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Re:豚から始まる異世界食生活
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お金を受け取り、食事分の肉を受け取った私は、早速豚肉を食べるために焚火をしていた。
街の郊外、人はあまりいない場所だ。辺りは暗くなってきているので早めに済ませて宿屋に戻りたい。
「こんなところでいいの?」
「いいの。ちゃんとした料理じゃなくて、お肉の美味しさが知りたいから」
昔食べたあのお肉はあまり味付けをしなかった。なら、お肉本来の美味しさを追求するべきだ。
ここは塩だけで食べる。
「うぇぇ、こんなの食べるんだ。美味しくなさそう」
「何言ってるの、内臓はすごく美味しいんだよ。びっくりするよ絶対」
内臓は基本的に腐りやすいのでその日に食べなければいけない。
もしや街では内臓が食べられていないのでは……? それは勿体ない、絶対に食わせる。
「ほら焼けた。塩をかけて……はい、食べてみて」
「心臓……」
初めての心臓には抵抗があるのかな? でも新鮮なお肉、内臓はとてもシャキシャキしていて美味しいのだ。これは取りたてでしか味わえない美味しさなので、ぜひ知ってほしい。
「んむっ……ん? んん!?」
覚悟を決めハツにかぶりつくポコ。噛み切った後、串に刺さっている残りのハツを全て口に含んだ。
お、これは確定では?
「どう?」
「ほいひぃ! らにこえ!」
「なんて?」
おいしい、なにこれ? 冷静に考えたら何て言っているのか分かるが、咄嗟に言われたらちとわからねぇなぁ! 私もお腹空いたよ、食べよう食べよう。
「美味しいよ! すごい、こんなの初めて食べた……!」
「でしょ? 私はこういう美味しいものを食べたいから旅をするんだ。この世界には、まだ私の知らない動物が沢山いる。知らない植物が沢山ある。私はそういう出会いをしたいの。知らないということすら知らない物で溢れかえった世界を、私は知り尽くすんだ。それが私の夢なの」
「そうなんだ……」
「あ、ごめんね? 語りすぎちゃった」
「ううん。えっちゃんの夢、すっごーくいいよ! 素敵だと思う!」
「そ、そうかな?」
自分のやりたいことを、夢を褒めてもらえるってこんなに嬉しいことなんだ。
旅に出ると言った時、両親は猛反対だった。弟が継いでくれるから何とかなったけど。
「ポコはさ、何かしたいこと、ある?」
「わたしはねー……魔術師、かな? ずっと魔術師になるために頑張ってきたんだもん。魔術師として働きたい」
「え、でも魔術が嫌になって家出したんじゃ……」
「ううん。魔術はすごい好きなんだけど、親が許してくれないの。まだ人の役に立てるレベルに達してないーって」
「そうなのかな……」
親が厳しいのはその家のことだから口出しはできないが、ポコは十分人の役に立てると思うのだが……。
そんなことを考えながら、お肉を口に含んだ。豚特有のこってりした油が口の中に流れ込んでくる。塩だけの味付けなのに、味が濃く、旨味が口いっぱいに広がってくる。野生化していて獣の独特の匂いがついているが、気になるほどではなく逆にいいアクセントになっている。うむ、これは運動しなきゃですね。
脂肪がお腹じゃなくもう少し上に行ってくれたら嬉しいんだけどなぁ。いやまだ成長途中だけど。
「ポコはどこで寝るの?」
しばらく夢中で食事をし、一息ついたところで質問する。家出しているのだ、寝る場所が決まっているとは限らない。
「お外かなぁ、お家には帰れないし、お金も無駄遣いできないから」
「じゃあ、さ。私の部屋……来る?」
「えっ?」
こうして、ポコを私がとっておいた部屋に招待することになった。部屋そのものの料金だから、値段は増えたりしない。ベッドは一人用だが、私が小さいので二人で使えるはずだ。
いや私は小さくないんだけどもね。ベッドがでかいだけだからね。勘違いしないでよね。
* * *
宿屋は木造の建物で、私の住んでいた部屋と似ていてとても落ち着く。外もいいが、危険のない室内もいいものだ。たまに家族と外でテントを張って寝たりしていたから、旅の途中で野宿をすることがあっても寝られないということはない。
だから今のうちに宿屋を堪能しようそうしよう。
「いい部屋だねー」
「でしょ。いつでも贅沢できるように頑張らないと」
今回稼いだお金は、すぐに無くなるとは思えないほどの金額だった。豚一頭であそこまで稼げる、となると魔獣はどうなるのだろうか。
魔獣ならば皮や牙、爪を素材として売れる。そう考えるとこの旅はそれほど金銭面に悩まされることはなさそうだ。
「そういえばえっちゃんって旅人なんだよね? なら、城下町にコアクリスタルを登録しにいくってことかー」
「コア……なに?」
「えっコアクリスタル知らないの!?」
「う、うん」
コアクリスタルか……聞いたことがないぞ。初耳だが、旅人ならば知っていて当然みたいな言い方なので重要なのだろう。
「コアクリスタルっていうのはね、各国にある大きな結晶のことだよ。そのクリスタルにブランククリスタルっていう結晶を置くと、ブランククリスタルにそのコアクリスタルが登録されるの」
「登録? そのクリスタルで何ができるの?」
「他の国に転移ができるよ。といっても行きたい国の転移クリスタルが必要なんだけどね。あ、行き先が登録されたブランククリスタルは転移クリスタルって呼ばれてるよ」
「なるほど……他の国に転移できるんだ」
そのクリスタルを登録しておけば旅をして遠くの国に行っても、家に一番近いコアクリスタルで実家に帰れるってことか。またその遠くの国で登録しておけばすぐに帰れると。
確かに旅人には必需品だ。あと、単純に欲しい。あの時食べた料理がまた食べたくなったらその日に行けるってことでしょ? 最高じゃん。
「と言っても高級品だから簡単には手に入らないかなー」
「だよねぇ、安く手に入るならみんな持ってるし」
みんながみんな使えたら大変なことになってしまう。各国からいろんな人が行ったり来たりして、混雑なんてレベルではないほど人が集まるだろう。ちょっとした旅行にだって使えてしまう。
「そっかぁ、なら当面はそれを目標にしようかな」
「うん、頑張ってね! 応援してるよ!」
「ありがと。それじゃ、寝よっか」
ベッドに入り横になる。ポコの顔が近い、女同士なのになんだかドキドキしてしまうな……いやでもでかい犬だと思えばなんとか寝られそう。
「んふふ、友達と一緒に寝るの初めてなんだ」
「そ、そうなんだ。私も経験はないかな」
嬉しそうな顔をしてくれて私も嬉しい限りだけど、今日会ったばかりの同い年の女の子と同じベッドで寝てるんだよね私。すごい状況だ。
「すぅー……ふんふん、いいにおいするー」
「なっ……!?」
私の胸元に鼻を近づけてくんくんとにおいをかぐポコ。微妙に肌と服が擦れてこそばゆい。
どういう状況だこれ、いいのか、もしかしてこれいいのか? 許可出てるのか?
いやでも、流石に初対面でそういう関係になるわけにはいかないし、そういう趣味ないし……よし、気にしないようにしよう。別のことを考えようそうしよう。
そう、例えば今日の振り返りとか。それがいい。
今日は色々なことがあってとても疲れた。まさか豚と戦闘になるとは……そのうち肉を傷つけないようにとかは気にしてられなくなるんだろうなぁ。強くならないと。
なんて考えだした途端、ポコの寝息が聞こえてきた。
「ぐぅ……」
「ね、寝るんだ。早いな……」
この子、私よりも子供なのではないだろうか。そう思った瞬間、眠気が襲ってくる。
ふわぁ……私も人のこと言えないな……寝よう。寝て明日に備えよう。
今日の狩猟は練習に過ぎない。これからもっと大変な毎日を過ごすことになるのだ。ポコとはこの街でお別れだし、明日はポコと一緒に過ごしたいな。
街の郊外、人はあまりいない場所だ。辺りは暗くなってきているので早めに済ませて宿屋に戻りたい。
「こんなところでいいの?」
「いいの。ちゃんとした料理じゃなくて、お肉の美味しさが知りたいから」
昔食べたあのお肉はあまり味付けをしなかった。なら、お肉本来の美味しさを追求するべきだ。
ここは塩だけで食べる。
「うぇぇ、こんなの食べるんだ。美味しくなさそう」
「何言ってるの、内臓はすごく美味しいんだよ。びっくりするよ絶対」
内臓は基本的に腐りやすいのでその日に食べなければいけない。
もしや街では内臓が食べられていないのでは……? それは勿体ない、絶対に食わせる。
「ほら焼けた。塩をかけて……はい、食べてみて」
「心臓……」
初めての心臓には抵抗があるのかな? でも新鮮なお肉、内臓はとてもシャキシャキしていて美味しいのだ。これは取りたてでしか味わえない美味しさなので、ぜひ知ってほしい。
「んむっ……ん? んん!?」
覚悟を決めハツにかぶりつくポコ。噛み切った後、串に刺さっている残りのハツを全て口に含んだ。
お、これは確定では?
「どう?」
「ほいひぃ! らにこえ!」
「なんて?」
おいしい、なにこれ? 冷静に考えたら何て言っているのか分かるが、咄嗟に言われたらちとわからねぇなぁ! 私もお腹空いたよ、食べよう食べよう。
「美味しいよ! すごい、こんなの初めて食べた……!」
「でしょ? 私はこういう美味しいものを食べたいから旅をするんだ。この世界には、まだ私の知らない動物が沢山いる。知らない植物が沢山ある。私はそういう出会いをしたいの。知らないということすら知らない物で溢れかえった世界を、私は知り尽くすんだ。それが私の夢なの」
「そうなんだ……」
「あ、ごめんね? 語りすぎちゃった」
「ううん。えっちゃんの夢、すっごーくいいよ! 素敵だと思う!」
「そ、そうかな?」
自分のやりたいことを、夢を褒めてもらえるってこんなに嬉しいことなんだ。
旅に出ると言った時、両親は猛反対だった。弟が継いでくれるから何とかなったけど。
「ポコはさ、何かしたいこと、ある?」
「わたしはねー……魔術師、かな? ずっと魔術師になるために頑張ってきたんだもん。魔術師として働きたい」
「え、でも魔術が嫌になって家出したんじゃ……」
「ううん。魔術はすごい好きなんだけど、親が許してくれないの。まだ人の役に立てるレベルに達してないーって」
「そうなのかな……」
親が厳しいのはその家のことだから口出しはできないが、ポコは十分人の役に立てると思うのだが……。
そんなことを考えながら、お肉を口に含んだ。豚特有のこってりした油が口の中に流れ込んでくる。塩だけの味付けなのに、味が濃く、旨味が口いっぱいに広がってくる。野生化していて獣の独特の匂いがついているが、気になるほどではなく逆にいいアクセントになっている。うむ、これは運動しなきゃですね。
脂肪がお腹じゃなくもう少し上に行ってくれたら嬉しいんだけどなぁ。いやまだ成長途中だけど。
「ポコはどこで寝るの?」
しばらく夢中で食事をし、一息ついたところで質問する。家出しているのだ、寝る場所が決まっているとは限らない。
「お外かなぁ、お家には帰れないし、お金も無駄遣いできないから」
「じゃあ、さ。私の部屋……来る?」
「えっ?」
こうして、ポコを私がとっておいた部屋に招待することになった。部屋そのものの料金だから、値段は増えたりしない。ベッドは一人用だが、私が小さいので二人で使えるはずだ。
いや私は小さくないんだけどもね。ベッドがでかいだけだからね。勘違いしないでよね。
* * *
宿屋は木造の建物で、私の住んでいた部屋と似ていてとても落ち着く。外もいいが、危険のない室内もいいものだ。たまに家族と外でテントを張って寝たりしていたから、旅の途中で野宿をすることがあっても寝られないということはない。
だから今のうちに宿屋を堪能しようそうしよう。
「いい部屋だねー」
「でしょ。いつでも贅沢できるように頑張らないと」
今回稼いだお金は、すぐに無くなるとは思えないほどの金額だった。豚一頭であそこまで稼げる、となると魔獣はどうなるのだろうか。
魔獣ならば皮や牙、爪を素材として売れる。そう考えるとこの旅はそれほど金銭面に悩まされることはなさそうだ。
「そういえばえっちゃんって旅人なんだよね? なら、城下町にコアクリスタルを登録しにいくってことかー」
「コア……なに?」
「えっコアクリスタル知らないの!?」
「う、うん」
コアクリスタルか……聞いたことがないぞ。初耳だが、旅人ならば知っていて当然みたいな言い方なので重要なのだろう。
「コアクリスタルっていうのはね、各国にある大きな結晶のことだよ。そのクリスタルにブランククリスタルっていう結晶を置くと、ブランククリスタルにそのコアクリスタルが登録されるの」
「登録? そのクリスタルで何ができるの?」
「他の国に転移ができるよ。といっても行きたい国の転移クリスタルが必要なんだけどね。あ、行き先が登録されたブランククリスタルは転移クリスタルって呼ばれてるよ」
「なるほど……他の国に転移できるんだ」
そのクリスタルを登録しておけば旅をして遠くの国に行っても、家に一番近いコアクリスタルで実家に帰れるってことか。またその遠くの国で登録しておけばすぐに帰れると。
確かに旅人には必需品だ。あと、単純に欲しい。あの時食べた料理がまた食べたくなったらその日に行けるってことでしょ? 最高じゃん。
「と言っても高級品だから簡単には手に入らないかなー」
「だよねぇ、安く手に入るならみんな持ってるし」
みんながみんな使えたら大変なことになってしまう。各国からいろんな人が行ったり来たりして、混雑なんてレベルではないほど人が集まるだろう。ちょっとした旅行にだって使えてしまう。
「そっかぁ、なら当面はそれを目標にしようかな」
「うん、頑張ってね! 応援してるよ!」
「ありがと。それじゃ、寝よっか」
ベッドに入り横になる。ポコの顔が近い、女同士なのになんだかドキドキしてしまうな……いやでもでかい犬だと思えばなんとか寝られそう。
「んふふ、友達と一緒に寝るの初めてなんだ」
「そ、そうなんだ。私も経験はないかな」
嬉しそうな顔をしてくれて私も嬉しい限りだけど、今日会ったばかりの同い年の女の子と同じベッドで寝てるんだよね私。すごい状況だ。
「すぅー……ふんふん、いいにおいするー」
「なっ……!?」
私の胸元に鼻を近づけてくんくんとにおいをかぐポコ。微妙に肌と服が擦れてこそばゆい。
どういう状況だこれ、いいのか、もしかしてこれいいのか? 許可出てるのか?
いやでも、流石に初対面でそういう関係になるわけにはいかないし、そういう趣味ないし……よし、気にしないようにしよう。別のことを考えようそうしよう。
そう、例えば今日の振り返りとか。それがいい。
今日は色々なことがあってとても疲れた。まさか豚と戦闘になるとは……そのうち肉を傷つけないようにとかは気にしてられなくなるんだろうなぁ。強くならないと。
なんて考えだした途端、ポコの寝息が聞こえてきた。
「ぐぅ……」
「ね、寝るんだ。早いな……」
この子、私よりも子供なのではないだろうか。そう思った瞬間、眠気が襲ってくる。
ふわぁ……私も人のこと言えないな……寝よう。寝て明日に備えよう。
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