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82話 やったな、こいつら
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「ふぁあ……眠い」
リエルはあくびをしながら食堂に着き、真ん中の椅子にポツンと座る。最近の彼女は忙しかった。
すっかり大衆化されたエリクサーの販売。レジスタンスの人たちとの交渉と、自分の仲間たち3人のサポートまで。文字通り目が回るような日々を送っているのだ。
しかし、彼女はこの日常を心底幸せだと思っていた。なにせ、復讐を遂げた上で父の事業も見事に受け継いたんだから。
それに、ニアやクロエ、カイみたいな心強い仲間たちまでできたのだ。悪魔という肩書とは違ってあの3人はめちゃくちゃ優しいから、リエルは全くもって不満がなかった。
彼女は寝ぼけまなこを擦りながら、ゆっくりと3人を待つ。もうすぐ朝ごはんの時間だ。
本来なら、一番早起きなクロエが先に来るはずだけどな……そう思っていた時。
「……お、おはよう。リエル」
「あ、うん!おはよう、クロエ」
案の定、クロエが姿を表したのでリエルは元気な声で挨拶をする。
しかし、間もなくしてリエルはある異変に気付く。普段は自分と同じく眠たそうにしているクロエの頬が、やけに赤かった。
「あうぅ………っ……」
「……………??」
それに急に俯いたり、片手で唇を隠したりしてるからどう見ても普段の調子には見えなかった。
えっ、なに?なにがあったの?昨日は部屋でゆっくり休んだんだよね……?
そうやってリエルが首を傾げていたところで、今度はちょっとぎこちない少年の声が響く。
「お、おはよう……リエル、クロエ」
「おはよう、カ!」
「お、おはよう……カ、イ……」
「~~~~っ!?」
次に登場したカイの顔を見て、リエルはまたもや疑問を抱いてしまう。あれ?なんでカイの顔も赤いんだろう。
それに、普段のカイは寝ぼけているニアも一緒に連れて来るのに、何故だか今日に限って一人だし。
おまけに、カイもクロエの向かい側に座って、ずっと気まずそうに顔を逸らしてるし。
えっ、なんなの……この空気?
「………お、おはよう、カイ…………」
「…………うん、おはよう………」
「………………………………………………………………」
そして、二人がまともに目も合わせられないところを見て、リエルの疑問は確信に変わる。
この赤面ぷり。ぎこちない声。お互いの顔を全く見ていない挙動の怪しさに、食堂に入ってくるときの時間差……。
……そっか。やったな、こいつら。
やった………やったな、こいつら!!!!!!!!!!!!!!
「……こほん、こほん」
「…………」
「…………」
「……クロエ、昨日はよく眠れた?」
「ひゃぃっ!?!?な、ななななななに!?」
「っ…………!?!?」
カマをかけただけなのに、クロエは肩をびくっと跳ねさせて明らかな過剰反応を見せる。
カイも顔を上気させて俯いて……リエルは、少し呆れた顔になってしまった。
いや、キャラ変わりすぎでしょ、これ。隠す気全くないでしょう、これ!!
「そ、そういえばニアを起こすのを忘れたな!!お、俺はニアの部屋に行ってくる!二人は先に朝ごはん食べちゃっていいから!!」
「あっ、ちょっ!?カイ!?」
「……………やっぱりやったな、こいつら」
「と、とにかく先に食べてていいから!ははっ、あははっ……」
リエルの声が全く聞こえなかったのか、カイは真っ赤になった顔で立ち上がる。
そうやって、ほとんど逃げるように食堂から抜け出そうとしたところで―――
「…………あれ?」
「おはよう、カイ」
扉を開いた瞬間、ジトっと半眼を向いているニアを見て。
カイはたちまち、その場で凍り付いてしまった。
「カイ、起こしに来なかった。いつもは決まった時間に、私の部屋に来て起こしてくれるのに」
「い、いや~~それは、その……け、今朝は俺もちょっと寝すぎちゃって!」
「……待ってたのに、来なかった」
「ていうか、起きてたのなら自分で来ればいいじゃん!!なんで俺のことわざわざ待ってたんだよ!!」
「…………うん?ちょっと待って」
「え、えっ!?」
ずっと頬をパンパンに膨らませていたニアは、急になにかに気づいたのかカイに抱き着く。
カイはいきなりのスキンシップに戸惑うしかなかった。そして、ニアが何度かクンクンとカイの服の匂いを嗅いだ後。
文字通り、静かな地獄が広がった。
「……………………………………………………………………………………………………………………カイ」
「は、はいっ!!!」
「クロエの匂いがするのは、なんで?」
「……………………………………え?」
「カイの服から、クロエの匂いがする」
訪れる静寂。
リエルは両手で頬杖を突きながらクロエの反応を確認して、クロエは穴にでも入りたそうに羞恥心に堪えながら、ぶるぶると体を震わせた。
カイは口をあんぐり開けながら固まっていて――――ニアは首を傾げながら、釘を刺すように言う。
「すごく濃い、クロエの匂いがする。一晩中抱き着いてないと、こんな匂いはしない」
「な、なんでニアさんがそれを知ってるんでしょうか……?」
「……………………………………………………………………………」
「……………………………………………………………き、キス!!キスだけだったから!!最後までは行かなかったから!」
「な、なななっ………!?!?な、なんてこと言うのよ!!カイのバカ!!!据え膳も食わないヘタレクソ童貞!!!」
「えっ、やってなかったの!?!?ウソでしょ!?!?」
次に出てくるクロエの反応まで聞いて、リエルは反射的に言ってしまった。
いや、ウソでしょ!?年頃の男女が一晩中抱き着いてたのにキス止まり!?!?!?普通にありえないじゃん!!
しかし、ニアにそんなことはどうでもいいらしく。
「に、ニア……?なんで目が赤くなっ―――――――うわぁああああああ!!!待って、待って!!!!!!!!ここ、屋敷の中!!リエルの屋敷の中ぁあああ!ニア、ダメぇええ!!」
すぐに悪魔の力をみなぎらせて、何らかの爆発を起こそうとした。
とっさにカイがニアを抱えて外に飛び出したおかげで、屋敷への被害はなかったものの―――朝に轟いた強烈な爆音のせいで、街中の人たちは大騒ぎをするハメになってしまった。
リエルはあくびをしながら食堂に着き、真ん中の椅子にポツンと座る。最近の彼女は忙しかった。
すっかり大衆化されたエリクサーの販売。レジスタンスの人たちとの交渉と、自分の仲間たち3人のサポートまで。文字通り目が回るような日々を送っているのだ。
しかし、彼女はこの日常を心底幸せだと思っていた。なにせ、復讐を遂げた上で父の事業も見事に受け継いたんだから。
それに、ニアやクロエ、カイみたいな心強い仲間たちまでできたのだ。悪魔という肩書とは違ってあの3人はめちゃくちゃ優しいから、リエルは全くもって不満がなかった。
彼女は寝ぼけまなこを擦りながら、ゆっくりと3人を待つ。もうすぐ朝ごはんの時間だ。
本来なら、一番早起きなクロエが先に来るはずだけどな……そう思っていた時。
「……お、おはよう。リエル」
「あ、うん!おはよう、クロエ」
案の定、クロエが姿を表したのでリエルは元気な声で挨拶をする。
しかし、間もなくしてリエルはある異変に気付く。普段は自分と同じく眠たそうにしているクロエの頬が、やけに赤かった。
「あうぅ………っ……」
「……………??」
それに急に俯いたり、片手で唇を隠したりしてるからどう見ても普段の調子には見えなかった。
えっ、なに?なにがあったの?昨日は部屋でゆっくり休んだんだよね……?
そうやってリエルが首を傾げていたところで、今度はちょっとぎこちない少年の声が響く。
「お、おはよう……リエル、クロエ」
「おはよう、カ!」
「お、おはよう……カ、イ……」
「~~~~っ!?」
次に登場したカイの顔を見て、リエルはまたもや疑問を抱いてしまう。あれ?なんでカイの顔も赤いんだろう。
それに、普段のカイは寝ぼけているニアも一緒に連れて来るのに、何故だか今日に限って一人だし。
おまけに、カイもクロエの向かい側に座って、ずっと気まずそうに顔を逸らしてるし。
えっ、なんなの……この空気?
「………お、おはよう、カイ…………」
「…………うん、おはよう………」
「………………………………………………………………」
そして、二人がまともに目も合わせられないところを見て、リエルの疑問は確信に変わる。
この赤面ぷり。ぎこちない声。お互いの顔を全く見ていない挙動の怪しさに、食堂に入ってくるときの時間差……。
……そっか。やったな、こいつら。
やった………やったな、こいつら!!!!!!!!!!!!!!
「……こほん、こほん」
「…………」
「…………」
「……クロエ、昨日はよく眠れた?」
「ひゃぃっ!?!?な、ななななななに!?」
「っ…………!?!?」
カマをかけただけなのに、クロエは肩をびくっと跳ねさせて明らかな過剰反応を見せる。
カイも顔を上気させて俯いて……リエルは、少し呆れた顔になってしまった。
いや、キャラ変わりすぎでしょ、これ。隠す気全くないでしょう、これ!!
「そ、そういえばニアを起こすのを忘れたな!!お、俺はニアの部屋に行ってくる!二人は先に朝ごはん食べちゃっていいから!!」
「あっ、ちょっ!?カイ!?」
「……………やっぱりやったな、こいつら」
「と、とにかく先に食べてていいから!ははっ、あははっ……」
リエルの声が全く聞こえなかったのか、カイは真っ赤になった顔で立ち上がる。
そうやって、ほとんど逃げるように食堂から抜け出そうとしたところで―――
「…………あれ?」
「おはよう、カイ」
扉を開いた瞬間、ジトっと半眼を向いているニアを見て。
カイはたちまち、その場で凍り付いてしまった。
「カイ、起こしに来なかった。いつもは決まった時間に、私の部屋に来て起こしてくれるのに」
「い、いや~~それは、その……け、今朝は俺もちょっと寝すぎちゃって!」
「……待ってたのに、来なかった」
「ていうか、起きてたのなら自分で来ればいいじゃん!!なんで俺のことわざわざ待ってたんだよ!!」
「…………うん?ちょっと待って」
「え、えっ!?」
ずっと頬をパンパンに膨らませていたニアは、急になにかに気づいたのかカイに抱き着く。
カイはいきなりのスキンシップに戸惑うしかなかった。そして、ニアが何度かクンクンとカイの服の匂いを嗅いだ後。
文字通り、静かな地獄が広がった。
「……………………………………………………………………………………………………………………カイ」
「は、はいっ!!!」
「クロエの匂いがするのは、なんで?」
「……………………………………え?」
「カイの服から、クロエの匂いがする」
訪れる静寂。
リエルは両手で頬杖を突きながらクロエの反応を確認して、クロエは穴にでも入りたそうに羞恥心に堪えながら、ぶるぶると体を震わせた。
カイは口をあんぐり開けながら固まっていて――――ニアは首を傾げながら、釘を刺すように言う。
「すごく濃い、クロエの匂いがする。一晩中抱き着いてないと、こんな匂いはしない」
「な、なんでニアさんがそれを知ってるんでしょうか……?」
「……………………………………………………………………………」
「……………………………………………………………き、キス!!キスだけだったから!!最後までは行かなかったから!」
「な、なななっ………!?!?な、なんてこと言うのよ!!カイのバカ!!!据え膳も食わないヘタレクソ童貞!!!」
「えっ、やってなかったの!?!?ウソでしょ!?!?」
次に出てくるクロエの反応まで聞いて、リエルは反射的に言ってしまった。
いや、ウソでしょ!?年頃の男女が一晩中抱き着いてたのにキス止まり!?!?!?普通にありえないじゃん!!
しかし、ニアにそんなことはどうでもいいらしく。
「に、ニア……?なんで目が赤くなっ―――――――うわぁああああああ!!!待って、待って!!!!!!!!ここ、屋敷の中!!リエルの屋敷の中ぁあああ!ニア、ダメぇええ!!」
すぐに悪魔の力をみなぎらせて、何らかの爆発を起こそうとした。
とっさにカイがニアを抱えて外に飛び出したおかげで、屋敷への被害はなかったものの―――朝に轟いた強烈な爆音のせいで、街中の人たちは大騒ぎをするハメになってしまった。
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