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トラップあるある
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トラップの多い通路か。なるほど、すでに発動したとみられるトラップがいくつか見られる。なにあの天井のトゲ、殺す気満々じゃん。
「すごいでありますねー」
「ねえ、あれ本当に大丈夫なの? 即死するよ?」
「任せてほしいであります。まず、トラップは、こうやって調べるんであります」
隊長はそう言いながら眼鏡を取り出した。そして、目をかっと開くと通路のある部分を見つめた。
「あそこであります」
「あれ?」
隊長が指差した先には、僅かに窪んだ石レンガがあった。よく見ないとわからない。言われないと気づかないよこれは。どうやって見つけているのかは知らないが、こういうスイッチは山ほどあるんだろうなぁ。嫌だなぁ。
「ここと、ここと、こことこことここであります!」
「うそーん」
本当に山ほどあった。隊長の指が足りてない。床に、壁に、天井に、様々なところにスイッチがある。絶対天井のスイッチ意味ないよねこれ。
歩くだけでも一苦労だ。だって解除できないんだもの。スイッチを避けて歩くしかない。
「あーもう疲れたよー、ねぇ、一旦休憩しない?」
「ポコ、ここはトラップが多いんだから少ないところまで休憩はダメだよ」
今は壁と床のほとんどがスイッチになっている通路だ。スイッチじゃない足場の方が多いのではないかと思うくらい多い。
「でも、トラップが少ないところはゴーレムがいるじゃん!」
「倒せばいいでしょ。ほらもう少し頑張って」
ゴーレムはトラップのある場所には現れない。自爆をしてしまうからか、魔物が現れる条件が整っていないかのどちらかだろう。
「こ、ここから次の足場まで遠いの! あ、ああっ」
「ちょっと、倒れないでよ?」
体勢を崩したポコは片足でゆらゆらバランスをとっている。しかしこれ以上バランスを取るのは難しいと考えたのか、壁に手をついた。
「セーフ!」
「そ、そこの壁は! 今すぐ手を離すであります!」
「えっ?」
ポコが手をついた壁は、スイッチがいくつかある壁だったはずだ。私は気付けなかったが、隊長は気付いたようで、今すぐ手を離せと言った。しかし、その注意はもう遅く、壁の一部の石レンガの一つは奥に動きながらカチッと嫌な音を鳴らした。
「えっ」
パカッと天井が開く。それにより、天井に隠されていた巨大な丸岩が落ちてきた。
「えっ」
実はこの通路は、下り坂になっているのだ。地下に向かって進んでいるからだと思っていたが、なるほど、トラップの岩を転がらせるためだったか。
「いやーーーー!! 無理無理無理無理!!!!」
「早く! 走って!」
「急ぐであります! もうトラップがどうとか言っている場合じゃないであります!」
確かに! 走れ走れ! 潰れちゃうよ!
丸岩は当然のように私たちの進む方向へ転がってくる。少しずつ転がる速度も上がっていき、ちょっとでも走る速度を緩めたら追いつかれてしまいそうだ。というかそのうち全力で走っても追いつかれるんじゃないかな? それまずくない? 死んじゃうじゃん。あ、そういうトラップか。
「ごめえええええん!!」
「気にしない! 今は全力で走って!」
「うわあああ! まだ死にたくないであります!」
「そういうこと言うな!!」
この状況で死にたくないとか言わないでくれ。生きるための気力がなくなってしまう。
石レンガを踏む込むたびに、ものすごい勢いでトラップが発動する。
走り抜けた横の壁が開き斧が倒れる。
天井からトゲのついた板が落ちてくる。
壁から火炎が噴き出る。
そして、落とし穴が現れる。
落とし穴のおかげで丸岩は消えたが、それにより今まで岩が止めてくれた他のトラップが自分たちに襲い掛かるようになった。
つまり止まれない。止まるんじゃねぇぞ。私は止まらねぇからよ。私たちが止まらねぇ限り、その先にトラップはあるぞ! だからよ……止まるんじゃねぇぞ……。
「止まれねぇぞ!」
「やだやだやだやだ! 死んじゃうううううう!!」
「おいトラッパー! どうすればいい!?」
「今は走っていれば回避できるであります! 不可避なトラップが来たら止めるしかないであります!」
「止める!? どうやって?」
「坂が急になっているであります! さっきみたいな丸岩が来たら、もう逃げられないんでありますよ!」
「やっば!」
さっきみたいな丸岩とか、流石にもう来ないでしょ。止めるって言ってもなぁ。
カチッ、カチッ、何個も発動する。瞬時にスイッチと判断して、なるべく踏まないようにしなければならない。無理ですねそれ。だって言われないとわからないんだもん。
「あ、あれ? トラップが急になくなって……」
「天井が開いてー……」
「鉄球が落ちてきたでありますうううううううう!!!!??!??」
三人の協力により即座に反応することができた。多分意味ない。
落ちてきた鉄球は、先程の丸岩とは違い完璧な丸。ゴツゴツしていないので加速も早い。
結果、マジやばい。
「うおおおおおおお! これは無理でしょおおおお!!」
「そ、そうであります! 今しかないでありますよ!! 今なら止められるであります!」
「そうか! ここからはトラップが少ないから……よし!」
鉄球との距離を確認しながら、ナックルを装備する。ポコも隊長も武器や道具を取り出した。
振り返りながら鉄球を受け止めるッッッッッ!!! 鉄球受け止め女子エファッッッッッ!!!
ズドン、と体に衝撃が走る。
「くっ……お、おおおおお!!!」
「すごい! 鉄球に押されつつも、確実に速度を緩めてる! 受け止めてるよ!!」
「頑張るであります!」
「うおおおおおお!! なんかしろやあああああああああ!!!」
そう、二人は何もしていないのだッッッッッ!!!
「いやこの状況じゃ吾輩は何もできないであります!」
「わたしも!!」
「で、でも受け止めても私この後何もできないよ!!」
受け止めたところで、ここが坂の時点で力を抜くことはできなくなってしまう。落とし穴もあるかわからないし、このままでは私はここで一生を過ごすことになるだろう。最後の晩餐はドラゴン肉か……それも悪くないな。
あ、受け止め終わった。完全に止まったよ鉄球。この鉄球と生涯を共にするんだ。死ぬんだぁ……。
「えっちゃん! ちょっと熱いかもだけど耐えて!」
「え!? 何言って……」
急にポコが弓を取り出し、弦を引いた。指先には石、まさかこの状況で魔術を?
放たれた矢は、鉄球に当たると勢いよく燃え盛った。私はドラゴンの素材で作られたナックルを装備しているため手は熱くはないのだが、鉄球と至近距離の顔や体はすごく熱い。
いきなりなんてことをするの!?
轟々と音を立てて燃え盛る炎の熱に耐えながら、ポコを横目で見る。何かを考えている顔だ。
「次!」
ポコがさらに矢を放った。またさらに燃やす気かと思ってしまったが、今度はどうやら違うようだ。
先程の矢は紅い光だった。しかし今度は濃い蒼の光だ。
蒼い矢は熱せられた鉄球に着弾すると、辺りを冷気で包んだ。鉄球の周りから氷ができ初め、成長していく。内部まで熱せられた鉄球は一気に冷やされたことによりジュウウウウウと蒸気を発していた。
「今だよえっちゃん!! 殴って!」
「! わかった!」
一度鉄球を思い切り突き放し、こちらに転がってくる冷えた鉄球に今出せる最強の一撃をぶつけてやる。
鉄球からの金属特有の重々しく響く振動を感じながら、力を入れ続ける。
ピキッ……
と、鉄球に亀裂が入った。亀裂の刃、いや刃は今関係ない。
亀裂は次第に広がっていき、やがて全体が割れる。もうバラバラの金属となった鉄球を見ながら、私は安堵に膝をついたのだった。
「すごいでありますねー」
「ねえ、あれ本当に大丈夫なの? 即死するよ?」
「任せてほしいであります。まず、トラップは、こうやって調べるんであります」
隊長はそう言いながら眼鏡を取り出した。そして、目をかっと開くと通路のある部分を見つめた。
「あそこであります」
「あれ?」
隊長が指差した先には、僅かに窪んだ石レンガがあった。よく見ないとわからない。言われないと気づかないよこれは。どうやって見つけているのかは知らないが、こういうスイッチは山ほどあるんだろうなぁ。嫌だなぁ。
「ここと、ここと、こことこことここであります!」
「うそーん」
本当に山ほどあった。隊長の指が足りてない。床に、壁に、天井に、様々なところにスイッチがある。絶対天井のスイッチ意味ないよねこれ。
歩くだけでも一苦労だ。だって解除できないんだもの。スイッチを避けて歩くしかない。
「あーもう疲れたよー、ねぇ、一旦休憩しない?」
「ポコ、ここはトラップが多いんだから少ないところまで休憩はダメだよ」
今は壁と床のほとんどがスイッチになっている通路だ。スイッチじゃない足場の方が多いのではないかと思うくらい多い。
「でも、トラップが少ないところはゴーレムがいるじゃん!」
「倒せばいいでしょ。ほらもう少し頑張って」
ゴーレムはトラップのある場所には現れない。自爆をしてしまうからか、魔物が現れる条件が整っていないかのどちらかだろう。
「こ、ここから次の足場まで遠いの! あ、ああっ」
「ちょっと、倒れないでよ?」
体勢を崩したポコは片足でゆらゆらバランスをとっている。しかしこれ以上バランスを取るのは難しいと考えたのか、壁に手をついた。
「セーフ!」
「そ、そこの壁は! 今すぐ手を離すであります!」
「えっ?」
ポコが手をついた壁は、スイッチがいくつかある壁だったはずだ。私は気付けなかったが、隊長は気付いたようで、今すぐ手を離せと言った。しかし、その注意はもう遅く、壁の一部の石レンガの一つは奥に動きながらカチッと嫌な音を鳴らした。
「えっ」
パカッと天井が開く。それにより、天井に隠されていた巨大な丸岩が落ちてきた。
「えっ」
実はこの通路は、下り坂になっているのだ。地下に向かって進んでいるからだと思っていたが、なるほど、トラップの岩を転がらせるためだったか。
「いやーーーー!! 無理無理無理無理!!!!」
「早く! 走って!」
「急ぐであります! もうトラップがどうとか言っている場合じゃないであります!」
確かに! 走れ走れ! 潰れちゃうよ!
丸岩は当然のように私たちの進む方向へ転がってくる。少しずつ転がる速度も上がっていき、ちょっとでも走る速度を緩めたら追いつかれてしまいそうだ。というかそのうち全力で走っても追いつかれるんじゃないかな? それまずくない? 死んじゃうじゃん。あ、そういうトラップか。
「ごめえええええん!!」
「気にしない! 今は全力で走って!」
「うわあああ! まだ死にたくないであります!」
「そういうこと言うな!!」
この状況で死にたくないとか言わないでくれ。生きるための気力がなくなってしまう。
石レンガを踏む込むたびに、ものすごい勢いでトラップが発動する。
走り抜けた横の壁が開き斧が倒れる。
天井からトゲのついた板が落ちてくる。
壁から火炎が噴き出る。
そして、落とし穴が現れる。
落とし穴のおかげで丸岩は消えたが、それにより今まで岩が止めてくれた他のトラップが自分たちに襲い掛かるようになった。
つまり止まれない。止まるんじゃねぇぞ。私は止まらねぇからよ。私たちが止まらねぇ限り、その先にトラップはあるぞ! だからよ……止まるんじゃねぇぞ……。
「止まれねぇぞ!」
「やだやだやだやだ! 死んじゃうううううう!!」
「おいトラッパー! どうすればいい!?」
「今は走っていれば回避できるであります! 不可避なトラップが来たら止めるしかないであります!」
「止める!? どうやって?」
「坂が急になっているであります! さっきみたいな丸岩が来たら、もう逃げられないんでありますよ!」
「やっば!」
さっきみたいな丸岩とか、流石にもう来ないでしょ。止めるって言ってもなぁ。
カチッ、カチッ、何個も発動する。瞬時にスイッチと判断して、なるべく踏まないようにしなければならない。無理ですねそれ。だって言われないとわからないんだもん。
「あ、あれ? トラップが急になくなって……」
「天井が開いてー……」
「鉄球が落ちてきたでありますうううううううう!!!!??!??」
三人の協力により即座に反応することができた。多分意味ない。
落ちてきた鉄球は、先程の丸岩とは違い完璧な丸。ゴツゴツしていないので加速も早い。
結果、マジやばい。
「うおおおおおおお! これは無理でしょおおおお!!」
「そ、そうであります! 今しかないでありますよ!! 今なら止められるであります!」
「そうか! ここからはトラップが少ないから……よし!」
鉄球との距離を確認しながら、ナックルを装備する。ポコも隊長も武器や道具を取り出した。
振り返りながら鉄球を受け止めるッッッッッ!!! 鉄球受け止め女子エファッッッッッ!!!
ズドン、と体に衝撃が走る。
「くっ……お、おおおおお!!!」
「すごい! 鉄球に押されつつも、確実に速度を緩めてる! 受け止めてるよ!!」
「頑張るであります!」
「うおおおおおお!! なんかしろやあああああああああ!!!」
そう、二人は何もしていないのだッッッッッ!!!
「いやこの状況じゃ吾輩は何もできないであります!」
「わたしも!!」
「で、でも受け止めても私この後何もできないよ!!」
受け止めたところで、ここが坂の時点で力を抜くことはできなくなってしまう。落とし穴もあるかわからないし、このままでは私はここで一生を過ごすことになるだろう。最後の晩餐はドラゴン肉か……それも悪くないな。
あ、受け止め終わった。完全に止まったよ鉄球。この鉄球と生涯を共にするんだ。死ぬんだぁ……。
「えっちゃん! ちょっと熱いかもだけど耐えて!」
「え!? 何言って……」
急にポコが弓を取り出し、弦を引いた。指先には石、まさかこの状況で魔術を?
放たれた矢は、鉄球に当たると勢いよく燃え盛った。私はドラゴンの素材で作られたナックルを装備しているため手は熱くはないのだが、鉄球と至近距離の顔や体はすごく熱い。
いきなりなんてことをするの!?
轟々と音を立てて燃え盛る炎の熱に耐えながら、ポコを横目で見る。何かを考えている顔だ。
「次!」
ポコがさらに矢を放った。またさらに燃やす気かと思ってしまったが、今度はどうやら違うようだ。
先程の矢は紅い光だった。しかし今度は濃い蒼の光だ。
蒼い矢は熱せられた鉄球に着弾すると、辺りを冷気で包んだ。鉄球の周りから氷ができ初め、成長していく。内部まで熱せられた鉄球は一気に冷やされたことによりジュウウウウウと蒸気を発していた。
「今だよえっちゃん!! 殴って!」
「! わかった!」
一度鉄球を思い切り突き放し、こちらに転がってくる冷えた鉄球に今出せる最強の一撃をぶつけてやる。
鉄球からの金属特有の重々しく響く振動を感じながら、力を入れ続ける。
ピキッ……
と、鉄球に亀裂が入った。亀裂の刃、いや刃は今関係ない。
亀裂は次第に広がっていき、やがて全体が割れる。もうバラバラの金属となった鉄球を見ながら、私は安堵に膝をついたのだった。
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