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58話 変わってしまったアルウィン
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教会襲撃事件が起きてから二日、アルウィンの精神は未だに壊れていた。
自分の価値観も、信念も、人生も、信じてきたものもすべて崩れてしまったのだ。
自分が属している集団があんな悪の巣窟だったなんて彼女は知らなかったし、自分が尊敬していた教皇があんなゲスだったのも、彼女は知らなかったから。
「…………」
メルヘンは崩れ、苦々しい現実が降りかかる。
本来なら昨日、彼女はカルツたちと合流してダンジョンに向かう予定だったけど、ショックのあまりに二人に連絡をするのも忘れていた。
今の彼女は、リエルの屋敷の部屋で廃人になっているだけで。
その静かな部屋で、コンコンというノックの音が鮮明に鳴り響く。
「…………………」
「アルウィン、俺だよ」
「……………ぁ」
誰でもないカイの言葉を聞いて、アルウィンはベッドから立ち上がろうとする。
しかし、その瞬間に膝に力が抜けて、彼女はその場で倒れてしまった。
「アルウィン!」
その音を聞いたカイは、返事を待たずにさっそくドアを開けて室内に入る。
なんの明りもついていない部屋の真ん中、アルウィンは死んだ目でカイを見上げた。
「……この二日間、なにも食べてないってクロエから聞いたけど」
苦々しい顔のままカイが言うと、アルウィンは一度項垂れてからゆっくりと立ち上がる。
「………申し訳ありません」
「なにが?」
「私が……教会がすべての、諸悪の根源でした。悪魔はカイさんじゃなくて、私たちでした」
「……あれは君のせいじゃない」
「いえ、私のせいです。私がもっと、他の方々に気を配っていれば……もっと、色々なものを疑っていれば、こんなことには――――」
「集団の責任を、君一人が背負う必要はないよ」
カイはアルウィンの手首を握って、ゆっくりとベッドに向かいながら言う。
「なんの慰めにもならないと思うけど、君は悪くないんだ。少なくとも、俺が見る限りは」
「……………」
「もちろん、教会という集団に属した以上、これから人々に叩かれるのは仕方ないと思うけど」
アルウィンがベッドのふちに座り、カイは椅子を持って彼女の前に座った。
目の下のクマが酷く、なにも食べてないおかげで顔が幽霊のように青白んでいる。唇はカサカサで白くて、すぐにでも倒れそうに見える危うい状態だった。
一応、彼女を少しでも癒すためにクロエが頑張ってくれたが、効果は薄いようだった。
……それでも、そんな彼女に少しでも上手く伝わるよう、カイは声に力をこめてから言う。
「君のおかげで救われた人だって、ちゃんといるから」
「………ぇ?」
「君は昔、養護施設のボランティアに行ったり、わざわざ貧民街の人たちを治療したりしてたじゃん?その時に持っていた心があれば、他の人たちもいつかはまた君を信じてくれるはずだよ」
「……………」
信じられないとばかりに、アルウィンは目を見開く。当たり前だ。
これは今の時点で誰にも話したことのない過去だから。彼女に関するクエストをクリアしなきゃ知ることのできない、そういう話だから。
「……本当に、なにもかも知っているのですね、あなたは」
淡々と言いながらも、彼女はずいぶんと浮かべなかった淡い笑みを湛える。
「私は本当に、カイさんが悪魔のようには見えません」
「……そうかな」
「変な人です、本当に」
アルウィンは一度俯いてから、ふうとまた深い息を吐く。
それからカイに視線を戻して、彼女はさっきより強かな口調で言った。
「私に、話があるんですよね?」
「……ああ」
「どんな話なのか、お聞きしてもよろしいでしょうか」
「…………」
カイはしばらく間をおいてから、ゆっくりと口を開く。
「教皇は謝罪を拒んで、戦争を選んだんだ」
「…………………………………………………………………………………………………………………………………」
「各地にいる十字軍を首都に呼び寄せて、カルツにまで声をかけたらしい。一応、君も知っておく必要があると思って」
「……………そう、ですか」
再び、アルウィンの瞳から感情が消える。ただの空虚しか込められていないその目には、もはや涙すら溜まっていなかった。
「彼は最後の機会を、蹴り飛ばしたんですね」
「…………アルウィン」
「教皇を、殺すのですね?」
「うん」
教皇様じゃなくて、教皇。変わってしまった呼び方を聞いて、カイは唇を濡らす。
それからためらうことなく、彼は俯いて見せた。
「今夜の零時に教会を襲うつもり。そのための準備ももう終わったし、明日の朝日が昇れば――――教皇は死んで、教会は潰れているはずだよ」
「……………………………」
「ヤツと十字軍は今まで数えきれないくらい、多くの人々を苦しんできたからね。それに対する報いをちゃんと与えなければ」
「………………………………………そうですか、ふふっ」
カイの眉根が若干ひそめられる。アルウィンが最後に少し笑ったからだ。
どうしてこれを聞いて笑うんだろう。彼女にとってはきっと、身を切るような言葉のはずなのに。
「ふふっ、うふふっ、あはっ……………」
なのに、アルウィンはずっと笑っていた。大声ではないものの、しっかりと聞こえる程度に笑い声を上げながら、何度も拍手も打ちながら、しばらく経ってふうと深呼吸をする。
「カイさん、お願いがあるんですが」
「……その発想はお勧めしないな、個人的に」
「ふふっ、私のお願いまでもうお見通しなんですね?しかし、私は言わなければいけません……私も、連れて行ってください」
「アルウィン」
「お願いします。もう邪魔はしませんから。教皇が目の前で死のうが死ぬまいが、泣き出したりしませんから」
「……そこまでする理由は?」
「すべてを見届ける義務が、私にあるのです」
その瞬間、アルウィンの瞳に執念が宿る。意志と言うよりドロッとした執着に近いそれは、今までの彼女が見せたことのない感情だった。
「私は立場上、教会の代弁者でもあります。そんな私が教会の最後を見届けないなんて、あんまりじゃないですか。私は教皇様が目の前で死んでいくのを見ながら、すべての悪習を断ち切り、正しい教会を一から築かなければいけません」
「その場にはカルツもいる。カルツと敵対することになるけど、本当に大丈夫なの?」
「私の力が必要でしたら、今回だけはカルツ様と敵対するとしましょう」
「理由は?」
その質問をされたとたん、アルウィンは満面の笑みを湛えながら答えた。
「あの人、信じられないくらいバカなので」
「……………」
「あの人がいたら、教会を変えられないんです。あの人ならきっと、自分を勇者として選んでくれた教皇の肩を持つはずです。教皇のすべての罪状が世の中に公開された今も、自分を騙し続けながら正義の味方だと信じ込むでしょう」
「………」
「変革が必要な時に、あの人みたいに頑固な人は邪魔でしかありません」
カイは目を見開いて、つい目の前のアルウィンをまじまじと見てしまった。
本当に、これがアルウィンなのか。いつも柔らかい物腰で振り回されるばかりの彼女が、こんなに毒々しくなるなんて。
しかし、彼女の執着はそこで止まらなかった。彼女は天井を見上げながら、再びため息をついた後。
「そして、どうしても………どうしても私は、教皇を許せそうにありませんから………」
「……アルウィン」
「おかしいですよね?あの時は彼を必死にかばって守ろうとしたのに。だけど、今は………彼が懺悔をしなかったと聞いた今は、彼のことが信じられないくらい憎くいんです。反吐が出そうです。あの人に救われて、育てられたというのに。なのに、なのに………ふふふっ」
「…………」
「私、教皇を許したくないんです」
聖職者として、こんな言葉はどうかと思いますが。
そんなことを言った後に、彼女は口角を上げながら―――
「あんな人は、本当に生まれてこない方がよかったんじゃないでしょうか?ふふふっ」
背筋がゾッとするような冷たい笑みを、浮かべるのだった。
自分の価値観も、信念も、人生も、信じてきたものもすべて崩れてしまったのだ。
自分が属している集団があんな悪の巣窟だったなんて彼女は知らなかったし、自分が尊敬していた教皇があんなゲスだったのも、彼女は知らなかったから。
「…………」
メルヘンは崩れ、苦々しい現実が降りかかる。
本来なら昨日、彼女はカルツたちと合流してダンジョンに向かう予定だったけど、ショックのあまりに二人に連絡をするのも忘れていた。
今の彼女は、リエルの屋敷の部屋で廃人になっているだけで。
その静かな部屋で、コンコンというノックの音が鮮明に鳴り響く。
「…………………」
「アルウィン、俺だよ」
「……………ぁ」
誰でもないカイの言葉を聞いて、アルウィンはベッドから立ち上がろうとする。
しかし、その瞬間に膝に力が抜けて、彼女はその場で倒れてしまった。
「アルウィン!」
その音を聞いたカイは、返事を待たずにさっそくドアを開けて室内に入る。
なんの明りもついていない部屋の真ん中、アルウィンは死んだ目でカイを見上げた。
「……この二日間、なにも食べてないってクロエから聞いたけど」
苦々しい顔のままカイが言うと、アルウィンは一度項垂れてからゆっくりと立ち上がる。
「………申し訳ありません」
「なにが?」
「私が……教会がすべての、諸悪の根源でした。悪魔はカイさんじゃなくて、私たちでした」
「……あれは君のせいじゃない」
「いえ、私のせいです。私がもっと、他の方々に気を配っていれば……もっと、色々なものを疑っていれば、こんなことには――――」
「集団の責任を、君一人が背負う必要はないよ」
カイはアルウィンの手首を握って、ゆっくりとベッドに向かいながら言う。
「なんの慰めにもならないと思うけど、君は悪くないんだ。少なくとも、俺が見る限りは」
「……………」
「もちろん、教会という集団に属した以上、これから人々に叩かれるのは仕方ないと思うけど」
アルウィンがベッドのふちに座り、カイは椅子を持って彼女の前に座った。
目の下のクマが酷く、なにも食べてないおかげで顔が幽霊のように青白んでいる。唇はカサカサで白くて、すぐにでも倒れそうに見える危うい状態だった。
一応、彼女を少しでも癒すためにクロエが頑張ってくれたが、効果は薄いようだった。
……それでも、そんな彼女に少しでも上手く伝わるよう、カイは声に力をこめてから言う。
「君のおかげで救われた人だって、ちゃんといるから」
「………ぇ?」
「君は昔、養護施設のボランティアに行ったり、わざわざ貧民街の人たちを治療したりしてたじゃん?その時に持っていた心があれば、他の人たちもいつかはまた君を信じてくれるはずだよ」
「……………」
信じられないとばかりに、アルウィンは目を見開く。当たり前だ。
これは今の時点で誰にも話したことのない過去だから。彼女に関するクエストをクリアしなきゃ知ることのできない、そういう話だから。
「……本当に、なにもかも知っているのですね、あなたは」
淡々と言いながらも、彼女はずいぶんと浮かべなかった淡い笑みを湛える。
「私は本当に、カイさんが悪魔のようには見えません」
「……そうかな」
「変な人です、本当に」
アルウィンは一度俯いてから、ふうとまた深い息を吐く。
それからカイに視線を戻して、彼女はさっきより強かな口調で言った。
「私に、話があるんですよね?」
「……ああ」
「どんな話なのか、お聞きしてもよろしいでしょうか」
「…………」
カイはしばらく間をおいてから、ゆっくりと口を開く。
「教皇は謝罪を拒んで、戦争を選んだんだ」
「…………………………………………………………………………………………………………………………………」
「各地にいる十字軍を首都に呼び寄せて、カルツにまで声をかけたらしい。一応、君も知っておく必要があると思って」
「……………そう、ですか」
再び、アルウィンの瞳から感情が消える。ただの空虚しか込められていないその目には、もはや涙すら溜まっていなかった。
「彼は最後の機会を、蹴り飛ばしたんですね」
「…………アルウィン」
「教皇を、殺すのですね?」
「うん」
教皇様じゃなくて、教皇。変わってしまった呼び方を聞いて、カイは唇を濡らす。
それからためらうことなく、彼は俯いて見せた。
「今夜の零時に教会を襲うつもり。そのための準備ももう終わったし、明日の朝日が昇れば――――教皇は死んで、教会は潰れているはずだよ」
「……………………………」
「ヤツと十字軍は今まで数えきれないくらい、多くの人々を苦しんできたからね。それに対する報いをちゃんと与えなければ」
「………………………………………そうですか、ふふっ」
カイの眉根が若干ひそめられる。アルウィンが最後に少し笑ったからだ。
どうしてこれを聞いて笑うんだろう。彼女にとってはきっと、身を切るような言葉のはずなのに。
「ふふっ、うふふっ、あはっ……………」
なのに、アルウィンはずっと笑っていた。大声ではないものの、しっかりと聞こえる程度に笑い声を上げながら、何度も拍手も打ちながら、しばらく経ってふうと深呼吸をする。
「カイさん、お願いがあるんですが」
「……その発想はお勧めしないな、個人的に」
「ふふっ、私のお願いまでもうお見通しなんですね?しかし、私は言わなければいけません……私も、連れて行ってください」
「アルウィン」
「お願いします。もう邪魔はしませんから。教皇が目の前で死のうが死ぬまいが、泣き出したりしませんから」
「……そこまでする理由は?」
「すべてを見届ける義務が、私にあるのです」
その瞬間、アルウィンの瞳に執念が宿る。意志と言うよりドロッとした執着に近いそれは、今までの彼女が見せたことのない感情だった。
「私は立場上、教会の代弁者でもあります。そんな私が教会の最後を見届けないなんて、あんまりじゃないですか。私は教皇様が目の前で死んでいくのを見ながら、すべての悪習を断ち切り、正しい教会を一から築かなければいけません」
「その場にはカルツもいる。カルツと敵対することになるけど、本当に大丈夫なの?」
「私の力が必要でしたら、今回だけはカルツ様と敵対するとしましょう」
「理由は?」
その質問をされたとたん、アルウィンは満面の笑みを湛えながら答えた。
「あの人、信じられないくらいバカなので」
「……………」
「あの人がいたら、教会を変えられないんです。あの人ならきっと、自分を勇者として選んでくれた教皇の肩を持つはずです。教皇のすべての罪状が世の中に公開された今も、自分を騙し続けながら正義の味方だと信じ込むでしょう」
「………」
「変革が必要な時に、あの人みたいに頑固な人は邪魔でしかありません」
カイは目を見開いて、つい目の前のアルウィンをまじまじと見てしまった。
本当に、これがアルウィンなのか。いつも柔らかい物腰で振り回されるばかりの彼女が、こんなに毒々しくなるなんて。
しかし、彼女の執着はそこで止まらなかった。彼女は天井を見上げながら、再びため息をついた後。
「そして、どうしても………どうしても私は、教皇を許せそうにありませんから………」
「……アルウィン」
「おかしいですよね?あの時は彼を必死にかばって守ろうとしたのに。だけど、今は………彼が懺悔をしなかったと聞いた今は、彼のことが信じられないくらい憎くいんです。反吐が出そうです。あの人に救われて、育てられたというのに。なのに、なのに………ふふふっ」
「…………」
「私、教皇を許したくないんです」
聖職者として、こんな言葉はどうかと思いますが。
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