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学園生活と魔族と冒険者

全校バトルが終わったらしい

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※ウ○コ注意警報

 全校生徒による戦闘大会的なものを勝ち抜いたキィナと、従魔である俺。これで実技面の成績は期待できるとキィナが言ってた。やったぜ。

 大会後はまた校長による話が始まった。...だがまぁ、「皆素晴らしかったのう。」とか「君たちは我が校の誇りじゃ。」とか月並みなことしか言ってないから俺は寝た。


 ...暫くしてキィナに起こされた。どうやら校長の話が終わって、今日はもう解散するらしい。
 今日の授業はこの大会のみだったようで、生徒は帰宅するようにと、冴えない顔の先生が言っている。

 キィナに「ここで森に送還しようか?」と聞かれたが、取り敢えずキィナを自宅に送ることを伝え背中に乗って貰う。俺は彼女の家を目指して、町中の空を飛び立った。


 おい、そこの兵士。弓構えんな、俺だ俺。お前、前も飛んでたときに射ってきたやつだな?顔覚えてるぞ。


 兵士に射られそうになりながらもキィナの自宅へ到着した。
 兵士に勝手にビビられて弓構えられるし、もう町中で飛ばない方がいいのかな...なんて思うが実はこの町、あちらこちらで沢山の魔物が人を乗せて飛んでいる。

 この国はどうやらテイマーやサモナーの人口が多く、自然や魔物とも共に暮らす〈緑の国ドリミドール〉と言うらしい。

 この王都の北東から南にかけて森が多く存在し、町中にも多くの木々が植えられている。
 また、食糧生産量が周辺の国のなかで抜きん出ており、それを交渉材料に多くの国と同盟、不可侵条約を結んでいるらしい。平和主義国家万歳。

 また、この国の近くに数ヶ所魔族とやらの拠点があり、人間の国としては珍しくそこに住む魔王との和平交渉もしているとのこと。


 この世界での魔族や魔王とは、どう言ったものなのかとキィナに聞いてみた。

 見た目は人間に角とか人外的な特徴があるものが多いらしいが、パッと見ただけでは人間と見分けがつかないのもいるらしい。外見だけでは判断は難しいのね。

 人間が踏み入るのも難しい魔境に住み、人間の国みたいに魔王を中心とした魔族の国を作り上げ、そこで暮らしているらしい。

 基本的に魔族や魔王は人類の敵とされているけれども、実際のところは人間と同じように魔族側にも色々な者がいるらしい。
 人里に紛れて平和に過ごしてたり、人間絶対殺すマンしてるやつもいる。

 逆に人間側にも魔族絶対殺すマンが割りといたり、魔族だからといって気にしない人もいたり。


 そして、人間の国との和平や同盟関係を結ぼうとする穏健な魔王もいるらしい。

 少し話は長くなったが、要するにこの国はドリミドール、平和主義。
 魔族とは、大体角が生えてるけど生えてないのもいて外見で判別しにくい、内面は人間と同じように千差万別。てこと、らしい。


 キィナを家まで送った俺は、〈サモンリターン〉で巣まで返して貰うことにした。
 「また明日の学校で朝に呼ぶから!」とキィナに言われたが、もし寝坊したらスマン的な意思を伝えておいた。

 キィナが複雑な顔をしているが、野生で悠々自適な暮らしをしてきた俺だ。
 大体朝早めの時間に起きてはいるが、昼に起きるときだってある。野生は自由なのだ。


 ...ハッ!従魔になったから自由にしちゃダメじゃないか!てかもう野生じゃないし!




 てなわけで、キィナのサモンリターンで送って貰い、現在俺は王都近くの森の少し深めのところにいる、つまり俺の巣の前。
 犬小屋?いいえ、グリ(フォン)小屋です。○ラはいません。

 夜までまだまだ時間はある、折角だから話に聞いた魔族の住処を遠目からでいいから、見てみたくなってしまった。

 魔物である俺と仲良く出来るのか、どのくらい強いのか、どんな暮らしをしているのか、考えれば考えるほど好奇心が刺激され、俺は深く考えずに東の方角へ飛び立った。

 因みに、俺の巣はドリミドールから少し東の方角にあり、そこから更に東を目指している。
 多分国の中心部から離れた位置に魔族は住んでいるのだろうからな。


 森の上を飛んでいると、森から人の拳くらいの石が複数飛んできた。取り敢えず避ける。

 石の飛んできたところをよく見てみると、猿みたいな魔物が沢山いてこちらを睨んでる。

 ...もしかして魔族さん?

 敵対心MAXみたいだし、取り敢えず1体鑑定してみた。


Lv25
名前:なし
種族名:モンキーモンキー
体力:250/250
魔力:10
攻撃:180
防御:100
魔攻:10
魔防:30
速さ:200
 スキル
投擲Lv4


 よかった、どうやら魔族ではないようだ。てか、なんだこの名前、さるさる?...おや?1匹大きいのがいる、ついでに鑑定してみるか。


Lv40
名前:なし
種族名:ゴリラモンキーモンキー
体力:500/500
魔力:100
攻撃:400
防御:350
魔攻:100
魔防:200
速さ:300
 スキル
投擲Lv7 指揮Lv6 身体強化Lv5


 なんだよこの名前!?ふざけとんのか!!てか結構強いじゃねーか!
 ゴリラの癖に(猿?)俺が巣立ちの卒業試験で、不意打ちで狩ったオーガと大差ねぇ強さしてやがる...

 猿の群れ20匹以上+ゴリラ。流石に俺1匹じゃ殲滅するのは楽ではない。高度を上げて森を突っ切ろう。

 うわっ、なんか投げてきた!ウン○じゃねーか!!きたねぇ!!




 猿とゴリラに糞と石を投げられたし、結構な距離ストーキングされて投石投糞されたが、なんとか奴らを振り切った。全部避けきったぞ...○ンコ掴んだ手で投げた石なんて当たりたくねぇから必死だったわ。

 そして苦難(という名のウン○)を乗り越えた俺の眼前には、森の切れ目が見えてきている。
 切れ目の向こうは、植物が転々と存在するそこそこ荒れた大地が広がっており、大きな岩などがそこらじゅうにある。

 そこで俺は村みたいな建物の集まりを発見した。猿の集落じゃないよな?

 岩影を使い、こっそり低空飛行で素早く近づいてみると人型の生物が、いや、人間とは少し違った特徴を持っているが人だ!

 その村に住んでる人たちは、皆角が生えていた。これが魔族の住処か!!






 どうやら俺は、無事に魔族の集落に辿り着いた、らしい。
______________________


○モンキーモンキー
 森の深いところに住む体長1.5m位の猿の魔物。基本的に一番強い個体をリーダーとし、群れを作り生活する。自分の群れの周囲を縄張りとし、あまり長く1ヶ所に止まらない。
 木の葉や木の実、キノコや虫を食べる。

 1体1体が少し育った下級冒険者並みの筋力を持ち、木上から石や尖った木の枝を投げる等厄介な戦法を取る為、低ランクでの討伐は非常に困難。

 因みに、周囲に投げるものがないと○ンコを投げる。
 この猿は基本的に木の葉からしか水分を取っていないため、ウン○の中は硬く、当たるとかなり痛い。
 更に付着したツンとくる臭いで、一度ぶつけられると逃げても位置がバレるという最悪な攻撃手段。ペイン○ボール+こや○玉。


○ゴリラモンキーモンキー
 体長1.8m位の筋肉質なゴリラの魔物。モンキーモンキーの進化系で、更に進化すると、名前のモンキーが減ってゴリラが増える。

 基本的にモンキーモンキーと変わらない生態をしており、モンキーモンキーの群れを率いていることが多い。

 相変わらず糞を投げる。


○投擲
 物を投げるときの威力や飛距離が強化される。何を投げても強化され遠くに投げられるようになる。なってしまう。神様もあれを投げるとは思っていなかったと思う。


○指揮
 戦況の判断力が強化される。また、このスキルを持つものが他者へ命令する際、少ない言葉でも自分の意思を指揮下の仲間に伝えやすくなる。
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