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21話 予想もしてなかった再会
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「さぁ、早く行こう、みんな」
勇者―――カルツは今日もスラムのダンジョン、灰色クライデンの深層に向かおうとしていた。
そして、彼の後ろではエルフのブリエン、ヒーラーのアルウィンと暗殺者のクロエが憔悴した表情を湛えている。もう三日連続だ。
カルツはろくな休憩もとらずに、根性だけで前に突き進んでいた。
その無茶ぶりは厄介なことに効果はあって、カルツの成長は眩しいものだった。彼はこの前よりずっと強くなっている。
一週間ほど前、カルツたちは帝国の皇太子から影に対する調査を頼まれ、おまけにダンジョンを攻略することを勧められた。
皇太子曰く、ダンジョンの中には隠された貴重なアーチファクトがあるらしい。だから、ダンジョンを攻略すること自体はさほどおかしなことではなかった。
……でも、これはさすがにやりすぎだ。
「カルツ、ちょっと待って」
「……なんだ、クロエ」
「もう三日連続でダンジョンを攻略しているわけでしょ?さすがに今日は休んだ方がいいと思うけど」
「またふざけたことを……いいか、クロエ。悪魔がスラムにいる。俺たちはいち早く強くなって、ダンジョンに隠されたというアーチファクトを手に入れて奴らを倒さなきゃいけないんだ。休む暇なんてないぞ?」
「なら逆に聞くけど、こんな状態で本当にまともな戦闘ができると思ってるの?」
クロエは後ろにいる二人を見つめながら質問を投げる。カルツの目が細められると同時に、疲れている二人の少女がビクンと肩を跳ねさせた。
「肉体的な疲れはないでしょうね、私たちにはアルウィンという優秀なヒーラーがいるから。でも、精神的な疲れは?」
「はあ?精神的な疲れ?」
「そうよ。私たち、ほとんど24時間死線を越える闘いをしているでしょ?この間も無理にエインシャントグールに挑戦して全滅されそうになってたじゃない。一日でもいいから、少しは休むべきだと思うけど」
ブリエンとアルウィンも言葉には出さないものの、心の中ではクロエの言葉に強く共感していた。
実際に彼女たちはダンジョンの中で何度も危機に瀕していて、リーダーの無理な判断のせいで徐々にメンタルが削られていたのだ。
たとえ体が大丈夫だとしても、こんなメンタルじゃ絶対に100%の力は出せない。だから、ここはクロエの判断が正しいと、ブリエンもアルウィンも思っていた。
だけど、肝心なカルツは。
「………………はあ、クロエ」
心底呆れたように、情けないと言わんばかりにため息をついて、クロエを睨んだ。
「君はまたそんなことを言うのか……俺は世界を救う勇者なんだぞ?俺たちは大事な役目を負っているんだ。こんなところで足を引っ張られてどうしろと言うんだ!」
「っ……!」
普段なら穏便に受け流すクロエでも、今回だけはイラっとしてしまった。彼女から見て、カルツはただのバカにしか見えないのだ。
だからこそ、彼女は声を荒げてカルツに抗議する。
「もういい加減にしてよ!根性と熱情だけで何もかも解決できると思ってるわけ!?あなたは勇者だから大丈夫かもしれないけど、私たちは違うのよ!仲間の状態もろくに把握できないヤツが、勇者なんかやってられるわけないでしょ!?」
「な、なっ……!?」
「ちょっ、クロエさん……!」
「クロエ、そこまでにして!」
「二人もなにか言いなよ!!まともな状態で挑んでも勝つかどうか分からないのに、なんでカルツに振り回されているわけ!?負けたらそのまま死ぬんだよ!?」
「いい加減にすべきなのはお前だ、クロエ!!」
そこで、カルツは大声を出しながらクロエの言葉を無理やりねじ伏せる。
白い肌が真っ赤になって、額に青筋が立つほど、彼は怒っていた。
「お前とは本当に合わないな!自己犠牲を知らない、自分の命だけを重んじるくそったれ女が!そんな気持ちでこの世を救えると思ってるのか!」
「ちょっと、カルツ……!いくらなんでもその言い方は酷いじゃん!」
「ブリエンは黙ってろ!前々から思ってたけど、こいつには勇者の資質というものが全く見当たらない!代議と信念という言葉を知らないし、腑抜けみたいにずっと逃げ回ろうとしているじゃないか!」
「か、カルツさん……!」
「もちろん腕は確かだし、前に俺たちを助けてくれた恩もあるから一緒に行動しているが、このままだと俺も我慢できないぞ!」
鬱憤を解き放つみたいに荒々しく言い捨てたカルツは、次の瞬間―――急に聖剣を抜いて、クロエの首に当てた。
ブリエンとアルウィンは驚愕するが、クロエはもう呆れ切った顔でため息をつくだけだった。
「お前のその汚らわしい思想を俺に押し付けるな。もう一度こんなことが起きたら、その時には本当に―――お前を敵として見なすぞ」
「…………」
「クロエ、俺は君と仲良くしていきたい。君ほど腕が確かな戦闘員は中々見つからないのだ。どうかその腐りきった精神を改め直して、個人の命よりもっと大事な義務を見据えてくれ。これは最後の警告だ。次はない」
「………………………………………」
しばらく沈黙を保っていたクロエは。
結局、両手を挙げて降参するしかなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ああ………本当に、疲れる。すべてが嫌になる。
クロエは心の中でそう呟きながら、無機質に足を動かせた。
ダンジョンに入って4時間目、ついに13層にある中間ボス―――エインシャントグールを倒して14層も突破したにも関わらず、カルツはまた前に進もうとしていた。
もうみんなかなり疲れているというのに、午前の一件があったからか誰もカルツに歯向かおうとはしなかった。
「よし、15層に入る前の休憩エリアか。みんな、ここで30分間休憩を取るぞ。全員ゆっくり休め」
「…………」
何を言ってるの、30分でゆっくり休めるわけないじゃん。
そうツッコミたい気持ちは山々だったが、クロエは仕方なく居座って、壁に背中を預けるしかなかった。
……カイたちに会いたいなと、クロエはふと思う。最近、彼女はずっとカイとニアについて考えていた。
互いをちゃんと信頼しているのも素敵だったし、なによりカイの人柄が―――カルツとは真逆の、愉快で人間性あふれる性格がとにかく印象深かったのだ。
確か、自分はカルツに殺されると言ったんだっけ。
あの場では根拠のない話だと思ったけど、午前の出来事を振り返ったら……さすがにその通りなんじゃないかと、クロエは思ってしまった。
『………どうすればいいんだろう、私』
死を望んでいるわけではない。彼女にだって、自分の命より大切なことがちゃんとあるのだ。
親友の復讐を果たして、この国の醜悪な実態を人々に知らしめること。それだけのために、勇者パーティーに入ったのに……。
『……私、最後までちゃんとやれるかな』
カルツに剣先を向けられたせいか、メンタルが少し壊れた気がする。
このままじゃダメだ。なにか気分転換でもしよう―――そう思っていた、その時。
「……あ、あのぉ……ゆ、勇者様たちですよね!?た、助けていただけませんか!?」
あまりにも弱弱しい少年の声が、休憩エリアに鳴り響いて。
その声を聞くなり、クロエは目を見開くしかなかった。だって、その声は彼女が何十回も頭の中で思い浮かべていた声だったから。
声の出どころに目を向ける。すると、ボロボロの白い服を着ている少年と、目に包帯を巻いている少女がクロエの視界に入った。
「た、助けてください……俺たち、何故か目を覚めたらここにいて……」
クロエはぽかんと口を開いた後に、失笑をこぼしてしまった。
……なにが助けてくださいよ。ここにいる4人よりずっと強いくせに。
「あはっ、なにそれ……あははっ」
目の前に現れたカイとニアを見て。
クロエはもう一度、幸せがこもった笑みをこぼすしかなかった。
勇者―――カルツは今日もスラムのダンジョン、灰色クライデンの深層に向かおうとしていた。
そして、彼の後ろではエルフのブリエン、ヒーラーのアルウィンと暗殺者のクロエが憔悴した表情を湛えている。もう三日連続だ。
カルツはろくな休憩もとらずに、根性だけで前に突き進んでいた。
その無茶ぶりは厄介なことに効果はあって、カルツの成長は眩しいものだった。彼はこの前よりずっと強くなっている。
一週間ほど前、カルツたちは帝国の皇太子から影に対する調査を頼まれ、おまけにダンジョンを攻略することを勧められた。
皇太子曰く、ダンジョンの中には隠された貴重なアーチファクトがあるらしい。だから、ダンジョンを攻略すること自体はさほどおかしなことではなかった。
……でも、これはさすがにやりすぎだ。
「カルツ、ちょっと待って」
「……なんだ、クロエ」
「もう三日連続でダンジョンを攻略しているわけでしょ?さすがに今日は休んだ方がいいと思うけど」
「またふざけたことを……いいか、クロエ。悪魔がスラムにいる。俺たちはいち早く強くなって、ダンジョンに隠されたというアーチファクトを手に入れて奴らを倒さなきゃいけないんだ。休む暇なんてないぞ?」
「なら逆に聞くけど、こんな状態で本当にまともな戦闘ができると思ってるの?」
クロエは後ろにいる二人を見つめながら質問を投げる。カルツの目が細められると同時に、疲れている二人の少女がビクンと肩を跳ねさせた。
「肉体的な疲れはないでしょうね、私たちにはアルウィンという優秀なヒーラーがいるから。でも、精神的な疲れは?」
「はあ?精神的な疲れ?」
「そうよ。私たち、ほとんど24時間死線を越える闘いをしているでしょ?この間も無理にエインシャントグールに挑戦して全滅されそうになってたじゃない。一日でもいいから、少しは休むべきだと思うけど」
ブリエンとアルウィンも言葉には出さないものの、心の中ではクロエの言葉に強く共感していた。
実際に彼女たちはダンジョンの中で何度も危機に瀕していて、リーダーの無理な判断のせいで徐々にメンタルが削られていたのだ。
たとえ体が大丈夫だとしても、こんなメンタルじゃ絶対に100%の力は出せない。だから、ここはクロエの判断が正しいと、ブリエンもアルウィンも思っていた。
だけど、肝心なカルツは。
「………………はあ、クロエ」
心底呆れたように、情けないと言わんばかりにため息をついて、クロエを睨んだ。
「君はまたそんなことを言うのか……俺は世界を救う勇者なんだぞ?俺たちは大事な役目を負っているんだ。こんなところで足を引っ張られてどうしろと言うんだ!」
「っ……!」
普段なら穏便に受け流すクロエでも、今回だけはイラっとしてしまった。彼女から見て、カルツはただのバカにしか見えないのだ。
だからこそ、彼女は声を荒げてカルツに抗議する。
「もういい加減にしてよ!根性と熱情だけで何もかも解決できると思ってるわけ!?あなたは勇者だから大丈夫かもしれないけど、私たちは違うのよ!仲間の状態もろくに把握できないヤツが、勇者なんかやってられるわけないでしょ!?」
「な、なっ……!?」
「ちょっ、クロエさん……!」
「クロエ、そこまでにして!」
「二人もなにか言いなよ!!まともな状態で挑んでも勝つかどうか分からないのに、なんでカルツに振り回されているわけ!?負けたらそのまま死ぬんだよ!?」
「いい加減にすべきなのはお前だ、クロエ!!」
そこで、カルツは大声を出しながらクロエの言葉を無理やりねじ伏せる。
白い肌が真っ赤になって、額に青筋が立つほど、彼は怒っていた。
「お前とは本当に合わないな!自己犠牲を知らない、自分の命だけを重んじるくそったれ女が!そんな気持ちでこの世を救えると思ってるのか!」
「ちょっと、カルツ……!いくらなんでもその言い方は酷いじゃん!」
「ブリエンは黙ってろ!前々から思ってたけど、こいつには勇者の資質というものが全く見当たらない!代議と信念という言葉を知らないし、腑抜けみたいにずっと逃げ回ろうとしているじゃないか!」
「か、カルツさん……!」
「もちろん腕は確かだし、前に俺たちを助けてくれた恩もあるから一緒に行動しているが、このままだと俺も我慢できないぞ!」
鬱憤を解き放つみたいに荒々しく言い捨てたカルツは、次の瞬間―――急に聖剣を抜いて、クロエの首に当てた。
ブリエンとアルウィンは驚愕するが、クロエはもう呆れ切った顔でため息をつくだけだった。
「お前のその汚らわしい思想を俺に押し付けるな。もう一度こんなことが起きたら、その時には本当に―――お前を敵として見なすぞ」
「…………」
「クロエ、俺は君と仲良くしていきたい。君ほど腕が確かな戦闘員は中々見つからないのだ。どうかその腐りきった精神を改め直して、個人の命よりもっと大事な義務を見据えてくれ。これは最後の警告だ。次はない」
「………………………………………」
しばらく沈黙を保っていたクロエは。
結局、両手を挙げて降参するしかなかった。
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ああ………本当に、疲れる。すべてが嫌になる。
クロエは心の中でそう呟きながら、無機質に足を動かせた。
ダンジョンに入って4時間目、ついに13層にある中間ボス―――エインシャントグールを倒して14層も突破したにも関わらず、カルツはまた前に進もうとしていた。
もうみんなかなり疲れているというのに、午前の一件があったからか誰もカルツに歯向かおうとはしなかった。
「よし、15層に入る前の休憩エリアか。みんな、ここで30分間休憩を取るぞ。全員ゆっくり休め」
「…………」
何を言ってるの、30分でゆっくり休めるわけないじゃん。
そうツッコミたい気持ちは山々だったが、クロエは仕方なく居座って、壁に背中を預けるしかなかった。
……カイたちに会いたいなと、クロエはふと思う。最近、彼女はずっとカイとニアについて考えていた。
互いをちゃんと信頼しているのも素敵だったし、なによりカイの人柄が―――カルツとは真逆の、愉快で人間性あふれる性格がとにかく印象深かったのだ。
確か、自分はカルツに殺されると言ったんだっけ。
あの場では根拠のない話だと思ったけど、午前の出来事を振り返ったら……さすがにその通りなんじゃないかと、クロエは思ってしまった。
『………どうすればいいんだろう、私』
死を望んでいるわけではない。彼女にだって、自分の命より大切なことがちゃんとあるのだ。
親友の復讐を果たして、この国の醜悪な実態を人々に知らしめること。それだけのために、勇者パーティーに入ったのに……。
『……私、最後までちゃんとやれるかな』
カルツに剣先を向けられたせいか、メンタルが少し壊れた気がする。
このままじゃダメだ。なにか気分転換でもしよう―――そう思っていた、その時。
「……あ、あのぉ……ゆ、勇者様たちですよね!?た、助けていただけませんか!?」
あまりにも弱弱しい少年の声が、休憩エリアに鳴り響いて。
その声を聞くなり、クロエは目を見開くしかなかった。だって、その声は彼女が何十回も頭の中で思い浮かべていた声だったから。
声の出どころに目を向ける。すると、ボロボロの白い服を着ている少年と、目に包帯を巻いている少女がクロエの視界に入った。
「た、助けてください……俺たち、何故か目を覚めたらここにいて……」
クロエはぽかんと口を開いた後に、失笑をこぼしてしまった。
……なにが助けてくださいよ。ここにいる4人よりずっと強いくせに。
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