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リエルの屋敷、朝の食堂。
「…………」
「…………」
厨房では既に朝ごはんができているにも関わらず、リエルとクロエは沈黙を保ちながらお互いの顔を見つめ合っていた。
そう、食堂にいるのはリエルとクロエだけだった。カイとニアはまだ来ていない。
クロエは、目を細めながら昨日の出来事を思い出した。
『ぶぅうううう』
『……二、ニア?俺、トイレ行きたいんだけど』
『やだ、カイと一緒にいる』
『うん?』
『トイレ、一緒に行けばいいじゃん』
『助けて!!!!クロエ!!!!リエル!!!!』
カイに24時間くっついていようとするニアと、そんなニアに困りながらも仕方ないとばかりに笑っていたカイ。
そして、昨日の夜にもニアはカイの部屋にいたはずだから……二人が現れないってことは、つまり………。
「……クロエ」
「……うん」
「一緒に行く?」
目的地は言わなかったというのに、クロエはすぐ頷きながら立ち上がった。
「そうだね。一緒に行こう、リエル」
「……さすがにカイの部屋にいるよね?二人とも」
「だろうね~~さてと、浮気者の首を取りに行こうか」
「クロエ!?!?!?」
平然と怖い言葉を口にしながら、クロエは食堂を出てカイの部屋に向かう。リエルはおののきながらも、その後を追った。
クロエも言葉ではそう言いつつ、カイの選択に関してはある程度は理解していた。
カイとニアは互いのことが大好きで、また自分に会うずっと前から生死を共にした関係だから。そして、クロエ自身もニアのことが大好きだから。
愛らしいあの少女の気持ちを考えれば、どうしても先取りするのは罪悪感がある。だからこそ、カイと初めてのキスをしたあの夜。
クロエはあえて、一線を超えなかったのだ。
『………でも、やっぱモヤモヤする』
二人の関係を考えれば、ここは自分が順番を譲った方がいい。実際にそう思って二人を見守っていたんだけど、感情が理性に上手く追いつかなかった。
私だって、大好きなのに。
ニア並みに愛しているし、できれば初めての経験ももらいたかったのに……あのバカ。
そうやってクロエの頬が段々と膨らんでいた時、リエルが柔らかい声を出した。
「さすがにノック、した方がいいよね?」
「……たぶん」
「ふふっ、頬がパンパンだよ?」
リエルはからかうように笑いながらも、トントンとノックをする。案の定、反応はなかった。
「ううん、まだ寝てるのかな?」
「……絶対に寝てる。開けた方がいいんじゃない?」
「あの、クロエ……?その、こ、声に殺気が……」
「ううん?やだぁ~~リエルも。殺気なんて全然ないもん。ただちょっとだけ、ちょ~~~っとだけカイにお仕置きしちゃおうかな~~って思っただけで~~ふふふっ、てなわけで。ドア開けようか」
「は、ははっ……はははっ……」
リエルは背筋を震わせながらも、笑うしかなかった。
クロエは戦場でこそ冷酷な暗殺者だが、普段はけっこう穏やかで大人しい性格なのだ。なのに、そんな彼女がここまで嫉妬するなんて……。
本当に罪深いな、カイって……そう思いながら、リエルは鬼気迫ったクロエの姿を見つめるしかなかった。
さっきは少なくとも笑うふりでもしていたのに、もはや嫉妬に呑まれて表情が死んだクロエは、光の速度でドアを開ける。
そうしたら、目の前に広がる暖かい光景。
「……へぇ」
「うっ~~~~~~~!?!?!?」
日差しを浴びているにも関わらず、ニアはカイに抱き着いたままぐっすりと眠っていた。
そんなカイもまた、ニアを抱き返していて……とても悪魔には見えない微笑ましい光景だというのに、リエルは一気に頬を染めながら顔を逸らす。
そして、クロエの視線はカイの体に刺さっていた。
「……やったな、こいつら」
「ははっ、はっ、あはははっ……」
そう、抱きしめているのはよしとしても、二人とも丸裸なのが問題なのだ。
明らかに、昨日の夜にカップル限定の運動をしましたって広告でもするような有様。
それを見て、クロエの目は益々冷えていく。
『やっぱり……抱きしめられた時にも感じたけど、カイって意外とがっしりとしてるよね。腹筋割れてるし、肩幅も広いし………こいつぅ』
こんな素敵な体を、私じゃなくてニアに先に見せたんですって……?
急に込みあがってきた恨めしさに耐えきれず、クロエは乱暴にカイの肩を揺さぶる。
「おい、起きろ。この浮気者」
「うぅん…………ん?クロ、エ……?」
「カイが……すぅ、カイがまた……浮気するぅ………すぅ、すぅ……」
まだねぼけているのか、カイは何度か体をよじった後にようやく薄眼を開いた。
そして、鬼の形相をしているクロエを目の前にした瞬間、カイの意識が一気に覚醒する。
「えっ」
「……………………」
「……………………あ、これは、その」
「昨日は楽しかった?楽しかったよね?私を置いて先にニアを抱いたんだから、そりゃ楽しいよね?」
「く、クロエ!?!?その、こ、これは…………!!」
「うぅん……クロエ?あっ、リエルだぁ~~えへへっ、おはよう……」
「うん。おはよう、ニア」
ニアはクロエを確認した後、すぐ目の前にいるリエルに自然と抱き着いた。
もちろん、ニアは服一枚着ていない裸状態で、リエルは困ったようにしながらも頭を撫でながら、ニアを甘やかす。
しかし、そんな暖かい風景の片方では―――――
「怒ってないよ?全然怒ってないもん」
「普通に怒ってるでしょうが!!本当に怒らなかったとしたら、先ずその目つきをどうにかしろよ!!普通に殺されそうだけど!?」
「やだ、カイったら~~私、そんな目つきしてないよ?私とは最後まで行かなかったくせにニアとは最後までしたんだ~~って、ちっとも思ってないから」
「くっ……!?そ、それは、その……!!!」
「気持ちよかったんだろうね~~うんうん、そうだよね~~」
全然怒ってないとか言ったくせに、クロエは唇を尖らせてぷいっとそっぽを向く。完全にめんどくさい女の仕草だった。
ヤバいな、これどうすればいいんだろう……そうやって、カイが頭を抱えた時。
「ニア」
「うん……?どうしたの、クロエ」
「今日は私の番。そうだよね?」
「……………………………………………………………ん?」
一瞬とんでもない会話を聞いて、カイはその場で凍り付いてしまった。
「ぶぅう………分かった。今日は、クロエの番」
「えっ、ちょっ。俺の意志は?」
「てなわけで、カイ?今日のあなたの時間は私がもらうから。あ、ちなみにエッチはしないから大丈夫だよ?私にだって女としてのプライドがあるんだから。あなたが先に襲ってくれない限り、私もぜ~~~~~ったいに先に誘わないから!!」
「だから、俺の意志は!?!?なんで俺の時間を二人が勝手に共有してるんだよ!!おかしいだろ、これ!!」
一人の男を、二人の仲のいい女の子たちが共有するこの絵面。
戦争とは程遠い平和な風景の中、リエルは……少しだけ寂しそうな笑顔を湛えるのだった。
「…………」
「…………」
厨房では既に朝ごはんができているにも関わらず、リエルとクロエは沈黙を保ちながらお互いの顔を見つめ合っていた。
そう、食堂にいるのはリエルとクロエだけだった。カイとニアはまだ来ていない。
クロエは、目を細めながら昨日の出来事を思い出した。
『ぶぅうううう』
『……二、ニア?俺、トイレ行きたいんだけど』
『やだ、カイと一緒にいる』
『うん?』
『トイレ、一緒に行けばいいじゃん』
『助けて!!!!クロエ!!!!リエル!!!!』
カイに24時間くっついていようとするニアと、そんなニアに困りながらも仕方ないとばかりに笑っていたカイ。
そして、昨日の夜にもニアはカイの部屋にいたはずだから……二人が現れないってことは、つまり………。
「……クロエ」
「……うん」
「一緒に行く?」
目的地は言わなかったというのに、クロエはすぐ頷きながら立ち上がった。
「そうだね。一緒に行こう、リエル」
「……さすがにカイの部屋にいるよね?二人とも」
「だろうね~~さてと、浮気者の首を取りに行こうか」
「クロエ!?!?!?」
平然と怖い言葉を口にしながら、クロエは食堂を出てカイの部屋に向かう。リエルはおののきながらも、その後を追った。
クロエも言葉ではそう言いつつ、カイの選択に関してはある程度は理解していた。
カイとニアは互いのことが大好きで、また自分に会うずっと前から生死を共にした関係だから。そして、クロエ自身もニアのことが大好きだから。
愛らしいあの少女の気持ちを考えれば、どうしても先取りするのは罪悪感がある。だからこそ、カイと初めてのキスをしたあの夜。
クロエはあえて、一線を超えなかったのだ。
『………でも、やっぱモヤモヤする』
二人の関係を考えれば、ここは自分が順番を譲った方がいい。実際にそう思って二人を見守っていたんだけど、感情が理性に上手く追いつかなかった。
私だって、大好きなのに。
ニア並みに愛しているし、できれば初めての経験ももらいたかったのに……あのバカ。
そうやってクロエの頬が段々と膨らんでいた時、リエルが柔らかい声を出した。
「さすがにノック、した方がいいよね?」
「……たぶん」
「ふふっ、頬がパンパンだよ?」
リエルはからかうように笑いながらも、トントンとノックをする。案の定、反応はなかった。
「ううん、まだ寝てるのかな?」
「……絶対に寝てる。開けた方がいいんじゃない?」
「あの、クロエ……?その、こ、声に殺気が……」
「ううん?やだぁ~~リエルも。殺気なんて全然ないもん。ただちょっとだけ、ちょ~~~っとだけカイにお仕置きしちゃおうかな~~って思っただけで~~ふふふっ、てなわけで。ドア開けようか」
「は、ははっ……はははっ……」
リエルは背筋を震わせながらも、笑うしかなかった。
クロエは戦場でこそ冷酷な暗殺者だが、普段はけっこう穏やかで大人しい性格なのだ。なのに、そんな彼女がここまで嫉妬するなんて……。
本当に罪深いな、カイって……そう思いながら、リエルは鬼気迫ったクロエの姿を見つめるしかなかった。
さっきは少なくとも笑うふりでもしていたのに、もはや嫉妬に呑まれて表情が死んだクロエは、光の速度でドアを開ける。
そうしたら、目の前に広がる暖かい光景。
「……へぇ」
「うっ~~~~~~~!?!?!?」
日差しを浴びているにも関わらず、ニアはカイに抱き着いたままぐっすりと眠っていた。
そんなカイもまた、ニアを抱き返していて……とても悪魔には見えない微笑ましい光景だというのに、リエルは一気に頬を染めながら顔を逸らす。
そして、クロエの視線はカイの体に刺さっていた。
「……やったな、こいつら」
「ははっ、はっ、あはははっ……」
そう、抱きしめているのはよしとしても、二人とも丸裸なのが問題なのだ。
明らかに、昨日の夜にカップル限定の運動をしましたって広告でもするような有様。
それを見て、クロエの目は益々冷えていく。
『やっぱり……抱きしめられた時にも感じたけど、カイって意外とがっしりとしてるよね。腹筋割れてるし、肩幅も広いし………こいつぅ』
こんな素敵な体を、私じゃなくてニアに先に見せたんですって……?
急に込みあがってきた恨めしさに耐えきれず、クロエは乱暴にカイの肩を揺さぶる。
「おい、起きろ。この浮気者」
「うぅん…………ん?クロ、エ……?」
「カイが……すぅ、カイがまた……浮気するぅ………すぅ、すぅ……」
まだねぼけているのか、カイは何度か体をよじった後にようやく薄眼を開いた。
そして、鬼の形相をしているクロエを目の前にした瞬間、カイの意識が一気に覚醒する。
「えっ」
「……………………」
「……………………あ、これは、その」
「昨日は楽しかった?楽しかったよね?私を置いて先にニアを抱いたんだから、そりゃ楽しいよね?」
「く、クロエ!?!?その、こ、これは…………!!」
「うぅん……クロエ?あっ、リエルだぁ~~えへへっ、おはよう……」
「うん。おはよう、ニア」
ニアはクロエを確認した後、すぐ目の前にいるリエルに自然と抱き着いた。
もちろん、ニアは服一枚着ていない裸状態で、リエルは困ったようにしながらも頭を撫でながら、ニアを甘やかす。
しかし、そんな暖かい風景の片方では―――――
「怒ってないよ?全然怒ってないもん」
「普通に怒ってるでしょうが!!本当に怒らなかったとしたら、先ずその目つきをどうにかしろよ!!普通に殺されそうだけど!?」
「やだ、カイったら~~私、そんな目つきしてないよ?私とは最後まで行かなかったくせにニアとは最後までしたんだ~~って、ちっとも思ってないから」
「くっ……!?そ、それは、その……!!!」
「気持ちよかったんだろうね~~うんうん、そうだよね~~」
全然怒ってないとか言ったくせに、クロエは唇を尖らせてぷいっとそっぽを向く。完全にめんどくさい女の仕草だった。
ヤバいな、これどうすればいいんだろう……そうやって、カイが頭を抱えた時。
「ニア」
「うん……?どうしたの、クロエ」
「今日は私の番。そうだよね?」
「……………………………………………………………ん?」
一瞬とんでもない会話を聞いて、カイはその場で凍り付いてしまった。
「ぶぅう………分かった。今日は、クロエの番」
「えっ、ちょっ。俺の意志は?」
「てなわけで、カイ?今日のあなたの時間は私がもらうから。あ、ちなみにエッチはしないから大丈夫だよ?私にだって女としてのプライドがあるんだから。あなたが先に襲ってくれない限り、私もぜ~~~~~ったいに先に誘わないから!!」
「だから、俺の意志は!?!?なんで俺の時間を二人が勝手に共有してるんだよ!!おかしいだろ、これ!!」
一人の男を、二人の仲のいい女の子たちが共有するこの絵面。
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