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番外編(第2.5章)
学校でのリーナ
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家が完成してから三日後のことだった。
その日は修行などは休みにしていて、完全に一日休日だった。
そこで、前々から気になっていたリーナの通う学校へフォトと一緒に行くことにした。
学校は王城に近く、俺たちの屋敷が数個分くらい建つ広さだった。
金属製の門をくぐり、巨大な建物に入る。学校に許可は貰ってあるので早速リーナのいる部屋に行ってみようか。
木製の建物はやはりいい。詳しいことは分からないが雰囲気がいい。時代が進んで木材以外の建材が増えたからな。屋敷も木造にしてよかった。
「すごく…………活気がありますね」
「子供が集まってるからなぁ」
リーナに聞いた部屋に行くまでの間、俺とフォトは騒がしい子供たちの声を聞いていた。
どこにいても聞こえてくる話声、笑い声。人が密集していて、しかもそれが子供なのだから騒がしさは尋常ではない。近くに民家がない理由が分かる気がする。
さてリーナのいる部屋はどこだろうか、なんて思った次の瞬間。カランカランと鐘の音が鳴り響いた。
それと同時に子供たちの声が一瞬で消える。これが授業の始まりって奴か。
「すごいな、統率が取れてる」
「ですね。あ、あの部屋じゃないですか?」
「あれだな」
フォトの指差す先には、文字の書かれた板がついた扉があった。そこに、リーナから事前に知らされている文字が書かれている。『03』だったか。
ノックをし、扉を開ける。こちらに子供たちの視線が集まりざわついたが、先生の咳払いで再び静かになる。
「えっと、見学に来たんですけど……」
親や学校外の者が見学に来ることは珍しいことではないらしい。普通に見学ですと言えば大丈夫なはずだ。
チラッとリーナを見る。あ、めっちゃ嬉しそう。可愛いじゃん。
「はい。よろしければ空いている席に座って授業を聞いていってください」
「わ、わかりました!」
フォトが返事をしてくれる。俺は小さく頭を下げ、空いている椅子に座った。
黒板? という文字を書く巨大な板があり、そこから丸く広がるように席が配置されている。俺たちが座ったのは一番後ろの席だ。
その授業では魔力操作を効率よく行うため、身体の構造を理解する授業をしていた。
魔力操作とは身体に流れる魔力を操作し、身体の動きを補助したりする技術らしい。
らしいと言うのは、俺が知らなかったからだ。身体の魔力を動かして身体能力を上げるという行為はいつも行っているので、できないわけではない。
しかしこうしてはっきりと説明されると、まだまだ自分の魔力操作に粗があるのではないかと思ってしまう。次の修行では、その部分も見直してみようか。
「はい。今回はここまで、次の授業は校庭で行うので遅れないように」
鐘が鳴り、先生が持っていた本を閉じた。そして教室から出た…………次の瞬間。
「「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」
子供たちが俺とフォトに集まってきた。ええい暑苦しい!
服を掴まれ、揉みくちゃにされる。これが、これが子供か! 子供はもっと大人しかったはずなのに!
いや、俺の会った子供が大人しすぎただけか。会ったことがあるのはエルフの子供や魔族の子供……あ、人間の子供ってリーナくらいしか知らないわ。
「おにーさん誰!?」
「それ宝石!?」
「ギルドカード見せて!」
「付き合ってるの???」
雨のように質問が降ってくる。いくつか聞き取れたが、ほとんどは何を言っているのか分からない。
フォトが自己紹介をしてくれた。そこから子供たちも落ち着きを取り戻し、簡単な質問なら答えることができるようになる。
「リーナ、来たぞ。頑張ってたな」
「当然よ!」
リーナは授業中、何度も先生が出した質問に答えていた。
俺は良く知らないが、他の子供よりも明らかに答えた数が多かったので頑張っていたのだろう。俺たちにいいところを見せようとしたんだろうな。
「リーナ様のお知り合いなんですか!?」
「ああ、まあそんな感じだ。って、お前友達に様付けさせてんの?」
「ち、違うわよ。一応貴族ではあるから、一部の子がそう呼んできて……でも、まんざらでもないというか……」
ああ、そういえば貴族だったか。
それなら納得だ。流石に子供も貴族はすごいんだと知っているはずだし、リーナが悪いことをしなければ嫌うということはないだろう。もしくは、できないか。
「ねえねえ、おにーさんもしかしてリーナさんをマリンアビスに連れて行った人?」
「そうだ」
おおおおおお! と歓声が上がる。いや、そんな騒ぐことじゃないだろ。
「じゃあ、強いんだよな! 魔法見せてくれよ!」
「それはいいけど、お前ら授業は?」
「「「「「あっ」」」」」
完全に忘れていたらしく、俺とフォトのことなど忘れたようにみんな教室から出ていってしまった。先生どんだけ怖いんだよ。
あーでも、俺の師匠も怖かったしな。そう考えると分かる気がする。
「で、リーナは行かなくていいのか?」
「もちろん行くわ。でも、案内しながら来たって言えば遅れても怒られないでしょう?」
なんだろう、お嬢様なのにずる賢いというか、せこい。
でも、頭の回転が速いんだろうな。最近は魔法の勉強もしているし、旅のメンバーの中で唯一の魔法使いになるのではないだろうか。いや、戦闘はさせないけどさ。
「なるほど、頭いいですね!」
「これは悪知恵じゃないか?」
「うるさいわね! さっさと行くわよ!」
* * *
校庭、魔法や剣術の実践や運動などに使う場所らしい。
そこにやってきた俺は、子供たちが魔法を使ったり剣を振っている間、先生に様々な質問をされた。
その結果、俺がマスターランクであることがバレてしまった。フォトもバレたので、先生の腰が物凄く低くなった。あからさまに態度変わった……
「キール! あんたのスキルをみんなに見せてあげなさい!」
「はあ? いや、魔法の練習してんだろ? ならスキルは役に立たないと思うんだが」
「うるっさい! いいからやるの!」
「……へい」
つまりは俺がすごいスキルを使うところをみんなに見せたいのだろう。
魔法はスキルを分解したようなものなので、魔法を極めればスキルになったりする。
あれ、スキル強くない? まあ、スキルを使いやすくしたのが魔法なのでもしかしたらスキルが一般だった時代が変なのかもしれない。
ぞろぞろと子供が集まってくる。先生も俺のスキルを見たいのか子供を止める様子がない。おい指導者。
「『神速』」
「うおおおお! すげえ!」
『神速』を試しに使う。校庭を動き回りながら子供たちを見る。めっちゃ驚いてる。加速魔法では出せない速度だ。
「『ブレイドレイン』!」
剣を放り投げる。放った剣は光り輝き、そのまま消滅した。残った光が輪を作る。その輪の範囲に、光の剣が降り注いだ。
久しぶりに使ったが、やはりこのスキルは強い。今回はハニビーネの森の時と同じく地面に向けて放ったが、『ブレイドレイン』は横にも放つことができるので一気に攻撃したいときにいい。
子供たちを見ると、唖然としていた。あ、やっちまった。
男子は盛り上がり、女子はドン引き。うん、やっちまったぜ。まあこういうかっこいい技を使えるように頑張りたまえ少年。
「キール! 参考にならないわよ!」
「参考になるスキルが思いつかないんだよ」
そもそもスキルを見せたところで魔法が上達するということもない。
あるとすればスキルを魔法で再現するときのイメージ作りとかな。そのくらいだ。
「噂には聞いていましたが、これがスキルですか……ぜひ詳しく教えていただけないでしょうか」
近づいてきた先生がそんなことを言い出した。
スキルを教えるのか。うーん、スキルって広めていいのかな。
今は魔法が主流だ。そんな中スキルを広めたら、バランスが崩れないだろうか。
しかしそれで魔法が衰退するとは考えられない。一部でスキルを復活させて、魔法技術も残ったら最高だな。
「じゃあ、基礎を教えましょう。スキルって、ある程度はやろうと思えば覚えられるんです。まずですね…………」
その後、説明が下手な俺はフォトと一緒に先生や子供たちにスキルを教えた。
スキルを使えるかどうかはその人の能力次第なので、詳しいことは教えられなかった。俺もフォトも感覚派なのだ、どうやったらできるとか、よく知らない。
リーナも俺たちの話を聞きながら魔法やスキルの訓練を始めた。これでプレクストンの戦力が向上すればいいんだけどな。
今日は有意義な一日だった、子供の相手は大変だが、覚えが早いのでスキルや剣術を教えやすい。
今後も様々なスキル、魔法の開発が行われるだろう。そんな天才たちに期待しながら、俺は今日も旅の準備を進めた。
その日は修行などは休みにしていて、完全に一日休日だった。
そこで、前々から気になっていたリーナの通う学校へフォトと一緒に行くことにした。
学校は王城に近く、俺たちの屋敷が数個分くらい建つ広さだった。
金属製の門をくぐり、巨大な建物に入る。学校に許可は貰ってあるので早速リーナのいる部屋に行ってみようか。
木製の建物はやはりいい。詳しいことは分からないが雰囲気がいい。時代が進んで木材以外の建材が増えたからな。屋敷も木造にしてよかった。
「すごく…………活気がありますね」
「子供が集まってるからなぁ」
リーナに聞いた部屋に行くまでの間、俺とフォトは騒がしい子供たちの声を聞いていた。
どこにいても聞こえてくる話声、笑い声。人が密集していて、しかもそれが子供なのだから騒がしさは尋常ではない。近くに民家がない理由が分かる気がする。
さてリーナのいる部屋はどこだろうか、なんて思った次の瞬間。カランカランと鐘の音が鳴り響いた。
それと同時に子供たちの声が一瞬で消える。これが授業の始まりって奴か。
「すごいな、統率が取れてる」
「ですね。あ、あの部屋じゃないですか?」
「あれだな」
フォトの指差す先には、文字の書かれた板がついた扉があった。そこに、リーナから事前に知らされている文字が書かれている。『03』だったか。
ノックをし、扉を開ける。こちらに子供たちの視線が集まりざわついたが、先生の咳払いで再び静かになる。
「えっと、見学に来たんですけど……」
親や学校外の者が見学に来ることは珍しいことではないらしい。普通に見学ですと言えば大丈夫なはずだ。
チラッとリーナを見る。あ、めっちゃ嬉しそう。可愛いじゃん。
「はい。よろしければ空いている席に座って授業を聞いていってください」
「わ、わかりました!」
フォトが返事をしてくれる。俺は小さく頭を下げ、空いている椅子に座った。
黒板? という文字を書く巨大な板があり、そこから丸く広がるように席が配置されている。俺たちが座ったのは一番後ろの席だ。
その授業では魔力操作を効率よく行うため、身体の構造を理解する授業をしていた。
魔力操作とは身体に流れる魔力を操作し、身体の動きを補助したりする技術らしい。
らしいと言うのは、俺が知らなかったからだ。身体の魔力を動かして身体能力を上げるという行為はいつも行っているので、できないわけではない。
しかしこうしてはっきりと説明されると、まだまだ自分の魔力操作に粗があるのではないかと思ってしまう。次の修行では、その部分も見直してみようか。
「はい。今回はここまで、次の授業は校庭で行うので遅れないように」
鐘が鳴り、先生が持っていた本を閉じた。そして教室から出た…………次の瞬間。
「「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」
子供たちが俺とフォトに集まってきた。ええい暑苦しい!
服を掴まれ、揉みくちゃにされる。これが、これが子供か! 子供はもっと大人しかったはずなのに!
いや、俺の会った子供が大人しすぎただけか。会ったことがあるのはエルフの子供や魔族の子供……あ、人間の子供ってリーナくらいしか知らないわ。
「おにーさん誰!?」
「それ宝石!?」
「ギルドカード見せて!」
「付き合ってるの???」
雨のように質問が降ってくる。いくつか聞き取れたが、ほとんどは何を言っているのか分からない。
フォトが自己紹介をしてくれた。そこから子供たちも落ち着きを取り戻し、簡単な質問なら答えることができるようになる。
「リーナ、来たぞ。頑張ってたな」
「当然よ!」
リーナは授業中、何度も先生が出した質問に答えていた。
俺は良く知らないが、他の子供よりも明らかに答えた数が多かったので頑張っていたのだろう。俺たちにいいところを見せようとしたんだろうな。
「リーナ様のお知り合いなんですか!?」
「ああ、まあそんな感じだ。って、お前友達に様付けさせてんの?」
「ち、違うわよ。一応貴族ではあるから、一部の子がそう呼んできて……でも、まんざらでもないというか……」
ああ、そういえば貴族だったか。
それなら納得だ。流石に子供も貴族はすごいんだと知っているはずだし、リーナが悪いことをしなければ嫌うということはないだろう。もしくは、できないか。
「ねえねえ、おにーさんもしかしてリーナさんをマリンアビスに連れて行った人?」
「そうだ」
おおおおおお! と歓声が上がる。いや、そんな騒ぐことじゃないだろ。
「じゃあ、強いんだよな! 魔法見せてくれよ!」
「それはいいけど、お前ら授業は?」
「「「「「あっ」」」」」
完全に忘れていたらしく、俺とフォトのことなど忘れたようにみんな教室から出ていってしまった。先生どんだけ怖いんだよ。
あーでも、俺の師匠も怖かったしな。そう考えると分かる気がする。
「で、リーナは行かなくていいのか?」
「もちろん行くわ。でも、案内しながら来たって言えば遅れても怒られないでしょう?」
なんだろう、お嬢様なのにずる賢いというか、せこい。
でも、頭の回転が速いんだろうな。最近は魔法の勉強もしているし、旅のメンバーの中で唯一の魔法使いになるのではないだろうか。いや、戦闘はさせないけどさ。
「なるほど、頭いいですね!」
「これは悪知恵じゃないか?」
「うるさいわね! さっさと行くわよ!」
* * *
校庭、魔法や剣術の実践や運動などに使う場所らしい。
そこにやってきた俺は、子供たちが魔法を使ったり剣を振っている間、先生に様々な質問をされた。
その結果、俺がマスターランクであることがバレてしまった。フォトもバレたので、先生の腰が物凄く低くなった。あからさまに態度変わった……
「キール! あんたのスキルをみんなに見せてあげなさい!」
「はあ? いや、魔法の練習してんだろ? ならスキルは役に立たないと思うんだが」
「うるっさい! いいからやるの!」
「……へい」
つまりは俺がすごいスキルを使うところをみんなに見せたいのだろう。
魔法はスキルを分解したようなものなので、魔法を極めればスキルになったりする。
あれ、スキル強くない? まあ、スキルを使いやすくしたのが魔法なのでもしかしたらスキルが一般だった時代が変なのかもしれない。
ぞろぞろと子供が集まってくる。先生も俺のスキルを見たいのか子供を止める様子がない。おい指導者。
「『神速』」
「うおおおお! すげえ!」
『神速』を試しに使う。校庭を動き回りながら子供たちを見る。めっちゃ驚いてる。加速魔法では出せない速度だ。
「『ブレイドレイン』!」
剣を放り投げる。放った剣は光り輝き、そのまま消滅した。残った光が輪を作る。その輪の範囲に、光の剣が降り注いだ。
久しぶりに使ったが、やはりこのスキルは強い。今回はハニビーネの森の時と同じく地面に向けて放ったが、『ブレイドレイン』は横にも放つことができるので一気に攻撃したいときにいい。
子供たちを見ると、唖然としていた。あ、やっちまった。
男子は盛り上がり、女子はドン引き。うん、やっちまったぜ。まあこういうかっこいい技を使えるように頑張りたまえ少年。
「キール! 参考にならないわよ!」
「参考になるスキルが思いつかないんだよ」
そもそもスキルを見せたところで魔法が上達するということもない。
あるとすればスキルを魔法で再現するときのイメージ作りとかな。そのくらいだ。
「噂には聞いていましたが、これがスキルですか……ぜひ詳しく教えていただけないでしょうか」
近づいてきた先生がそんなことを言い出した。
スキルを教えるのか。うーん、スキルって広めていいのかな。
今は魔法が主流だ。そんな中スキルを広めたら、バランスが崩れないだろうか。
しかしそれで魔法が衰退するとは考えられない。一部でスキルを復活させて、魔法技術も残ったら最高だな。
「じゃあ、基礎を教えましょう。スキルって、ある程度はやろうと思えば覚えられるんです。まずですね…………」
その後、説明が下手な俺はフォトと一緒に先生や子供たちにスキルを教えた。
スキルを使えるかどうかはその人の能力次第なので、詳しいことは教えられなかった。俺もフォトも感覚派なのだ、どうやったらできるとか、よく知らない。
リーナも俺たちの話を聞きながら魔法やスキルの訓練を始めた。これでプレクストンの戦力が向上すればいいんだけどな。
今日は有意義な一日だった、子供の相手は大変だが、覚えが早いのでスキルや剣術を教えやすい。
今後も様々なスキル、魔法の開発が行われるだろう。そんな天才たちに期待しながら、俺は今日も旅の準備を進めた。
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