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100話 作戦
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すべての会議は終わった後の、夜。
カイは珍しく、ニアの部屋に訪れていた。
『夜分遅くにごめんね。でも、お願いしたいことが一つあって』
『…………ぶぅ』
『ニアさん~~?なんでそんなに不機嫌な顔ですか~?』
『……期待してるのに、カイが襲ってくれない』
『いきなりとんでもないこと言うな!!』
カイはそう言いながらも、ベッド際に座りながらニアの手をぎゅっと握りしめる。
その温もりで少しは気が緩んだニアが、先に質問をした。
『お願いしたいことってなに?』
『カルツの、聖剣のことだよ』
『あの、光を放つ剣?』
『うん。実は前に教会で戦った時、聖剣にちょっとした仕掛けをしておいたんだ。その仕掛けを発動させるためには、俺やニアの力が必要になる』
『……他の人じゃないと、ダメなの?』
『うん。俺とニアにしか発動できないことだよ』
しばらくの沈黙が続く。ニアは、自分の大好きな人の顔をただじっと見上げていた。
それからニアは、繋がっている手にもっと力を込めて聞く。
『……カイは、あの剣の正体知ってるの?』
ニアは思い出す。死にかけているカルツを見捨てて、地面に刺さったまま動かなかった剣。
まるで、剣に自我でも宿っているかのようだった。迸《ほとばし》らせた魔力は、確かに神聖魔法だったけど。
『正直に言うと、聖剣のことはあんまりよく知らないけど……これだけは言い切れるかな』
『なにを、言い切れるの?』
『あの剣、ただの純粋な聖剣じゃないよ。神聖魔法を宿している剣のくせに、黒魔法の魔力を流し込んだ途端に吸収してたから』
ニアの瞳が少しだけ丸くなる。
魔力を流し込んだ。それこそが、カイが言った仕掛けなのだろうか。
『それに、一度資格を失ってグールになったカルツが、未だにあの聖剣を使っているのもおかしい。色々煩わしいけど、ニアに頼みたいことは別のことなんだ』
『……うん、言って。カイは私に、なにをして欲しい?』
カイは、握りしめていた手にさらに力を加えながら、言った。
『もし、カルツが参戦して君の目の前に現れた時には―――』
聖剣を使って、ヤツを完全に殺して欲しい。
自分が大好きな人は、そう言っていた。
「聖剣で心臓を刺せばいいって……ヤツの心臓はもうマテリアルキューブじゃない!前にリエルが調べてもらった通りだと、キューブの破壊はできないって―――」
「生半可な手段では、破壊できない。だから、聖剣が必要」
クロエに答えながらも、ニアはゆっくり考えを巡らせる。たぶん、カルツの心臓…………いや、心臓があるべき場所に刺さっているキューブはきっと、通常のものではないのだろう。
探索戦の時に持ってきたキューブには、込められる生命力に限界があった。でも、カルツは何度も蘇ってるし、何度も体が再生している。
元を絶たないと、絶対に殺せない。なら、カイが言ってくれたやり方を試すしかない。
「私、聖剣を握る必要がある。みんなの力が必要」
「えっ……?聖剣を握るって、どういうことですか?選ばれていない者に、聖剣は使えないはずなのに」
アルウィンが疑問を投げるけど、ニアは首を振りながら答える。
「……あの姿が、聖剣に選ばれているとは思えない」
その言葉で、みんなが納得してしまう。確かに、教会で祀《まつ》られてきた聖剣があんな悪鬼を主人として選ぶなんて、普通にあり得ない。
黒魔法に染まったか、もしくは本当に聖剣じゃないか。未だに聖剣が使われている理由は、その二つのうちのどっちかだろう。
……どうせ、やるべきことは変わらない。3人はカルツを警戒しながらも、ニアの話に耳を傾ける。
そして、自分たちがやるべきことが決まった時――――ニアは、両手を合わせて魔力を汲み上げた。
「ナイトミスト」
ニアの足元を中心に一気に広がる、黒い霧。
カルツの視界は瞬く間に霧に覆われ、低く唸ることしかできなくなる。
そして、次に聞こえてくる鋭い矢の音。
『ミスティックショット!』
「ぐるぁ!?!?!?」
スキルを使ったのを感知されないため、無詠唱で飛ばした魔法の矢。
霧の中から急に飛んできた2本の矢に、カルツは目を見開く。しかし、人間じゃなくなった反射神経が命を救った。
肩を狙って来た矢を、身をひねって避ける。その後にもう一本の矢を聖剣で防いだが……危機は、終わらなかった。
「ウィンドブラスト!」
「ダークスピア」
かろうじて矢を躱さした瞬間、待っていたとばかりに闇の槍と風の矢が荒々しく、押し寄せてくる。
心臓に飛んでくる槍を聖剣で弾き飛ばそうとするが、完璧には弾かれない。
多大な魔力が込められている武器同士が爆発音を起こし、カルツは数歩下がってしまった。
「があああああああああああああああああああ!!」
そして、槍と同時に飛んできた矢―――ブリエンの魔法を避けられずに、肩がそのまま射抜かれる。人間とは変わらない、赤い血が飛ぶ。
「ダークサイト!!」
体に穴が空いた苦痛と共に、背中が刺される衝撃も伝わってきた。いつの間にか背後に回ったクロエが、ナイフ2本をカルツの背中に刺したのだ。
そして、突き込まれたナイフはそのまま上へ持っていかれ―――カルツの背中が文字通り、裂け散される。
背中に溜まっていた血が、あふれ出てきた。
「ああああああああああ!!!!がぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!」
たとえ体が再生するとしても、感覚まで消せるわけではない。グールになったとしても、苦痛は感じられる。
「くっ!?!?」
しかし、その痛みがより彼の憤怒に火をつけたのか、カルツは聖剣を力いっぱいに振ってクロエを狙った。
咄嗟にナイフを取り出してガードをしたけど、衝撃まで完全に吸収できるわけもなく。クロエの体は、遠くまで飛ばされた。
「ころすぅ!!ころす、ころすぅう!!!!!!!!!!!」
もはや理性が無くなった怪物は、そのままクロエに飛び掛かる。しかし、その瞬間―――
「くはっ!?」
見えない壁にぶち当たり、カルツはその反動で後ろに下がって、よろめく。
遠くからアルウィンの声が聞こえてきた。
「オーラウォール!!」
そして、声と共に飛ばされた矢も、槍も見えてくる。
「ぐるるっ!?!?」
体は再生しているが、背中が裂けられた状態でろくに動けるはずがない。
左腕と右の足に、槍と矢が突き刺さった。獣の悲鳴が鳴り響き、クロエは下の唇を噛んでから飛び上がる。
ニアが提案した作戦を、最後まで遂行するために!!
「もう死ね、化け物!!!」
アルウィンが作った壁を越え、クロエはそのまま落下する。狙うのは、ヤツの右腕!!
ぷしゅっ!と、刃物が皮膚を斬る鋭い音。吹き上がる血と、ナイフから伝わってくる切れ味……!
間もなくして、断ち切られた右腕が宙を舞って―――――――その右手に捕まれていた聖剣が、手のひらからすり抜けた。
「があああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?」
聖剣を持っていた右腕が、完璧に切られる。
苦痛が混じった悲鳴が轟き、クロエは荒い息を整えながら下がった。ここまでが、自分の役目。
そして、これからは―――――――ニアの番!
「さよなら、勇者」
「ぐ、ぐぁ……!?」
「最後まで主人公になれなかった、可哀そうな人間」
いつの間に現れたニアは、地面に落ちそうになる聖剣を握って。
もはやボロボロであるカルツの心臓―――キューブに、聖剣を突き刺す。そして、カイに言われた通りに魔力を込めた。
自分の魔力をできるだけ汲み上げて、聖剣の柄に注ぐ。次の瞬間、ニアはカイの仕掛けがなんなのかを理解してしまった。
同じ力を共有している二人こそ分かる、黒魔法の力………これは、呪い!
そして、キューブに刺さった聖剣は、どんどん黒い炎を放ち――――
「っ!?ニア!!!」
「ニアさん!!」
「ちょっ、どういうことなの……!?」
やがて圧倒的な光が、ニアとカルツの体を覆った。
カイは珍しく、ニアの部屋に訪れていた。
『夜分遅くにごめんね。でも、お願いしたいことが一つあって』
『…………ぶぅ』
『ニアさん~~?なんでそんなに不機嫌な顔ですか~?』
『……期待してるのに、カイが襲ってくれない』
『いきなりとんでもないこと言うな!!』
カイはそう言いながらも、ベッド際に座りながらニアの手をぎゅっと握りしめる。
その温もりで少しは気が緩んだニアが、先に質問をした。
『お願いしたいことってなに?』
『カルツの、聖剣のことだよ』
『あの、光を放つ剣?』
『うん。実は前に教会で戦った時、聖剣にちょっとした仕掛けをしておいたんだ。その仕掛けを発動させるためには、俺やニアの力が必要になる』
『……他の人じゃないと、ダメなの?』
『うん。俺とニアにしか発動できないことだよ』
しばらくの沈黙が続く。ニアは、自分の大好きな人の顔をただじっと見上げていた。
それからニアは、繋がっている手にもっと力を込めて聞く。
『……カイは、あの剣の正体知ってるの?』
ニアは思い出す。死にかけているカルツを見捨てて、地面に刺さったまま動かなかった剣。
まるで、剣に自我でも宿っているかのようだった。迸《ほとばし》らせた魔力は、確かに神聖魔法だったけど。
『正直に言うと、聖剣のことはあんまりよく知らないけど……これだけは言い切れるかな』
『なにを、言い切れるの?』
『あの剣、ただの純粋な聖剣じゃないよ。神聖魔法を宿している剣のくせに、黒魔法の魔力を流し込んだ途端に吸収してたから』
ニアの瞳が少しだけ丸くなる。
魔力を流し込んだ。それこそが、カイが言った仕掛けなのだろうか。
『それに、一度資格を失ってグールになったカルツが、未だにあの聖剣を使っているのもおかしい。色々煩わしいけど、ニアに頼みたいことは別のことなんだ』
『……うん、言って。カイは私に、なにをして欲しい?』
カイは、握りしめていた手にさらに力を加えながら、言った。
『もし、カルツが参戦して君の目の前に現れた時には―――』
聖剣を使って、ヤツを完全に殺して欲しい。
自分が大好きな人は、そう言っていた。
「聖剣で心臓を刺せばいいって……ヤツの心臓はもうマテリアルキューブじゃない!前にリエルが調べてもらった通りだと、キューブの破壊はできないって―――」
「生半可な手段では、破壊できない。だから、聖剣が必要」
クロエに答えながらも、ニアはゆっくり考えを巡らせる。たぶん、カルツの心臓…………いや、心臓があるべき場所に刺さっているキューブはきっと、通常のものではないのだろう。
探索戦の時に持ってきたキューブには、込められる生命力に限界があった。でも、カルツは何度も蘇ってるし、何度も体が再生している。
元を絶たないと、絶対に殺せない。なら、カイが言ってくれたやり方を試すしかない。
「私、聖剣を握る必要がある。みんなの力が必要」
「えっ……?聖剣を握るって、どういうことですか?選ばれていない者に、聖剣は使えないはずなのに」
アルウィンが疑問を投げるけど、ニアは首を振りながら答える。
「……あの姿が、聖剣に選ばれているとは思えない」
その言葉で、みんなが納得してしまう。確かに、教会で祀《まつ》られてきた聖剣があんな悪鬼を主人として選ぶなんて、普通にあり得ない。
黒魔法に染まったか、もしくは本当に聖剣じゃないか。未だに聖剣が使われている理由は、その二つのうちのどっちかだろう。
……どうせ、やるべきことは変わらない。3人はカルツを警戒しながらも、ニアの話に耳を傾ける。
そして、自分たちがやるべきことが決まった時――――ニアは、両手を合わせて魔力を汲み上げた。
「ナイトミスト」
ニアの足元を中心に一気に広がる、黒い霧。
カルツの視界は瞬く間に霧に覆われ、低く唸ることしかできなくなる。
そして、次に聞こえてくる鋭い矢の音。
『ミスティックショット!』
「ぐるぁ!?!?!?」
スキルを使ったのを感知されないため、無詠唱で飛ばした魔法の矢。
霧の中から急に飛んできた2本の矢に、カルツは目を見開く。しかし、人間じゃなくなった反射神経が命を救った。
肩を狙って来た矢を、身をひねって避ける。その後にもう一本の矢を聖剣で防いだが……危機は、終わらなかった。
「ウィンドブラスト!」
「ダークスピア」
かろうじて矢を躱さした瞬間、待っていたとばかりに闇の槍と風の矢が荒々しく、押し寄せてくる。
心臓に飛んでくる槍を聖剣で弾き飛ばそうとするが、完璧には弾かれない。
多大な魔力が込められている武器同士が爆発音を起こし、カルツは数歩下がってしまった。
「があああああああああああああああああああ!!」
そして、槍と同時に飛んできた矢―――ブリエンの魔法を避けられずに、肩がそのまま射抜かれる。人間とは変わらない、赤い血が飛ぶ。
「ダークサイト!!」
体に穴が空いた苦痛と共に、背中が刺される衝撃も伝わってきた。いつの間にか背後に回ったクロエが、ナイフ2本をカルツの背中に刺したのだ。
そして、突き込まれたナイフはそのまま上へ持っていかれ―――カルツの背中が文字通り、裂け散される。
背中に溜まっていた血が、あふれ出てきた。
「ああああああああああ!!!!がぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!」
たとえ体が再生するとしても、感覚まで消せるわけではない。グールになったとしても、苦痛は感じられる。
「くっ!?!?」
しかし、その痛みがより彼の憤怒に火をつけたのか、カルツは聖剣を力いっぱいに振ってクロエを狙った。
咄嗟にナイフを取り出してガードをしたけど、衝撃まで完全に吸収できるわけもなく。クロエの体は、遠くまで飛ばされた。
「ころすぅ!!ころす、ころすぅう!!!!!!!!!!!」
もはや理性が無くなった怪物は、そのままクロエに飛び掛かる。しかし、その瞬間―――
「くはっ!?」
見えない壁にぶち当たり、カルツはその反動で後ろに下がって、よろめく。
遠くからアルウィンの声が聞こえてきた。
「オーラウォール!!」
そして、声と共に飛ばされた矢も、槍も見えてくる。
「ぐるるっ!?!?」
体は再生しているが、背中が裂けられた状態でろくに動けるはずがない。
左腕と右の足に、槍と矢が突き刺さった。獣の悲鳴が鳴り響き、クロエは下の唇を噛んでから飛び上がる。
ニアが提案した作戦を、最後まで遂行するために!!
「もう死ね、化け物!!!」
アルウィンが作った壁を越え、クロエはそのまま落下する。狙うのは、ヤツの右腕!!
ぷしゅっ!と、刃物が皮膚を斬る鋭い音。吹き上がる血と、ナイフから伝わってくる切れ味……!
間もなくして、断ち切られた右腕が宙を舞って―――――――その右手に捕まれていた聖剣が、手のひらからすり抜けた。
「があああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?」
聖剣を持っていた右腕が、完璧に切られる。
苦痛が混じった悲鳴が轟き、クロエは荒い息を整えながら下がった。ここまでが、自分の役目。
そして、これからは―――――――ニアの番!
「さよなら、勇者」
「ぐ、ぐぁ……!?」
「最後まで主人公になれなかった、可哀そうな人間」
いつの間に現れたニアは、地面に落ちそうになる聖剣を握って。
もはやボロボロであるカルツの心臓―――キューブに、聖剣を突き刺す。そして、カイに言われた通りに魔力を込めた。
自分の魔力をできるだけ汲み上げて、聖剣の柄に注ぐ。次の瞬間、ニアはカイの仕掛けがなんなのかを理解してしまった。
同じ力を共有している二人こそ分かる、黒魔法の力………これは、呪い!
そして、キューブに刺さった聖剣は、どんどん黒い炎を放ち――――
「っ!?ニア!!!」
「ニアさん!!」
「ちょっ、どういうことなの……!?」
やがて圧倒的な光が、ニアとカルツの体を覆った。
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