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55話 必要な殺戮
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「そ、倉庫の方だ!!地下に悪魔が現れた!!!」
鐘を打つ音が激しくなると同時に、寮にいた十字軍たちはすぐに戦闘服に着替えて武器を構える。
どいつもこいつも、罪のない女性たちを弄んだクズたちだ。しかし、いい思いをさせてくれる教皇に対する忠誠心と悪魔に対する憎悪が、その準備の速さに拍車をかけていた。
瞬く間に数十人の十字軍たちが倉庫の入り口に集まり、陣形を構える。
「ちっ……」
そして、倉庫の後ろにある茂みその姿を見守っていたクロエは舌を打って、懐にいるアルウィンに目を向ける。
目隠しはされているけど、頬には涙の線が伝っていた。糸の切れた人形みたいな状態にいながらも、彼女はかろうじて声を出す。
「……クロエ、さん」
「なに、アルウィン?」
「あの人たちも全員、さっきの場所に通ってたんでしょうか」
「………………………………………………」
外にいる男たちの声が聞こえたおかげで、アルウィンは状況を把握しているようだった。
しかし、あまりにもショックを受けた彼女の言葉には力がなく、底の見えない絶望に点綴されている。
クロエはただ、顔をしかめて沈黙を保つだけだった。当たり前だけど、今のアルウィンにはどんな言葉をかけても無駄だ。
とりあえず、生きて帰らなきゃ。そう思った先に、階段からある男の声が聞こえてくる。
「た、助けてくれぇ……!!どうか命だけは、命だけは!!」
「……………………………………………………………………………」
教皇の声だった。それを察した途端にクロエはアルウィンの耳を塞ぐけど、既にアルウィンはその声を拾っていた。
頬を濡らす涙の線がもっと厚くなり、目隠しの目元部分はさらに湿気を増す。遠くにいる十字軍たちの顔に緊張が渡り、しばらくの静寂。
そして、気が緩みそうなほどの長い時間が経った後。
「コラプス」
想像を絶するほどの轟音が、響き渡った。
倉庫の正門から解き放たれる黒の衝撃波。
まるでレーザービームのようなその魔法に、真正面に立っていた男たちが一瞬で消滅する。
「う、うぁああああああああああ!!!」
「は、早く陣形を組み直せ!!」
「魔法部隊はあの魔法の準備を!近距離部隊は突撃して時間を稼ぐぞ!!」
「相手は悪魔だ。体内の神聖力を、最大限まで引き上げろ!!」
しかし、よく訓練された軍隊らしく、十字軍は陣形を組み直して本格的な戦いを始める。
後ろにいる魔法部隊は、この時のために開発した神聖魔法を駆使しようと詠唱を唱え続けていた。
しかし、その時。
「死ねぇ、悪魔……ぐぁあああああああ!?!?」
「う、上だ!!上だぁ!!!!」
急に空から姿を表したカイが、黒いエネルギーの球体をそのままぶちかます。
クロエのスキル、ダークサイトを利用した奇襲だ。巨大な球体がそのまま爆発し、何人かの男たちが一気に吹き飛ばされる。
「くそ、なんていう……!魔法部隊を守れ!!俺たちが勝つためにはそれしかない!!」
――――させるもんか。
カイは左の赤い目を光らせながら、かつてダンジョンで習得した剣に魔力を吹き込む。
剣には一気に炎があがり、カイは薙ぎ払うようにして男たちを倒していった。まだまだ身体能力の低い少年の剣だが、込められている圧倒的な魔力がそれを可能にさせていた。
カイは感じる。身体強化をしても伝わってくる、人を斬る時の感覚。悲鳴。飛び散る血。
普通の人間が、転生した人間が感じるにはあまりにも生々しい刺激。だけど、さっきの場面を思い出したらこれは安いものではないかと、そう思ってしまった。
地下で犯されていた何人かの女性たちはもう、魂が死んでいたから。
薬でも飲まされたのか、もしくは犯されすぎて精神がボロボロになったのか。急に泣き出す人もいれば、半ば気絶している人もいたのだ。
「こ、殺せ!!悪魔を殺して、国を守るんだ!!」
「―――――どっちが悪魔だ!!悪魔は、てめぇらだろ!!」
魔法剣が振り下ろされ、一人の体を折半に切り裂く。後ろから飛んで、襲ってくるヤツの胴元に剣で穴を空かせた後に、前方の3人に魔法を飛ばした。
息が上がって、いびつな光景を見すぎたせいで精神が削られて行く気がする。カイの精神はまだ、血まみれに馴染むほど無感覚になったわけじゃないのだ。
それでも、カイは剣を握って振るう。本物の悪鬼のように剣を振るって、目の前に技をかまそうとする魔法部隊に近づいた。
気持ち悪い。
あんなことしておいて、こいつらの体内にあるのが神聖魔法だという事実が―――気持ち悪すぎる。
こんなくそったれな国は、滅ぶべきだ。
「ニア!!!!!!!」
カイが大きく叫ぶと同時に、後方で支援に専念していたニアの目つきが変わる。
赤い目が光って、ニアの後ろにいる悪霊の目もまた光った。カイが何歩か下がって、ニアの隣に立つと同時に―――
「アーモロート」
悪霊の拳が、地面を強打する。
地震のように広がる衝撃。押しつぶされた男たちはそのまま絶命し、魔法部隊は目の前の悪に体を震わせ、腰に力を抜かしてしまう。
カイは血に染まった手を、ニアの肩に手を置く。悪霊がもっと大きくなり、赤い目が光って十字軍たちを見下ろした。
勝てない。
絶対に、絶対に勝てない。これに勝てるはずがない―――そう直感した男たちは、悲鳴を上げながら逃げようとする。
だけど、当然ながら二人がそれを逃がすはずがなかった。
「ダークピアス」
「ぷほぉっ……!?カハッ、あ…………」
「う、うぁあああああ!!!」
ニアが両手を組んでから生み出した何十本の黒い槍が、男たちを文字通り貫いた。雨のように降り注ぐ魔法に、男たちは次々と命を落とすしかなかった。
やがて、広場に静寂が訪れる。
残されたのは数十人の死体と、針のように刺さった数十本の槍だけ。ニアは組んでいた両手を離すと、カイを見上げた。
「……これで、終わり。この場に人の気配は感じられない」
「たぶん、そうだろうね。みんな逃げたはずだし」
カイは周りを見回りながら、乾いた唇を濡らす。
血と死体が散らばっている光景はやはりいい光景だとは思えなかった。正しいとも思えなかった。
でも、ある人たちにとっては必要な光景だ。
教会に徹底的に利用されて、体も精神も破壊された人たちにとっては。
「あれも壊そう、ニア」
「うん」
カイは十字軍たちが出ていた寮の建物を目指す。前世の学校の寮みたいな建物で、地下に続く倉庫とかなり近い位置にいた。
日課を終えた後、気軽に地下に入って犯したんだろう。
虫唾が走る。カイはニアが再び両手を組む姿を見つめてから、深く息を吐いた。
前世のラスボスだったニアが使った、広範囲攻撃。
「アーモロート」
悪霊の拳が振り下ろされて、またもや振動が響き渡る。文字通り潰れた建物は、まるで今の教会を表しているようだった。
「…………………さて、と」
カイとニアは振り返って、歩き出す。間もなくして、倉庫の中にパンツ一枚でぶるぶる震えている、無様な教皇の姿が見えた。
「お前をどうすればいいのかな、教皇」
これをあっさり死なせるわけにはいかない。
カイは冷え切った顔で淡々と、教皇を見下ろした。
鐘を打つ音が激しくなると同時に、寮にいた十字軍たちはすぐに戦闘服に着替えて武器を構える。
どいつもこいつも、罪のない女性たちを弄んだクズたちだ。しかし、いい思いをさせてくれる教皇に対する忠誠心と悪魔に対する憎悪が、その準備の速さに拍車をかけていた。
瞬く間に数十人の十字軍たちが倉庫の入り口に集まり、陣形を構える。
「ちっ……」
そして、倉庫の後ろにある茂みその姿を見守っていたクロエは舌を打って、懐にいるアルウィンに目を向ける。
目隠しはされているけど、頬には涙の線が伝っていた。糸の切れた人形みたいな状態にいながらも、彼女はかろうじて声を出す。
「……クロエ、さん」
「なに、アルウィン?」
「あの人たちも全員、さっきの場所に通ってたんでしょうか」
「………………………………………………」
外にいる男たちの声が聞こえたおかげで、アルウィンは状況を把握しているようだった。
しかし、あまりにもショックを受けた彼女の言葉には力がなく、底の見えない絶望に点綴されている。
クロエはただ、顔をしかめて沈黙を保つだけだった。当たり前だけど、今のアルウィンにはどんな言葉をかけても無駄だ。
とりあえず、生きて帰らなきゃ。そう思った先に、階段からある男の声が聞こえてくる。
「た、助けてくれぇ……!!どうか命だけは、命だけは!!」
「……………………………………………………………………………」
教皇の声だった。それを察した途端にクロエはアルウィンの耳を塞ぐけど、既にアルウィンはその声を拾っていた。
頬を濡らす涙の線がもっと厚くなり、目隠しの目元部分はさらに湿気を増す。遠くにいる十字軍たちの顔に緊張が渡り、しばらくの静寂。
そして、気が緩みそうなほどの長い時間が経った後。
「コラプス」
想像を絶するほどの轟音が、響き渡った。
倉庫の正門から解き放たれる黒の衝撃波。
まるでレーザービームのようなその魔法に、真正面に立っていた男たちが一瞬で消滅する。
「う、うぁああああああああああ!!!」
「は、早く陣形を組み直せ!!」
「魔法部隊はあの魔法の準備を!近距離部隊は突撃して時間を稼ぐぞ!!」
「相手は悪魔だ。体内の神聖力を、最大限まで引き上げろ!!」
しかし、よく訓練された軍隊らしく、十字軍は陣形を組み直して本格的な戦いを始める。
後ろにいる魔法部隊は、この時のために開発した神聖魔法を駆使しようと詠唱を唱え続けていた。
しかし、その時。
「死ねぇ、悪魔……ぐぁあああああああ!?!?」
「う、上だ!!上だぁ!!!!」
急に空から姿を表したカイが、黒いエネルギーの球体をそのままぶちかます。
クロエのスキル、ダークサイトを利用した奇襲だ。巨大な球体がそのまま爆発し、何人かの男たちが一気に吹き飛ばされる。
「くそ、なんていう……!魔法部隊を守れ!!俺たちが勝つためにはそれしかない!!」
――――させるもんか。
カイは左の赤い目を光らせながら、かつてダンジョンで習得した剣に魔力を吹き込む。
剣には一気に炎があがり、カイは薙ぎ払うようにして男たちを倒していった。まだまだ身体能力の低い少年の剣だが、込められている圧倒的な魔力がそれを可能にさせていた。
カイは感じる。身体強化をしても伝わってくる、人を斬る時の感覚。悲鳴。飛び散る血。
普通の人間が、転生した人間が感じるにはあまりにも生々しい刺激。だけど、さっきの場面を思い出したらこれは安いものではないかと、そう思ってしまった。
地下で犯されていた何人かの女性たちはもう、魂が死んでいたから。
薬でも飲まされたのか、もしくは犯されすぎて精神がボロボロになったのか。急に泣き出す人もいれば、半ば気絶している人もいたのだ。
「こ、殺せ!!悪魔を殺して、国を守るんだ!!」
「―――――どっちが悪魔だ!!悪魔は、てめぇらだろ!!」
魔法剣が振り下ろされ、一人の体を折半に切り裂く。後ろから飛んで、襲ってくるヤツの胴元に剣で穴を空かせた後に、前方の3人に魔法を飛ばした。
息が上がって、いびつな光景を見すぎたせいで精神が削られて行く気がする。カイの精神はまだ、血まみれに馴染むほど無感覚になったわけじゃないのだ。
それでも、カイは剣を握って振るう。本物の悪鬼のように剣を振るって、目の前に技をかまそうとする魔法部隊に近づいた。
気持ち悪い。
あんなことしておいて、こいつらの体内にあるのが神聖魔法だという事実が―――気持ち悪すぎる。
こんなくそったれな国は、滅ぶべきだ。
「ニア!!!!!!!」
カイが大きく叫ぶと同時に、後方で支援に専念していたニアの目つきが変わる。
赤い目が光って、ニアの後ろにいる悪霊の目もまた光った。カイが何歩か下がって、ニアの隣に立つと同時に―――
「アーモロート」
悪霊の拳が、地面を強打する。
地震のように広がる衝撃。押しつぶされた男たちはそのまま絶命し、魔法部隊は目の前の悪に体を震わせ、腰に力を抜かしてしまう。
カイは血に染まった手を、ニアの肩に手を置く。悪霊がもっと大きくなり、赤い目が光って十字軍たちを見下ろした。
勝てない。
絶対に、絶対に勝てない。これに勝てるはずがない―――そう直感した男たちは、悲鳴を上げながら逃げようとする。
だけど、当然ながら二人がそれを逃がすはずがなかった。
「ダークピアス」
「ぷほぉっ……!?カハッ、あ…………」
「う、うぁあああああ!!!」
ニアが両手を組んでから生み出した何十本の黒い槍が、男たちを文字通り貫いた。雨のように降り注ぐ魔法に、男たちは次々と命を落とすしかなかった。
やがて、広場に静寂が訪れる。
残されたのは数十人の死体と、針のように刺さった数十本の槍だけ。ニアは組んでいた両手を離すと、カイを見上げた。
「……これで、終わり。この場に人の気配は感じられない」
「たぶん、そうだろうね。みんな逃げたはずだし」
カイは周りを見回りながら、乾いた唇を濡らす。
血と死体が散らばっている光景はやはりいい光景だとは思えなかった。正しいとも思えなかった。
でも、ある人たちにとっては必要な光景だ。
教会に徹底的に利用されて、体も精神も破壊された人たちにとっては。
「あれも壊そう、ニア」
「うん」
カイは十字軍たちが出ていた寮の建物を目指す。前世の学校の寮みたいな建物で、地下に続く倉庫とかなり近い位置にいた。
日課を終えた後、気軽に地下に入って犯したんだろう。
虫唾が走る。カイはニアが再び両手を組む姿を見つめてから、深く息を吐いた。
前世のラスボスだったニアが使った、広範囲攻撃。
「アーモロート」
悪霊の拳が振り下ろされて、またもや振動が響き渡る。文字通り潰れた建物は、まるで今の教会を表しているようだった。
「…………………さて、と」
カイとニアは振り返って、歩き出す。間もなくして、倉庫の中にパンツ一枚でぶるぶる震えている、無様な教皇の姿が見えた。
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