105 / 111
105話 圧倒的な強さ
しおりを挟む
案内人は思う。
先ほどの攻撃を何度も食らったら、いくら自分でも倒れてしまうと。やつらの動きは予想より組織的で、油断できる相手ではなかった。
『だが、あれくらいの魔法を何度も使えるわけがない。勝機は俺にある』
次元を破った者がいたとしても、自分は案内人。運命の狂いを正し、元のあるべき未来へ導くために生まれた存在。
その力は、すべての常識と法則を破壊する。必滅者たちが見せるやわな足掻きじゃ、到底倒せない。
『……しかし、ヤツは極めて異質的な存在。注意して損はないだろう』
燃え盛るような目つきで、自分を睨んでいるカイ。その瞳には紛れもない殺気が込められていた。それは、隣にいる5人も違わない。
『周りから片付けていくか』
変数を取り除くことこそが、もっとも大事。
そう決めた案内人は、ただちに地面に下りた後にアルウィンを狙った。
厄介な神聖力とバフを持っているプリスト。ヤツを排除すれば、勝算は高くなる!
「っ!?!?アルウィン!」
「くっ!」
ブリエンの目でも追いつけないくらいのスピードで、案内人は瞬く間にアルウィンの前に現れた。クロエがアルウィンに駆け付ける。
しかし、いきなり現れた敵を前にして、アルウィンはただ呆然と立ち尽くすだけで。
次の瞬間、案内人が手を上げて彼女を撥ね飛ばそうとするが―――横から蹴りが入った。
「くぅっ!?」
首根っこを正確に狙った蹴りに、案内人が一瞬よろめく。その攻撃をかましたのは、カイだった。
「くっそ早いな、お前!!」
骨が折れたところを手で押さえながらも、カイは毒づく。しかし、案内人は少しも怯まずに、黄色い目を光らせた。
怪物はその巨大な手を広げ、黒魔法の魔力が渦巻く球体を作り出した。彼はそれを、そのまま地面にぶち込んだ。
轟く爆発音とともに、埃が舞って視界が遮断される。
「っ!?クロエ、二人を―――」
「くはっ!?」
危機を感じたカイがなにか言うも前に、鈍重な音と共に少女の悲鳴が響き渡る。アルウィンの声だった。
そして、砂埃の煙が消えると―――目の前には空中を舞う神聖力の白い粒子と、遠くまで吹き飛ばされたアルウィンが見える。
案内人は、その粒子を見つめながら言った。
「いいプリストだな。あの一瞬で危険を感じて、神聖力の盾で自分を守ろうしたのか。瞬発力は申し分ないが、魔力が足りなかった」
「……貴様ぁああああああ!!」
ブリエンの目つきが険しくなり、最速で矢を形成させて打つ。10発を超える魔法の矢が猛烈な勢いで、案内人に差し迫っていた。
「……ふっ」
しかし、そのすべてを予想でもしたかのように―――ヤツは少しだけジャンプして5本の矢を躱した後に、首と足を動かして残りの矢を全部躱した。
人間の動きじゃない。物理法則を無視したかのような動作に、ブリエンが慌てて口を開ける。
そして、戦場での戸惑いは……敗北を呼ぶ。
「っ!?」
とっさにクロエが案内人の動きを読み、ナイフを振るった。ブリエンの目の前に現れた案内人の腕に、2本のナイフが刺さる。
いや、刺さったはずだった。
「……くっ!?!?なに、これ!?」
通常通りなら刺さったはずのナイフは、パキンと折れてしまう。ナイフが、効いてなかったのだ。
「きゃあああ!?!?」
案内人はそのまま無言で、ブリエンの体を掴んで遠くまで放り投げる。森の中にある木が、何本もくじけるほどの力で投げ飛ばされた少女は―――そのまま意識を失ってしまった。
「腕に魔力を集中しただけだ。かわいそうな暗殺者よ」
「くっ!?」
案内人は、ちょうどいいところにいるクロエの首を掴もうとする。しかし、彼を取り巻く空間が一気に暗くなった。
「……ほぉ」
案内人が上を見ると、さっき自分が召喚した隕石のような黒い球体が、自分に向かって降りてきているのが見えた。中々の威力とスピード。
使い手は、ニアだった。
「絶対に、許さない……!!」
赤い目を光らせながら、少女はありったけの魔力を汲み上げる。案内人が一瞬だけ気を抜いていたその隙に、カイはクロエを抱え込む。
「か、カイ……!」
なにも答えず、カイはクロエを抱いたままその場所から離れた。間もなく、大爆発が起こる。
それから、地震のような衝撃と同時に、案内人も押しつぶされる……はずだった。
「………………………………………え?」
しかし、すべてを巻き込む勢いで降りてきた黒い球体は、案内人が差し伸べた手のひらでぴったりと、止まってしまった。ニアの目が大きく開かれる。
間もなくして巨大な球体にヒビが入り、凄まじい暴風と共に魔力が湧き立ち始めた。
「くっ!?ニアぁああ!!!!!!!」
案内人の手のひらで、球体が爆発した。クロエは風のせいで身動きもろくに取れず叫ぶしかなくて、カイはただちにニアがいるところに駆け付ける。
しかし、目まぐるしく舞い散る黒魔法の粒子のせいで、目の前がろくに見えず―――気づいたころには、案内人の足元でニアが倒れていた。
「…………………………………………ニ、ア?」
「………………」
ニアが、倒れていた。ニアが。
ニアが、ニアが、ニアが、ニアが。
倒れていた。
「………………………………………………………………………お前」
「死んではいない。誰も、わざと殺さなかった」
「―――――――――――――――――っ!!」
カイの心の奥から、何かが漏れ出てくる。目が見開かれて、理性の糸が途切れる手前。
クロエは、もう1本のナイフを持って案内人の後ろに回った。殺気が溢れている瞳と、カイすら完全に読み取れないほどの速さ。
しかし、案内人は黄色い瞳を光らせて――そのナイフを手のひらで防いでしまう。
折れたのは、案内人の骨じゃなくてナイフの刀身で。
そのまま、案内人は大きく腕を振って、クロエを弾き飛ばした。
「………………………………」
「ほら、殺さなかっただろ?」
全員、戦闘不能になった。
ニアも、クロエも、ブリエンも、アルウィンも。
勇者パーティーと、反逆集団のメンバーたちが全員、倒れてしまった。
目の前の怪物に、傷一つ与えられずに。
「………………ははっ、はっ」
木々が折れて、暴風が吹いて散らかされた森の中。残るのはカイと案内人だけ。
「運命だ、次元を破った存在よ」
「…………」
「この世界の運命を、受け入れろ」
未だに殺気立った目をしているカイを、前にして。
案内人は、無心に運命という言葉を繰り返した。
先ほどの攻撃を何度も食らったら、いくら自分でも倒れてしまうと。やつらの動きは予想より組織的で、油断できる相手ではなかった。
『だが、あれくらいの魔法を何度も使えるわけがない。勝機は俺にある』
次元を破った者がいたとしても、自分は案内人。運命の狂いを正し、元のあるべき未来へ導くために生まれた存在。
その力は、すべての常識と法則を破壊する。必滅者たちが見せるやわな足掻きじゃ、到底倒せない。
『……しかし、ヤツは極めて異質的な存在。注意して損はないだろう』
燃え盛るような目つきで、自分を睨んでいるカイ。その瞳には紛れもない殺気が込められていた。それは、隣にいる5人も違わない。
『周りから片付けていくか』
変数を取り除くことこそが、もっとも大事。
そう決めた案内人は、ただちに地面に下りた後にアルウィンを狙った。
厄介な神聖力とバフを持っているプリスト。ヤツを排除すれば、勝算は高くなる!
「っ!?!?アルウィン!」
「くっ!」
ブリエンの目でも追いつけないくらいのスピードで、案内人は瞬く間にアルウィンの前に現れた。クロエがアルウィンに駆け付ける。
しかし、いきなり現れた敵を前にして、アルウィンはただ呆然と立ち尽くすだけで。
次の瞬間、案内人が手を上げて彼女を撥ね飛ばそうとするが―――横から蹴りが入った。
「くぅっ!?」
首根っこを正確に狙った蹴りに、案内人が一瞬よろめく。その攻撃をかましたのは、カイだった。
「くっそ早いな、お前!!」
骨が折れたところを手で押さえながらも、カイは毒づく。しかし、案内人は少しも怯まずに、黄色い目を光らせた。
怪物はその巨大な手を広げ、黒魔法の魔力が渦巻く球体を作り出した。彼はそれを、そのまま地面にぶち込んだ。
轟く爆発音とともに、埃が舞って視界が遮断される。
「っ!?クロエ、二人を―――」
「くはっ!?」
危機を感じたカイがなにか言うも前に、鈍重な音と共に少女の悲鳴が響き渡る。アルウィンの声だった。
そして、砂埃の煙が消えると―――目の前には空中を舞う神聖力の白い粒子と、遠くまで吹き飛ばされたアルウィンが見える。
案内人は、その粒子を見つめながら言った。
「いいプリストだな。あの一瞬で危険を感じて、神聖力の盾で自分を守ろうしたのか。瞬発力は申し分ないが、魔力が足りなかった」
「……貴様ぁああああああ!!」
ブリエンの目つきが険しくなり、最速で矢を形成させて打つ。10発を超える魔法の矢が猛烈な勢いで、案内人に差し迫っていた。
「……ふっ」
しかし、そのすべてを予想でもしたかのように―――ヤツは少しだけジャンプして5本の矢を躱した後に、首と足を動かして残りの矢を全部躱した。
人間の動きじゃない。物理法則を無視したかのような動作に、ブリエンが慌てて口を開ける。
そして、戦場での戸惑いは……敗北を呼ぶ。
「っ!?」
とっさにクロエが案内人の動きを読み、ナイフを振るった。ブリエンの目の前に現れた案内人の腕に、2本のナイフが刺さる。
いや、刺さったはずだった。
「……くっ!?!?なに、これ!?」
通常通りなら刺さったはずのナイフは、パキンと折れてしまう。ナイフが、効いてなかったのだ。
「きゃあああ!?!?」
案内人はそのまま無言で、ブリエンの体を掴んで遠くまで放り投げる。森の中にある木が、何本もくじけるほどの力で投げ飛ばされた少女は―――そのまま意識を失ってしまった。
「腕に魔力を集中しただけだ。かわいそうな暗殺者よ」
「くっ!?」
案内人は、ちょうどいいところにいるクロエの首を掴もうとする。しかし、彼を取り巻く空間が一気に暗くなった。
「……ほぉ」
案内人が上を見ると、さっき自分が召喚した隕石のような黒い球体が、自分に向かって降りてきているのが見えた。中々の威力とスピード。
使い手は、ニアだった。
「絶対に、許さない……!!」
赤い目を光らせながら、少女はありったけの魔力を汲み上げる。案内人が一瞬だけ気を抜いていたその隙に、カイはクロエを抱え込む。
「か、カイ……!」
なにも答えず、カイはクロエを抱いたままその場所から離れた。間もなく、大爆発が起こる。
それから、地震のような衝撃と同時に、案内人も押しつぶされる……はずだった。
「………………………………………え?」
しかし、すべてを巻き込む勢いで降りてきた黒い球体は、案内人が差し伸べた手のひらでぴったりと、止まってしまった。ニアの目が大きく開かれる。
間もなくして巨大な球体にヒビが入り、凄まじい暴風と共に魔力が湧き立ち始めた。
「くっ!?ニアぁああ!!!!!!!」
案内人の手のひらで、球体が爆発した。クロエは風のせいで身動きもろくに取れず叫ぶしかなくて、カイはただちにニアがいるところに駆け付ける。
しかし、目まぐるしく舞い散る黒魔法の粒子のせいで、目の前がろくに見えず―――気づいたころには、案内人の足元でニアが倒れていた。
「…………………………………………ニ、ア?」
「………………」
ニアが、倒れていた。ニアが。
ニアが、ニアが、ニアが、ニアが。
倒れていた。
「………………………………………………………………………お前」
「死んではいない。誰も、わざと殺さなかった」
「―――――――――――――――――っ!!」
カイの心の奥から、何かが漏れ出てくる。目が見開かれて、理性の糸が途切れる手前。
クロエは、もう1本のナイフを持って案内人の後ろに回った。殺気が溢れている瞳と、カイすら完全に読み取れないほどの速さ。
しかし、案内人は黄色い瞳を光らせて――そのナイフを手のひらで防いでしまう。
折れたのは、案内人の骨じゃなくてナイフの刀身で。
そのまま、案内人は大きく腕を振って、クロエを弾き飛ばした。
「………………………………」
「ほら、殺さなかっただろ?」
全員、戦闘不能になった。
ニアも、クロエも、ブリエンも、アルウィンも。
勇者パーティーと、反逆集団のメンバーたちが全員、倒れてしまった。
目の前の怪物に、傷一つ与えられずに。
「………………ははっ、はっ」
木々が折れて、暴風が吹いて散らかされた森の中。残るのはカイと案内人だけ。
「運命だ、次元を破った存在よ」
「…………」
「この世界の運命を、受け入れろ」
未だに殺気立った目をしているカイを、前にして。
案内人は、無心に運命という言葉を繰り返した。
17
お気に入りに追加
344
あなたにおすすめの小説
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる