41 / 111
41話 リエルの過去
しおりを挟む
一生を帝国の犬として扱われ、最後に自分の母を殺した人物によって生贄にされる。
それが、ラウディ商会のボスである少女、リエルの運命だった。彼女はふうとため息をつきながら、自分の母の名前を借りた商会のことで頭を抱えている。
「……また実績が落ちたんだ」
ラウディ商会は帝国でも指折りの名声を持つが、最近は徐々に落ちぶれていく状態だった。これも全部、あの教皇のせいだ。
リエルは奥歯をギシギシと鳴らしながら、机に置かれている短刀を持って立ち上がる。
壁にはデブである教皇の写真が貼られていて、リエルはふうと息を吸って、その写真に短刀を突き刺した。
何度も、何度も。
写真が破れてボロボロになるまで、紙に写っている教皇の頭と目、鼻、耳、顔のすべてを徹底的に切り裂くまで。
帝国にははっきりとした国教があり、かねてから教会は皇室と密接な繋がりを持っていた。
そして、宗教と政治の繋がりは過激な信仰と物質主義にたどり着く。すなわち、教会への献金額が商会の利益に関わってくる、ということだった。
「死ね、死ねぇ………!!」
商売に大事なのは信用とイメージ。しかし、宗教集団である教会が国の経済にまで手を付けているせいで、ラウディ商会に被害が及ぶようになったのだ。
教会の圧力を受けた他の商会は、いつの間にか彼女と交渉するのをためらうようになった。
民衆の間でも、教会と皇室に立てつくラウディ商会への評判はどんどん悪くなっていくばかりだった。
商会のトップ、リエルが教会に献金することを酷く拒んでいるから。
そして、妻を失った衝撃で倒れてしまった彼女の父親も、ボスでいた時に1ゴールドたりとも教会に差し上げなかったからだ。
だけど、それは二人にとって当たり前な行動だった。大好きな家族が、大切な妻、もしくは母親が―――
目の前で、生贄として火あぶりにされているところを見てしまったら、献金なんてできるわけないじゃないか。
「うぅ……くっ、う、うぅう………」
狂人のように何度も短刀を打ち付けてから、リエルはその場で跪く。透明な涙が彼女の頬に伝う。
母が火あぶりにされた日から、何百回も行われた儀式のような行動。しかし、現実は変わらなかった。
相変わらず教皇の一言で自分の商会は簡単に揺れてしまうし、教会へ寄付をしないせいで組織には色んな制裁が加われていた。
現に今にも、皇室の仮面をかぶった教会から警告状が何十枚も飛んできているじゃないか。
「私は、私はぁ……」
母の名前を借りたこの組織を、帝国一の商会に育て上げたかった。
その後に国の経済を左右するほどの膨大な力を手に入れ、暗殺者を雇用するなり傭兵団を雇うなりして、教皇を文字通り火あぶりにしたかったのに。
なのに、現実はいつも望み通りにはならない。
父が倒れてたった17歳で組織を引き受けることになった彼女は、周りが驚くほどの才能を見せながらすくすくと商会を成長させた。
実際、教会や皇室の支援なしにここまで組織を繁栄させた彼女の手腕に、舌を巻く人たちが何人もいたのだ。
しかし、帝国と教会は自分の組織を目の上のたん瘤扱いし、馬鹿馬鹿しい理由で揚げ足を取って、いくつもの制裁を与えてきた。
そのせいで、全盛期を謳歌していたラウディ商会は没落の道をたどり、もはや落ちぶれた時代の残滓になる寸前なのである。
リエルも、頭では分かっていた。復讐のためなら教会に媚びを売って、巨額の寄付をしなければならない。
それこそが、今の状況を打破できる唯一の策だと、自分も分かっていた。
『あぁ、がぁ……きゃ、きゃぁああああああああああああああああああ!!!』
『ら、ラウディ……あ、ぁ、ぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』
だけど、悲鳴が離れない。
あの時、目の前で火に焼かれながら叫んだ母の悲鳴が。地におしつけられた時に頬に感じた砂の感触が。父の獣のような鳴き声が。
どうしても、離れない。どうしても許せない。どうしても。
「助けて………」
気が付いたら、そんな声が漏れていた。今までこんな弱々しい言葉を吐いたことはなかったのに。
この弱さを押し殺して、復讐者として強く生きて行くと誓ったのに。
「誰か、助けてぇ……」
溢れ出した涙が止まらない。挫折と絶望が襲ってきて、このまま短刀で自分の首を刺したほうがいいんじゃないかとさえ思えてくる。
分かっている。泣いてたって誰も助けてはくれない。分かっているけど、だけど……。
「お願い……誰か、助けてぇ……」
これは、酷すぎるじゃないか。
どうして、私だけ?どうして現実はこんななの?
現実はくそったれで、国には悪がのさばっていて、笑顔だった母親が血涙を流すところを見ても、誰も興味を表してはくれない。
「あぁ、あ、ははっ………うっ!!!」
狂ったように失笑をこぼしていると、短刀を持つ手が震える。それを高く高く持ち上げた。
もう、こんな風に苦しむならいっそのこと、自害でもして物理的な苦痛で忘れた方が――――そこまで思い至った時。
「り、リエル様!!大変です!!屋敷の前で影が―――う、うぁあああ!?」
「やぁ~~あなたがリエル?」
「……………………………………え?」
警備兵と入れ替わりで入ってきた少年と少女たちを見て、リエルは目を見開いてしまった。
何故か笑っているオッドアイの少年と、両目が赤い銀髪赤目の少女。黒髪で黄金色の瞳をしている、美人まで。
これから一生を共にする、大切な仲間たちを目の前にして―――リエルは、魂が抜けた声で言う。
「……か、影?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ステンドグラスから差し込んでくる日差し。厳粛かつ雄大な様式をしている教会の中。
「やぁ、教皇様。お久しぶりです」
第2皇太子、アドルフはニヤッと笑いながら講壇に立っている教皇に近づく。
今までの悪辣さと貪欲さを示すようなデブの男は、気持ち悪く笑いながら壇上から降りてきた。
彼こそが、この国の権力者。無実な民たちのお金を吸い取って、抵抗する者たちを異教徒と罵りながら火あぶりにした悪人。
教皇ヒムラーは、黄ばんだ歯を見せながら皇太子に問いかけた。
「ようこそ、皇太子様。私になにか用でも?」
「ああ」
そして、皇太子は卑劣な笑みを浮かんでから言った。
「予言を覆すためにも、この国の繁栄のためにも―――悪魔退治に協力してもらいたいんです」
それが、ラウディ商会のボスである少女、リエルの運命だった。彼女はふうとため息をつきながら、自分の母の名前を借りた商会のことで頭を抱えている。
「……また実績が落ちたんだ」
ラウディ商会は帝国でも指折りの名声を持つが、最近は徐々に落ちぶれていく状態だった。これも全部、あの教皇のせいだ。
リエルは奥歯をギシギシと鳴らしながら、机に置かれている短刀を持って立ち上がる。
壁にはデブである教皇の写真が貼られていて、リエルはふうと息を吸って、その写真に短刀を突き刺した。
何度も、何度も。
写真が破れてボロボロになるまで、紙に写っている教皇の頭と目、鼻、耳、顔のすべてを徹底的に切り裂くまで。
帝国にははっきりとした国教があり、かねてから教会は皇室と密接な繋がりを持っていた。
そして、宗教と政治の繋がりは過激な信仰と物質主義にたどり着く。すなわち、教会への献金額が商会の利益に関わってくる、ということだった。
「死ね、死ねぇ………!!」
商売に大事なのは信用とイメージ。しかし、宗教集団である教会が国の経済にまで手を付けているせいで、ラウディ商会に被害が及ぶようになったのだ。
教会の圧力を受けた他の商会は、いつの間にか彼女と交渉するのをためらうようになった。
民衆の間でも、教会と皇室に立てつくラウディ商会への評判はどんどん悪くなっていくばかりだった。
商会のトップ、リエルが教会に献金することを酷く拒んでいるから。
そして、妻を失った衝撃で倒れてしまった彼女の父親も、ボスでいた時に1ゴールドたりとも教会に差し上げなかったからだ。
だけど、それは二人にとって当たり前な行動だった。大好きな家族が、大切な妻、もしくは母親が―――
目の前で、生贄として火あぶりにされているところを見てしまったら、献金なんてできるわけないじゃないか。
「うぅ……くっ、う、うぅう………」
狂人のように何度も短刀を打ち付けてから、リエルはその場で跪く。透明な涙が彼女の頬に伝う。
母が火あぶりにされた日から、何百回も行われた儀式のような行動。しかし、現実は変わらなかった。
相変わらず教皇の一言で自分の商会は簡単に揺れてしまうし、教会へ寄付をしないせいで組織には色んな制裁が加われていた。
現に今にも、皇室の仮面をかぶった教会から警告状が何十枚も飛んできているじゃないか。
「私は、私はぁ……」
母の名前を借りたこの組織を、帝国一の商会に育て上げたかった。
その後に国の経済を左右するほどの膨大な力を手に入れ、暗殺者を雇用するなり傭兵団を雇うなりして、教皇を文字通り火あぶりにしたかったのに。
なのに、現実はいつも望み通りにはならない。
父が倒れてたった17歳で組織を引き受けることになった彼女は、周りが驚くほどの才能を見せながらすくすくと商会を成長させた。
実際、教会や皇室の支援なしにここまで組織を繁栄させた彼女の手腕に、舌を巻く人たちが何人もいたのだ。
しかし、帝国と教会は自分の組織を目の上のたん瘤扱いし、馬鹿馬鹿しい理由で揚げ足を取って、いくつもの制裁を与えてきた。
そのせいで、全盛期を謳歌していたラウディ商会は没落の道をたどり、もはや落ちぶれた時代の残滓になる寸前なのである。
リエルも、頭では分かっていた。復讐のためなら教会に媚びを売って、巨額の寄付をしなければならない。
それこそが、今の状況を打破できる唯一の策だと、自分も分かっていた。
『あぁ、がぁ……きゃ、きゃぁああああああああああああああああああ!!!』
『ら、ラウディ……あ、ぁ、ぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』
だけど、悲鳴が離れない。
あの時、目の前で火に焼かれながら叫んだ母の悲鳴が。地におしつけられた時に頬に感じた砂の感触が。父の獣のような鳴き声が。
どうしても、離れない。どうしても許せない。どうしても。
「助けて………」
気が付いたら、そんな声が漏れていた。今までこんな弱々しい言葉を吐いたことはなかったのに。
この弱さを押し殺して、復讐者として強く生きて行くと誓ったのに。
「誰か、助けてぇ……」
溢れ出した涙が止まらない。挫折と絶望が襲ってきて、このまま短刀で自分の首を刺したほうがいいんじゃないかとさえ思えてくる。
分かっている。泣いてたって誰も助けてはくれない。分かっているけど、だけど……。
「お願い……誰か、助けてぇ……」
これは、酷すぎるじゃないか。
どうして、私だけ?どうして現実はこんななの?
現実はくそったれで、国には悪がのさばっていて、笑顔だった母親が血涙を流すところを見ても、誰も興味を表してはくれない。
「あぁ、あ、ははっ………うっ!!!」
狂ったように失笑をこぼしていると、短刀を持つ手が震える。それを高く高く持ち上げた。
もう、こんな風に苦しむならいっそのこと、自害でもして物理的な苦痛で忘れた方が――――そこまで思い至った時。
「り、リエル様!!大変です!!屋敷の前で影が―――う、うぁあああ!?」
「やぁ~~あなたがリエル?」
「……………………………………え?」
警備兵と入れ替わりで入ってきた少年と少女たちを見て、リエルは目を見開いてしまった。
何故か笑っているオッドアイの少年と、両目が赤い銀髪赤目の少女。黒髪で黄金色の瞳をしている、美人まで。
これから一生を共にする、大切な仲間たちを目の前にして―――リエルは、魂が抜けた声で言う。
「……か、影?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ステンドグラスから差し込んでくる日差し。厳粛かつ雄大な様式をしている教会の中。
「やぁ、教皇様。お久しぶりです」
第2皇太子、アドルフはニヤッと笑いながら講壇に立っている教皇に近づく。
今までの悪辣さと貪欲さを示すようなデブの男は、気持ち悪く笑いながら壇上から降りてきた。
彼こそが、この国の権力者。無実な民たちのお金を吸い取って、抵抗する者たちを異教徒と罵りながら火あぶりにした悪人。
教皇ヒムラーは、黄ばんだ歯を見せながら皇太子に問いかけた。
「ようこそ、皇太子様。私になにか用でも?」
「ああ」
そして、皇太子は卑劣な笑みを浮かんでから言った。
「予言を覆すためにも、この国の繁栄のためにも―――悪魔退治に協力してもらいたいんです」
61
お気に入りに追加
344
あなたにおすすめの小説
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
【R18 】必ずイカせる! 異世界性活
飼猫タマ
ファンタジー
ネットサーフィン中に新しいオンラインゲームを見つけた俺ゴトウ・サイトが、ゲーム設定の途中寝落すると、目が覚めたら廃墟の中の魔方陣の中心に寝ていた。
偶然、奴隷商人が襲われている所に居合わせ、助けた奴隷の元漆黒の森の姫であるダークエルフの幼女ガブリエルと、その近衛騎士だった猫耳族のブリトニーを、助ける代わりに俺の性奴隷なる契約をする。
ダークエルフの美幼女と、エロい猫耳少女とSEXしたり、魔王を倒したり、ダンジョンを攻略したりするエロエロファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる