39 / 52
すごくヤバい特別講師とダンジョンで修行
本格的なダンジョン攻略開始らしい
しおりを挟む
黒騎士の家で目覚めた俺、グリフォンとキィナを含めたその他生徒達。
あれから大体一週間くらいかな?地獄の特訓を乗り越えた俺らは1段階成長した気がする。
今日はダンジョン攻略ラストスパートということで、1日ダンジョンで寝泊まりし、最深部まで向かうとのこと。
一泊するということで、今回は前半後半チームには分けず、全員でダンジョンに特攻を仕掛け、2日掛けて最終層である5層まで向かう予定なんだとか。
俺たちは出発前に、黒騎士からダンジョンで寝泊まりする為に必要なことを教わっていた。
まずは安全地帯を探すこと。ダンジョン内でも魔物の出現しない場所や、魔物の少ない場所、無害な動物が出現する場所など色々あるらしく、それを見極めるんだとか。
でもこれは、人気のダンジョンだと焚き火の跡とかで判断できるし、今回は黒騎士が知ってるから現地で教えるとか言ってた。
次に水、食料。ダンジョンによっては食べられる魔物が出たり、休める場所の近くに水場があったりするらしい。
今回のダンジョンは、水場が安全地帯から遠めの場所にあるから、しっかり水を持つようにとのことだ。
食料は...喰える魔物が出ないダンジョンではしっかりと用意する必要があるが、大体のダンジョンではゴブリンが喰えるなら問題無いらしい。
因みにオークは本来あまり頻繁に出ないから期待しない方がいいとのこと。今は何かしらの異変が起きてて、割りと大量発生してるけど。
ゴブリンが嫌なら保存食の持ち込みがオススメで、今回は一泊分だから各自持ち込むか、自力で狩るようにするんだとか。
水と保存食で結構重くなりそうだな...まぁ、俺とキィナの分くらい俺が背負ってやrいやまて、何キロ積み込む気だお前ぇ!?一泊分だし、食料は現地調達できるだろうが!
荷物の準備は、話が終わってからするようにと注意されてしまった。俺が背負うとか言し出した事だし、俺も謝っとく。
最後に準備物として、テントや寝袋がいるんだとか。俺は要らないが。え?キィナも要らないの?
...俺の羽毛を寝袋にする気か!
というわけで、俺の背中はキィナに水と食料を積み込まれてぎゅうぎゅうになってしまった。
詰め込まれるまでの経過を話すと、黒騎士の話の後に町での自由時間が与えられて、買い出しに来たのだが...キィナが目についた食料や水をドンドン買って俺に乗せていくのだ。
しかも、お店の人やらそこらのお婆ちゃんやらが、小さいキィナと黒いグリフォンである俺を可愛がってオマケしてくれたり、お菓子とかくれるから、それを積み込むことでなかなかの重量になっている。
まぁ並みの木位なら引っこ抜ける馬鹿力のある俺ならば、これくらいは問題なく背負える。
だが、縛っているとはいえ、バランスが崩れたら全部落ちそうだな...少なくとも背負ってる間は飛べなさそうだ。
出発時間になり、黒騎士の家の庭に集合した。周りの生徒達の荷物はリュックを一つ背負う程度だったり、従魔と手分けして荷物を持っている。
対して俺とキィナは、全部俺の背中に詰め込まれキィナは完全にフリー。
この状況を黒騎士から、何故なのかと突っ込まれたが、実を言うと俺が提案したことなのだ。
どうせ戦う機会がないであろう俺を荷物持ちにして、キィナを戦わせると言う感じの話をキィナに説明させたら納得はしてくれた。
因みに、この荷物の量は想定外だったりしたりする。
荷物を背負った生徒達は馬車へ。乗れない俺は徒歩...今までは飛んでたから気にならなかったけど、荷物背負って走るとなると少し罰ゲーム感あるな、移動中だけでも荷物馬車に積んじゃ駄目...?
え、俺の背中の荷物積んだら積載量オーバー?どんだけ重い物を背負わせてるんだようちのお嬢様。
クロムラック北東にある森に着いた。いつもはここに馬車を置いて拠点にしてたが、今回はダンジョンで泊まる為、馬車は白い人に持ち帰らさせて、また明日迎えに来るんだとか。
ここからは荷物を持って、森を歩きダンジョンへ向かう。流石にここで息切れするような生徒はいないようだ。
森の中でもゴブリンやウルフに出会うが、戦闘は手ぶらのキィナと魔法系の生徒を中心に行っている。40人近い生徒がいるし、流石に余裕だ。
俺は木々に荷物が引っ掛からないようにするだけで精一杯で、〈羽矢〉すら撃てない状態だったりするが。
森を抜けダンジョンへ到着した。荷物を多く持ってきた生徒に疲れが見られ、軽く休憩を挟むことに。
俺?森まで馬車と一緒に走って、そのまま森を歩いたけど体力的には平気だな。
だが、荷物のバランスとか引き摺らないかとか意識してて、精神的には少し疲れている...。
さて、少し休んだらダンジョンへ出発だ。階段で襲ってくるゴブリン相手に、荷物を背負ったままの生徒はやりにくそうにしている。
普段はバレバレの奇襲でも、荷物のせいで集中力が欠けたり、荷物の音で気がつけない時があるみたいだ。
因みに荷物を背負ったままの戦闘を経験させるとかで、ダンジョン内ではキィナも俺の荷物の一部を持たされる事になった。ファーw。
1階層の人工迷路的なところは黒騎士がルートを知ってるし、魔物も殆ど出ないからあっさり通過。
2階層の土でできたモグラだか蟻の巣みたいな通路は、時々道が変わってるらしいけど、ゴブリンやウルフ、時々出るオーク等を倒して問題なく進めている。
因みにバットやマーウスとかの小さい魔物は、40人近くが一緒に行動しているからか、向こうからはあまり襲ってこない為、無視している。態々倒しても大した金にも食料にもならないみたいだしな。
そして初めて3階層に来た。いや、キィナによると、ダンジョン探索時に暇して俺がウトウトしてたときにもチラッと来てたらしい。2階層と見た目が変わらないから気が付かなかった。
ここではゴブリンや小動物系の魔物が出なくなって、オークやウルフが多く出てきてるみたいだ。いくら優秀な生徒言えども、彼らにも疲れが見えてきた。
多分外が夕暮れの頃、4階層へ到達。流石に生徒達も疲れたようでこの層の入り口近くにある安全地帯とやらで休憩となった。
だが、ここでちょっとしたアクシデントが発生、安全地帯と思わしき場所に魔物がいる。
想定外の出来事に流石の黒騎士も少し焦っているようだ。
しかも安全地帯をコンビニ前の不良の如く占領してる魔物は、今までこのダンジョンで見かけた魔物より強いものしかいないようだ。
ホブゴブリンに、二足歩行の猪、大きいバット、オマケにオーガまでいる。
俺の〈本能〉によると、黒騎士に鍛えられた生徒軍団や、荷物を下ろした俺なら問題なく勝てるとは思うが、今の皆の疲労状態で戦うのは良くない、といった感じだ。
黒騎士がどういう判断を下すんだろうか...と見ていると、生徒達にこの場で待っているようにと言った黒騎士が、単身魔物の群れへ突撃し出した!!
突風の様な疾走を見せる黒騎士。接近する黒い鎧に気が付いた3体のホブゴブリンが慌てながら石を投げつけるも、黒騎士はそれを全てキャッチし投げ返す。
投げかえされた石はホブゴブリンの脳天に直撃、3体のホブゴブリンは頭から大量の血を流し即死した。
次に天井から大量の大きいバットと、正面から二足歩行の猪3体が槍を持って黒騎士へと襲いかかる。
黒騎士は全身鎧を着込んでいるにも関わらず、3m近くはある天井近くまで跳躍しながら、大剣を素早く数回振り回し、剣の腹で大きい大量のバットを叩き落とす。
叩き落とされた大量のバットは豪速球の如く、二足歩行の猪とオーガへと迫り直撃。
それだけで3体の猪は死にかけだったが、蝙蝠を打ち落とすために跳躍した勢いで、そのまま天井に到達した黒騎士が天井を蹴り急降下、二足歩行の猪へと迫り、すれ違い様に首を切り飛ばす。
着地した黒騎士は、その勢いでオーガの元へと駆け寄り大剣を振るう。
オーガも手にしていた棍棒で防ごうとするも、棍棒ごと胸部から斜めに真っ二つに切り裂かれてしまった。
辺り一面血の海状態である。
俺1匹でもあの魔物の群れなら倒せると思うが、あそこまでスピーディーに処理することはできない。
圧倒的なまでに暴力的で、それでいて惚れ惚れするような...まさにこれが力と言うべき姿だった...。
キィナも見惚れてるみたいだ。流石は国最強の色騎士様だな...!
結局、この安全地帯は使えない(血塗れと魔物が出るから)ので、1層分戻って3階層で一晩泊まることになった、らしい。
____________________
○ビッグバット
大きいバット。外見はほぼそのままに70cm位にまで大きく成長している。
体が少し頑丈になっており、体当たりをされればバレーボールの豪速球の如く、噛みつかれると、ちょっとやそっとじゃ剥がせず、無理に引っ張ると肉が削ぎ落とされる程。
超音波を攻撃に活用できるようになり、相手の鼓膜に直接ダメージを与えることもできる。
だが、大したダメージにはならず、煩くて咄嗟に耳を塞いでしまう程度。1時間位聞き続けたら鼓膜が破れるが、戦闘中にこれによるダメージで死ぬことはほぼ無い。
味はバットより少し甘味を増しており、柔らかい。それなりに美味しく、耳はコリコリしてて辛く味付けすると酒のつまみに欲しくなる。
でも身がそこまで大きい訳でもないし、外見も大衆受けするものではないので広まらず、貧乏人ならご馳走、一般人なら珍味とか度胸試しに使われたりする程度の普及率。
○ボアオーク
オークの亜種で、毛を生やし脂肪を減らして筋肉を引き締めることで、素早さと攻撃力を引き上げた猪型の魔物。オークより背は低く、1.8m前後。
普通のオークよりも多少打たれ弱いが、毛皮には防刃効果もあり、生半可な武器では切り傷程度にしかならない。
武器を持っていることが多いが、棍棒を持つことの多いオークとは違い、大半は槍をもって突撃してくる。
槍を警戒していると、強靭な頭蓋骨による頭突きや発達した牙で素早く襲いかかってくるので、鈍重なオークより危険度は高い。
味はスモールボアとオークを足して2で割った感じ。
多少の獣臭さがあり、オークよりも身や脂が少ない。
だが肉にはオークよりも凝縮された旨味があり、下処理さえしっかりしていれば、オークよりも美味しいとされている。
あれから大体一週間くらいかな?地獄の特訓を乗り越えた俺らは1段階成長した気がする。
今日はダンジョン攻略ラストスパートということで、1日ダンジョンで寝泊まりし、最深部まで向かうとのこと。
一泊するということで、今回は前半後半チームには分けず、全員でダンジョンに特攻を仕掛け、2日掛けて最終層である5層まで向かう予定なんだとか。
俺たちは出発前に、黒騎士からダンジョンで寝泊まりする為に必要なことを教わっていた。
まずは安全地帯を探すこと。ダンジョン内でも魔物の出現しない場所や、魔物の少ない場所、無害な動物が出現する場所など色々あるらしく、それを見極めるんだとか。
でもこれは、人気のダンジョンだと焚き火の跡とかで判断できるし、今回は黒騎士が知ってるから現地で教えるとか言ってた。
次に水、食料。ダンジョンによっては食べられる魔物が出たり、休める場所の近くに水場があったりするらしい。
今回のダンジョンは、水場が安全地帯から遠めの場所にあるから、しっかり水を持つようにとのことだ。
食料は...喰える魔物が出ないダンジョンではしっかりと用意する必要があるが、大体のダンジョンではゴブリンが喰えるなら問題無いらしい。
因みにオークは本来あまり頻繁に出ないから期待しない方がいいとのこと。今は何かしらの異変が起きてて、割りと大量発生してるけど。
ゴブリンが嫌なら保存食の持ち込みがオススメで、今回は一泊分だから各自持ち込むか、自力で狩るようにするんだとか。
水と保存食で結構重くなりそうだな...まぁ、俺とキィナの分くらい俺が背負ってやrいやまて、何キロ積み込む気だお前ぇ!?一泊分だし、食料は現地調達できるだろうが!
荷物の準備は、話が終わってからするようにと注意されてしまった。俺が背負うとか言し出した事だし、俺も謝っとく。
最後に準備物として、テントや寝袋がいるんだとか。俺は要らないが。え?キィナも要らないの?
...俺の羽毛を寝袋にする気か!
というわけで、俺の背中はキィナに水と食料を積み込まれてぎゅうぎゅうになってしまった。
詰め込まれるまでの経過を話すと、黒騎士の話の後に町での自由時間が与えられて、買い出しに来たのだが...キィナが目についた食料や水をドンドン買って俺に乗せていくのだ。
しかも、お店の人やらそこらのお婆ちゃんやらが、小さいキィナと黒いグリフォンである俺を可愛がってオマケしてくれたり、お菓子とかくれるから、それを積み込むことでなかなかの重量になっている。
まぁ並みの木位なら引っこ抜ける馬鹿力のある俺ならば、これくらいは問題なく背負える。
だが、縛っているとはいえ、バランスが崩れたら全部落ちそうだな...少なくとも背負ってる間は飛べなさそうだ。
出発時間になり、黒騎士の家の庭に集合した。周りの生徒達の荷物はリュックを一つ背負う程度だったり、従魔と手分けして荷物を持っている。
対して俺とキィナは、全部俺の背中に詰め込まれキィナは完全にフリー。
この状況を黒騎士から、何故なのかと突っ込まれたが、実を言うと俺が提案したことなのだ。
どうせ戦う機会がないであろう俺を荷物持ちにして、キィナを戦わせると言う感じの話をキィナに説明させたら納得はしてくれた。
因みに、この荷物の量は想定外だったりしたりする。
荷物を背負った生徒達は馬車へ。乗れない俺は徒歩...今までは飛んでたから気にならなかったけど、荷物背負って走るとなると少し罰ゲーム感あるな、移動中だけでも荷物馬車に積んじゃ駄目...?
え、俺の背中の荷物積んだら積載量オーバー?どんだけ重い物を背負わせてるんだようちのお嬢様。
クロムラック北東にある森に着いた。いつもはここに馬車を置いて拠点にしてたが、今回はダンジョンで泊まる為、馬車は白い人に持ち帰らさせて、また明日迎えに来るんだとか。
ここからは荷物を持って、森を歩きダンジョンへ向かう。流石にここで息切れするような生徒はいないようだ。
森の中でもゴブリンやウルフに出会うが、戦闘は手ぶらのキィナと魔法系の生徒を中心に行っている。40人近い生徒がいるし、流石に余裕だ。
俺は木々に荷物が引っ掛からないようにするだけで精一杯で、〈羽矢〉すら撃てない状態だったりするが。
森を抜けダンジョンへ到着した。荷物を多く持ってきた生徒に疲れが見られ、軽く休憩を挟むことに。
俺?森まで馬車と一緒に走って、そのまま森を歩いたけど体力的には平気だな。
だが、荷物のバランスとか引き摺らないかとか意識してて、精神的には少し疲れている...。
さて、少し休んだらダンジョンへ出発だ。階段で襲ってくるゴブリン相手に、荷物を背負ったままの生徒はやりにくそうにしている。
普段はバレバレの奇襲でも、荷物のせいで集中力が欠けたり、荷物の音で気がつけない時があるみたいだ。
因みに荷物を背負ったままの戦闘を経験させるとかで、ダンジョン内ではキィナも俺の荷物の一部を持たされる事になった。ファーw。
1階層の人工迷路的なところは黒騎士がルートを知ってるし、魔物も殆ど出ないからあっさり通過。
2階層の土でできたモグラだか蟻の巣みたいな通路は、時々道が変わってるらしいけど、ゴブリンやウルフ、時々出るオーク等を倒して問題なく進めている。
因みにバットやマーウスとかの小さい魔物は、40人近くが一緒に行動しているからか、向こうからはあまり襲ってこない為、無視している。態々倒しても大した金にも食料にもならないみたいだしな。
そして初めて3階層に来た。いや、キィナによると、ダンジョン探索時に暇して俺がウトウトしてたときにもチラッと来てたらしい。2階層と見た目が変わらないから気が付かなかった。
ここではゴブリンや小動物系の魔物が出なくなって、オークやウルフが多く出てきてるみたいだ。いくら優秀な生徒言えども、彼らにも疲れが見えてきた。
多分外が夕暮れの頃、4階層へ到達。流石に生徒達も疲れたようでこの層の入り口近くにある安全地帯とやらで休憩となった。
だが、ここでちょっとしたアクシデントが発生、安全地帯と思わしき場所に魔物がいる。
想定外の出来事に流石の黒騎士も少し焦っているようだ。
しかも安全地帯をコンビニ前の不良の如く占領してる魔物は、今までこのダンジョンで見かけた魔物より強いものしかいないようだ。
ホブゴブリンに、二足歩行の猪、大きいバット、オマケにオーガまでいる。
俺の〈本能〉によると、黒騎士に鍛えられた生徒軍団や、荷物を下ろした俺なら問題なく勝てるとは思うが、今の皆の疲労状態で戦うのは良くない、といった感じだ。
黒騎士がどういう判断を下すんだろうか...と見ていると、生徒達にこの場で待っているようにと言った黒騎士が、単身魔物の群れへ突撃し出した!!
突風の様な疾走を見せる黒騎士。接近する黒い鎧に気が付いた3体のホブゴブリンが慌てながら石を投げつけるも、黒騎士はそれを全てキャッチし投げ返す。
投げかえされた石はホブゴブリンの脳天に直撃、3体のホブゴブリンは頭から大量の血を流し即死した。
次に天井から大量の大きいバットと、正面から二足歩行の猪3体が槍を持って黒騎士へと襲いかかる。
黒騎士は全身鎧を着込んでいるにも関わらず、3m近くはある天井近くまで跳躍しながら、大剣を素早く数回振り回し、剣の腹で大きい大量のバットを叩き落とす。
叩き落とされた大量のバットは豪速球の如く、二足歩行の猪とオーガへと迫り直撃。
それだけで3体の猪は死にかけだったが、蝙蝠を打ち落とすために跳躍した勢いで、そのまま天井に到達した黒騎士が天井を蹴り急降下、二足歩行の猪へと迫り、すれ違い様に首を切り飛ばす。
着地した黒騎士は、その勢いでオーガの元へと駆け寄り大剣を振るう。
オーガも手にしていた棍棒で防ごうとするも、棍棒ごと胸部から斜めに真っ二つに切り裂かれてしまった。
辺り一面血の海状態である。
俺1匹でもあの魔物の群れなら倒せると思うが、あそこまでスピーディーに処理することはできない。
圧倒的なまでに暴力的で、それでいて惚れ惚れするような...まさにこれが力と言うべき姿だった...。
キィナも見惚れてるみたいだ。流石は国最強の色騎士様だな...!
結局、この安全地帯は使えない(血塗れと魔物が出るから)ので、1層分戻って3階層で一晩泊まることになった、らしい。
____________________
○ビッグバット
大きいバット。外見はほぼそのままに70cm位にまで大きく成長している。
体が少し頑丈になっており、体当たりをされればバレーボールの豪速球の如く、噛みつかれると、ちょっとやそっとじゃ剥がせず、無理に引っ張ると肉が削ぎ落とされる程。
超音波を攻撃に活用できるようになり、相手の鼓膜に直接ダメージを与えることもできる。
だが、大したダメージにはならず、煩くて咄嗟に耳を塞いでしまう程度。1時間位聞き続けたら鼓膜が破れるが、戦闘中にこれによるダメージで死ぬことはほぼ無い。
味はバットより少し甘味を増しており、柔らかい。それなりに美味しく、耳はコリコリしてて辛く味付けすると酒のつまみに欲しくなる。
でも身がそこまで大きい訳でもないし、外見も大衆受けするものではないので広まらず、貧乏人ならご馳走、一般人なら珍味とか度胸試しに使われたりする程度の普及率。
○ボアオーク
オークの亜種で、毛を生やし脂肪を減らして筋肉を引き締めることで、素早さと攻撃力を引き上げた猪型の魔物。オークより背は低く、1.8m前後。
普通のオークよりも多少打たれ弱いが、毛皮には防刃効果もあり、生半可な武器では切り傷程度にしかならない。
武器を持っていることが多いが、棍棒を持つことの多いオークとは違い、大半は槍をもって突撃してくる。
槍を警戒していると、強靭な頭蓋骨による頭突きや発達した牙で素早く襲いかかってくるので、鈍重なオークより危険度は高い。
味はスモールボアとオークを足して2で割った感じ。
多少の獣臭さがあり、オークよりも身や脂が少ない。
だが肉にはオークよりも凝縮された旨味があり、下処理さえしっかりしていれば、オークよりも美味しいとされている。
0
お気に入りに追加
378
あなたにおすすめの小説
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
あれ?なんでこうなった?
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、正妃教育をしていたルミアナは、婚約者であった王子の堂々とした浮気の現場を見て、ここが前世でやった乙女ゲームの中であり、そして自分は悪役令嬢という立場にあることを思い出した。
…‥って、最終的に国外追放になるのはまぁいいとして、あの超屑王子が国王になったら、この国終わるよね?ならば、絶対に国外追放されないと!!
そう意気込み、彼女は国外追放後も生きていけるように色々とやって、ついに婚約破棄を迎える・・・・はずだった。
‥‥‥あれ?なんでこうなった?
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から「破壊神」と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる