『まだだ!今度は当たる!殺して見せる!』と、パチンコ屋に入り浸るダメ男のようなことを言う本能から主導権を奪い、俺は理性を取り戻した。
流石に魔王も俺がこの現象を引き起こしていることに気が付き、怒りの形相で襲いかかってくる。
俺は目の前の空間に空裂の魔眼を使う、すると襲いかかろうとした魔王は揺らぐ空間を前に一度足を止める。
俺は
その隙を狙い...
黒騎士が閉じ込められてる、赤い結晶に空裂の魔眼を使った。
____________________
○ダーク・ボール
10cm位の闇の玉を飛ばして攻撃する下位魔法。威力は低めだが、数が多い。
重くて弾力性があるから衝撃を与えやすく、結界の類いへ与えるダメージが多めなのが特徴。
○ダーク・バースト
闇魔力を放射状に放つ下位魔法。衝撃を与え、打撃武器に近いダメージを与えつつ敵を吹き飛ばす。射程は短めで、近くで使うほど威力が高くなる。
○ダーク・クロー
闇魔力を爪のように纏い、相手を引き裂く武器として使用できる魔法。
強度や鋭さは込めた魔力や魔攻によって上昇するが、ダメージを与える際には物理的な力が求められる為、筋力が弱いことの多い人間の闇魔法使いからは人気が無い魔法。
○セイント・ボール
聖なる魔力を込めた、野球ボールくらいの大きさの玉をぶつける下位魔法。
ライト・ボールと性能は大差ないが、向こうは眩しさによる目眩ましや連射性に優れているのに対して、聖属性は体内に魔石を持つ魔物へのダメージが高い傾向にあり、特に存在を保つのを魔力に依存しているアンデット系にかなり大きなダメージを与えられる。
○空裂の魔眼
闇属性の魔眼の一種で、憎しみ等の負の感情により生まれるスキル。
強く睨むことで空間を指定し、時間差で範囲内を捻り引き裂く。防御力を無視した座標指定型の範囲攻撃。
発動前に指定した空間が陽炎のように揺らめき、範囲内の生き物も身体が揺れるような感覚がある為、避けられやすいのが難点。
使用者には効かず、詠唱や魔力を集める隙がないので、相手を押さえつけながら追撃に使うのが効果的。
○封血の魔晶
対象を封印する、闇と地の属性が込められた魔道具。
見た目はパチンコ玉くらいの小さな赤い宝石だが、対象にぶつけたり衝撃を加えると、ぶつかった相手や衝撃を加えた相手を赤い水晶に閉じ込める効果がある。
注いだ魔力に応じて強度や大きさが増し、並大抵の事では破壊されないが、この魔道具で封じた相手は込められた魔力で栄養が賄われ、餓死することはない。
予め込められた魔力が枯渇するか、術者が解除しない限り脱出することはできない...筈だったが防御無視攻撃には、あまり強くないということが判明した。
●魔王のバグって見えないスキルの鑑定結果↓
(上手く鑑定できなかったので、読まなくてもおk)
○外套zyt
mントやコート等n丈のnがい衣類w、ku撃や防gyに利用dきるsキル。
rベルが高いほどtけn長い衣ri装b時の防御力や、sれを利yuした際n攻撃力などg上昇する。
○再si力
身体がhn来持ってir自k修復能力をzu強する。
このskrを所持sているだけd、怪我をしt際にqkしzつ傷が再siするが、sisiのたmにm力とtirykが少しzつ消hすr。
○i圧
相tを脅sたr、威kkすることd敵の動きw固mて行動を少sだけ制限することのdkるスキル。
力のsがaりすぎるzkに使うt、心臓w止めtkrしてしmうことがある。逆にky者には全k効かnい。
○形tihnk
今n姿と別のsgtをmつもnが得ることのできるスキr。ki態の数でレbrが上がr、レベルn応じて変sinz間が短knったr、hnsi後nスtータsがaがったrすr。
○魔王n権nu
m族への支hi力が上がり、体力g伸びやskなる。状態i常耐性スキrも上がる。
○dンジョンのs配sy
dンジョnを無ry理支配sている際n付くskル。ダンzyンの魔力w利yuすrことgdきるよuになr。まt、ダンジョnの魔物に命令dけでなく状態異zyuとかも付与dきr。
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